Rockman 偽りの野望   作:グルルre

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vol15 死神の影

カプセルの中に満たされた液体の中で気泡が脈打つ。

<今、我々の計画は最終段階まで来ている。先手を打つ形で世界中のロボットに破壊活動を行わせ、その混乱の隙を衝き事を進めている>

眠る自身に話しかけてくるのは警官の姿をしたロボットだ。

だがそのどこにでもいる平凡な姿とは、異なる不気味な空気を映像越しながら感じ取れる。

<君は調整が完了し次第、我々の下に来てくれ。今はやや戦力が心許無いんでね。ラ・ムーンの従者もどれだけ信頼出来るか分かったものではない>

 

ゴボゴボゴボゴボゴボッッッ!!

 

返答の代わりなのだろうか気風が沸騰した湯の様に溢れ出る。

<まあ君が欧州に来た時には大体が終わって居るだろう。ともあれ今はゆっくりと英気を養いたまえ>

屈託の無い笑みを向けるロボット。

<おやすみ・・・ボーンダイン>

「・・・!?」

その名を呼ばれ彼は初めて事の違和感に気が付いた。

と同時に液体の中で息苦しさを感じる。

ロボットであり水の中に入った所で人間の様に溺れる事など無いにも拘わらずだ。

 

ブンッッッ!!

 

もがく様に腕を振るった所で彼の意識は現実に戻される。

どうやら腕を振るったのは本当であった様で、カプセルのガラスに引っかき傷を付けた己を電球を頭部につけたロボットが驚いた様に見ていた。

「だ・・・大丈夫?」

心配そうに声を掛けてくるのはブライトマン。

自身と同じ製作者に生み出された兄弟とも言うべきロボットだ。

深々と座ったカプセルの中でゆっくりと起き上がったスカルマンは己のボディを何度も見返していた。

「・・・・・・」

己のボディに異常がないかスキャンを掛けるスカルマンは無言のまま、先程の事を思案する。

時間にして数秒ほどの事でボディには一切の不具合が無い事が確認される。

ブライトマンは不愛想と言うか自身に無視を決め込むスカルマンに、怒るでもなく相変わらず心配そうに見つめていた。

「・・・夢を見た。おかしな夢をな」

「ゆ・・・夢?」

無視し続けるのは悪いと思ったのか、スカルマンはぼそりとそうとだけ告げると研究所の作業室から出ていこうとするのだが。

「あ・・・あの。皆、心配していたんだよ。スカルマン、別件で任務をした後で戦って傷ついたから」

遠慮がちに話すブライトマンにスカルマンは僅かに目を細める。

それが不快な態度を示したと思われたのか、臆病な彼は半歩後ろへと下がる。

「そうか俺は・・・お嬢さんを助ける為にロシアに帰る途中で呼ばれたんだったな」

思い出す様に口を開くのを兄弟は不思議そうに見つめてくる。

スカルマンの発した言葉は自分自身に確認をするかの様な口調であったからだ。

「・・・・・・」

それ以上は言葉を発さず作業室の隣にある格納庫へとスカルマンは戻ろうとする。

戦闘用ロボットである彼は仕事以外ではあまり外へ出ようとはせずに、格納庫にある作業スペースで自身が使用する武器の手入れなどを行うのが日課だ。

他のナンバーズが休暇であれば、英気を養う為に自身の好きな事をするのとはあまりにも対照的と言えよう。

とそんな折にけたたましいアラーム音を響かせる端末。

<大変だスカルマン。都市部のショッピングモールでツリーマンが暴走しているとの事でロシア政府より出動命令が下っている。起きたばかりの事で申し訳無いが・・・>

「了解しました。ではすぐにスケルトンジョー達と共に現場に向かいます」

生みの親であるコサックからの通信に無機質に答えながら、スカルマンは不満一つ漏らす事も無くその足で出動しようとする。

「あ・・・あの。頑張ってね」

後ろの方から遠慮がちにブライトマンが声を掛けてくるのが聞こえる。

「俺の事はどうでもいい・・・それよりもお嬢さんや博士の事を頼む」

ブライトマンの言葉に素っ気無く返しつつ、スカルマンは事件の現場へと向かうのであった。

 

 

 

