Rockman 偽りの野望   作:グルルre

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vol19 激突

「カンパネラアアアアァァァァァァ!!」

再度、鋼鉄の巨人は大音量で叫ぶ。

 

ビリビリビリッッ!!

 

ただそれだけで空気は震え周辺の建築物からガラスなどが割れる音が遅れて聞こえてくる。

「偉大なる神ラ・ムーン様の従者たるこのコロサッスを欺いた盗人よ。清算の時が来たのだ!!大人しく出て来い!!」

困惑するナイトマンらなど目に暮れず周囲へと視線を向ける巨人。

 

ズウウウウゥゥゥゥンンッッ!!

 

巨人がその巨大な足を踏みしめる度に地面が揺れる。

(なんだ・・・あれは?)

敵と言うにはあまりにも異様な存在にナイトマンは困惑を覚える。

「もはや戦士としての誇りも失ったか?あの時、私は言ったぞ。我らに死の概念は無いと・・・いずれ時が来れば再びお前達の前に姿を現すのだと!!」

コロサッスの言葉に反応する者など居るはずが無い。

それを察し唸る様な声を上げコロサッスは両の手を合わせる。

 

パキパキパキパキパキッッッ!!

 

何も無い場から創り出されるのはコロサッスに見合うだけの巨大な鎖を伴った鉄球だ。

「貴様が出て来ないのであれば貴様が築きしモノを破壊するとしよう」

 

ブォォォンッッ!!

 

