【完結】理想主義者(笑)の自由奔放記   作:夭嘉

81 / 159
愛の為に心を開け

ハイパースペースに入ってすぐ、私はアナキンを問い詰める。

 

 

「そもそも、なんでアナキンが反乱軍にいるわけ?」

「………フェラスと話した方がいいか?」

「話聞いてる?どういう心変わり?」

 

 

あれだけ私の説得を無視したのに、どうして今更戻ったのか解せない。しかもフェラス呼びになっている。私が不在の間に何があったのか、洗いざらい吐いてもらいたい。

 

 

「ヤヴィン4に着いた後、パドメに泣かれたんだ。1ヶ月は口を利いてもくれなかった。大切な人を守るはずが、つまらない諍いで君を失ってしまった……」

「それは私も同じ。パドメもアナキンを失うのが怖いんだよ。あんた達を守りたかったの………身勝手でごめん。」

「分かっている。君を許す。僕のことも許してくれるか……?」

 

 

アナキンの言葉に、私は笑みを見せる。

 

 

「許すよ。連れ戻してくれてありがとう。」

「フェラスは……」

「ちゃんと向き合うよ。今すぐにね。」

「今から……?」

 

 

アナキンには瞑想でのことを全て話して、1人にしてもらった。

 

目を閉じて、もう1人の私がくれた記憶を頼りにフォースに集中する。贈られた記憶は、ジェダイの古い技の使い方だった。その技は簡単には使えないものだけど、フォース・ドレインを使う私は最大の難関をクリアしている。

 

意識を遥か遠くへ飛ばし、私はフェラス・オリンを探す。

 

フェラスはヤヴィン4の基地にいて、1人個室で瞑想していた。

 

私は幻影を飛ばして、フェラスに声をかける。

 

 

「エレノア!?いつ戻った!?」

「まだここにはいない。通信じゃなくて、ちゃんと話したくて……」

「記憶が戻ったのか。」

「うん。」

 

 

私はフェラスの前に座り、彼の顔を見上げる。

 

 

「私、自分で記憶を消したの。マラコアの超兵器の力で、一緒に記憶を封じたんだ。」

「なぜそんなことをしたんだ?」

「あんたにキスした時、感情が変わっていることに気付いたから。」

「自覚していなかったんだな。」

 

 

もっと早く気付くべきだったんだ。それも大昔に。そうすれば、他の人を恋人にしたり、フェラスを壊すこともなかった。

 

でも、過去は変えられない。

 

 

「心配するあんたが疎ましくて、最低なことをした。こんなことを言うのは浅ましいと思うけど、あんたに謝りたい。」

「変わったな。」

「あんたが変えたの。フェラス、ごめんなさい。」

「なら、俺を受け入れてくれるか……?」

「もちろん……」

 

 

幻影だけど、私とフェラスはキスをする。

 

今度のキスは、愛あるものだ。クレジットやスパイスなんかじゃ釣り合わない。それ以上の価値がある。

 

いや、愛あるキスに値は付けられない。

 

唇が離れた後、私はフェラスに抱き締められる。

 

 

「待っててくれてありがとう。」

「お前が生きているなら良い。」

「うん……」

 

 

離された後、私はフェラスに人差し指を向ける。

 

 

「アナキンとあんたのこと、しっかり話してもらうから。」

「いつものエレノアだな。」

「帰ったらちゃんと話して。」

「ああ、話すよ。」

「全く、あんなに仲悪かったのに……」

 

 

意識を切り離し、私は幻影を霧散させる。

 

目を開いた私は、アナキンに声をかけた。

 

ヤヴィン4に戻ったら、やることが山程ある。皇帝が“ダース・ヴェイダー”を失った今、新しい下僕を用意するはずだ。私やアナキンより忠実で、力のあるダーク・サイダーを作り上げるだろう。皇帝の新しい下僕だけでなく、私やアナキンの身の振りも考えなければならない。

 

私やアナキンが個々で存在するなら問題ないけど、私とアナキンだけでなく、フェラスもいる。私達3人は、表立って戦えない。その辺も、反乱軍のリーダー陣と話さないといけない。

 

パドメは反対するだろうけど、特にアナキンは先陣を切ってはダメだ。

 

よく考えて、慎重に動かないと。

 

────────

 

ヤヴィン4に戻ると、フェラスとパドメがシャトルを出迎えた。

 

 

「おかえり、ネル。」

「ただいま、パドメ。」

 

 

パドメが抱き締めてくるけど、私はそっと解き、話があると2人に言い聞かせる。

 

 

「反乱司令部に来てくれる?」

「どうしたの?」

「フェラス、あんたも来て。」

「俺も?」

「そう。私とあんた、アナキンのことで。」

 

 

そう言うと、パドメは何の話か悟ったみたいだった。

 

だけど遅かれ早かれ、話さなければならない。

 

 

「記憶が戻ったのですね。」

「お陰様でね。モスマ議員、話がある。」

 

 

反乱司令部に入り、反乱同盟軍の盟主であるモスマ議員と対峙する。

 

 

「話とは何でしょう?」

「今後、私達は反乱軍の戦力から外して。」

「本気で言っているのですか?」

「本気だよ。クローン戦争と同じことを繰り返したいなら、断ってもいいよ?」

 

 

帝国には、まだ尋問官がいる。私達が反乱軍として戦えば、クローン戦争と同じことを繰り返す。クローン戦争を仕組んだのは、シスだ。

 

シスだった私も、戦争のお膳立てをした。

 

その私が言うのだから、誰も否定できるわけがない。

 

 

「アナキンとフェラスはともかく、私は善人じゃないしね。」

「それは知っています。しかしブリッジャー大尉を失った今、貴方達が頼りなのです。」

 

 

反乱とは、人々が自ら立ち上がらなければ意味がない。分離主義派のように。彼らは武力という方法を取ったけど。ジェダイが先頭に立つべきじゃない。

 

 

「フェラス、アナキン。あんた達は好きにして。私は戦えない。」

「ネル、反乱軍は君を助けただろう。君も助けるべきだ。」

「無理だよ。私は最初から歓迎されてない。でも、アナキンは違う。あんたと違って、私はジェダイじゃない。」

 

 

モスマを一瞥して、私は司令センターを出ていく。

 

確かに、反乱軍には助けられた。ただ、それはパドメの頼みだったからだ。反乱軍も助けたくて助けたわけじゃない。

 

私は私のやり方で、皇帝を仕留める。

 

誰かに頼ってばかりではダメだ。

 

 






NGシリーズ、準備してますなう( ՞ਊ ՞)
次からはローグワン編です!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。