銀ノ魂を持つものとツンデレ魂を持つもの   作:藤井 悠

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藤井 悠です。

それでは本編どうぞ。


許可が出たならとりあえずやってみろ!

黒銀「ふわぁ・・・ねっむ。」

 

4月の朝はまだまだ冷える。なので黒銀は眠たがりの寒がりで当然のごとく布団から出ようとしなかった。しかし、学校は行かなければならないので布団の中で着替え制服になり慣れてきたくらいに布団を出た。

 

黒銀「はぁ、ったく、なんだってこんな寒いんだ・・・」

 

文句をぶつくさ言いながら適当に顔を洗い朝食を取り、歯を磨く。これが黒銀の一連の朝の流れなのだが気がついただろうか?髪の毛を整えていないのである。故に少しちりちりなのだ。

 

黒銀「はいはいー、余計な説明要らんから。普通にガッコー行かせてくれる?」

 

・・・ツッコミ役も居ないのに地の文読まれたんですけど。

 

志信「・・・おはよう。」

 

黒銀「ん、はよ。」

 

志信「・・・行く?」

 

黒銀「そりゃあ行くだろ?」

 

志信「・・・分かったわ。」

 

外に出ると当然のように志信がいた。どうせ黒銀も普通に学校に行く気だったので一緒に行くことにした。

 

黒銀「というかお前、昨日といいなんで俺ん家の前にいるんだ?」

 

志信「・・・行かなきゃ学校サボりそうだから。出てこなかったらドアを破壊して中に入るつもりだった。」

 

黒銀「いや怖ぇよ!?何ノック感覚で他人の家のドア壊そうとしてんだ!」

 

志信「大丈夫。モーニングコールだと思えばいい。」

 

黒銀「直接家に来ることもドアを破壊すんのもモーニングコールとは言わねぇよ!?お前の脳の方が破壊されてんじゃねぇのか!?」

 

そんなやり取りをしているとぐーーーとお間抜けな音が聞こえてきた。

 

志信「・・・ごめんなさい。私。」

 

黒銀「だろーな。朝飯食ってねえのかよ?」

 

志信「めんどくさかった。」

 

黒銀「お前なぁ、昼飯は?」

 

志信「普通に忘れた。」

 

黒銀「・・・これは俺も忘れたからどっか寄るぞ。」

 

結局黒銀もお間抜けだった。2人でどこか寄れる所を探していると商店街に差し掛かったやまぶきベーカリーなる店が志信の目に入る。

 

志信「・・・あそこがいい。」

 

黒銀「ベーカリーって事はパン屋か。志信好きだったか?」

 

志信「ドーナツがある可能性がある。パン屋のは美味しいのが多い。」

 

黒銀「あー、納得したわー。んじゃあそれでいっか。」

 

中に入ると2人の女子が会話していた。1人は紙袋を抱えた黒髪が首を覆うほどの長さの女の子。もう1人は店員だろう、エプロンをしている茶髪のポニテ女子。2人とも花咲側の制服を着ている。

 

???「あ、沙綾ちゃん、お客さんだよ?」

 

沙綾「あ、いらっしゃいませー♪決まったらレジまでどうぞー♪」

 

志信「・・・ドーナツってある?」

 

沙綾「こっちにありますよー?」

 

志信「・・・♪」

 

顔には出てないが上機嫌にドーナツを回収している。黒銀はメロンパンやアンパンなどいかにも甘そうなパンを取っていくと、ひとつの棚に目に入った。

 

黒銀「チョココロネ・・・こんなに朝早くから無くなるくらい人気なのか?」

 

???「あ、ご、ごめんなさい。」

 

黒銀「んぁ?」

 

店員に聞くと何故か隣にいる女子から返答の代わりに謝罪の言葉が帰ってきた。抱えている紙袋を見るとこれでもかと言うほどチョココロネが入っている。

 

黒銀「あー、そういう事な。気にすんな。」

 

ヘラヘラと笑いながら返す。その緊張感のない顔を見て安心したのかその女子はほっと息をついた。

 

沙綾「そういえばお兄さん、噂の編入生だよね?私2年の山吹沙綾。同じ花咲川だよ。」

 

りみ「あ、わ、私、牛込りみです。2年生です。」

 