無造作に放り投げられる鉄球がビルにぶつかり一撃で巨大な建築物を倒壊させる。

「脆いな・・・所詮はニンゲンの造ったモノに過ぎぬか」

ビルが倒壊し粉塵が舞う中でコロサッスが鼻を鳴らす。

次に投げ放った一撃は直撃したビルを軽々と突き破り後ろにあった建物まで破壊してしまう。

目に映っている光景が現実の物である事にさしものナイトマンもすぐには受け入れられずに呆然としてしまう。

公国軍の一個師団を壊滅させたと聞くが、この強さは一個師団どころではないとナイトマンは判断する。

キング事件の際に公国を蹂躙する為にキングタンクの試作型が投入された経緯があるのだが、目の前の敵に感じた恐怖はあの時を遥かに上回る。

「こうなれば炙り出すか・・・気乗りはせぬが」

唸りながらコロサッスは先程の様に手を合わせる。

彼の手から光る粒子の様な物体が生じたと思われた瞬間、彼の足元でコロサッスを簡略化させた様な者達が次々と現れる。

「ガード達よ。隠れているニンゲン共を探し出して適当に血祭りにあげるのだ。もしもカンパネラを見つければすぐに報告せよ」

「「ギュイギュイ!!」」

コロサッスの命令を受け生み出されたガード達は手にした槍や斧を振り回しながら、周囲に散ろうとするのだが。

「・・・待て!!」

ナイトマンの声にコロサッス達は今更の様に視線を向けてくる。

と言うかコロサッスの方もナイトマンらの姿は見てはいた筈なのだが、彼の方は全く反応を示そうとはしなかった。

意図的に無視していたのかそれとも興味が向かなかったのはこの際どうでも良い。

いずれにせよこれらの蛮行を見逃す訳にはいかない。

「オマエ・・・誰だ?」

低く鈍い声が問いかけてくる。

「カンパネラ公国の騎士ナイトマンだ。貴様がこの場で行った破壊行為断じて許す訳にはいかぬ!!」

「カンパネラの・・・?そうかであればカンパネラはどこだ?どこに居る?知っているのであれば案内しろ」

「・・・どう言う意味だ?」

啖呵を切るナイトマンにコロサッスは動じた様子もなく逆にカンパネラなる人物の下へ案内する様に要求してくる。

言葉の意味を理解できずナイトマンは狼狽するしかない。

「ここはカンパネラの築いた集まり・・・クニとやらなのだろう?この私を裏切った代償を払う時が来たのだ。奴にそう伝えよ」

「待て・・・裏切りとか意味が分からぬ。そもそもお前が言うカンパネラとは誰なのだ?まさかテオドール陛下ではあるまい」

「テオドール?・・・んん?記憶に無いな・・・まさか奴めこの私に対してばかりか周囲へも名を偽ったか」

互いに首を傾げるがコロサッスの方は苛立った様に鼻を鳴らす。

「まあ良い・・・いずれにせよ出て来ないのであれば破壊するのみだ!!」

手にした鉄球を振り回し辺りに猛烈な風圧が生じる。

「ギュイ!!」

それに連動する様にコロサッスガード達も一斉に動き出す。

「ッッ・・・させん!!」

動き出したガード達にナイトクラッシャーを放つナイトマン。

鋼鉄の装甲を持つガードは真正面から鉄球の一撃を受け吹き飛ばされるが、大した損傷も無くすぐさに起き上がる。

「ちぃっ・・・やはりと言うか装甲は厚いか」

並のロボットであれば一撃で粉砕される鉄球を受けながらも僅かに表面を凹ませただけで起き上がるガードにナイトマンは舌打ちをする。

 

ズウウウウウゥゥゥゥンンッッ!!

 

次にナイトマンが見るのはコロサッスが放り投げた鉄球が別の建物を破壊する光景だ。

「恐怖と絶望を・・・ラ・ムーン様に捧げよ」

まるで虫を潰すかの様に平然と言い放つコロサッスにナイトマンは憤りを覚える。

己を障害と判断したのか周囲を取り囲むガード達を鉄球で吹き飛ばしながら、ナイトマンはコロサッスの言葉を頭の中で反芻する。

「ラ・ムーンだと・・・以前にプライド姫を攫った連中の一味が我が公国と何の関係がある!!」

鉄球を振り回し周囲のガード達を吹き飛ばした勢いそのままにナイトマンが吠える。

回転しながら放たれた鉄球の一撃はコロサッスの顔面へと吸い込まれる様にして飛んで行く。

 

ガキィィィィィンッッ!!

 

防御する暇も無く顔面に叩き込まれる必殺の一撃。

鉄球を引き戻し次の一撃を放たんとするナイトマンが見たのは。

「ほう・・・なかなかだと言っておこう」

鉄球が離れた後に見えたのはコロサッスの傷一つついていない顔であった。

「なっ・・・」

一撃で倒せないまでもある程度の傷は負わせられると判断していたナイトマンの考えはあっさりと打ち砕かれる。

「だが所詮はニンゲンの生み出したキカイとやら。我々の猿真似に過ぎぬ」

 

ブォォォンッッ!!

 

コロサッスの頭上で巨大な鉄塊が舞う。

「それにこの武器はな・・・」

愕然とするナイトマンを見下ろしコロサッスは目を細める。

「こうやって使うのだ!!」

 

ゴオオオオオォォォォォォッッッ!!

 

ナイトマンの視界全てを埋め尽くさんばかりの勢いで放たれたコロサッスの鉄球が迫る。

殺気など殆ど感じずに無造作に投げ放たれた鉄球を前にナイトマンは手にした楯を前へと出す。

完全に防ぐ事は出来なくてもある程度の軽減は出来る筈と考えたナイトマンの思いを打ち砕くかの様に楯が右手ごと大きくひしゃげる。

まるで木を砕くかの様な音が遅れて聞こえてくるがそれに顔を歪める間もない。

 

グシャアアアアァァァァァァァァァァ!!

