Rockman 偽りの野望   作:グルルre

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vol24 生みの親達が見た悪夢(後編)

二人の天才と彼女の因縁を語るには、その出会いより更に時間を巻き戻さねばならない。

「ちょ・・・ちょっと待ってくれ!!」

大きく肩を揺らし早足で歩く青年を後ろから息を切らしながら追いかけるのは、恰幅の良い同年代の青年。

「あれが世界最先端だと笑わせる。万博や博物館で飾る玩具を造りたくて俺はここに来たんじゃねえ」

眼光鋭く追いかけてきた青年を睨み据えるのは若き日のワイリー。

彼に睨まれながらもそれに怯む事無く瞳を合わせるのはライトだ。

事の発端は彼らが所属するロボット工学部で来年の万博での作品、即ちロボットを造ろうという段階で教授達とワイリーが方向性の違いから揉め出したのだ。

入学一年目にして頭角を示し、今や現在いる工学部の部長や先輩らを半ば置物同然にしてしまったワイリーを教授達が快く思う筈も無く、言うなれば今回の一件で対立が表面化してしまったのだ。

「圧倒的なパワー、目にも止まらぬスピード。正にアニメや漫画から飛び出してきたヒーローの様なロボットを俺は造りたいんだ。客に媚びる様な踊りや歌をする見世物ロボットなんぞ何が楽しい」

「まあそれは分かるけど。そんなに凄いロボットを僕達学生が造っても手に余るじゃないか普通に戦闘用になっちゃうよ」

「トーマス、そう言うお前もロボットに人間並みの思考回路、心を宿すって話を教授らにして笑われたじゃねえか。お前のそれがそうであるようにこれは俺にとって絶対に譲れねえ話だ」

今思えば両者共に若かったのだろう。

ワイリーが造ろうとしたロボットは学生の手には余る戦闘用ロボットであったし、ライトが造ろうとしたロボットも一般的なコミュニケーションを図るロボットの域を超えていた。

冷静に考えれば大学卒業後にどこぞの研究機関なりに所属し、己が望む形で研究を行えば良かったのだがそこは枠に収まる事を良しとせぬ二人の天才。

恐らくは彼らがどちらか一人だけであったのなら、こうも行かなかっただろう。

だが運命と言うべき形で出会ってしまった二人の天才は、互いに足りぬ所を補う形で己らの技術を高めあっていく。

当然の事ながら正反対の性格故に口論が絶えない間柄ではあったが、険悪な物ではなく良い意味でのライバルであり友であった事は付け加えておく。

「あんな奴らに従うなんてまっぴらごめんだ。俺は大学内に新しいラボを創る!!」

この時からワイリー自身、行動力の塊だった。

工学部に所属しながらそこから独立する形で新しい研究室を勝手に設けると半ば強引にライトもそこに加えてしまったのである。

ワイリーはさておきライトの方は教授陣も独立を留意する様に声が掛けられたのだが、ワイリーが勝手に所属を変更する届け出をしていたのと友人である彼を見捨てる事が出来ず彼と行動を共にする事になる。

稀代の天才と持て囃されたワイリーが抜けた事で工学部の方は、置物同然となっていた部長らが息を吹き返したのだが、これだけの事をしでかした二人と言うかワイリーに対する周囲の視線は極めて冷たいものとなる。

