負け犬ヒロインの育て方2   作:きりぼー

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 エロ描くならR指定が必要らしいよ


第四章

 

「って、トモが部屋にこなーい!」

 

 そう、危険を察知した俺は自分の部屋へはいかず、リビングのソファーで寝ることにした。触らぬ神に祟りなし。健全ハーレム型主人公の取るべき行動はチキンの一択である。が、階段を駆け下りてくる音がする。もちろんここは狸寝入りで対抗する。

 

「ふっー」

 

 甘い吐息を耳元に感じた。

 

「トモー。いくらなんでもそれはチキンすぎるんじゃないのー?」

「ぐーぐーぐー」

「そんなひどい狸寝入りしていると、こうだぞー」

 

 なにやら、やたら柔らかいものが顔にあたる。何これ怖い。

 

「だぁー!」

 俺は慌てて起き上がる、危うく天国に連れていかれるとこだった。

 

「ふふん♪」

 小悪魔的な笑顔をこちらに向ける美智留はバスタオル一枚の姿。薄暗い部屋の光がその完璧な容姿を浮かび上がらせる。

 

「・・・服、着ろよ・・・」

「えっー、脱がすところからしたいの?」

「そうじゃねーよ!」

 

 あの、これ一般小説だから。こういう描写をあんまり詳しくしちゃいけないらしいよ?

 

「だいたい美智留。ここはリビング。そういうことをする場所じゃない」

「そういうことってどういうこと?」

 もはや直視できず、不自然に顔を横にそむける。

「・・・とにかく、食事したり、アニメみたり、談笑したりする場所なんだよ。そういう気分にはなれない」

「ふーん」

 場所が大事だ。ベッドの中でいちゃつかれたら自制できないかもしれない。まっ、経験ないんでよくわかりませんが。

 

「でもね、トモ。あたしにはとっておきの能力があるんだよ」

「なんだよそれ・・・」

 

 美智留がパチンッと指を弾いた。

 

BGMにムーディな音楽が流れる。静かでどこか艶めかしい。

「これがあたしの能力。背景音楽変更よ」

「どんな力だよ!」

 そういえばなんかイベントが起こるたびに何やらBGMが流れていたけれど、これって誰かが脳内に流していたのかな?

もし、美智留が背景音楽を操れるなら、確かに微妙な能力とはいえ侮れない。あと原理とか深く追求しない。いいね?

 

「ねぇ、トモ・・・しよ?」

「急にしおらしくなるなよ・・・」

「あたしじゃダメ?」

「・・・そういうことじゃ、ねぇんだよ」

 

 これはやばい。音楽が加わるだけでリビングの持つ生活感と明るさが失われ、そこは背徳の舞台にふさわしい場所になっていた。

 

「トモはやっぱり加藤ちゃんが気になる?」

「・・・加藤は関係ないだろ・・・」

「でも、トモは加藤ちゃんが好きでしょ?」

「おまえ、今日はその話題にこだわるよな・・・」

 

 会話しながらも美智留は俺に迫ってきていて・・・いつのまにか俺はソファーの上に横になり、美智留は上にまたがっている。俺は美智留を見つめる。その下の大きな・・・(規制) をできるだけ見ないようにしながら。真剣に向き合う。

 

「あたしね。トモが加藤ちゃんや他の子のことを好きでもいいよ。今は一番じゃなくてもいい、でもトモがあたしと一緒になったら、絶対に幸せにするよ」

 こんな甘言に惑わされてひとたび理性を失えば、翌日からは彼女気どりになり、職場の周りの女子は牽制するは、ツイッターで画像あけて報告するは、他の女の子との思い

出の品は捨て始めるは、まぁろくなことにならない。って別に俺が経験したことじゃないけど。

 

「だからさートモ。しよ。トモだって結婚するまで我慢して、その後生涯1人だけを愛し続けるような、どこぞの敬虔な信者じゃないんでしょ?」

 

 そういいながら美智留の手が俺の・・・(規制)

 

「高校生にもなった健康な男女がだよ、お互いに好きで、しかも女の子がすげぇ可愛くて、しかもせまっているのに、しないなんて・・・」

 

 やばい、キャーやめて。そして俺の(規制)

 

※ 作者がR15とR18の規制について検索しているのでしばらくおまちください。

 

・・・

・・・

・・・

 

「ふむふむ。美智留だめなようだぞ?」

「ん?どれどれ・・・えっー」

「困ったぞ、ここまで書いたのに」

「何がー?だからしちゃえばいいんじゃん?」

「そうだなするか」

「じゃあ、七並べ・・・」

 

 こうして俺らはR15だかR18だかの規制によって健全性を守られ、朝までトランプに興じるのであった・・・

 

「って、トランプなんかするかー」

「落ち着け美智留」

「さぁ続編よ続編!R18いくよ!」

「それ以上はダメだって!」

「そうだなタイトルは『エッチなヒロインの育て方』で」

「センスないの気にしているから、そこらへんはそっとしておいて・・・」

 

 ああ、美智留が止まらない。

 

『その辺でよしなさい氷堂さん』

『そうね、今のあんたじゃ無理よ』

 詩羽先輩と英梨々の声が聞こえた。おまえらどこにいるんだよ・・・

 

「うるさい!あたしは正妻戦争に参加した以上は絶対に勝つ!」

 

 だから、美智留。お前は何と戦っているんだ?

何かが起ころうとしている。

心臓の音だけが聴こえた。

 

・・・ドクン

・・・ドクンッ

ドクンッ!

 

 

『そう。しょうがないなぁー』

 

 

 加藤!?

 

 

「遅かったようね・・・」

「わたしはどうなっても知らないわよ・・・」

 二人は何か知ってるの?

 

 そして、世界が暗転した。

時が止まったかのように何も動かない。

黒い背景に白い線で描かれる家具。

美智留のようなものがぼんやりと立っていた。

 

 ただ、その異様な光景にそぐわないような静かで優しい音楽だけが、まだ背景に流れていた。 (つづく)

 




R指定版と連動させてみたら面白そうねー
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