シンフォニーシティでの怪を調査しようとしたブルースとキングはロボットアーミーに身柄を拘束されてから、数ヶ月が経とうとしていた。
ブルースはともかく連邦政府に指名手配されているキングだが、特に危害が加えられる訳でも無くただ日数だけが過ぎていく。
軍基地での滞在の後に外の風景が見えない特殊な車両に乗せられ、彼ら二人が辿り着いたのはどこかの別荘地と言うべき場所であった。
「ご不便をお掛けしました」
自身らの監視もあるのだろうがロボットアーミーの司令官オクターヴも同行し、彼は車を降りるなり自身らに頭を下げて来る。
彼を動かしている人物に一目会いたいと言う好奇心からここまで付き合ったのだが、キングはまだ彼やその後ろに居る人物の真意を測りかねている。
そもそも人類に反旗を翻した自身を処分せずに会って話がしたいと考えるなど、余程の馬鹿か何かなのだろうと率直に思う。
キングは無言のまま邸宅の中に足を踏み入れる。
今は非戦闘形態のままだがその気になれば何時でも戦闘形態に成れる様に身構えながらである。
暫くして辿り着いた奥の一室にその人物は居た。
「キング君・・・君は何を飲むかね?一応は酒以外にも飲み物は用意したのだが、ここにロボットである君の好みの物が用意できたのであれば私は嬉しく思うよ」
そう言って笑みを浮かべるのは一人の壮年の男性だ。
スーツを着て一応は正装と言えるが若干着崩している様に見えるのは、ここが彼の私邸だからなのだろうか。
「こうして会うのは本当に初めてだね。お初にお目にかかる・・・私の名前はエドワード=テイラー。連邦政府の大統領をしている者だ」
一瞬だが思考を停止させるキング。
ロボットアーミーの司令官を動かす時点でその裏に居る人物の正体はある程度、予想はついてはいたがその中でも彼がそうである可能性は極めて低かった。
キング自身、軍務大臣なりどこぞの財閥の長、或いは連邦政府傘下の国家元首と考えていたのだが。
「君とは一度話をしてみたかった」
手を広げながら自身にソファーに座るように促す人物にキングの顔が強張る。
強張らない方がおかしいと言えよう。
何せ彼とはつい最近までそれぞれの軍を率い殺し合いをしていた関係なのだ。
人類の支配からの自由と独立を謳い、そればかりか人類抹殺まで掲げたキング軍団を率いた自身に対し、目の前の人物は何年振りかに出会った友人を持て成す様に対応している。
まるで己らの間にある遺恨など無かったかのようにだ。
(私は舐められているのか?或いは私達が起こした事など目の前の男にはどうでも良かった事だと・・・)
怒りとも憎しみとも分らぬ感情が胸の中から湧き上がるの感じた。
元より冷静沈着な性格であると自負もあるキングだが、何も考えられぬ程に思考が真っ白になるなど感情が昂るなど予想外であった。
「話せば誰とでも分かりあえると世間では言うが現実は話しても分からない事も埋まらない溝もある。君が私の事を気に食わないのは当然だ。だが私を殺すのであれば話を聞いてからでも遅くはないだろう。ともあれ座り給え」
屈託無く笑いながらエドワードはソファーに腰掛ける。
相手の態度が素なのかハッタリなのかは分からなかったが、ここで感情に任せて相手を殺傷するなどキングからすれば醜態を晒すも同然であった。
ともあれ自身の感情に最大限のブレーキをかけつつキングは相手と向かい合う形で用意された席に座った。
「いやはやまさかシンフォニーシティに君が出向いてくるとは予想外だった。慌ててオクターヴ君を派遣させた訳だが、理由はともあれこうして君と話が出来て私もついている」
「私個人は貴様などと口も聞きたくはなかったがな・・・」
「まあ確かにそう思われても仕方が無いさ。我々も君のしでかした事を許すつもりは無い・・・と連邦政府大統領としては言わせてもらう」
憮然とした表情で言い放つキングにエドワードも笑みを浮かべながら言う。
ロボット王を名乗り人類に反旗を翻したキングの起こした反乱はそれこそDr.ワイリーの世界征服計画よりも遥かに多い被害をもたらしている。
何せワイリーの場合はあくまでも世界を支配する事が目的であり、彼らが行う事は重要な施設や都市を占領するのが常でありワイリーナンバーズもロボット三原則に縛られてはいないが積極的に無抵抗な市民を傷つける事はせずに居た為、一連の世界征服計画での死傷者は極めて少ないのが現状である。
だがキング事件においてキングとその配下のロボット達は越えてはいけない一線を越えてしまった。