「おおおおおお!!金がねえぇぇぇ!!糞ったれ~!!」

企画書を机に叩きつけラボとは名ばかりの一室で叫ぶワイリー。

「当たり前だよ。僕ら二人だけの所に回すお金なんてある訳が無いよ」

大学の内外に自身らの企画書をプレゼンして回る二人だったが、結果は散々な物であり出だしから彼らは大きく躓く事となる。

悲しいかなどれだけ奇抜な発想を持とうとも資金が無ければ、ロボットを製作する資材や工具も買えない。

現実を前に頭を抱える両者の前に彼女が姿を現したのはそんな時だった。

「アルバートとトーマスって言うのは貴方達かしら?才能はあるけど我が強すぎて教授達に逆らって独立したって聞いたけど」

一室に入るなり笑顔を向け言葉の最後にはどこか愉快気な笑いを含む少女。

無造作に背中に流れるブロンドの髪のボリュームもあるが、その姿はどこか幼さを隠せない。

と言うか今の今まで面識も無い少女がいきなり訪ねてきた事でさしもの両者も面食らう。

「ええと・・・見学の学生さんかな?」

自身よりも頭一つ分は小さい少女はどう見ても年下にしか見えない事もあってか、ライトは彼女を大学見学に来た学生か何かと判断するのだが。

「ま、人を子ども扱いして~失礼よ。一応これでも貴方達と同学年よ」

ライトの言葉に大きく頬を膨らませる姿は見た目以上に幼く見えた。

見せつける様に自身の学生証を取り出す少女。

「リィリィ・・・ウェーバー。どっちにしろ子供じゃねえか」

学生証には年齢も書かれていた事もあって彼女が自身らと違い飛び級で大学に入学した事を理解するワイリーだが、この時彼女に対しあまり興味を示そうとはしなかった。

ワイリー自身、ライトを始め同学年の成績優秀者達は学科は違えどある程度把握しており、彼女には悪いが今まで彼女の名前を聞いた事は一度も無い。

それ故に彼女は学内で孤立する己らにちょっかいを掛けに来た、ただの身の程知らずと思ったのだ。

「待ってワイリー。ウェーバーって言ったらこのローバート大学の理事をやってる人だよ。科学省の長官にも史上最年少でなったとか言うあのウェーバー」

「だからどうしたって言うんだ。こいつの親が偉くてもこいつ自身の才能には繋がらねえ」

彼女の身内の事を思い出し声を上げるライト。

対してワイリーの方は相変わらず興味など持たなかったのだが。

その間にリィリィは机の上に広げられた資料の何枚かに目を通すと『う~ん』と言いながら、勝手に近くにあったペンで資料の計算式を書き換え始める。

「おい何やってやがる!!」

慌てて資料をリィリィの手から取り上げるワイリー。

勝手に一室に入ってきた事もそうだが、ワイリーにとって己の作品に手を加えようとする彼女に怒りを覚え思わず怒鳴ろうとするのだが。

「そこの計算式間違ってるわよ」

「あぁ!?・・・んな訳が」

感情の籠らない顔でワイリーの計算間違いを指摘するリィリィ。

その顔は先程と違いまるで氷の様だったが今思うとそれは彼女の本性の一端だったのだろう。

「いやワイリー、確かにここは間違ってる」

「・・・くっ」

ライトにも指摘されワイリーも己のミスを認めざる得ない。

恥ずかしさもあり顔を真っ赤にしたワイリーがリィリィを睨み据える。

「で、お前は何の用でここに来た?笑いに来たんなら帰ってくれるか。俺らはな色々と忙しいんだ」

「単刀直入に言うと私も貴方達の仲間に加えて欲しいと思っているの~。腹の立つ教授や無能で年上なだけで上から目線の先輩達を吹っ飛ばしたいの。ね・・・いいでしょ?」

屈託の無い笑みを浮かべその姿からは想像も出来ない暴言を口にするリィリィ。

「ええと・・・ワイリー」

「あの教授共を吹っ飛ばしたいとはなかなか面白い考えを持ってるじゃねえか。良いだろう仲間に入れてやる。だが使えねえと分かったらすぐに追い出すからな」

終始困惑気だったライトと違いワイリーは、彼女の申し出を快諾し仲間へと迎え入れる。

もしもこの時ワイリーらがその未来を知っていれば全力で彼女の申し出を断ったであろう。

ともあれ理事の娘である彼女が加わった事でプレゼンによる資金調達もとんとん拍子に進み、二人のロボット開発は軌道に乗り始めるのだが。

その矢先に問題は一気に浮上する。

自身よりも2つ年下の彼女は先の暴言もそうだが、彼女が柔和な見た目とは裏腹な一面を持つのは当初より分かってはいた事だ。

それらの一面も己に匹敵する頭脳を持つ天才故にと二人は思っていた。

だが彼女はそんな二人の想像を超える超問題児・・・一言で言えばモンスターであった。

 

「ライト君にワイリー君は居るかね!?」

 

教授の一人が息を切らしながら己らのラボへと転がり込む様にして入って来る。

その姿に二人は目を合わせ『またか』と言う反応を見せる。

「リィリィ君が高圧ポンプを持ち歩いて校内をうろついている。早くなんとかしてくれ!!」

「この前みたいに胞子の化け物を放った訳じゃないんですね」

「何時ぞやはブラックホール発生器で教授らの高級車を異次元送りにしていたよな」

「本人曰く物質転送装置だったらしいですけど」

「一方通行の転送だったらブラックホールと変わらねえよ」

「そ・・・そんな事はどっちでも良いから早く!!」

以前リィリィが起こした騒ぎの事を話し出すライトとワイリーに教授が今にも泣きそうな声で二人を急かす。

本人曰く大学の校舎を水道の水で真っ二つに出来るかの実験だったそうだが、高圧ポンプから水レーザーを発射した段階でワイリーが水道管とポンプを繋ぐホースを引っこ抜いた事で大学の一角を水浸しにする程度の被害で済む事となる。

