銀ノ魂を持つものとツンデレ魂を持つもの   作:藤井 悠

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藤井 悠です。

それでは本編どうぞ


人は見かけによらないが周りで判断できることもある

カツカツと足音が廊下に響く。カッカッとどこかの教室の時計の音が聞こえる。それほどまでに放課後の教室は静かなのだろう。そんな中、

 

黒銀(早く、してくれ。頼むから早く、やってくれ・・・)

 

そんな中今作の主人公、天野黒銀は内心恐怖に染まっていた。

 

黒銀(お願いだ、早く俺にトドメをさしてくれ・・・どうせ、俺はもう助からねぇんだろ。もう二度と、ここから生きて出れねぇんだろ。)

 

冷や汗が彼の頬に1つ落ちる。カツカツと歩く3人の足音が彼に恐怖を確実に一つ一つ刻んでいく。

 

黒銀(なぜひと思いにトドメをささない、なぜ時間を稼ぐ・・・)

 

遂に耐えきれなくなった彼はその場で叫び出す。

 

黒銀「殺せよぉぉぉぉ!!やるんだったらさっさとやりやがれぇ!俺を弄んでぇ、そんなに楽しいかてめぇら・・・頼むよ、こうして、ただ忍び寄る死を待ち受けるのは、辛すぎるんだよ・・・気がおかしくなりそうなんだよ・・・なぁ、お願いだ・・・早く俺を殺してくれぇぇぇぇぇ!」

 

志信「うるさい」ベシ

 

黒銀「いてっ」

 

紗夜「あの、本当にうるさいんですけど、生徒会室に向かってるだけなんですが。」

 

黒銀「だって初日だぞ!?初日に風紀委員捕まってしかも連行とかもうレッテル貼られてんじゃん!やばめのレッテル貼られてんじゃん!」

 

紗夜「はぁ、特に何もなかったら何もしませんので、普通に着いてきていただいてもよろしいですか?」

 

黒銀「・・・・・」こくり

 

そう、ただこの黒銀、生徒会室が行くのが嫌で500文字近くセリフをベラベラと喋っていた。というのも黒銀は、

 

黒銀(やべぇよ、ただでさえこの学園初の男として目立ってんのにこのままじゃ悪目立ちに変貌するぅ!)

 

と思っていた。志信が飄々としているのはきっと怒られそうなことに対して興味が無いのだろう。

 

紗夜「着きましたよ。入りますよ?」

 

黒銀「・・・はい。」

 

紗夜「失礼します。」

 

中に入ると左右の壁に資料のようなものの棚があり囲むように机が置いてある。1番奥に生徒会長、こちらから見て左側には・・・

 

黒銀(あ、有咲!?)

 

黒銀と同じクラスである有咲もそこにいたのだ。有咲自身も黒銀の姿を見て驚いているようだった。

 

有咲「さ、紗夜先輩!?その2人は・・・」

 

紗夜「武道場から凄い音が聞こえたと言うので、とりあえず1番怪しかった2人を連れてきました。」

 

黒銀「え?とりあえずだったの!?」

 

紗夜「しかしあの場で立っていたのはおふたりだけでしたし怪しいのはおふたりかと」

 

黒銀「いやまぁ、そうだけどさ。」

 

志信「とにかく、座りましょう黒銀?」

 

黒銀「いやそれお前が決めることじゃねえから!?あとかったるいわーみたいな顔してんじゃねえ!」

 

志信「だってかったるいもの。」

 

黒銀「お前が勝負を挑むからこうなってんだろーがー!」

 

紗夜「あの、すみません。掛けてもらって構わないのでこちらの話も聞いていただいても?」

 

半分呆れたように紗夜が2人に声をかける。

 

紗夜「とにかく、私が得た情報は銃声みたいな音が武道場ないからかなりの速度で聞こえたという事だけですので、きちんと事実をお聞かせ願えませんか?」

 