 

次の瞬間には凄まじい衝撃と重さが己の前身にのしかかる。

視界も暗転し何が起こったのか分からぬままナイトマンの意識は闇に閉ざされていた。

 

 

 

一方その頃。

圧倒的な力を見せつけ周辺の建物を破壊し始めるコロサッス。

その声は王宮内に居たプライド達の耳にも当然入る事となる。

「・・・・・・」

周囲を飛行していた監視用のドローンの視界を映し出す端末の映像を見るやテオドールの顔が僅かに引き攣る。

「・・・間違いない」

「お・・・お父様?」

ぼそりとそう呟くなり周囲から背を向け立ち去ろうとするテオドールの後をプライドは慌てて追う。

ナイトマンに続きターボマンらワイリー軍団の面々も飛び出して行く中で、父のその動きはまるで逃げ出す様にさえ見えた。。

「外でナイトマン達が戦っているのよ・・・一体何を」

「・・・分かっている」

二人が今は誰も居ない謁見の間に辿り着く中、外の方で銃声と轟音が鳴り響く。

「まずに言っておこう。逃げるつもりは無い」

非難めいた視線を向けられていた事に気づいたのかテオドールは一瞬おどける様な顔をしつつ、プライドに自嘲気味な笑みを向ける。

「清算の時が来たのだ」

「どういう・・・?」

「文字通りの意味だ。まさか私の代でそうなるとは・・・だがお前達の時でなくて良かった」

玉座の背にある端末に指を置くテオドール。

ややあって金属が軋む音と共に玉座の後ろにある隠し扉が開かれる。

「この国の建国神話は知っているな?」

「え・・・えと確か空から舞い降りた神様から私達の御先祖が知恵と力を授かったとか・・・ってこの国の人なら誰もが知ってる御伽噺でしょ?」

父からの不意の問いかけにプライドは思い出しながら話すのだが。

 

カチッッ!!

 

隠し扉から続く階段を降りた先でテオドールが壁のスイッチに手を掛ける。

暗闇が照らされる中、プライドの目に飛び込んでくるのは周囲の壁に描かれた巨大な壁画である。

先程プライドが口にしたカンパネラ公国の建国神話を描いているのだろう。

暴れ回る巨人から逃げ惑う人々の姿が刻まれた壁画が目に飛び込んでくる。

嵐や洪水に雷と考えられるばかりの災害に飲み込まれる人々の顔は、それが壁画と分かってはいてもその苦悶の声が聞こえて来る様な気がした。

先に進みつつ描かれている物を見るプライドだが、やがてある共通点に気づく。

最初こそ太陽と思われた壁画の頭上に描かれる球体。

いずれの場面にも映し出されるそれには不気味な目玉が描かれていた。

「こ・・・これって」

その目にプライドは見覚えがあった。

細かい部分での違いはあれどそれは間違い無く。

「ラ・ムーン・・・今より数万年前に外宇宙より飛来したと言う存在。彼と彼が生み出した従者は当時の人類に牙を剥いたのだと言う。彼らの目的が我々の支配なのかは分からぬが」

ゆっくりと先に進みながらテオドールはプライドに隠された歴史を語る。

「当然だが人類に勝ち目など無い。抗った所でその圧倒的な力でねじ伏せられるのは火を見るよりも明らかだ」

巨大な壁が周囲に立ち塞がる中、テオドールが眼前の壁画を示す。

そこには巨人の姿をした神に跪き王冠を授かる人物の姿が映し出される。

両者を見下ろす様に幾人かの別の神と思われる者達の姿も描かれ、そしてあの巨大な目玉も描かれる。

「残念だがカンパネラの名を残した私達の始祖はラ・ムーンに逆らうのではなく逆に降ってしまったのだ。恐らく当時の人類達を裏切る形で・・・」

地の底に眠る巨人を尻目に玉座に座る王が、笑みを浮かべているのがプライドには分かった。

無数の犠牲を生じさせた上で手に入れた玉座と栄光。

その笑みがどこか空虚な物に見えたのは、真実を知ってしまった故か。

「今となっては何が起こったのかは分からない。だがあの様子ではコロサッスを何らかの形で陥れたのだろう」

行き止まりに設けられた祭壇に鎮座する淡い光を放つ球体状の金属を目にし、テオドールは溜息を吐く。

「え・・・と」

「我が国に伝わる宝玉・・・恐らく超エネルギー元素と起源を同じくする物にして」

宝玉と称した金属を手にしテオドールはプライドに告げる。

 