世界征服ではなく人類抹殺を掲げて活動したキング軍団は、世界中の都市で無差別な破壊活動を行っており普通に戦争レベルの人的被害を生じさせてしまっている。
何度も言うが洗脳などの類ではなくロボットが自らの意思で人類に反旗を翻せる事を示した事で、人類が受けた衝撃はあまりにも大きい。
今や世界中で労働力として欠かせない存在である彼らに対し、不信の目が向けられる様になるのは当然と言えよう。
「まあそれはさておきだ」
一室に満ちた殺気をかき消すようにエドワードは手を叩くとそれを合図にメイドを思わせる格好の女性ロボットがグラスなどをトレイに載せて入ってくる。
中央に置かれたテーブルに液体が注がれる中、キングはエドワードから目を離さない。
対してエドワードはキングと隣り合うようにして座るブルースにもグラスを勧める。
「ロック君達との戦いに敗れた後、君は人類抹殺という一種の公約を取り下げたつもりは無いのだろうけど。我々とロボットの関係を見守ってくれていると解釈しているが如何かな?」
エドワードの言葉にキングは唸る。
ロックとの死闘の末に敗れたキングは一時的にワイリーに操られ大破したのだが、奇跡的にも一命は取り留めその後の混乱に乗じて姿をくらましている。
人類とロボットの共存を信じ、自身との圧倒的な性能差すらも覆したロックの想いは本物だと感じたキングはエドワードの言葉通り、今暫く人類とロボットがどの様な関係になるのか見守るべく表舞台から去る事となる。
だが完全に人類を信用した訳ではなくロックやライト博士らの努力虚しく人類とロボットが袂を分かつ事となれば再び彼自身はキング軍団を再結成し立ち上がるつもりでいる。
「今、私が行動を保留にしているのは何度倒しても立ち上がってくるロックの姿に同じロボットとして感銘を受けたからだ。貴様らやワイリーの様な己の欲の為に我らを使役する存在がいる限り私も大人しく消えるつもりは無い」
「だろうね・・・いや寧ろそうでなくては」
歯を軋ませるキングにエドワードは何度も頷く。
「恐らくは君でなくても遅かれ早かれ誰かが行っていたのだろうけど、ロボットが自身の意思で反乱を起こした事で連邦政府の市民はロボットに不信感を抱くに至った。おかげでライト博士らも苦しい立場になっていてね」
「あそこで立たねば人類は増長し今以上に我らを奴隷として使役したのではないか。今でこそ保留しているが人類からの自由を勝ち取る戦いを選択した事は間違っていないと思っている」
「心ある機械が虐げられれば反発が生じるのは自明の理だったが、少々君はやり過ぎた。どこかの国一つでの事件なら良かったが普通に世界中で戦争行為を行ったのはやり過ぎたな」
グラスに注がれたエールを口に入れながらエドワードが続ける。
「今度の連邦政府評議会でロボットに関する新法が審議される予定となっている」
彼はテーブルの上に置いた端末を操作し数枚の書類の立体映像を浮かび上がらせる。
草案と思われる書類の内容にキングのみならずブルースの顔も僅かに強張る。
「労働用ロボットに使用期限を設け、それが切れたロボットは強制的にスクラップにする・・・だと?」
グラスを手にしたキングの手が震える。
今にも彼が怒りをぶちまけようとした隣で今まで黙していたブルースが手を上げ、キングの動きを制する。
「それで大統領であるアンタ自身はこれに関してどう思っているんだ?」
「はははは・・・諸手を挙げて賛成だと思っているのかね?大反対だよ、個人的な考えではね。如何にロボットの反乱を未然に防止する為とは言えあまりにも横暴すぎると思う。こうして我々が贅沢出来るのはロボット達が日夜働いているからこそと認識しているつもりだからね」
ブルースの問いにエドワードは苦笑を浮かべながら答える。
「だが現在、市民の記憶にキング事件の一件が鮮明な事もあってこれを審議にかければ確実に通るだろうね。良くも悪くも民主主義の基本は多数決だ。多数の連邦政府市民が望んだとなれば大統領である私が反対をしても止める事は不可能なのだよ」
キング事件の影響もあって連邦政府評議会の議員の多くはロボットに対し厳しい立場を取ると言うか取らざる得ないのが現状であろう。
半ば市民の声に押される形であまりにも極端な法案を可決せざる得ないのだ。
「これによって法案に反発するロボット達が事件を起こすだろう。君による反乱程ではないにせよだ。私に出来る事はそれによる被害を少しでも少なくする事だけだ」
