数学科にやってきた彼女が金髪だった件 作:ゆゆゆSS制作委員会!!
「あーん」
口を開けている乃木さんを見て、俺があたふたしていると、乃木さんはハッとした顔で
「ご、ごめんね!私の高校、女子校だった
んよ〜。そのノリが出ちゃった〜。」
乃木さんが男女共学ではなく女子校出身だと
知って、なぜか俺はホッとした。
「乃木さんは部活、何かしてたの?」
「ふふーん、かずくんは何部だと思うー?」
乃木さんがいたずらな笑顔で聞いてくる。
俺は全力で考える。ここで当てたらポイントが高い。だが全く見当がつかない。
見た感じ運動部ではない気がするが、文化部だとしたら何部だ?
俺は自分の直感に賭けることにした。
「家庭科部!」
理由はお嬢様で料理や裁縫も好きそうだからという単純なものだ。
「ブーー!」
どうやら俺は間違えたらしい。
「正解は、演劇部でした〜!」
少し意外だった。観客の前で声を張り上げて演技する乃木さんの姿は想像できない。
「私、脚本書くの好きなんよ〜」
そーゆーことか。
「乃木さんはどんなストーリーが好きなの?」
「もちろん、ビュオーッ!な物語だよ〜!」
この子はいったい何を言ってるんだ…?
俺がビュオーッ!の意味を考えていると、
「かずくんは高校、何部だったのー?」
俺は少しニヤつきながら、
「何部だと思うー?」
「むむーっ、絶対に当てるんよ〜。」
乃木さんの顔が急にやる気になった。
するとしばらくの間、俺の方をジーッと見て
「ピッカーンとひらめいた〜!」
乃木さんの目が本当に光っている気がする。
「かずくんは高校時代、ラグビー部だったのさ〜!」
す、すげえ…
「当たり!何で分かったの?」
「体格と雰囲気かな〜。」
ザックリだなー。俺、そんなにゴツくないんだけどな…
それから俺と乃木さんは、高校時代の思い出話で盛り上がった。
一通り盛り上がった後で、ふと俺は思いつく。
「(今なら乃木さんとライン交換できるんじゃないか?)」
だが、なかなか言い出せない。おそらく大丈夫だとは思うが、もし断られたらと考えると、どうも不安になってしまう。
すると、乃木さんが
「何か考えごと中〜?」
と俺の顔を覗き込んできた。
わずか数十センチの距離まで顔を詰められた俺はドキッとするが、異性として見られていないのではと思い、少しガッカリした。
そして、俺は覚悟を決めた。
「乃木さんってラインやってる?」
「うん、やってるよ〜」
「もし良かったらライン交換しない?」
平然を装っているが、かなり緊張している。
「もちろんオッケーだよ〜!」
よっしゃゃゃゃーーー!!!
俺たちはその場でラインを交換した。
(帰宅後)
「用も無いのにラインするのはおかしいよなー…」
俺は乃木さんにラインしようか悩んでいた。
すると、
「ピロリン♪」
なんと、乃木さんの方からラインが来た!
「こんばんは〜、乃木園子だぜ〜!
いつも一緒に話してくれてありがと〜♪
これからもよろしくね♪」
俺は嬉しすぎて、天にも昇る心地だった。
だが、それから1週間、乃木さんは大学には
来なかった。