黒銀「あー、同い年だったのか。知ってると思うけど、天野黒銀、2年生。んじゃあこれから絡むこととかちょいちょいあるだろうから、よろしく頼むわ。連れは1年の佐々木志信な。」

 

志信「・・・お会計して?」

 

黒銀「空気読めやシバくぞ?」

 

志信「お腹減ってたから。」

 

黒銀「はぁ、はいはい。じゃあ俺も」

 

沙綾「あはは、2人とも面白いね?っと、お会計だね?合計で・・・・・・」

 

そのまま会計を済ませて店を出ようとすると勢いよく扉が開いた。

 

香澄「沙綾!りみりん!おっはよー!」

 

沙綾「はいはいおはよー。今お客さん来てるから少し静かにね?」

 

香澄「はーい、あれ?黒銀くんだ!!」

 

黒銀「お前は・・・あ、昨日質問してた、んーー、戸山?」

 

香澄「正解!戸山香澄、よろしくね?」

 

黒銀「香澄だな。了解。」

 

3人の顔を把握しつつ今度こそ出ようとすると今度は息を切らしながら見知った顔が入ってきた。

 

有咲「香澄、おま、早すぎ、はぁ、はぁ。」

 

黒銀「あれ、有咲?」

 

有咲「黒銀・・・はぁ、はぁ」

 

黒銀「香澄に振り回されたのか・・・お疲れ」

 

様子と状況から察して有咲を労う。いつもこんな感じなのだろう。そういえば教室でも仲が良さげだった。

 

黒銀(彼女が出来たら報告、ね。)

 

黒銀は昨日の手紙のことを思い出していた。追記の文章。あれはつまり恋人を作ることの許可だ。局長なら俺らの誰が恋人を作ろうと守り抜き任務にも支障をきたさないと判断したんだろうが黒銀はまだ若干の不安が過っていた。

 

黒銀(・・・巻き込む訳には行かないか。)

 

有咲「黒銀、おい、聞いてるか?」

 

黒銀「ん、なんだ?」

 

有咲「いや、沙綾がもうそろそろ終わるし、黒銀も一緒に行くかって聞いたんだけど。連れはいいって。」

 

チラッと信女を見るとドーナツを頬張りながらコクっと頷く。

 

黒銀「わーった。じゃあお言葉に甘えさせてもらうわ。」

 

パン屋を出て歩き始める。すると有咲が腕をクイクイと引っ張ってきたので少し他のみんなと距離を置いた。

 

黒銀「どした?」

 

有咲「昨日の件なんだけど・・・どうしてあんなにあいつ強いんだ?」

 

あいつ、と言いながら志信を指さす。昨日の黒銀の頭をぶっ叩いた件だろう

 

黒銀「あー、それなァ。道場が同じでな。昔っからよく喧嘩ふっかけられてたよ。そこそこ名門なとこでな。松下剣道教室(しょうかけんどうきょうしつ)って知ってるか?」

 

有咲「え!?知ってるも何も名門も名門の道場じゃねえか!代表選手とかも結構出てるって・・・」

 

黒銀「そ、ガキしか通えねえがな。まあガキの時に手ほどき受けた奴ァたいてえ強くなるか挫折するかのどっちかよ。俺ら2人ともそこを出てる。証拠の写真あるけど、見るか?」

 

焔の事を言う訳には行かないのでそのことについては100%黙っている。しかし同じ道場を出ていて松下剣道教室を出ているというのは本当の話だ。先生の話、そこで何を学んだかはまたおいおい・・・

 

黒銀「なぁ、ここの作者後に持って行き過ぎじゃねえの?何、書くの下手なの?いや知ってるけども。」

 

やめて、確実に俺の心抉ってくんのやめて!これでも頑張ってんの!そんなに虐めないでくれる?

 

黒銀「はいはいー、なら精々駄文を少しでも解消させるこったな。」

 

・・・もうやだこの主人公。

 

有咲「おーい、誰と喋ってんだ?・・・コホン、とにかく写真はいい。別に嘘ついてる感じでもないからなー。」

 

黒銀「疑問も解けたようで何より。んじゃあさっさと行きますかー。」

 

さあ、次回は黒銀につらーいめにあってもらおうかな。

 




ありがとうございました。

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