「警部・・・どうします?」

部下のポリスロボにそう問われリングマンは唸る他無い。

どこぞのスキー場開設のPRイベントだがでツリーマンが現場を訪れたのは数時間前の事。

イベントの最中に突如として暴走を始めたツリーマンは、モールの一角を凍結させるとイベント関係者を人質に立て籠もってしまったのだ。

通報を受け現場へと駆けつけるリングマンらロボットポリスなのだが、先程も言ったように立て籠もっている場所は凍結した氷の壁で閉ざされており中の様子は窺えない。

相手の出方も分からぬ事もありロボットポリスは、拡声器を始めあらゆる手段でツリーマンに呼びかけを続けているのだが相手からは何の要求も犯行声明も無い。

この不気味な沈黙が却って不安を抱かせてくる。

「このままでは人質の体力も心配です。ここは強行突入をすべきでは?」

部下の一人が覚悟を決めた様に言ってくるが、リングマンはゆっくりと顔を横に振る。

「ツリーマンは政府軍に所属している戦闘用ロボットだ。俺はともかくお前らでは歯が立たないだろう」

陽気な性格で人当りも良かったツリーマンだが、雪中戦のエキスパートと呼ばれ政府軍に所属するロボットの中でもかなりの実力者と言われている。

正直言って舐めて掛かって良い相手ではない。

悔しげな顔となる部下達を宥めつつ、リングマンが思案する様に腕を組んだ時だった。

コサックマークを付けた数台の装甲車が現場へと駆けつける。

荷台から次々と出てくる骸骨の姿をしたロボットにリングマンは僅かに目を細める。

「博士から命令を受けた。状況は?」

「お前が来たのか」

無機質に問うてくるスカルマンにリングマンの顔は渋い。

彼としてはこのタイミングで彼がここにやってくるとは思わなかったからだ。

そもそも彼は前回の件で少なからずの重傷を負っていた訳で、修復作業が終わりすぐに起動させるのはリングマンの目から見ても些か酷だと思われた。

(コサック博士は何を考えている・・・?)

「・・・状況は?」

生みの親の顔を脳裏に浮かべたリングマンだが、その思考を遮る様にスカルマンが問うてくる。

殆ど感情を映さぬその瞳に見据えられリングマンは、溜息を吐きつつ簡潔に状況を説明する。

「言っておくが人質の状況も分からぬ今、突入なんて馬鹿な事はするなよ」

「・・・・・・」

リングマンの言葉にスカルマンは無言だ。

他人に素っ気無いどころかかなり失礼としか言いようの無い態度だが、これがこのスカルマンの素である。

リングマン個人はもう慣れたが、正直もう少しぐらい人当りを良くして欲しいと思う。

 

・・・スッ。

 

