ドライブピット
シャルロットの真実を知った後、劉備はあることを思い出した。
劉備「そう言えば一夏、今度の学年別トーナメントについてのこと聴いたか?」
一夏「いや、聴いてないが。」
楯無「そっか、まだ言ってなかったわね。」
千冬「今年のトーナメントはタッグトーナメントに変わったのだ。」
一夏「タッグトーナメントに?」
真耶「男性操縦者が一気に増えましたからね。」
呂布「そこで織斑、お前はデュノアと組め。」
一夏「え? あ、そうか。シャルロットのことを知っているのは今のところ俺達で、もし知らない奴と組んだら女とばれてとんでもないことになる。」
劉備「男性操縦者同士なら怪しまれないからな。」
シャルロット「よろしくね、一夏。」
一夏「ああ。」
箒「まあ、今回は仕方ないか。」
簪「そうだね。」
一夏「劉備達はどうするんだ?」
劉備「俺達でタッグを組んで出ることにした。」
呂布「ISの力をどれだけ使いこなせるか確かめられるからな。」
一夏「そっか。」
劉備と呂布は嘗ては敵同士だったが、何度か共闘したことがある。その時息が合ったためタッグを組んだことが多い。
クリム「そういえば一夏の相部屋の者、シャルロットに変わったそうだな。」
真耶「はい、部屋の調整が終わったので篠ノ之さんは別の部屋になります。」
箒「分かりました。」
呂布「デュノアのことが終えればまたまたやり直しだがな。」
真耶「そうですね。・・・はぁ。」
どうやら真耶はまた部屋の調整をしなければならないことに落ち込んでいるようだ。因みに劉備と呂布は同部屋である。
シャルロット「ごめんなさい。」
真耶「大丈夫です、気にしないでください。」
千冬「さて、もう門限の時間だ。部屋に戻れ。」
一夏「もうそんな時間か。確かに今日は疲れた。」
劉備「今朝と昼間で大変だったもんな。」
一夏「じゃあ行こうかシャル。」
シャルロット「シャル?」
一夏「つい本名で呼んでしまうかもしれないからこっちの呼び方のほうがいいかなって思って。嫌だったか?」
シャルロット「あ、ううん大丈夫だよ///」
一夏「じゃあ行こうか。」
シャルロット「うん!」
その様子を箒、楯無、簪が羨ましそうにジト目で見ていた。
呂布「また織斑の天然たらしか。」
劉備「こりゃ大変だな、一夏も。(^^)」
この時の劉備は自身の婚約者が来て大変なことになろうとは思ってもいなかった。
クリム「さて、後はデュノア社をどうするかだが。」
呂布「既に手は打ってある。癪だがISの設計図を『この設計図に免じてシャルロット・デュノアにはこれ以上手を出すな。』というメッセージをデュノア社に送ってやった。暫くは大人しくしているだろう。」
楯無「いつの間に(汗」
千冬「仕事が早いな(汗」
廊下
シャルロット「ありがとう、一夏。僕のために。」
一夏「気にするなよ。何かほっとけなかったからな。」
シャルロット「それにしても驚いたよ。一夏達が噂の謎の3人組だったなんて。」
一夏「まあな。改めてよろしくな。」
シャルロット「うん!」
翌日
シャルロットはまだ男装して授業を受けていた。本人曰く、
シャルロット「亡命が受理されるまではこのままでいる。」
とのことだった。そして放課後、一夏達はトーナメントのためにアリーナに行こうとすると、
「織斑君!」
「徳田君!」
「風鳴君!」
「デュノア君!」
「「「「「私とペアを組んでくださいっ!!」」」」」
と女子達に申し込まれた。
一夏「悪い、俺はシャルと組む。」
シャルロット「ごめんね。」
リュウト「俺はリョウセンとだ。」
リョウセン「そういうことだ。」
「えーっ。」
「なんだ残念。」
「まあ知らない女子と組むよりは・・・。」
