ドゥークー伯爵とグリーヴァス将軍が到着して、ハイパースペース航路を完全に制圧した。
私はドゥークー伯爵から独立星系連合の将軍を拝命され、引き続き共和国と戦うことを選んだ。表向きには将軍のエレノア・クラウド、裏ではダース・ルシルとして、シディアス卿の為に尽くすと改めて誓った。
クローンから生命エネルギーを奪ったけど、まだまだ足りない。
夢の為にもっと蓄えなきゃ。
「クラウド!わしの期待通りだ!」
「当然。」
したり顔をする私に、グリーヴァス将軍は満足気に笑う。
あれから何度かグリーヴァス将軍と会ったら、案外気の合う奴だった。バトル・ドロイドを軽んじるところ以外は、仲良くなれたと思う。グリーヴァスのライトセーバー捌きは、見事なものだった。
因みに、ジェダイの弱点を教えたのは私だ。
だって、それくらいハンデあっても良くない?
「ではグリーヴァス将軍、次の仕事だ。」
グリーヴァスはドゥークー伯爵に指示され、タトゥイーンへと向かう。
さて、私は………
「“クラウド将軍”、休暇をやろう。」
「本当に!?」
「マスター・シディアスのご指示だ。すぐに声をかけると思うが、それまで休むといい。」
「やった!ありがとう!!」
B1バトル・ドロイドを連れて、意気揚々とシャトルへ乗り込む。
なぜバトル・ドロイドを連れて行くかって?だって、一人じゃつまんないし?ドロイド可愛いし?
私に友達いないとかではありません!
「ここに行って!」
最近、気に入っているドロイドに名前を付けた。
B1バトル・ドロイド5体と、B2バトル・ドロイド2体、戦術ドロイド1体。これが私のお気に入り達だ。名前はB1ドロイドから順にアル、ベイ、クリア、ディン、エピ、フレイ、グレイ、ハンル。
適当に付けたわけじゃないよ?
「ルシル卿、ココハ、」
「何か文句でも?」
「イエ……」
「問題ないってー。ほら行くよー。」
「ラジャラジャ。」
ベイとディンがぶつぶつ言いながら、座標を入れる。すぐにハイパースペースへ入り、私はB1ドロイド達とカードを広げる。
ドロイドの方が、表情ないから楽しいんだよね。
「6人でやるカードゲームは楽しいね!」
「正確ニハ1人ト5体デスガ……」
「細かいことは気にしなーい!」
休憩室のテーブルに広げたカードを手に取り、隣のエピに選ばせる。私も隣のアルからカードをもらい、役を考える。全員に役ができたことで、一斉にコールする。
特に賭けているものはないけどね。
そこで、カードを見せる前にクリアが一声かけてくる。
「ルシル卿、一ツダケオ願イガ……」
「ん?どうしたの?」
「自分達ノ誰カノ役ガルシル卿ヨリ強ケレバ、システムヲ更新シテイタダキタイ。」
「システム……?」
話を聞くと、発声システムをアレンジしてほしいとのことだった。これが、ドロイドを可愛がった結果らしい。他のバトル・ドロイドより、何かしら違いが欲しいみたいだった。
それなら、もうちょっと良いことをしてあげよう。
「いいよ。じゃあ、みんなカードを表にして。」
「ラジャラジャ!」
「ア、自分ノ役ガ……」
「えぇ…マジか。」
アルの手札が、一番強かった。
聞いてあげても問題ないお願いだから良いけどね。
「順番にプログラム書き換えるから、そこに並んで。」
『イェーイ!!』
「そんなに嬉しいか。」
1体ずつ基盤を弄り、発声システムを少しだけ書き換える。B1ドロイドは元々単純なプログラムで成り立っているけど、発声システムや人格プログラムはもっと単純だ。5体全ての書き換えが終わり、再起動する。
アル達が何を変えたかったのかと言うと、
「ありがとうございます!」
「これがオレ!?」
「やったぜ!」
「オレの声も変わってる!?」
「さすがルシル卿!」
カタコトで機械的な話し方から、流暢な話し方に変わった。
こんな単純なシステム変更で良かったみたいだ。
「こんなんで良いんだ?」
「はい!」
「ふ〜ん?」
「あ、馬鹿にしてますルシル卿!?」
「そんなことないよ。やっぱあんた達は可愛いなぁって思ってね。これからもよろしく。」
『ラジャラジャ!』
その時、アラートが鳴って、シャトルはハイパースペースを抜ける。
抜けた先は、ミッド・リムの某惑星。
ドロイド達が嫌がった理由は、これから降りるのは共和国の星だからだ。スパイスの生産量が多く、監視の目がある。ただし観光ができる場所も多くて、規制は緩い。
一人なら、簡単に入ることができる。
ドロイド達は留守番だ。
「ルシル卿、お気を付けて。」
「へーきへーき!留守番よろしくねー!」
「何かあったらすぐ呼んでくださいね!」
「それ私の台詞!!」
シャトルを降りて、私はドッキング・ベイを後にする。
向かった先は、青々しく輝く海が見える町。
「やっぱここの海は綺麗だわ〜。」
その町の中にある丘から、綺麗な海が見える。これは私がジェダイだった頃にリストアップした休息地で、シディアス卿しか知らないものだ。今回お休みをくれたのは、そのリストを知っているからだ。
それじゃ、海を見ながらカクテルでも飲もうかな。
独立星系連合に乾杯!!
ドロイド可愛いよね!!