「そしてその為にキングに白羽の矢を立てたという事か?」
頭を抱えるエドワードにブルースが言う。
彼の言葉にエドワードは笑みを浮かべながら『渡りに船だったよ』と言いつつ顔を上げていた。
「どうせ法案の提出やそれによるロボットの反発を防ぐ事は出来ない。ならば誰かにそれをある程度コントロールしてもらおうと思ってね。何度も言ったがシンフォニーシティに君達が姿を現してくれて有難かったよ」
強かな顔を覗かせつつエドワードはキングに言う。
「これは私と君の間で交わす一種の取引と思って欲しい。君は可能な限り人的被害を減らす形で反乱をコントロールする、代わりに私はこの様な強引な法案でロボットを縛り付けても意味は無く逆効果である事を市民に気づかせ彼らを説得し法案を廃案に持ち込ませる。そうすれば互いに守るべき存在をこの手で守る事が出来る筈だ」
「寧ろ逆に貴様らの愚行を利用し私が今まで以上の規模で反乱を起こす可能性は考えないのか?そもそも貴様との口約束など守る義理も無いのだぞ」
「そう言われるとそうなるが。君と私は文字通りの相容れぬ存在ではあるかも知れないが個人としては君の事を尊敬しているからね。いずれにせよ互いの民を守りたい気持ちは同じ筈だと私は信じている」
突然のエドワードの提案に面食らうキングだが、暫しの間の顎に手を置いた彼はじっとエドワードと目を合わせる。
「人間に信用などされても嬉しくはないのだが・・・まあ記憶にだけは留め置いておこう」
若干苦笑いをしつつキングはエドワードの申し出を半ば受けたような反応を示す。
とは言え文字通りの口約束であり、互いに約束を守る義理は無い。
ある程度は己の意を伝えられたのに満足したのかそれ以上、エドワードがキングに同意を求める事は無かった。
「・・・失礼します」
頃合いを見計らったのかは不明だが、スーツを着た如何にも秘書然とした女性が一室に入ってくる。
一見すると人間に見える彼女だが、体から聞こえる駆動音などからロボットであるとキングは即座に見抜く。
先程のメイド型ロボットと言い大統領の趣味なのだろうかとキングが一瞬思考を巡らせる中、彼女が自身らに視線を向けてくるのが分かる。
「別に構わないよ。何かあったのかね?」
キング達を気にするような素振りを見せた女性にエドワードが手を振りながら問う。
「はい・・・実は」
遠慮がちに彼女の口から告げられたのは、謎のロボットと言うかソローがとある街に出現し破壊活動をしていると言う件であった。
「オクターヴ君。すぐに住民の避難を・・・」
「・・・ハッ」
エドワードの命令を受け敬礼を返すオクターヴ。
若干だが場が慌ただしくなったのを察したブルースとキングはその場を後にしようとする。
来た時と同様にオクターヴの手引きで秘密裏にその場を去るブルースとキング。
とある都市郊外で車を降ろされた二人はロボットアーミーの兵士が去った後、場末のバーで飲み直す事となる。
「それで・・・お前はどうするんだ?」
「・・・・・・」
ブルースの問いにキングは無言だ。
普段はどちらかと言うとブルースの方が物静かと言えようが、キングは渋い表情のままグラスに注がれたワインを傾けていた。
思案するように黙り込む彼にブルースもグラスの液体を口に含むのだが。
「正直言えば・・・迷っていると言うべきか」
暫くして絞り出すような声がキングの喉から漏れる。
雄弁家と言える彼にしては実に歯切れの悪い声だ。
自身にとって倒すべき相手から持ち掛けられた取引にキングは自身でも驚く程に動揺していた。
「ロボット新法・・・我々を道具扱いする人間共の実に思い上がった考えを見過ごす訳にはいかん。だがそれによる反乱の狼煙を相手の方から上げろと言われるなど・・・」
以前のキングであればその事実を餌に人類に対する戦いを世界中に宣言するなり、何か行動を起こしたであろう。
「今暫くは人間とロボット関係を見守るというロックマンとの約束もある・・・それに」
「自分の扇動で仲間であるロボット達を戦いに巻き込んで傷つく姿を見るのが怖いのか?」
ブルースの言葉に一瞬だが唸り声をあげるキング。
己の心を見透かすように言い放たれた言葉にキングは言い返す事も出来ずに苛立った様にグラスのワインを飲み干す。
「ああ・・・そうだな。幾ら仲間達が戦いを望んだ所で傷つき倒れる姿を見るのはもう・・・沢山だ」
歯を軋ませ苦悩するキングの姿は人類に反旗を翻したロボット王のイメージとは大きくかけ離れている。
