正攻法は使いません。
さて、問題です。
私は今どこにいるでしょう?ヒントは暗くて狭い部屋の中です!因みに、地上じゃないです。
『マスター、交渉は早く終わりそうですね。』
『いいや、私の勘では長引くだろう。』
どこぞの師弟が、そんな会話を外でしている。
答えは、マスター・クワイ=ガンとオビ=ワンがナブーへと向かう、共和国シャトルの倉庫でした!
一人問答はさて置き、私は今密航している。
なぜ倉庫かと言うと、2人は私がいると知らないからだ。まさか、12歳のパダワンが倉庫にいるとは思わないだろう。ナブーに着いたら、まずバーに行こう。
目的は当然、逆ナンだ。
だって早く結婚したいもん。
「暇だな……」
悪戯をしようかと思ったけど、バレるからやめておこう。
私はまだ諦めない!結婚するまで、良い人を見つける!目指せ結婚!!
でも、ジェダイを嫁にしてくれる良い人っているのかな?
「へっくし!………あ。」
くしゃみをしてしまい、思わず手で口を塞ぐ。
だが、時すでに遅し。倉庫の扉が開き、2人が私を見つける。両手を上げて、私は笑顔で出迎えた。
「ここで何をしている?」
「えっと……隠れんぼ?」
「ネル!遊びじゃないんだぞ!」
私とオビ=ワンのやりとりに、マスター・クワイ=ガンが止めてくる。
そして倉庫から引っ張り出すと、私は正座させられた。
「エレノア」
「ハイ」
「マスター・フィストーは知っているのか?」
「はいもちろんです!」
「嘘はやめろ。」
「すみません黙って来ました。」
本当に怒ったら怖い人って、静かなんだよね。マスター・クワイ=ガンもそうだと思う。だって、目が据わってるから。
私のせいだよね、うん。
「目的地は知っているのか?」
「ナブーですよね!任務内容は知りませんけど。あ、ただの護衛任務なら私は別行動を、」
「我々が向かっているのは、ナブーを封鎖する通商連合の母船だ。」
「えっ」
ニモーディアンの母船に!?
何でも、マスター達は共和国の特使らしい。通商連合はナブーのアミダラ女王に署名を求めていて、強行手段として軌道を封鎖しているという。つまり、いつ戦いが始まってもおかしくない。
面倒なことになった。
遊びに行けないかもしれない。
「えっと、私は留守番?」
「分かっているなら良い。」
ハイパースペースを抜けて、マスターは通商連合と通信をする。共和国の特使という言葉に、彼らは着艦を許可した。ここまでしてるのにビビって受け入れる辺り、通商連合は間抜けだ。
臆病者共め。
「エレノア、ここにいろ。」
「はーい。」
2人がシャトルを降りて、私はコックピットの副操縦席で寛ぐ。
あいつら、特使がジェダイだと知ったら殺しにかかるだろうなぁ。
「あれ……」
待てよ?よくよく考えたら、私も危ない?
私もジェダイのパダワン。ニモーディアンが気付かないわけがない。さすがに焦ってきた。
コックピットの窓から外を覗くと、案の定バトル・ドロイドがシャトルに来るのが見えた。
「逃げよ。」
窓をライトセーバーで壊し、コックピットからハンガーベイに降りる。床に着地した瞬間、シャトルは爆破された。間一髪だった。
安心したのも束の間、私はニモーディアン2人とドロイドに囲まれる。
「はい!たぶん降伏します!」
「たぶんとはなんだ!?」
「え?抵抗の可能性があるかもしれないってことだよ?で、あんた誰?」
「お前、ジェダイだな?」
「あれ?聞いてる?ていうか、人違いです。」
「ライトセーバーを使ったのが、ジェダイである何よりの証拠だ!殺せ!!」
ニモーディアンが命令して、ドロイドはブラスターを向けてくる。
「嘘!降参!ね!?ほら!降伏してあげるから!」
「お前何様だ!?」
「エレノア様?あ…」
撃たれそうになって、私はフォース・プッシュする。ニモーディアンは吹っ飛び、ドロイドは命令を待たないで撃ってこようとする。だけど、それをニモーディアン本人が止めた。
「私に手を出した罪は重いぞ!」
「罪?私、正当防衛だと思うけど?」
「この小娘を連行しろ!」
「ラジャラジャ!」
周りのドロイドをフォースで薙ぎ倒し、ハンガーベイを逃げ出す。バトル・ドロイドが追い掛けてくるけど、知ったことじゃない。私はただ遊びたかっただけなのに。
普通にシャトルで遊びに行けば良かった……
「イタゾ!殺セ!!」
フォースでドロイドを引き寄せて、ライトセーバーでボディを貫く。そのドロイドを向かってくるドロイドに投げ付け、私は脱出ポッドに滑り込む。マスター・クワイ=ガンとオビ=ワンに手一杯で、脱出ポッドなんて気にも留めないだろ。
射出ボタンを叩いて、脱出ポッドは母船を離れる。
通商連合の母船は段々と小さくなり、私はポッドの中で足を投げ出す。御行儀なんて気にしない。誰も見てないから、注意する人もいないし。
「訓練よりハード……?」
やっぱり結婚しよう。寿引退って有りだよね?引退したい、切実に。
え?順序が違う?
まずは恋人だよね。2度目のデートで、逆プロポーズでも良い気がする。それくらいしないと、結婚できない。
誰か付き合ってくれる人いないかなぁ……?