銃声のような音とは無論お互いの竹刀がぶつかる音なのだが常識的に考えてまず信じては貰えないだろう。なので黒銀はどうしたものかと考えていた。

 

黒銀「先程も言いましたが試合をしてただけ・・・と言っても信じては貰えませんよね?」

 

紗夜「そうですね。通報が入るほどの音ですから、流石に・・・」

 

有咲「あ、あのー・・・」

 

そこで今まで黒銀入室してきた時以外口を開かなかった有咲が入ってくる。

 

有咲「話が盛られてるなんてことはないんですか?イタズラとか・・・」

 

紗夜「数人から寄せられた情報ですし、そういうイタズラは内申点に響きますからね。」

 

有咲「そう、ですよね。」

 

黒銀を庇おうとしていたのだろう。少ししゅんとなる。それを見て黒銀は

 

黒銀(やっべ、可愛いな。)

 

とちょっとだけニヤニヤしていた。

 

黒銀(いや、違う違う、信じてもらう理由を話さねぇと、しかしどうしたもんかねぇ・・・)

 

志信「なら、証明出来ればいい?」

 

紗夜「証明、ですか?」

 

そこで急にだんまりを決め込んでいた志信が口を開いた。相変わらずの無表情なので読みにくいが少しだけ自信がありそうな顔をしている。

 

志信「どこか広い所に連れて行って欲しい。逃げたりしないわ。」

 

紗夜「そういうことでしたら・・・白金さん、市ヶ谷さん。一応同行していただけませんか?証明できた際の目撃者が私だけだとあれなので」

 

白金さんと呼ばれた人物は奥に座っていた生徒会長である。大人しそうな雰囲気に包まれた黒髪ロングの美女である。フルネームは白金燐子である。

 

燐子「分かりました」

 

有咲「は、はい!」

 

有咲も準備を始めた。そんな中黒銀は志信が何をするか黒銀は少々、いやめちゃくちゃ不安に思っていた。志信の耳に口を当てコソコソ話で尋ねる

 

黒銀「おい志信、お前何するつもりだ?」

 

志信「大丈夫、別に危ないことをするつもりは無いわ。」

 

黒銀「・・・信用していいんだな?」

 

こくっと頷く。こうなってしまえばもはや黒銀は志信の言うことを聞くしかなかった。拭いきれない不安を抱きながら体育館に到着する。この時間は部活も終わっており静けさに包まれていた。

 

志信「ここなら充分。黒銀以外は離れていて欲しいわ。」

 

そういうので黒銀以外の3人は少し距離をとる。黒銀は志信から五歩ほど離れた距離に立たされた。

 

志信「それじゃあ・・・」

 

黒銀「一体何をするつm痛ってえぇぇぇぇぇ!

 

なんと志信は黒銀が質問し終わる前に頭を竹刀入れにしまってあった竹刀で黒銀の頭を思いっきりぶっ叩いた。その音は武道場で試合していた時の音を遥かに凌駕している。

 

黒銀「おま、何しやがる・・・」

 

志信「証明した。」

 

有咲「いや証明した、じゃないだろ!」

 

黒銀「・・・え?」

 

すると離れてみていた有咲が盛大にツッコミを入れる。そう、有咲は普段はこうなのだが、黒銀の前だと緊張、そして本人は無自覚だが一目惚れに近い感情を抱いているので少し大人しくなる形になっていたのである。

 

有咲「黒銀、大丈夫か?保健室いくだろ?」

 

黒銀「へ?あ、いや、大丈夫だ。それより市ヶ谷・・・」

 

有咲「どうした?」

 

黒銀「お前、そんなに喋れたんだな。」

 

有咲「へ?あ///」

 

別段意識してこの性格を隠していた訳では無いが指摘されたことでポッと顔を赤らめてしまった。

 

有咲「そ、その、変か?」

 

黒銀「いいや、そっちの方がいいんじゃねえか?なんか肩の力抜けたって感じで。」

 

有咲「そ、そうか。」

 