女子達は諦めて退いていった。
アリーナに着いた一夏達は早速トーナメントの訓練を開始した。
リュウト・リョウセンSide
リュウト「さてどうする?」
リョウセン「取り敢えずいつものようにやっとくぞ。俺達三璃紗の最強コンビの力を見せてやろうじゃないか!」
リュウト「ふっ、そうだな。」
一夏・シャルロットSide
一夏「劉備と呂布は絶対決勝まで突き進むと思うな。」
シャルロット「そうなの?」
一夏「ああ。あの2人は敵同士だったけどある戦いで共闘したことがあったらしいんだ。その時息が合ってよくコンビになることが多かったらしい。」
シャルロット「へぇー、劉備さんと呂布将軍そんなに凄いんだ。」
一夏「今の俺がどれぐらいあいつらに通用するか分からないけど、頑張るつもりさ!」
シャルロット「手伝うよ一夏。」
リュウト・リョウセンSide
リュウトとリョウセンは自身の専用機を纏いダミーを使って連携をとっていた。
リュウト「何とか形になってきたな。」
リョウセン「ああ。」
リュウト「そういえば一夏とは訓練以外で戦うことになるのは今回が初めてだったな。」
リョウセン「そうだったな。あいつが俺達相手にどこまでやれるか見ものだな。」
リュウト「ま、簡単にやられたりはしないけど。」
リョウセン「確かに。」
すると一発の砲弾が放たれた。
リュウト・リョウセン「「!?」」
2人は何とか躱し警戒する。
リュウト「誰だ!?」
ラウラ「ほう、今のを躱すとはな。」
リョウセン「ボーデヴィッヒ、何の真似だ?」
ラウラ「貴様らは織斑一夏と親しいからな。貴様らを潰させてもらう!」
リュウト「はぁ、呆れてものも言えない。(*´Д`)」
リョウセン「フフフ。」
リュウト「リョウセン?」
リョウセン「ハハハハハハ!」
ラウラ「な、何がおかしい!?」
リョウセン「俺達を痛めつければ織斑を叩き潰しやすいって低脳過ぎだな。」
ラウラ「な!?」
リョウセン「だから貴様はあの時も織斑に手も足も出せずに負けたのだろ?」
ラウラ「おのれ~、許さんぞ!」
リョウセン「リュウト、付き合え。」
リュウト「結局こうなるのか。」
一夏・シャルロットSide
同じ頃一夏とシャルロットもお互いの弱点を見極めながら訓練していた。
シャルロット「形になってきたね。」
一夏「ああ。後は当日を待って実戦するだけか。」
シャルロット「頑張ろうね!」
一夏「そうだな。」
ドーーーン!
シャルロット「ん?」
一夏「なんだ?」
後方に位置するアリーナの方から爆発音が起き、黒煙が立ち上がる。
シャルロット「なんだろう?」
一夏「あっちって確か、劉備達がいるところじゃないか!?」
シャルロット「行ってみよう!」
一夏とシャルロットは直ぐにISを解除してリュウトとリョウセンの元に向かう。
一夏達は途中で箒達と合流し、リュウトとリョウセンのいるアリーナへ入り、観客席で見ていた一年生に事情を聞いた。
一夏「何の騒ぎだ?」
「あ、織斑君! 大変なんだよ! 徳田君と風鳴君が訓練していたらボーデヴィッヒさんが乱入してきてそのままバトルに発展しちゃったんだ!」
簪「またなの。」
箒「大丈夫なのか?」
楯無「兎に角行きましょう。」
鈴「そう言えばあの2人の戦いってあんまり知らなかったわね。」
セシリア「じっくり見てみましょう。」
事情を聞いた一夏達は早速アリーナを覗いた。
リュウト「ハッ!!」
バンバンバンバン!
ラウラ「甘い!」
無双セイバーのムソウマズルから光弾を発射するが、ラウラに着弾する瞬間に見えない壁に阻まれた。
リュウト「なに!?」
ラウラ「喰らえ!」
リョウセン「させるか!」
スパーン!