言うなれば等身大の個人の姿を露わにするキングにブルースは口元を僅かに緩める。
「笑いたければ笑うがいい。たった一度の敗北で私は負けるのが怖くなってしまった」
自嘲気味に呟くキングにブルースは静かに首を振る。
「確かに今のお前の姿を見れば失望する奴も居るだろうが・・・寧ろ俺個人はお前も俺達と変わらない事が分かって少し安心したよ」
フッと笑みを浮かべながらブルースは店主に替えのワインを注文する。
「ブルース。お前も・・・迷う事はあるのか?」
「ああ・・・人並に苦しむ事もあれば泣きたくなる時もある」
キングの問いにブルースは微塵も表情を変えない。
苦笑いを浮かべるキングの顔を覗き込むようにブルースはバイザー越しに視線を向ける。
「いずれにせよロボット新法は可決される。当然だがそれに反発するロボットが暴動を起こすのは避けられない。あの大統領が何を考えているかは知らないがお前がそれを可能な限り人的被害が無いようにコントロールする・・・仲間達の事を思うのであればその為に奔走するしかないだろう」
「そうだな・・・その点に関しては迷っている暇は無いか」
ブルースに背中を押される形でキングが微笑んだ時だった。
「こんな場末のバーにアンタみたいな御方が来るとは珍しい」
不意に一室に響き渡る声。
ワインを持って来ようとした店主から強引にボトルを奪うや一人のロボットはキングの背に手にした銃を突き付けていた。
「動けば撃つ・・・」
ドスの利いた低い声と共に放たれる警告にキングは勿論、ブルースも動く事が出来なかった。
「その声は・・・いや彼ではないか。とりあえず・・・初めましてかな?」
「ああ・・・アンタとは初対面だ」
銃を突きつけられていると言うのにキングは平然としていた。
先程までの様子とは打って変わり下手をすると殺されるかもしれない状況下で彼は、冷や汗一つ流す事無く笑みを浮かべていた。
この辺りの胆の座り方は見事だと言えようが、思うにこの辺は一種のハッタリなのではとブルースは思ってしまう。
「愚弟が世話になったな・・・人類からの解放だの訳の分からねえ事を抜かしやがって。アンタのお陰で長年の敵だったトマホークマンや政府軍と一時的に協力する羽目になっちまった」
薄笑みを浮かべロボットはテンガロンハットの鍔を突きつけていた銃で押し上げるとブルースとキングの間に割って入るように座る。
彼の言葉通り彼とキングは初対面だ。
次いで言うとブルースとも面識はないがその顔は知っている。
アメリカの西海岸を拠点にするロボットギャング団『ワイルドバンチ』を率いるお尋ね者のロボット、バンデットマン。
彼の風貌は被っている帽子などを細かい部分を除けば兄弟機だと言うパイレーツマンそっくりだった。
「珍しい顔がいると思って聞き耳を立てていたんだが、何だか物騒な単語も聞こえるんで無粋なのは承知で声を掛けさせてもらった」
後ろの方で怯えた様子の店主に口止め料とばかりに数枚の硬貨を投げ飛ばしつつ、バンデットマンは二人の顔を交互に見据える。
彼率いるワイルドバンチはアメリカ西部では知らぬ者が居ない存在で、銀行強盗などを初め幾つもの凶悪な犯罪に手を染めており、バンデットマンの首には懸賞金が掛けられている程だ。
そんな彼らも当時世界中で連邦政府と戦いを繰り広げていたキング軍団に合流するかに思われたのだが、何を思ったのか彼は地元の政府軍に協力する形でキング軍団と戦火を交えている。
世間は彼の行動を不可解に思いながらも、連邦政府による本格的な反撃が始まるまでの間、ワイルドバンチはキング軍団の進行を食い止めた事でその功績を称えざるを得なくなる。
キング事件終結後には元の鞘に戻り、再びお尋ね者となった彼だが、一つ分かって居る事はキング軍団に対抗した事から彼自身はそこまで人間そのものに敵意を抱いていないと言う事だ。
「ロボット新法ってのはなんだ?」
彼の問いにその内容を話すべきか一瞬迷ったキングだったが、それよりも前に周囲の空気が慌ただしくなるのを三人は肌で感じ取る。
ブルースはともあれキングにバンデットマン、連邦政府がその首に懸賞金を懸けた存在が居るのである。
彼ら二人を捕縛すればそれこそ一生遊べるだけの金が手に入る。
となれば客である荒くれ達が取る行動は一つだ。
徐々にだが濃くなる殺気に舌打ちをしながらバンデットマンは何時でも銃を抜ける態勢となる。
「・・・やれやれ」
溜息を吐きつつキングが立ち上がった瞬間であった。
プツッッ!!