スカルマンはスケルトンジョー達に指で指示を出し、彼らは周辺に散る様にして動き始める。

様々な場所からツリーマンが立て籠もるモールを見張るつもりなのだろう。

「まだあの時の傷は直ったばかりなんだろう。あまり無理は・・・」

「・・・問題無い。既にボディの修復は完了している」

一応無駄とは思いつつ彼の身を案じるが返って来たのは想定の範囲内の台詞。

再び黙り込むリングマンに目を合わせる事も無く、スカルマンはモールの方をじっと見ていた。

現場では何も動きは無い。

何か話すべきだろうかとリングマンも思うのだが、素っ気無い返事が返ってくるのは目に見えている。

この男は何時もそうだ。

コサックによって生み出された戦闘用ロボットで文字通り戦う事しか出来ない異質の存在。

そんな彼が自身らも含めた他者との間に壁を作っているのに気づいたのは、一体何時の頃だったか。

先のキング事件の際にも共に各地を転戦したが、スカルマンは誰にも心を開こうとはしなかった。

「・・・リング。もう俺に構うな」

話しかけようとしていたのを空気で察したのかスカルマンが珍しく口を開いてくる。

「お前達は博士やお嬢さんの為に働く事だけ考えろ。その内、俺も消える・・・無駄だ」

「・・・消える?それはどう言う」

どこか遠くを見据えた彼の言葉にリングマンが首を傾げ問い返すのだが。

「・・・警部!!」

部下の一人が声を上げた事もあり、リングマンの意識はそちらに移る。

「モールの中から人が出てきました!!」

「な・・・なに?」

ポリスロボの言葉に思わず声を上げるリングマン。

慌ててモールの方に視線を向ける十数人の人影が確認出来た。

何やら声を上げながらこちらに向かってくるのを見たリングマンの動きは速い。

「何があったか分からんが保護だ!!急げ!!」

ややあってモールから出てきた人を保護したリングマンらは、彼らがツリーマンに人質になった人々だと分かると思わず安堵の息を吐く。

しかもその人数はリングマンらが把握している人質の人数とぴったりと一致した。

「他に残されている人達は・・・?」

「私達で全員だと思います」

人質となっていた男性に問うリングマン。

鵜呑みにする訳にはいかないが人質全員が無事に脱出が出来た事は不幸中の幸いと言えよう。

続けて中で彼は何があったのかを聞き始めるのだが。

「それがツリーマンが急に動かなくなっちゃって」

イベントのスタッフと思われる一人の説明にリングマンは思わず首を傾げる。

突然イベントの最中にも拘わらず笑い声を上げたツリーマンは、自身の冷気を放出しイベントホールを凍結させ始めたのだと言う。

殆どの人々はこの時点で逃げ出したのだが、人質にされたのはこの時に様々な事情で逃げ遅れた者達だ。

実際ツリーマンは周囲に冷気を放出するのみで、逃げ遅れた人々に何かする訳でも無く周囲が凍結し気温が氷点下に達する中でモールのレストランから動けなくなったというのが実情なのだと言う。

レストランの厨房にあった調理器具や暖房器具を使い寒さを凌いだ人々は、冷気を放出していたツリーマンが殆ど動かなくなったのを見計らいモールの中を大回りする形で逃げてきたのだと言う。

凍傷の危険もある為、人質になっていた人々を救急車で運ぶ様に指示を出しつつリングマンは無言であったスカルマンと目を合わせる。

既に人質が解放された今となっては、リングマンもここで大人しくしているつもりは無い。

「既にジョー達には現場に先行させてい・・・る」

スカルマンがそう言いかけるのだが、その言葉が僅かに切れる。

「・・・どうした?」

問いかけるリングマンの顔が僅かにぶれたのが分かった。

「スケルトンジョーの一体が俺の管理下から離れた」

「それはどう言う・・・」

己の言葉の意味を問うその声が今度は歪んで聞こえた。

続く様に再び映像がぶれる。

視覚の異常かと思ったが簡易診断システムは異常を示していない。

「・・・おい!!」

肩を掴んで叫んでくるリングマンの言葉に漸くスカルマンの意識は現実に戻される。

「あ・・・ああ。大丈夫だ」

リングマンに心配ないと手を広げるスカルマンだが、その目はどこか遠くを見据えていた。

「お前、まだ以前の戦いの傷が直っていないんじゃないのか?」

「ボディの修復は終わっている・・・問題無い」

不安げに問うリングマンを遮る様にスカルマンが先を行く。

一見すると何時もの様に見える彼だが、兄弟であるリングマンには僅かに変調の様な物を感じ取っていた。

ボーンダインなる謎のロボットと戦い負傷したスカルマンは、先程まで研究所の調整カプセルの中に入れられていた。

人間で言う所の病み上がりの状態なのだ。

何か目に見えない不具合を抱えていてもおかしくは無い。

スケルトンジョー達を率い先行するスカルマンに追従する様にリングマンも先に進む。

人質になっていた者達の言葉通り、モールの中はもぬけの殻だ。

行く手を阻む者が居ないこともあり、彼らは一直線にツリーマンが居るであろう場を目指すのだが。

「・・・よう」

不意に真横から声を掛けられた事もあり、リングマンが反射的にその場から飛び退きながら身構える。

スカルマンらの背を追う形で進んでいた彼だったが、動きを止めた事でスカルマンの姿は向こう側に消えてしまう。

足を止めた先に佇むのは一体の骸骨の姿をしたロボット。

リングマンにとって見慣れた存在であるスケルトンジョーだ。

ワイリー軍団などで運用されているスナイパージョーと違い彼らはロボットの姿はしているが、その存在は一種のスカルマンのリモートボディと言っても過言ではない。

それ故に彼らは一般的な単純な思考を持つロボット以上に個々が発する反応は極めて希薄なのだが。

「・・・お前は」

身構えるリングマン。

目の前のスケルトンジョーから発せられる空気は普段の彼らとは明らかに異にするもの。

「相も変わらず治安維持活動か。刑事さんってのは休みの日も駆り出されて大変だねえ」

喉を震わせる様に声を響かせるスケルトンジョー。

その声色は彼らの主と言うか本体と言うべき存在に似ていた。

まあその声が似ていて当然か。

スケルトンジョー達はスカルマンのリモートボディであり、万が一にスカルマン本人が倒された場合には即座に別のスケルトンジョーがスカルマンに成り代わる特殊な並列化システムが組み込まれている。

