独り身で寒い夜を過ごしている男が故郷で飼ってた犬を思い出してペットを飼おうとするけど、何かの間違いで獣耳幼女奴隷を飼うことになったお話 作:語部創太
私はまた賢くなってしまった……!
頭………………痛いですぅ(´・ω・`)
名前がない。
そう答えると、私を撫でる手が一瞬止まった。
私個人が誰かに呼ばれた経験もそんなにない。大抵「おい」とか「そこのお前」って呼ばれてた。私以外の一般奴隷の人たちも名前は呼ばれていなかったはずだ。
1回、外から来て奴隷になった人が「私には○○って名前があるんだ!」って叫んでたけど、口答えした罰として鞭打ちの刑にされていたっけ。痛い痛いって泣いてたのを見て可哀想だなって思った。
私が持っていない"名前"を持っている人が羨ましかったけど、鞭打ちされるならそんなのいらないって諦めたっけ。
だから。私に名前がなくて、私を買うこの優しい人が名前を付けてくれるって聞いた時はちょっと嬉しかった。
自分にも、自分だけの名前がもらえる。こんな優しい人なら鞭で打ったりしないだろうし、いっぱい名前を呼んで頭を撫でてくれるって信じられる。
「…………うん。じゃあ、ここでキミの名前を決めようか」
そう言って、私の顔をジッと覗き込んでくる。せっかくなので私もジィーッて見返す。
優しい人の瞳は、綺麗な青色をしていた。神秘的で吸い込まれそうな、濃い碧眼。
「──うん、決めた」
とても綺麗な眼をポケーッと見ていたら、私の名前が決まったらしい。ボケッとして大事な名前を聞き逃さないように気を引き締める。
「『シルヴィ』。それがキミの名前だ」
そう言いながら紙に書いてくれた名前を、初めて握ったペンで契約書に書き写す。
ずいぶん曲がりくねった汚い字になっちゃったけど、これで大丈夫かな……? これでダメだったらどうしよう。
不安になって震えてきた私の身体をなだめるように、背中から優しい人がギュッて抱き締めてくれた。
お腹に当たっている両手から、ジンワリと暖かいものが染み込んでくる。
それから少し経って、身体の震えは止まって暖かいのだけを感じるようになった。
…………というかコレ、熱くない?
「ぁ……っ、あっちゅぃ……」
「大丈夫。すぐ終わるからね」
お腹を優しく撫でてくれる。撫でてくれるのは嬉しいけど、撫でられるとドンドンお腹が暑くなるんですけど!? ちょっとご主人様、私の身体に何したんですか!?
全身から吹き出る汗。喉がカラカラに渇いて声が上手く出ない。不安で、怖くてたまらない…………はずなのに。
「ぁ…………」
ご主人様が、後ろからギュッと抱き締めてくれた。
お腹の中の熱とは別に、外からもらう温もりに心が落ち着いていく。
「うみゅ…………」
安心したら次に襲ってきたのは眠気。ついさっきまで寝ていたのに目が開けられないほど強い眠気を誤魔化そうと目を擦ります。
「──いいんだよ、ゆっくり眠って」
でも、心地よい温もりは私を眠りの世界に誘うように頭を撫でてくれて。
結局私は、まだ少し熱で疼くお腹の感覚を抱えながら、再び眠りの世界に潜っていきました。
そして次に眼が覚めた時、私のお腹にはご主人様の奴隷だという証拠が浮かんでいました。
愛しそうに名前を呼んで頭を撫でてくれるご主人様と一緒に──
私は、生まれて初めて太陽を見ることとなりました。
※ 豆知識
7.「シルヴィ」って名前の意味は?
シルヴァの女の子バージョンって感覚で名付けました。
名付けてから気付いたんですが、作者が大好きな某奴隷とイチャイチャするゲームのヒロインと全く同じ名前でした……。
ちなみにシルヴァの名前は単純に「銀色の毛並み」だからシルバーって安直な考えです。
R18シーンも書いていいですか?
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いい
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ダメ