「過ちを犯した我が先祖の成れの果てだ」

 

「・・・え?」

テオドールの言葉に目が点となるプライド。

「これが御先祖様・・・?」

「ああ・・・この宝玉に宿る力を乱用し最後にはそれに取り込まれると言う哀れな末路を辿ったと古文書には記されていた」

宝玉を懐に収めるや来た道を引き返し始めるテオドール。

「プライド・・・私はこれをコロサッスに返すつもりだ。かつて始祖が授かったと言う力と知恵の象徴を返還する事で国民と私以外の一族の命だけは助けてもらおうと考えている」

公王の告白にプライドの顔から血の気が引いていく。

「こんな玉はどうでも良いけどお父様まで犠牲になるなんて」

「勝てる訳が無い。お前もあの力を見ただろう」

ゆっくりと首を振るテオドールの顔には諦めの念がありありと浮かぶ。

「例えここで退けたとして何時の日にかまた力を取り戻してやって来る。始祖の犯した罪は私の代で終わらせる・・・これ以上無関係な者達を巻き込まぬ為にも」

そう言って己に背を向ける父の姿にプライドは反論する事も出来ず見送りそうになる。

このまま父が消えてしまいそうにさえ見えた彼女は慌ててその背を追う。

突然知らされた話に困惑する他無いのだが、プライドは己なりにそれらの事を理解しようとした。

理解した上でやはりと言うか納得は行かない。

それ故に彼女の答えは決まっていた。

 

 

 

「・・・ぬう」

薄らと目を開けるナイトマンに周囲に居たスナイパージョー達が『おっ』と声を上げる。

「まだ動いたら駄目ですよ。バラバラになったボディを簡易的に繋ぎ合わせただけなんですから」

工具を手にしたジョーの一人が自身の露わになった動力炉の配線を弄りながら言う。

コロサッスの攻撃を受け自分でも死を覚悟したのだが、辛うじての所でそれは免れたらしい。

楯ごと砕かれた右腕は修理出来なかったのかどこにも見当たらず、それどころか胴体部にも右腕に面する形で大きな陥没が見られた。

「て・・・敵は」

「まだ倒せていません。と言うかかなりやばいです」

荒い息を吐きながら問うナイトマンにジョーが引き攣った笑みを返す。

 

ドゴオオォォォォンッッ!!

 

凄まじい轟音と共に上空を舞うのはシシトラックの車体だ。

まるで玩具の様に巨大なトラックが宙を舞う光景にさしものナイトマンもそれを目で追ってしまう。

「何だってんだあの化け物。クイックマン様達が束になっても動じないなんて。それどころか突っ込んだシシトラックを軽く蹴り飛ばしやがった」

「ラ・ムーン様とか言っていたけどあれもそれ関係なのか。ルーラーズなりの超エネルギー元素由来の力みたいなのが必要なんじゃ」

ジョー達が次々とコロサッスの脅威を口にする。

「あのガードとか言う雑魚も俺達よりも強そうだしなあ」

物影に隠れる形で損傷したナイトマンらを修理するジョーがぼやいた時だった。

「ギュイギュイ!!」

物影に潜んでいた彼らを発見したコロサッスガード達が斧などを手に近づいてくる。

「やばい見つかった!!」

「どどど・・・どうしますか!?」

「待て、俺らは戦闘要員だけど作業が専門で!!」

コロサッスの強さにすっかり及び腰のジョー達は、彼配下のガード達を見るなり情けない声を上げる。

無抵抗と言っても良い彼だが、それに対し慈悲を与えてくれる程に甘い相手ではない。

 

「「「あわわわわわわっっ!!」」」

 

世界征服を狙う悪の軍団の一員にしてはあまりに間抜けな声を上げるジョー達に向かって思い思いの得物が振り上げられた時だった。

 

ザッッッ!!

 

両者の間に割り込む様にして二つの影が現れる。

 

バキッッ!!