その骸骨の姿に相応しいまでの戦闘継続能力を誇るスカルマンは、リングマンを含めた他のナンバーズとは明らかに違う存在と言えよう。

「・・・貴様、ボーンダインか」

スカルマンがスケルトンジョーの一体とのリンクが切れたと言う言葉から、リングマンは目の前の存在の正体を看過する。

対して己の正体を見破った彼にスケルトンジョーは大きく肩を竦める。

「他の奴らが・・・お前ぐらいに勘が良いと面倒臭い説明をしなくて済む」

 

パチンッッ!!

 

合図をするように指が鳴らされる。

それと同時に今の今まで感じ取れなかったエネルギー反応が無数に現れる。

 

ズドドドドドドドドッッッ!!

 

リングマンが向かおうとしていた先で爆発音と銃声が響き渡る。

スカルマン達が何者かと戦闘を開始したのだろう。

「ツリーマンの奴め。どうやらあいつはロボットエンザに感染したんで、熱暴走を防ぐ為に自分を凍結させたらしい。本当だったら用意した警備ロボも使って大暴れだったんだがな~」

「ロボットエンザ・・・!?」

「ん・・・ああお前らはそれの正体も分かっていなかったか。失言失言・・・忘れてくれ」

わざとらしく手を広げ笑い出す相手にリングマンの視線が鋭くなる。

「お~怖い怖い。まあ後は自分で調べってこった・・・」

対してスケルトンジョーの方はおどける様に言いつつ腰を下げる。

「まあそう言う訳だから・・・」

スケルトンジョーがリングマンとの間合いを瞬時に詰める。

「スカル接近戦ってな」

 

ドガッッ!!

 

放たれた拳をガードしたリングマンの腕に回し蹴りが続けざまに叩き込まれる。

思わぬ相手に動きに反射的に防御したリングマンだが、思った以上に衝撃は感じない。

それはあちらも同じようで舌打ちの様な声が聞こえた。

「・・・思う様に動かねえな」

苦笑いを浮かべる相手に躊躇するリングマンではない。

「リングブーメラン!!」

 

ガキンッッ!!

 

一瞬の内に両腕と両足を繋ぎとめられたスケルトンジョーは成す術無く地面に倒れ伏す。

 

ピッッ!!

 

「答えろ。お前達の目的はそもそも何故お前は・・・」

「何故、俺がお前らの兄弟であるあいつと一緒なのかってか?」

首元にリングブーメランを当て押し殺した声で問うリングマンに彼は笑った。

「そりゃあそのまんまの意味だ。お前だって気づいてるだろ?何なら一度聞いてみたら良い・・・『お前は俺の知っているお前なのか』となあ」

「っっ・・・どう言うっ」

『どう言う意味だ』と問おうとするリングマンに彼は小さく鼻を鳴らした。

「しかし慣れない遠隔操作とは言えこの有様じゃあ・・・早々に操るボディを変えるしかねえか」

顔だけを上げリングマンにそう言ったスケルトンジョーのモノアイから光が消える。

暫しの間、じっと物言わぬスケルトンジョーを見据えていたリングマンだが、言葉通り彼がいなくなった事を察するや爆音が響く方へと向き直る。

「奴はボディを変えると言った・・・」

反芻する様にスケルトンジョーのボディを操っていたボーンダインの言葉を口にするリングマン。

彼の言葉の意味を理解するやリングマンは、急ぐ様に走り出す。

いずれにせよ先を行くスカルマンと離されてしまった。

真横からスージー達が飛び出してくるが、リングマンは持ち前の敏捷性を活かし彼らの妨害をものともせず前に進む。

ボーンダインが警備ロボと口にした様に彼らは元々このショッピングモールに配備されていた者達だ。

それ故に動きも単純であり、殆ど障害らしい障害にはならない。

リングマンがスカルマン達の居る場所に辿り着いた時、そこでの戦いが決しようとしていた。

 

ズガアァァァンッッ!!

