ユグノの迷子事件から1週間後、ワット・タンバーがライロスの制圧を失敗したと聞いた。最初の攻撃を手伝ってあげたのに、私の助力を無駄にされてしまった。ウィンドゥはともかく、オビ=ワンにまでやられるなんて呆れて言葉が出ない。
それとは別にもう一つ、腹立つことがある。
ペダムと名乗る女の予言が当たった。
認めたくないけど、ペダムは未来を知っている。でも、彼女を利用はできない。私を手玉に取る人は関わりたくない。
私を利用していいのは、シディアス卿だけだ。
唯一スッキリしたのは、ヴェブが死んだこと。
フィストーとヴェブが追っていたのは知っていた。着実に追手を倒し、グリーヴァスはヴェブを殺した。今までで一番、感心したかもしれない。さすがはカリーシュの戦士だ。
それから、新しい仲間も増えた。
前々からシディアス卿にお願いしていたマグナガードを2体、ミスマッチに加えた。名前はイアンとジェフ。この2体もペイントして、真っ黒にした。
仲間も増えたし、私もそろそろ動き出す時だ。
「別行動、デスカ。」
「そう。シディアス卿にはまだ話してない。あの方の手を煩わせる前に、私が解決する。だから、ハンルはここセレノーでアリバイを作ってほしい。」
「承知シマシタ。」
ハンルとベイ、クリアを残して、私はミスマッチを連れてシャトルへ乗り込む。
ドゥークー伯爵には幻が見えると説明して、解決策を探しに行くと話してきた。座標をジェダイ寺院のある最寄りの惑星にセットし、ハイパースペースへ入る。
ハイパースペースを航行中に、私はこれから向かう星の情報をプロジェクターに出す。
「あの、疑問があるのですが……」
「何、アル?」
「シスであるルシル卿が、ジェダイ寺院に入れるのですか?」
「入れないことはない。」
正直、ジェダイだった頃にシス寺院に入ったことはあるけど、暗黒面に踏み込んだ後にジェダイ寺院に入ったことはない。要約すると、どうなるか分からない。私はシスだから、もしかしたら寺院に拒絶される可能性もある。
ジェダイ寺院はジェダイが守っている。第一の邪魔は、そのジェダイだ。奴らはどうとでもなる。
問題は、ジェダイ寺院の力だ。
「あんた達は船を守って。その為にあんた達を連れてきたから。」
「そんな!ルシル卿お一人で入るのですか!?」
ミスマッチは、部隊なしの戦闘を心配している。
だけど、問題は別にある。
「ジェダイは問題じゃないの。難関なのは、寺院の方。それに、ジェダイを殺したらすぐに援軍が来る。私が戻るまで船を守って。」
「ラジャラジャ!」
ハイパースペースを抜け、シャトルは軌道上へ飛び出す。軌道には共和国軍はいなくて、難なく大気圏を通れた。寺院の近くに着陸して、私はいつもの服の上に、マントを着る。
シャトルを降りる前に、私はディンに指示を出す。
「ディン、シディアス卿から連絡が来たら、私は鍛練中だと言って。」
「ラジャラジャ!」
ハッチを降り、私は森の中を歩く。
ミッド・リムにあるこの星は、ほぼ森林で成り立っている。強いフォースを目印に、私は寺院を目指して早足で進む。ようやく見えた寺院の入り口には、ジェダイ・ナイトとパダワンが警備に就いていた。
「知らない顔だなぁ。」
森を出て2人の前に姿を現し、私は赤いライトセーバーを起動する。
私の姿を見た2人は、すぐに敵意を向けてくる。
「エレノア・クラウド!!」
「何をしに来た!?」
「へぇ、私有名人なんだ。」
「悪い意味でな!お前はお尋ね者だ!覚悟はできているんだろうな?」
「それ、私の台詞だから。」
その言葉と同時に、師弟揃って私に向かってくる。
ジェダイから向かってくるなんて、普通はあり得ない。やはりジェダイは変わった。闇が徐々に奴らを変えていく。
だけど、私には都合が良い。
師弟のライトセーバーを避け、パダワンの剣撃を受け流し、ジェダイのライトセーバーを押し返す。その勢いでジェダイの顔を切り裂き、パダワンをフォース・プッシュする。暗黒面の力を使ったプッシュに、パダワンは痛みで立ち上がることができなかった。
呆気ない圧勝に、私は嘲笑する。
「こんな簡単に通してくれるんだ?」
「っ……!」
「元気だねぇ。」
ジェダイは立ち上がり、再び切りかかってくる。彼の左眼は失明していて、死角が増えている。そんなジェダイの隙を狙うのは楽してだった。
ヒルトを持つジェダイの左手首を切り落とし、物理的に首を絞める。
「マスター!!」
動けないパダワンが悲鳴を上げる。ジェダイを離して、私は向きを変えた。その意図に気付いたジェダイは、動けない身体でテレキネシスを使ってくる。
動きを止めても、どうせ無駄だ。
拘束を解除して、私はパダワンの首を掴み上げる。
「あんた達を相手する暇はないの。」
「やめろっ!!!」
ジェダイの声を無視して、フォース・ドレインを使う。パダワンから生命エネルギーを奪い、自分のものにした。死んだパダワンを落として、今度は這い蹲るジェダイの前に屈む。
「裏切り者!!」
「何とでも言って。」
「私にはお前の未来が見える。暗黒面に苦しむ姿がな。」
「私が苦しむ?暗黒面に踏み込んで楽になれたのに、苦しむわけないじゃん。」
「それこそ苦しみだ。後悔するぞ。」
ジェダイは笑っていた。それでも負けていないとでも言い張るように。
私が苦しむ?あり得ない。暗黒面の力を得たお陰で解放されたんだ。苦しむはずがない。寧ろ、ジェダイだった頃の方が苦しかった。
「馬鹿馬鹿しい。」
そう吐き捨てて、ジェダイの生命エネルギーも奪う。2人共フォースが強いだけあって、クローンや普通の人間よりエネルギーの質が良い。
これで邪魔は消えた。
寺院に踏み込むとしよう。
解決できるなら、二度とペダムが現れないようにしてやる。
祝・新メンバーヽ(´▽`)/