【完結】理想主義者(笑)の自由奔放記   作:夭嘉

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ファントム・メナス(Ⅰ)
正攻法は使いません。


さて、問題です。

 

私は今どこにいるでしょう?ヒントは暗くて狭い部屋の中です!因みに、地上じゃないです。

 

 

『マスター、交渉は早く終わりそうですね。』

『いいや、私の勘では長引くだろう。』

 

 

どこぞの師弟が、そんな会話を外でしている。

 

答えは、マスター・クワイ=ガンとオビ=ワンがナブーへと向かう、共和国シャトルの倉庫でした!

 

一人問答はさて置き、私は今密航している。

 

なぜ倉庫かと言うと、2人は私がいると知らないからだ。まさか、12歳のパダワンが倉庫にいるとは思わないだろう。ナブーに着いたら、まずバーに行こう。

 

目的は当然、逆ナンだ。

 

だって早く結婚したいもん。

 

 

「暇だな……」

 

 

悪戯をしようかと思ったけど、バレるからやめておこう。

 

私はまだ諦めない!結婚するまで、良い人を見つける!目指せ結婚!!

 

でも、ジェダイを嫁にしてくれる良い人っているのかな?

 

 

「へっくし!………あ。」

 

 

くしゃみをしてしまい、思わず手で口を塞ぐ。

 

だが、時すでに遅し。倉庫の扉が開き、2人が私を見つける。両手を上げて、私は笑顔で出迎えた。

 

 

「ここで何をしている?」

「えっと……隠れんぼ?」

「ネル!遊びじゃないんだぞ!」

 

 

私とオビ=ワンのやりとりに、マスター・クワイ=ガンが止めてくる。

 

そして倉庫から引っ張り出すと、私は正座させられた。

 

 

「エレノア」

「ハイ」

「マスター・フィストーは知っているのか?」

「はいもちろんです!」

「嘘はやめろ。」

「すみません黙って来ました。」

 

 

本当に怒ったら怖い人って、静かなんだよね。マスター・クワイ=ガンもそうだと思う。だって、目が据わってるから。

 

私のせいだよね、うん。

 

 

「目的地は知っているのか?」

「ナブーですよね!任務内容は知りませんけど。あ、ただの護衛任務なら私は別行動を、」

「我々が向かっているのは、ナブーを封鎖する通商連合の母船だ。」

「えっ」

 

 

ニモーディアンの母船に!?

 

何でも、マスター達は共和国の特使らしい。通商連合はナブーのアミダラ女王に署名を求めていて、強行手段として軌道を封鎖しているという。つまり、いつ戦いが始まってもおかしくない。

 

面倒なことになった。

 

遊びに行けないかもしれない。

 

 

「えっと、私は留守番?」

「分かっているなら良い。」

 

 

ハイパースペースを抜けて、マスターは通商連合と通信をする。共和国の特使という言葉に、彼らは着艦を許可した。ここまでしてるのにビビって受け入れる辺り、通商連合は間抜けだ。

 

臆病者共め。

 

 

「エレノア、ここにいろ。」

「はーい。」

 

 

2人がシャトルを降りて、私はコックピットの副操縦席で寛ぐ。

 

あいつら、特使がジェダイだと知ったら殺しにかかるだろうなぁ。

 

 

「あれ……」

 

 

待てよ?よくよく考えたら、私も危ない?

 

私もジェダイのパダワン。ニモーディアンが気付かないわけがない。さすがに焦ってきた。

 

コックピットの窓から外を覗くと、案の定バトル・ドロイドがシャトルに来るのが見えた。

 

 

「逃げよ。」

 

 

窓をライトセーバーで壊し、コックピットからハンガーベイに降りる。床に着地した瞬間、シャトルは爆破された。間一髪だった。

 

安心したのも束の間、私はニモーディアン2人とドロイドに囲まれる。

 

 

「はい!たぶん降伏します!」

「たぶんとはなんだ!?」

「え?抵抗の可能性があるかもしれないってことだよ?で、あんた誰?」

「お前、ジェダイだな?」

「あれ?聞いてる?ていうか、人違いです。」

「ライトセーバーを使ったのが、ジェダイである何よりの証拠だ!殺せ!!」

 

 

ニモーディアンが命令して、ドロイドはブラスターを向けてくる。

 

 

「嘘!降参!ね!?ほら!降伏してあげるから!」

「お前何様だ!?」

「エレノア様?あ…」

 

 

撃たれそうになって、私はフォース・プッシュする。ニモーディアンは吹っ飛び、ドロイドは命令を待たないで撃ってこようとする。だけど、それをニモーディアン本人が止めた。

 

 

「私に手を出した罪は重いぞ!」

「罪?私、正当防衛だと思うけど?」

「この小娘を連行しろ!」

「ラジャラジャ!」

 

 

周りのドロイドをフォースで薙ぎ倒し、ハンガーベイを逃げ出す。バトル・ドロイドが追い掛けてくるけど、知ったことじゃない。私はただ遊びたかっただけなのに。

 

普通にシャトルで遊びに行けば良かった……

 

 

「イタゾ!殺セ!!」

 

 

フォースでドロイドを引き寄せて、ライトセーバーでボディを貫く。そのドロイドを向かってくるドロイドに投げ付け、私は脱出ポッドに滑り込む。マスター・クワイ=ガンとオビ=ワンに手一杯で、脱出ポッドなんて気にも留めないだろ。

 

射出ボタンを叩いて、脱出ポッドは母船を離れる。

 

通商連合の母船は段々と小さくなり、私はポッドの中で足を投げ出す。御行儀なんて気にしない。誰も見てないから、注意する人もいないし。

 

 

「訓練よりハード……?」

 

 

やっぱり結婚しよう。寿引退って有りだよね?引退したい、切実に。

 

え?順序が違う?

 

まずは恋人だよね。2度目のデートで、逆プロポーズでも良い気がする。それくらいしないと、結婚できない。

 

誰か付き合ってくれる人いないかなぁ……?

 

 

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