 

斧を振り上げた態勢のまま拳の一撃で吹き飛ばされるガード。

もう一体の方は突き出した槍を指の先で受け止められ、逆に動きを封じ込まれる。

蹴りでもって吹き飛ばされた仲間の姿を見るやガード達は警戒する様に一ヶ所に集まるのだが。

 

「滅せよ・・・波動拳!!」

 

シュバアアアアァァァァァァ!!

 

ローブに身を包んだ人物の一人が放つ巨大な光弾にガード達は一瞬にして飲み込まれ消滅していく。

ナイトマンでさえ倒すには苦労すると思われるガードをあっさりと破壊する者達にナイトマンは目を見開く。

「お前達・・・何者だ?」

緩慢な動きで立ち上がりながらナイトマンが二人の人物に問いかける。

「まずは助けた礼を言ってもらいたいものだがな」

先程光弾を放った方が鼻を鳴らす様に返してくる。

言葉の端々からナイトマンを見下す様子が感じ取れる。

「本来ならば介入は避けたかったが・・・」

先に姿を現した方が苦笑する様に肩を竦める。

「これ以上、奴らの蹂躙を見過ごすのも性に合わぬ」

並ぶ様にしてコロサッスの方に向かって歩いて行く二人は思い出した様に振り返って来る。

「先のガード達はコロサッスから生み出された分身に過ぎぬ」

「それ故にコロサッスからすれば何体倒されようとも痛くも痒くも無い存在だ。いずれにせよお前達はどこかに引っ込んで居ろ」

「な・・・何を」

戦力にならない事を指摘され顔を歪ませるナイトマンだが、抗議の言葉を続ける前に二人の姿は視界から消え失せていた。

「・・・ふう」

「助かった~!!」

ナイトマンとは対照的に安堵するジョー達。

彼らは言われた通りにその場から避難するつもりの様だ。

そんな彼らはさておきとナイトマンは歯を軋ませる。

「我が国の一大事に情けない・・・だがこの体では」

間に合わせのボディに歯噛みするナイトマンだったが、そんな時に目の前を通りかかるのは複数の騎士型ロボット達だ。

「ええい・・・早く走らんか!!」

子飼いのランサード達に首だけ抱えられて現場に駆け付けようとするのはあのデュラハンマンだ。

彼はナイトマンの無残な姿を見るなり、最初は驚くも次に笑みを浮かべていた。

「ワハハハハ!!ナイトマンよ、その姿を見るにあっさりと負けたな!!公国一の騎士がなんたる醜態よ。これを笑わずにいられるか」

今の状況でもやはりと言うかナイトマン憎しの感情はあるのかデュラハンマンはひとしきり嘲笑うのだが。

やがてデュラハンマンの顔が大きく歪む。

「コロサッスなる輩が現れて首だけになった吾輩を皆が無視した挙句にそれか!?ええい腹が立つ!!首だけの吾輩がこうしてあの輩を倒さんと向かっておるのだ!!貴様も騎士なら何が何でも石ころを拾ってでも戦え・・・でついでに死ね!!」

「デュラハン・・・」

「泣き言は許さんぞナイトマン。我が国の危機に余所者のワイリー軍団が大活躍などあってはならんのだ。先のキング事件の際もお前が一応の中心となって政府軍と共にキング軍団を撃退したから我が国の面子を保てたのだぞ」