技術的に試作段階だったこともあり、ポンプのタンクに直接水道水を貯めなければいけなかった事が不幸中の幸いだったと言えよう。

「もう少しで真っ二つに出来たのに」

悪びれる事無く子供の様に頬を膨らませる彼女に二人は怒る気力さえ失っていた。

先も言ったが彼女もライトらと同様に一般的な物差しで考えれば天才の部類に入る人物であったのだが、彼女の場合は自制心と言う物が全く以って無いと言う欠点を抱えていた。

押してはいけないスイッチを躊躇無く押す・・・例えそれで世界が滅ぼうとも自分が押したいと思えば押すと言うのが彼女の性格だ。

他人から見れば似た様な性格と捉えられるワイリーですら、まだ事を起こす前にどうなるかある程度は考え場合によっては躊躇だってする。

ある意味で自身の駄目な部分を彼女を通じて見ていたからこそ、ワイリーは学生時代に一線を越えなかったとも言えよう。

そして頭の固い教授を含めた大学上層部が必要以上にワイリーを排除しようとしなかったと言うか出来なかったのは、リィリィを止める事が出来る数少ない人物と見ていた所もあるだろう。

或いは都合良く彼女の世話を押し付けていたと見るべきか。

 

「ワイリー君、彼女が私の部屋の前に変な装置を置いている!!」

後に限定的な核爆発を起こす時限式試作爆弾と判明。

リィリィ本人も起爆コードを解除出来なかったので、彼女が以前造ったブラックホール発生器を使う事で爆弾を異次元送りに。

 

「ライト君!!大学内の電源が全て落ちて復旧しない!!きっと彼女の仕業に違いない。早く何とかしたまえ」

数時間後に大学の一画で携帯式の電磁波発生装置を稼働させていたのを発見。

彼女からそれを取り上げた事で大学内の電子機器は無事に復旧したが、その損害は天文学的な物になった。

後日リィリィの実家が何とかしたらしいと聞くが、下手をするとこちらに賠償金が降りかかってきそうなのでライトとワイリーの間でこの事は暫く禁句となる。

 

「ねえワイリー。僕達ロボットを造ってるんだよね?」

ある日、研究室で疲れた様にライトがワイリーに言う。

彼らの目の前には数着の強化外骨格、リィリィの起こす騒動を解決する為に製作した特殊作業服が並ぶ。

効率良く対象を焼き切る火炎放射器やら液体窒素を含んだ液体を吹きかける超冷凍装置やら、ワイリーも途中で己が何の為に開発研究を続けているのか分からなくなった時期があった。

結果としてこれらの学生のレベルを超える装備の数々を共同で開発した事で、後のロボット技術発展へと繋がるのだが当時の彼らがそれを知る由も無い。

ロボット開発の為に切磋琢磨した所もあるが思うに半分くらいは彼女の尻拭いに終始したのではないだろうか。

普通に考えてこれだけの騒ぎを起こせば退学なり拘束されそうな物だが、彼女の父親は科学省の元長官であり大学の理事の一人。

不用意に喧嘩を売れる相手ではない上に下手をすると個人的に彼女に目を付けられると言う非常に高いリスクを伴う事となる。

故に大学の上層部は傍観すると言う選択肢を取らざる得ない事となる。

因みに彼女が騒ぎを起こし始めた当初、大学内の柄の悪い連中が彼女を痛い目に遭わせようとどこぞのナイトクラブに連れ込もうとした一件があったのだが。

とりあえず結論だけ言っておこう。

件の輩は何故か極度の酸欠状態でクラブの一室で従業員らに発見されて病院送りとなってしまっており、輩達が根城にしていたナイトクラブはその後、何故か閉店に追い込まれている。