 

スカルマンやスケルトンジョー達の集中砲火を浴び、ジャイアントスージーが爆散する。

シールドアタッカーが飛び出してくるが、直線的な軌道しか動けない彼らの突貫もあっさりと避けられてしまう。

「周囲の状況を確認しろ」

部下達にそう命じつつスカルマンは単独で先を進もうとする。

リングマンも彼の後ろを歩く。

「スカル・・・今回の一件は」

「後ろの方でお前と接触していたのはボーンダインか?」

離れていた際に起こった事を説明しようとするリングマンだが、スカルマンの方は気づいていたのか淡々と口を開く。

「さっきも言っただろ。俺に構うな・・・」

寂し気にここではないどこかを見据えスカルマンが言う。

「・・・お前」

先にボーンダインに言われた言葉をついつい問おうとしてリングマンは口を閉じる。

その問いを今してしまっては二度と彼は、その答えを言おうとしなくなるそんな気がしたからだ。

 

ビュオオオオオォォォォッッッ!!

 

ツリーマンが訪れていたというイベントホールの扉を開けるなり、視界を覆わんばかりの吹雪が飛び込んでくる。

自ら発した冷気でホール一帯を真っ白に塗り替えながら巨木が如き姿をしたロボットはいた。

だがそれが発する空気は彼であって彼ではない者と成り代わっていた。

「待っていたぜ・・・まあ警備ロボ如きじゃお前らの前じゃ障害にすらならねえか」

ツリーマンのボディを操るボーンダインはスカルマンとリングマンを見るやその目を細める。

先程の無機質なスケルトンジョーのボディと違い表情がある分、彼の感情の変化が見て取れる。

「さてどちらにせよ慣れないボディなんだが・・・それでもさっきよりかはマシだろう。相手してやるぜ~」

ヘラヘラと笑うツリーマンにスカルマンら二人は互いに頷くや身構える。

「凍りな・・・」

両腕に冷気を集めた『ツリーマン』は辺り一面に猛吹雪を巻き起こすのであった。




何時もの後書きです。
さらっと読み飛ばして頂いて結構です。

〇ツリーマン編について
とか言いつつ実質対ボーンダイン二回戦目となってしまった。
スカルマンに自身を通じて、欧州で何かをしている事を見られてしまったのを理解した為に先手を打つ形で行動に移している。
彼の本体は彼らの本拠地にあるので、意識だけを遠隔地に飛ばしているのだが、現実で言う所の回線が不安定な場所でラジコンを動かす状態なので動かしにくいらしい。

若干不遇なツリーマンだが、リブート前はあまり深く掘り下げる前に退場となったのでそう言う意味では一緒と言える。
冷気系のロボと言う事もあり、熱暴走しかけた自身を止める為に強制冷却を行う事が出来たが、その冷却が収まらずに今回の事件に。
彼の冷気によって生じた凍結に閉じ込められた一部の人が人質の様になってしまったのだが、ツリーマン本人は人質を取ろうと言う意図は無かった事だけは付け加えておく。


〇リングマンについて
コサックナンバーズ内においてスカルマンと同様に戦闘型という事もあって、両者の仲は意外に良い。
ただスカルマンの方は馴れ合いは好まないのもあって、若干一方通行な所がある。
この辺は他の兄弟も一緒だが、メガミ版と違ってスカルマン本人が自分から背を向けて距離を取っている節がある。

とは言えスカルマンもスカルマンなりに兄弟達を思う気持ちが皆無な訳も無く、色々と複雑な所である。
彼が変調をきたしたのは自身のボディを通してボーンダインがスケルトンジョーのコントロールを乗っ取った為、現状においてあちらの方が一枚上手となっている。

完全に余談だが当初はツリーマンの人質の中にエフレーモフ夫妻やカリンカが居る展開だったのだが、人質ネタは前回やったのと夫妻が出るとややこしくなるので没にした。


今回の後書きは以上です。
読んでくださってありがとうございます。
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