リョウセンはガンガンセイバーで砲弾を両断する。
ラウラ「やるな。」
リョウセン「大丈夫か?」
リュウト「ああ。けどあれは一体?」
リョウセン「あれはAICというものだ。」
リュウト「AIC?」
リョウセン「通称アクティブ・イナーシャル・キャンセラー。一種の停止結界だ。」
リュウト「なるほど。」
リョウセン「だが欠点として多大な集中力がいる。」
リュウト「ならやることは一つだ。」
リョウセン「そういうことだ。行くぞ!」
リョウセンはラウラに突っ込む。
ラウラ「バカめ!」
ラウラはリョウセンに向けて手を翳し、AICで動きを止める。
ラウラ「これで貴様も身動きができまい。」
リョウセン「ふっ、俺が考えもなしに近づいたと思っているのか?」
ラウラ「なに?」
リョウセン「リュウト!」
リュウト「おう!」
<ロックオーン!>
イチゴロックシードを無双セイバーにセットする。
ラウラ「な、囮だったのか!?」
リョウセン「そういうことだ!」
無双セイバー<一! 十! 百! イチゴチャージ!>
リュウト「セイハー!」
ラウラ「くっ!」
ラウラはAICでクナイバーストを防ぐが、全て防ぎきれなかった。その隙に解放されたリョウセンが近づく。
リョウセン「オメガボンバー!」
ドカーン!
ラウラ「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ドーン!
ラウラはクモランタンが合体したハンマーモードになったガンガンセイバーのオメガボンバーをもろに受けアリーナの壁にぶつかった。
シャルロット「す、凄い。」
鈴「(゜ロ゜)」ポカーン
セシリア「(゜ロ゜)」ポカーン
一夏「流石だな。」
箒「いや、容赦なさすぎだろ!?(汗」
簪「お姉ちゃん! 私もあの2人みたいになりたい!」
楯無「簪ちゃん、それだけはダメーーー!?」
簪「冗談♪」
リュウトとリョウセンは地面に着地する。
リュウト「ふぅ。」
リョウセン「・・・。」
リュウト「リョウセン?」
リョウセンは無言のままガンガンセイバーをブレードモードにしてラウラに近づく。
ラウラ「!?」
ジャキィン!
ガンガンセイバーをラウラに構える。
リョウセン「終わりだ。」
ラウラ「や、やめ・・・」
リョウセン「ふん!」
ガキィン!
リョウセン「!?」
千冬「風鳴、そこまでにしておけ。殺す気か。」
ラウラ「教官!?」
リョウセン「織斑教諭か。」
千冬が訓練機・打鉄の装備である日本刀型ブレード『葵』でガンガンセイバーを受け止めていた。
千冬「来週のタッグマッチトーナメントがあるまで一切の私闘を禁止する! 良いな。」
リョウセン「了解した。」
リュウト「はあ~(*´Д`)」
ラウラは医療班の教師に連れられていく。そこでリョウセンが口を開く。
リョウセン「全く無様だな。」
ラウラ「っ!?」
リョウセン「この世には貴様よりも強い者は五万といる。それが分からないのでは貴様は強くなれん。」
リュウト「本当の強さとは何なのか、今一度考えるといい。」
リュウトとリョウセンはISを解除してアリーナを出ていった。ラウラは悔しさで何も言えなかった。
一夏「呂布の奴、千冬姉が助けると分かってわざとやったな。」
シャルロット「え!? そうなの!?」
一夏「ああ見えて不器用なんだよ。」
箒「以前は殺気を出しまくって戦いだけが生き甲斐だと聞いたぞ。」
簪「私も劉備さんから聞いたよ。世界の平和なんてどうでもよくて、力こそが正義って信じていたみたい。」
楯無「うわぁ、悪役そのものね。(-_-;)」
鈴「絶対敵に回したくないわ(汗」
セシリア「はい(汗」
その後、一夏達はそれぞれ着替えて部屋に帰って行った。ラウラの傷はそんなに深くはなく、機体のダメージも浅かった。リュウトとリョウセンは一応手加減していた様だ。
さあいよいよ、タッグトーナメントの開催だ。
つづく