【完結】理想主義者(笑)の自由奔放記   作:夭嘉

28 / 159
邪魔者は薙ぎ倒せ

ユグノの迷子事件から1週間後、ワット・タンバーがライロスの制圧を失敗したと聞いた。最初の攻撃を手伝ってあげたのに、私の助力を無駄にされてしまった。ウィンドゥはともかく、オビ=ワンにまでやられるなんて呆れて言葉が出ない。

 

それとは別にもう一つ、腹立つことがある。

 

ペダムと名乗る女の予言が当たった。

 

認めたくないけど、ペダムは未来を知っている。でも、彼女を利用はできない。私を手玉に取る人は関わりたくない。

 

私を利用していいのは、シディアス卿だけだ。

 

唯一スッキリしたのは、ヴェブが死んだこと。

 

フィストーとヴェブが追っていたのは知っていた。着実に追手を倒し、グリーヴァスはヴェブを殺した。今までで一番、感心したかもしれない。さすがはカリーシュの戦士だ。

 

それから、新しい仲間も増えた。

 

前々からシディアス卿にお願いしていたマグナガードを2体、ミスマッチに加えた。名前はイアンとジェフ。この2体もペイントして、真っ黒にした。

 

仲間も増えたし、私もそろそろ動き出す時だ。

 

 

「別行動、デスカ。」

「そう。シディアス卿にはまだ話してない。あの方の手を煩わせる前に、私が解決する。だから、ハンルはここセレノーでアリバイを作ってほしい。」

「承知シマシタ。」

 

 

ハンルとベイ、クリアを残して、私はミスマッチを連れてシャトルへ乗り込む。

 

ドゥークー伯爵には幻が見えると説明して、解決策を探しに行くと話してきた。座標をジェダイ寺院のある最寄りの惑星にセットし、ハイパースペースへ入る。

 

ハイパースペースを航行中に、私はこれから向かう星の情報をプロジェクターに出す。

 

 

「あの、疑問があるのですが……」

「何、アル?」

「シスであるルシル卿が、ジェダイ寺院に入れるのですか?」

「入れないことはない。」

 

 

正直、ジェダイだった頃にシス寺院に入ったことはあるけど、暗黒面に踏み込んだ後にジェダイ寺院に入ったことはない。要約すると、どうなるか分からない。私はシスだから、もしかしたら寺院に拒絶される可能性もある。

 

ジェダイ寺院はジェダイが守っている。第一の邪魔は、そのジェダイだ。奴らはどうとでもなる。

 

問題は、ジェダイ寺院の力だ。

 

 

「あんた達は船を守って。その為にあんた達を連れてきたから。」

「そんな!ルシル卿お一人で入るのですか!?」

 

 

ミスマッチは、部隊なしの戦闘を心配している。

 

だけど、問題は別にある。

 

 

「ジェダイは問題じゃないの。難関なのは、寺院の方。それに、ジェダイを殺したらすぐに援軍が来る。私が戻るまで船を守って。」

「ラジャラジャ!」

 

 

ハイパースペースを抜け、シャトルは軌道上へ飛び出す。軌道には共和国軍はいなくて、難なく大気圏を通れた。寺院の近くに着陸して、私はいつもの服の上に、マントを着る。

 

シャトルを降りる前に、私はディンに指示を出す。

 

 

「ディン、シディアス卿から連絡が来たら、私は鍛練中だと言って。」

「ラジャラジャ!」

 

 

ハッチを降り、私は森の中を歩く。

 

ミッド・リムにあるこの星は、ほぼ森林で成り立っている。強いフォースを目印に、私は寺院を目指して早足で進む。ようやく見えた寺院の入り口には、ジェダイ・ナイトとパダワンが警備に就いていた。

 

 

「知らない顔だなぁ。」

 

 

森を出て2人の前に姿を現し、私は赤いライトセーバーを起動する。

 

私の姿を見た2人は、すぐに敵意を向けてくる。

 

 

「エレノア・クラウド!!」

「何をしに来た!?」

「へぇ、私有名人なんだ。」

「悪い意味でな!お前はお尋ね者だ!覚悟はできているんだろうな?」

「それ、私の台詞だから。」

 

 

その言葉と同時に、師弟揃って私に向かってくる。

 

ジェダイから向かってくるなんて、普通はあり得ない。やはりジェダイは変わった。闇が徐々に奴らを変えていく。

 

だけど、私には都合が良い。

 

師弟のライトセーバーを避け、パダワンの剣撃を受け流し、ジェダイのライトセーバーを押し返す。その勢いでジェダイの顔を切り裂き、パダワンをフォース・プッシュする。暗黒面の力を使ったプッシュに、パダワンは痛みで立ち上がることができなかった。

 

呆気ない圧勝に、私は嘲笑する。

 

 

「こんな簡単に通してくれるんだ?」

「っ……!」

「元気だねぇ。」

 

 

ジェダイは立ち上がり、再び切りかかってくる。彼の左眼は失明していて、死角が増えている。そんなジェダイの隙を狙うのは楽してだった。

 

ヒルトを持つジェダイの左手首を切り落とし、物理的に首を絞める。

 

 

「マスター!!」

 

 

動けないパダワンが悲鳴を上げる。ジェダイを離して、私は向きを変えた。その意図に気付いたジェダイは、動けない身体でテレキネシスを使ってくる。

 

動きを止めても、どうせ無駄だ。

 

拘束を解除して、私はパダワンの首を掴み上げる。

 

 

「あんた達を相手する暇はないの。」

「やめろっ!!!」

 

 

ジェダイの声を無視して、フォース・ドレインを使う。パダワンから生命エネルギーを奪い、自分のものにした。死んだパダワンを落として、今度は這い蹲るジェダイの前に屈む。

 

 

「裏切り者!!」

「何とでも言って。」

「私にはお前の未来が見える。暗黒面に苦しむ姿がな。」

「私が苦しむ?暗黒面に踏み込んで楽になれたのに、苦しむわけないじゃん。」

「それこそ苦しみだ。後悔するぞ。」

 

 

ジェダイは笑っていた。それでも負けていないとでも言い張るように。

 

私が苦しむ?あり得ない。暗黒面の力を得たお陰で解放されたんだ。苦しむはずがない。寧ろ、ジェダイだった頃の方が苦しかった。

 

 

「馬鹿馬鹿しい。」

 

 

そう吐き捨てて、ジェダイの生命エネルギーも奪う。2人共フォースが強いだけあって、クローンや普通の人間よりエネルギーの質が良い。

 

これで邪魔は消えた。

 

寺院に踏み込むとしよう。

 

解決できるなら、二度とペダムが現れないようにしてやる。

 

 




祝・新メンバーヽ(´▽`)/
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。