事が起こった翌日に彼女が「サンプルの実証データが手に入った」とやたら喜んでいた辺りから何が起こったのか察せられよう。

とまあ数々の事件や騒動を引き起こす彼女に振り回されつつも、二人は大学生活の集大成をこの世に出す事となる。

ライトは己が目標とする柔軟な思考回路を持ったロボットを。

ワイリーは己が理想とするヒーローの如き運動性能を誇るロボットを。

この二体のロボットは今も現存していればロボット工学の歴史的にも、貴重な作品として博物館にでも飾られていただろう。

現存していればの話ではあるが。

「止めろリィリィ!!」

血相を変えて大学郊外の広場に駆け付けた時、既に点火のカウントダウンは始まっていた。

彼女の大学生活の集大成は自作式人工衛星及びそれの発射台。

それにどう言う訳か同乗させられているのは、ライトとワイリーの製作したロボット達。

「有人型だから大丈夫」

などと言われ安心など出来る訳が無い。

「本当はこの前『貧乳』って言ってきた子を乗せようとしたんだけど見つからなかったから。代わりにこの子達を乗せてみたの」

屈託の無い笑みを浮かべるリィリィに二人は息を呑むしかない。

 

シュバアアアァァァ!!

 

そうこうする間に発射台に取り付けられたロケットは勢いよく炎を噴出し真っ直ぐに空へと飛んで行く。

途中で地面に何かを発射して二段階目の加速を行った人工衛星は青空の向こうへ消えていった。

ライト達の作品と一緒に。

「くくくっ・・・」

握り締めた拳を震わせるライトをワイリーは留める様に肩を掴む。

「もう・・・諦めろ」

ワイリーの言葉にライトが咽び泣く。

「よしよし加速装置代わりのレールガンのデータも完璧ね。後はこれを纏めてレポートにと」

人工衛星とロケットはどこに行ったと問い返す気力も無い。

次いでいうと乗せられたロボットは何だったのか。

ホクホク顔で帰る彼女を二人は見送るしかない。

この後、必死に二人で間に合わせのロボットを製作した結果、ライトとワイリーはそれぞれ首席と次席と言う立場で卒業するのは皆の知る所である。

大学卒業後に二人と彼女はそれぞれの道を行く事となると言うか、二人は申し合わせた様に彼女の前から逃げた。

彼らにとってそれぐらい彼女の存在は一種のトラウマだったのである。

その後、共同でロボット開発を行っていた二人の歯車が噛み合わなくなり疎遠となった頃であった。

連邦政府のとある研究機関で働いていた彼女が研究中の事故によって死亡したと言う一報が入って来る。

当初は半信半疑であったものの、大学の同級生らからも同様の話を耳にし、身内だけの密葬ではあったが彼女の葬儀が行われた事で二人はその死を確信。

 

「「これでやっと私は(俺は)好きなようにロボットの開発研究に専念出来る」」

 

と互いに似た様な思いを抱いたのは偶然ではないだろう。

いずれにせよリィリィが居なくなった事で二人の天才は漸く己の目指す研究を本格的に始める事となる。

 

 

かつての若き日の事を夢で見たワイリーは端末から響くアラームで目を覚ます。

解熱剤を飲んだからか熱は引いており、体調も何時も通り。

軽く欠伸をしながらワイリーは端末を手に取る。

「・・・ワシじゃ」

<お休みの所、申し訳ありません。ライト博士が到着しましたので連絡をと思いまして>

オクターヴからの通信にワイリーは軽く返事をすると白衣を着こんで司令室へと足を運ぶ。

そこには何時に無く険しい顔のライト博士が立っていたのだが。

「安心せい。どう言う訳かあの女は姿を消しおった」

ワイリーの言葉にロックが首を傾げるのが見えるが、彼に詳しい話をいちいち説明している暇は無い。

「先程のラルゴ暴走の混乱で行方が分からないんですよね」

何時もの笑みのまま困った様に眉を寄せつつ、オクターヴがリィリィの姿がどこに無い事を説明する。

(ワシらからすればあの騒動でもう一回死んでくれたら万々歳なんじゃがな)