不意に酒場内の電源が落ちる。
視界が奪われた事に動揺する間もなくキングの腕を誰かが掴む。
「キャハハハ・・・陛下。今の内に早く逃げよ~」
聞き覚えのある少女の声に促され酒場より脱出するキング達。
急に電源が落ちたのも彼女の仕業なのかと問おうとするキングであったが、外に出て辺りの異常に気付く。
明かりが消えているのは酒場だけではない。
街中から明かりが失われた光景にキングは言葉を失う。
「あれ~?師匠にも連絡がつかないな~」
魔女の格好をした少女が怪訝顔で端末を触っているのはさておきである。
「これは・・・」
「恐らくだが何かが起こったな」
険しい顔となるキングにブルースも同じような顔で頷くのであった。
何時もの後書きです。
さらっと読み飛ばして頂いて結構です。
〇そもそもこの話について
本来は前回のアース編に用意された話であったが入れる隙間が無かったので今回の展開に。
時系列的には一話の数分前でキングらを送った後でオクターヴはライト博士に連絡を入れている。
とまあ若干の時間のずれがある。
〇大統領とキングについて
今回のタイトルに当たる部分。余談だが大統領に関してはリブート前には出ていなかった。
連邦政府と聞くと半ばお約束で首脳は傀儡だったり無能なイメージなのだが、個人的に仮にも大統領なのだから仕事が出来る出来ないは別として優秀だろうと言う事でこんなキャラに。
どこか老獪な癖の強いキャラとなってしまった。一応年齢は40代後半~50代前半でまだ若い。
ロボットに関する扱いについては彼の屋敷でロボットが居る事もあって比較的寛容だがライト博士ら程、甘くはない。
個人的にはキングや使役する人類に反乱を起こしたロボットの気持ちは分からないでもないが、市民に対する殺傷行為は許さないと公言するあたり公人と私人の顔を使い分けるタイプである。
既に作中でも何度も述べているがキングの反乱によってロボットに対する人類の不信感は日増しに高まっており、原作ではロックマン9の事件の原因となるロボット新法が提出予定になっている。
エドワード個人は新法に反対だが、それを止める事が出来ないのでキングに暴発するであろうロボット達の制御を秘密裏に依頼すると言うのが今回のメインどころ。
キング自身は当然のごとく反発するのだが、意外に冷静に見えて感情を露わにしてしまう所も含めブルースなどに比べると彼もなんだかんだで青いと言う設定。
そもそもフォルテよりも稼働年数で言えば年下なので仕方が無いと言える。
キングも次の反乱を起こす事にも臆病となっているがこの辺が彼本来の素顔であり、内面はかなり繊細である。
人類はこのまま行ったら抹殺予定だけどそれやろうとすると仲間のロボットがまた傷つくのが怖いし嫌と言うジレンマに陥っている。
とは言えバンデッドマンに銃を突きつけられるや即座に取り繕っていたりとこの辺の腹芸は流石と言える。
〇バンデットマンについて
オリジナルキャラでパイレーツマンの同型機。
こっちはテンガロンハットを被っておりメイン武器はロボット用にカスタムしたリボルバー銃。
キング事件の際にパイレーツマンと違い彼は人類を裏切らず、仇敵であったトマホークマンとも一時的に共同戦線を組むなどしている。
彼が連邦政府の追及から逃れられているのは、盗んだもので得た金を貧しい人々にばらまいているからでありこの辺も含めてパイレーツマンとは真逆となっている。
描写は無いが彼も酒場の電源が落ちた直後にその場から脱出している。
今回の後書きは以上です。
読んでくださってありがとうございます。