もう痛みは引いたのか黒銀は余裕ある返事を有咲に返す。短時間で普通に会話を始めるものだから内心見ていた3人はびっくりしていた。

 

黒銀「ま、ともあれ証明はできたろ?」

 

紗夜「それはそうですが・・・人の頭を竹刀で叩くというのはそちらの方が問題な気がしますが?」

 

黒銀「それはほら、叩かれた俺に免じてなかったことに、なんて出来んか?」

 

すると紗夜は少し考える素振りを見せる。少しして

 

紗夜「分かりました。私も初日早々に問題にはしたくありませんから。今日は帰ってもらって構いませんよ。」

 

黒銀「あざす。おいコラ志信。てめぇは色々と話しながら帰ろうか?え?」

 

志信「・・・痛い」

 

志信の髪の毛を引っ張りながら帰っていく。

 

燐子「それにしても・・・」

 

紗夜「どうかしましたか?」

 

燐子「あの1年の子の竹刀を振る力も、それを受けてすぐに平気そうにする彼も、何者なんでしょうか・・・」

 

有咲「言われてみれば、確かに・・・」

 

最後まで口を噤んでいた燐子が2人に問いかける。3人とも少しモヤモヤはしたものの明日聞こうということになり解散したそうだ。一方校門に歩くふたりと言うと、

 

黒銀「てめぇ何してくれんだ!ほんとに痛かったんだぞ!」

 

志信「私も今痛い。」

 

黒銀「お前が殴ってなきゃやってねえわ!もっと別のやり方あったろうが!」

 

凄くわちゃわちゃしていた。黒銀は女子たちの前なので少し見えを貼り平気そうにしていたが実は頭取れたんじゃねえの?ってくらいまだ痛いようだ。

 

志信「黒銀は大丈夫。信頼してる。」

 

黒銀「いやなんの信頼だよ!少し優しい顔して言ってんじゃねえよ!そんな顔も出来ねぇくらいにしてやろうか!?」

 

???「相変わらず騒がしいねぇお二人さん」

 

校門に差し掛かるとそこには二人の男がたっていてそのうちの一人が声をかける。

 

黒銀「あ、お疲れ様っす、南方さん。」

 

南方純一郎(なみかたじゅんいちろう)黒銀と同じほどの身長をしていて顔立ちが整っている。つり目なので少し怖がられがち。なお、やはりと言うべきかマヨネーズをこよなく愛している。

 

純一郎「まあ察するところ志信がまた黒銀に手ぇかけさせたんだろ?」

 

???「まあまあ、いつもの事じゃないですかィ。んなとこより黒銀さん、状況はどうだったんでィ?」

 

黒銀「まだ初日だ。何も掴めてねぇよ。そういう総栄こそ掴めてないんだろ?」

 

三葉総栄(みつばそうえい)江戸っ子口調が特徴的な若干子供じみた顔つきの美少年。女子からの人気が3人で最も高いが本人はあまり相手にしない。やはりと言うべきか南方をイジめる事をこよなく愛している。

 

総栄「まあそうなんですがね。正体の方はどうですかィ、バレたりとかは?」

 

黒銀「志信のおかげで散々危ねぇ目にあったわ。」

 

純一郎「ったく、志信、あれほどコイツに勝負を挑むのはよせと言っただろ。」

 

志信「・・・最近戦う機会がなかった。」

 

純一郎「言い訳になってねぇぞ。俺らが【焔】だとバレる訳には行かねぇんだぞ?」

 

志信「・・・わかった。自重するわ。」

 

総栄「まあまあ皆さん、ここじゃなんですから、ゆっくり出来る場に移動しましょう。【局長】からの連絡入ってんですよねィ?」

 

純一郎「ああ、そういうこった。行くぞ。」

 

焔とは一体何なのか、この4人が何故か集合しているのか、それは・・・CMの後で!

 

 




ありがとうございました。

銀魂っぽくするの難しい・・・

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