その可能性は低いと判断しワイリーは己の足元に目を向ける。

「シャドーマンよ。ダークマン達からの報告は?」

「・・・は」

ワイリーの足元からシャドーマンが姿を現し、司令室のモニターにある地点の座標を示す。

「ここがあ奴らが潜む場所と言う訳じゃな」

「欧州の中央コンピューター施設ですか・・・これまた厄介な」

ワイリーが指差す地点にオクターヴが唸る。

「しかしワイリー。今の今まで施設の方に異常は無かった筈だ。そもそも何故そこに彼らが潜んでいると・・・」

「ラルゴのお陰じゃよ」

ライト博士が抱く当然の疑問にワイリーは奪われたキングの後継機の名を示す。

「成程・・・ある意味当然と言うか。私もそうだけどワイリー軍団の一員である者達はそれぞれが今、どこに居るのか調べようとすれば分かる様になっていましたね」

グレゴリオは『まあ過度な位置の捕捉はロボットに対するプライバシーの侵害ですけど』と付け加えつつ、ライト博士に目を向ける。

「確かに私もロックを始めとするライトナンバーズの位置はある程度把握出来る様にしているが。位置が偽装されている可能性は無いのか?」

「それは無い。例えばワシがロボットを強奪し改造する際はそのロボットのエネルギーを落としエネルギー反応を捉えられぬ様にしてから拠点に持って帰るんじゃが」

己のしてきた悪行を悪びれる事無く言う、その言葉には妙な説得力があった。

「対してラルゴは僕達と戦った状態のまま転送装置で退いて行った。だから反応を偽装する暇なんて無くて、それで彼のエネルギー反応を追ったらそこだったと」

「流石はワシのライバル。そう言う事じゃ」

ロックの言葉にワイリーは口の端を吊り上げる。

ワイリー軍団にとって大きな痛手となるラルゴの強奪すらも、彼からすれば手の内であったのではないかと言う疑念さえ浮かんでくるがここで彼を疑っても仕方が無い。

「コサックの奴にも伝えるんじゃ。何時ぞやの様に総動員で奴らの拠点に殴り込みじゃ。ワシの計画を邪魔する者に目に物を見せてくれるわ!!」

豪快に笑いながら勝手に場を仕切りだすワイリーにライト博士を含め、一同は呆れた様に顔を見合わせる。

敵の狙いは未だに分からねど向かうべき場所は決まった。

ロック達はそれぞれの移動手段を用いて一路欧州へ向かう事となる。




何時もの後書きです。
さらっと読み飛ばして頂いて結構です。

〇過去編について
若干の違いはあれどギガミ版とロックマン11な感じ。
当時のロボット工学部は二人の天才を持て余していたと言った所か。
いずれにせ作中にある様に二人が造ろうとしていたロボットは学生レベルを超える物であり、大学卒業後にどこぞの研究機関に所属して造った方が良いと言えるのだが、若い頃の二人がそれを我慢する筈も無かった。

〇彼女について
リブート前と一番変わっている点とも言える。
オリジナルキャラであるリィリィなのだが、リブート前だと二人の天才に挟まる女性とベタなオリキャラ。
彼女の死が若き日のワイリー悪落ちの理由の一つとかだったのだが。
現在において思うになんか都合よすぎるのと果たしてワイリーはそんな奴かと考えるに違うなと結論付けての変更である。
リブート前は誰にでも優しい聖母的な感じだったがリブートの結果・・・。

一言で言うならサイコパスかそれを超えた人の皮を被ったナニカ。
彼女は己の興味が沸いた事及びやりたいと思ったら何が何でもやるそんな性格。
ワイリー以上の狂人と言う解釈にした。
彼女を引き入れた事で資金面での問題は無くなったが、結果として騒動に振り回されると言う若き日の受難である。
一応補足として作中で出た一方通行の物質転送装置(ブラックホール発生器)は現在では当たり前の様に使われている転送装置の元となっていたりする。
自分を拉致した輩に対して使用したのは酸素破壊爆弾であり、彼女は近所の騒音駆除もとい暴徒鎮圧用に開発していたらしい。
胞子云々は後々の世に出るキノコのイレギュラーの技術的な源流だったりと後の世が被る被害含め大体彼女のせいと言えよう。

この時期に二人が開発したパワードスーツは初期のロボット開発の機能面や技術面での基礎ともなっており、両者のロボットがわりかし似通ったものとなっているのもそれが原因だったりする。

とりあえずリブート前と共通しているのはローバート大学の重鎮であるウェーバーの娘である事。
フィーネの見た目的なモデルとなっている点だけである。
結果としてフィーネに関して好きだった女性をモデルに~から強烈に記憶に残り過ぎて女と言うとこいつしか思い浮かばない程度にトラウマ。
と言う感じに変わってしまっている。
この前、ワイリーが意地悪く彼女にレスバを仕掛けたのもその辺が理由かも知れない。

〇フィーネの失態について
最後の最後で彼女の失態が増える羽目に。
最近の彼女は本当にオウンゴールしまくりである。
舞台はこのまま欧州の中央コンピューター施設へと向かう。
因みに中央コンピューター施設は21XX年代におけるマザーコンピューターの試作機的な存在である。


今回の後書きは以上です。
読んでくださってありがとうございます。
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