【完結】理想主義者(笑)の自由奔放記   作:夭嘉

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新たなる希望(Ⅳ)
次の戦いに向けて


進路変更して、カンティーナではなくシャトルへと戻った。

 

私は通信機で、タナヴィーⅣとの交信を試す。

 

 

『エレノア!!』

 

 

ブリッジへ入ったのか、フェラスの声が響いた。

 

 

『ドロイドが脱出ポッドで落ちた。お前が拾え。』

「ちょっと待って!レイアを連れて逃げてよ!」

『無理だ。トラクタービームに捕まった。小さなコルベットが、スター・デストロイヤーから逃げられるわけがないだろ。』

「待ってってば!!」

 

 

通信が切れ、私はコックピットのパネルを殴る。

 

タナヴィーⅣが、帝国に拿捕されてしまった。船にはレイアがいる。皇帝ならあの子を殺しかねない。脅威は排除される。

 

 

「これ以上好きにはさせない……」

 

 

そこへジャワ族のサンドクローラーが現れた。

 

何か役立ちそうものは、

 

 

「貴女はもしや!」

「は?」

 

 

よくよく見ると、ゴールドのボディのドロイドが私を見ていた。隣にはR2型のドロイドもいる。プロトコル・ドロイドは、必死に助けを求めてくる。

 

 

「何やってんの?」

「此奴らに捕まったんです!お助けを!」

 

 

仕方ない。助けてやるか。

 

隣のR2-D2に設計図を持っていると言われて、助けないわけにはいかなくなった。

 

大事なことは先に言えっての。

 

 

「ねぇ、少し南に行ったところに“私の”シャトルがある。だからこの2体頂戴。」

「貴女のシャトル……?」

「3POうるさい。」

 

 

ジャワ族に何度か交渉して、シャトルと有り金を渡したら、渋々ドロイドをくれた。

 

こうなったら、行く先は一つしかない。

 

私はドロイド達を連れて、砂漠を歩く。

 

 

「あのー、エレノア様?どちらへ向かわれているのでしょう?」

「着いてからのお楽しみ。え?何、R2?あぁ、あんたも知ってる人だよ。」

 

 

R2-D2に誰のところへ行くか聞かれたから、再会を喜べる人ということだけ教えた。

 

まぁ、私は喜べないけど。

 

別れ方が最悪だった。彼を殺そうとした上に、私は瀕死、恨み言を吐いて気絶もした。言い訳すると、私を諦めた彼が悪い。

 

アナキンも怒るわけだよね。

 

 

「まだ時間がかかるのですか?」

「仕方ないじゃん。人目がないところに住んでるんだから。」

 

 

しばらく歩いて、ようやく家が見えてきた。暗示がかけてあって、家を見つけるのに苦労した。今にも崩れそうな家だ。

 

私はノックもせず、シスの秘術で扉をぶち破る。

 

 

「ネル!!」

「何か?」

「お前は……全く……!」

「ほら、行くよ。」

「R2、大変だったな。」

「聴こえてるから。」

 

 

ホログラムでも思ったけど、オビ=ワンは弱った。あと、老け込んだとも思った。オビ=ワンにとっても、長い19年だったと感じる。

 

オビ=ワンとカンティーナに入り、私達は人を運んでくれる密輸業者を探す。

 

ホンドーもカンティーナにいそうだけど、あいつには死んでも頼みたくない。

 

 

「ネル、すまなかった。」

「今更何の謝罪?」

「お前を諦めるべきじゃなかった。私の言動が、お前とアナキンを追い詰めたんだ。」

「あぁ、気にしてないから。」

「だが、」

「私より、アナキンの方が怒ってる。反乱軍にいるから、謝った方がいいよ?」

 

 

何と言っても、トリガーを引かせたのはオビ=ワンだ。仮にアナキンに謝ったところで、私と同じことを言いそうだけど。

 

 

「反乱軍に加わるとは、お前らしくないな。」

「これでも15年は、帝国に軟禁されてあげてたんだけど?」

「それは知らなかった。」

「みんな死んだと思ってたし、その方が都合が良いの。」

 

 

手頃な酒場を見つけ、ドロイドを外に置いてオビ=ワンと2人で中に入る。

 

カンティーナの酒場には、密輸業者や海賊、賞金稼ぎなど、多くのならず者がいる。もっと言えば、シンジケートやギャングの連中もいる。

 

私達は、その中から条件の良い運び屋を選ぶことになる。

 

二手に分かれて、私はカウンターへと向かう。

 

 

「強いお酒頂戴。」

「いきなり強い酒か?大丈夫か?」

「平気、」

「ダメだ。」

 

 

受け取ろうとしたショットを取られ、私は深く息を吸って、長い息を吐く。

 

そして何事もなかったかのように、カウンターの男に同じ注文をする。

 

 

「おい、あんた。隣のあんちゃんが睨んでるぞ。」

「えー?誰かいるー?幻覚なんていいからお酒頂戴。」

「誰が幻覚だ。」

 

 

ここにいるはずのないアナキンに担がれ、私は全力で抵抗する。

 

 

「ちょっと!止められる謂れはないよ!下ろしてよ!!」

「何か仕出かす前に、大人しくしてくれ。」

「問題なんか起こさないから!!」

 

 

とりあえず、客の視線が痛い。

 

私は担がれたまま、店内の隅に連れていかれる。

 

その席にはオビ=ワンだけでなく、ルークもいる。それからウーキーと若い男が1人、私達の様子を見ていた。

 

 

「あんたら、大丈夫か?」

「気にするな。運ぶのは僕と彼、そこの少年と彼女だ。それとドロイド2体。」

「待ってよ。なんでアナキンとルークがいるわけ?説明して。」

「タナヴィーと連絡が取れないと分かって、君を追ってきたんだ。」

 

 

何を言っているのか、すぐに理解できなかった。

 

 

「はぁ!?」

「すまんな、ソロ船長。1時間後にドッグへ向かうよ。」

「ああ、待ってるぜ。」

 

 

アナキンとオビ=ワンに連れ出され、私達は酒場を出る。

 

裏通りに入ると、ようやく2人は私を解放する。離されたと同時に私は2人から距離を取り、刺々しく言葉を吐き出す。

 

 

「ヤヴィンに行ったんじゃないの!?」

「言っただろう。君を追ってきたんだ。」

「アニー、私の努力を無駄にする気?」

「そのつもりはない。ただ、娘と友達を助けたいだけだ。僕は諦めたりしない。」

 

 

アナキンは最後の言葉と共に、オビ=ワンを見る。

 

こうなるから、アナキンに来てほしくなかったんだ。

 

 

「もういい。それで、さっきのチンピラは誰?」

「彼はハン・ソロ。あのウーキーは副操縦士のチューバッカだ。」

「ルーク」

 

 

私の怒声に引いているルークに、アナキンが声をかける。

 

 

「彼女がエレノア・クラウドだ。」

「初めまして。父から話は伺っています。」

「………」

「僕達を巻き込みたくないのは、重々承知してます。だけど、僕は黙っているつもりはありません。」

「ネル………」

「分かったよ!ただし、ルーク!オビ=ワンから訓練を受けて!」

 

 

それだけ言って、私は裏通りから逃げ出す。

 

残った人工尋問官が、あとどれだけいるか分からない。何より、皇帝を倒すまでの道のりが長い。準備はしておいて損はない。

 

タナヴィーの人達が無事ならいいけど……

 

最悪の場合は────────

 

 

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