もしもデュラハンマンに指でもあれば今頃ナイトマンに対し突き付けていただろう。

「この国を守るのは我々だ。極めて~不本意ではあるがぁ~共に戦ってあの輩を倒すのだ!!互いに満身創痍なれど我ら二人が組めば怖い者など何も無い!!そうであろう!!」

「ッッ・・・確かにそうだな。コロサッスの力の前に危うく心が折れかける所であった」

罵倒なのか叱咤なのか分からない言葉を受けナイトマンは笑みを浮かべ残された腕の鉄球を振るう。

その姿にデュラハンマンはニヤリと何時もの笑みを浮かべていた。

「いくぞデュラハン!!我らの国を荒らす輩を討伐するのだ!!」




何時もの後書きです。
さらっと読み飛ばして頂いて結構です。

〇コロサッスについて
何度かこの後書きで説明されているがラ・ムーンの従者。従者の中でも単純な戦闘能力であれば最強格と言える。
生半可の攻撃は通じず圧倒的な力で全てを破壊と能力的にも性格的にもソローに近いが彼は空を飛べないので移動速度自体はそこまで早くないのが欠点。
カンパネラとの因縁もあり容赦無い破壊活動を行っているが、これでもラ・ムーンの従者の中ではまだ対話と言うか一定の話が出来る方。
彼と人間とのかかわりは後述する。

ガルバダリオ同様に彼の得物である鉄球は自身のボディを造り替えて生み出されており、それ自体が超エネルギー元素或いは悪のエネルギーに準ずるエネルギーを纏うモノとなっている。
配下のガード達も同様であり、大体はコロサッスだけで何とでもなるのであまり生み出されないが今回の様に隠れ潜んだ敵を炙り出すのに使われるケースが多い、


〇カンパネラ公国及び建国者について
歴史の真実と言うべきか本編の方で語るかどうかは若干不明なのでこちらの方に記しておく。
テオドールが語った様に古代に地上を蹂躙したラ・ムーンとその従者達であるが、人間達の中にはラ・ムーンに服従を誓う者達も現れ始める。
コロサッスの場合、好戦的な性格もあり見どころがあると判断した者を敢えて見逃すなどの行為を行う事もあり、初代カンパネラもその一人であり最終的にコロサッスから血の祝福を受けその尖兵となる事になる。
血の祝福とは文字通り従者の一部を己に取り込む事であり、大抵の者は耐えきれずに死ぬのだがカンパネラは死ななかったようだ。
現在ガルバダリオに仕えるバロムとラムダもこのカンパネラと同等の存在にあたる。

この辺りを後のカンパネラは真実を都合よく書き換え、空から来た神に知恵と力を得た等のベタな建国神話に造り替えている。
まあ神の様な存在に知恵と力を得たのは間違い無く真実なのだが。
因みに初代カンパネラは女性であり、現在のカンパネラ公国の王族は全員がコロサッスの血も受け継いでしまっている事となる。
だからと言ってコロサッスが温情を掛けるとかそう言う事は無いのだが。
この辺の性別も後の支配者の都合よく書き換えられている。

初代も含め力を行使し過ぎた者は取り込まれたと言う宝玉は、実質的にコロサッスやラ・ムーンの力を記録した聖遺物と言う代物と化しており振るい方次第では世界のバランスを大きく崩すものとなる。
遥か未来に製作されるライブメタルの古代版と考えると分かりやすいか。
キング軍団が迫っていた中でギリギリまで公王が逃げなかったのはこれを守る為であり、最悪宝玉の力を行使するつもりでもあったようだ。
余談だが玉座の間から続く隠し扉及び隠し階段は王族の血を引きし者、即ちコロサッスの血を持つ者でないと開く事が出来ない。

いずれにせよカンパネラがコロサッスを陥れ彼を地中海に封印したのは確かなようで、コロサッスからすれば決して許す訳にはいかず現代になって復讐をしに現れたと言う形となる。
真実は大きく歪められたが、公国では鉄球を持った戦士を神格化する風潮は残されており(そういった祭りも現代まで残っている)この辺はナイトマンのデザインに生かされているらしい。


〇ガードを吹き飛ばした二人
本当はフードを取り外す予定だったが若干引っ張る事に。
出した技からも分かる通り、後々のキャラの前身的な存在。
傍観するつもりだったが黙っていられなくなったとの事。


〇騎士二人について
互いにボロボロであるがデュラハンマンの叱咤もあり戦う意思を取り戻したナイトマン。
勝負になるかもわからない状況下で次回となる。
常日頃から虐げられていた事もあり、このような状況でのメンタル面ではデュラハンマンの方がポジティブだったりする。



今回の後書きは以上です。
読んでくださってありがとうございます。
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