タッグマッチトーナメント当日、一夏&シャルロットVSラウラ&箒の試合が行われ一夏&シャルロットペアの勝利で終わろうとしていた。だが突然ラウラのISがラウラを吞み込み、嘗ての千冬の専用機・暮桜の姿となった。
シャルロット「あれって暮桜だよね?」
箒「何故千冬さんが!?」
一夏「・・・!?」カチャ!
一夏は慌てて再びタイプテクニックとなり、バイザーをかけて解析すると驚くべきものだった。
「解析結果・・・・・Valkyrie Trace System」
一夏「VTシステムだと!?」
箒「なに!?」
シャルロット「それってアラスカ条約で禁止されているヴァルキリー・トレース・システム!?」
その場にいる全員が驚かずにはいられなかった。ヴァルキリー・トレース・システム、通称VTシステム。過去のモンド・グロッソ優勝者等の戦闘データを基にして再現するが、パイロットの命を奪う危険性があるためアラスカ条約で開発・研究が禁止されているシステムである。
待機室
リュウト「何が起こったんだ!?」
リョウセン「マズイな、あれはVTシステムだ。」
リュウト「なんだって!?」
リョウセン「だが何故奴の機体に?」
アリーナ管制室
真耶「ど、どうなっているんですか!?」
千冬「まさかあれは!?」
ピピピピピ!
管制室にいる千冬達も突然のことで混乱していた。そこに通信がきた。
リュウト『千冬! 聞こえるか!?』
千冬「徳田か! 学園では織斑先生と『今はそんなことどうでもいいだろ!』っとそうだったな。」
リュウト『リョウセンによるとあれはVTシステムだ!』
千冬「やはりか!」
真耶「何故ボーデヴィッヒさんの機体にそんなものが!?」
千冬「分からん。だがこのままではボーデヴィッヒが危ない! 徳田、風鳴と一緒にアリーナに出て織斑達とボーデヴィッヒの救出を頼む! 責任は私が取る!」
リュウト『了解!』
真耶「織斑先生!?」
千冬「私は信じている。彼らなら。」
アリーナ
一方の一夏達も襲いくる偽暮桜と交戦していた。
一夏「ぐっ! 偽物って分かっていても強い!」
箒「流石は千冬さんの機体といったところか。」
シャルロット「でもこのままじゃ僕達も危ないよ!」
だが相手は偽物でも世界最強。苦戦を強いられ簡単にはいかなかった。
リュウト「一夏、皆!」
リョウセン「無事か!?」
一夏「リュウト! リョウセン!」
待機室にいたリュウトとリョウセンがISを纏ってアリーナに入ってきた。
リュウト「箒、シャル! 2人は戻れ!」
リョウセン「後は任せろ!」
シャルロット「助かった!」
箒「すまない!」
箒とシャルロットは機体が限界だったため待機室に戻った。
リュウト「さて、どうする?」
リョウセン「先ずは俺達が援護しつつ取り込まれているボーデヴィッヒを織斑のファイヤーブレイバーで引き摺り出してあれを何とかするしかないな。」
リュウト「一夏、いけるか?」
一夏「勿論!」
リョウセン「では行くぞ!」
第2ラウンドが始まった。
リュウト「ハッ!」
バン! バン! バン!
リュウトは無双セイバーのムソウマズルから光弾を発射するが偽暮桜は無駄のない動きで全て避ける。
リョウセン「それで躱したつもりか!」
ダダダダダダ!
その隙を見てリョウセンがガンガンセイバーとバットクロックをガンモードにして偽暮桜に撃つ。
一夏「今の内に!」
一夏は偽暮桜が一瞬怯んだ隙に接近してタイプテクニックの最大の特徴、メカ分析で解析を始める。そんな一夏にリュウトが援護しながら語りかける。
リュウト「なあ、一夏。本当に助けて大丈夫なのか?」
一夏「何が?」
リュウト「ラウラはいつも君に敵意を向けていた。俺は目の前の救える命があるから助ける理由があるけど、君にはない筈だが?」
一夏「確かにそうだけど俺は生徒会に所属している。例え敵意を向けていた相手でも助けないといけない。」
リュウト「そっか。」
一夏「それに俺こいつのこと千冬姉に任されていたからな。放っとく訳にもいかないのさ。」
リュウト「それを聞いて安心したよ。」
リョウセン「俺としてはこいつにはまだ可能性がありそうだからな、心を鍛えれば見所がある。」
リュウト「お前はそっちかよ(汗」
リョウセンの呟きに呆れながらも一夏を偽暮桜の攻撃から守る。
一夏「よし、解析完了!」
一夏は電子パネルを操作して消防車型のシフトカー、《ファイヤーブレイバー》のボタンを押し、伸縮自在のラダー装置が格納された「ラダーエキスパンダー」が白式の左右に出現した。
一夏「ギアチェンジ! ファイヤーブレイバー!」
一夏は早速ラダーエキスパンダーでラウラを救出した。
一夏「よし! 後は!」
ドア銃を取り出してファイヤーブレイバーを装填する。
ドア銃<
ギュイーーーン!
一夏「ハアッ!」
バーン!
ドカーン!
ラダー型の光弾を放ち、対象を離れさせた後、とどめの一撃を放つファイヤーブレイバーのパーフェクショットで偽暮桜を駆逐した。
リュウト「やったな。」
リョウセン「ああ。」
一夏「こいつも無事だ。」
ラダーエキスパンダーで掴んでいるラウラを見せる。これで終わった一同だったが。
ドゴーン!
3人「!?」
偽暮桜はまだ活動していた。
リョウセン「まだ動けるのか!?」
リュウト「一夏! ラウラを避難させろ! 俺達が足止めしている間に!」
一夏「分かった!」
一夏はラウラを連れて待機室に向かっていく。偽暮桜が追うとするがリュウトとリョウセンが足止めする。
リュウト「俺達が相手だ!」
リョウセン「来い!」
待機室
一夏「こいつをお願いします。」
「分かりました。」
シャルロット「ラウラ、大丈夫かな?」
待機室に戻った一夏はラウラを教師陣に預け、どうやって偽暮桜を倒すか模索していた。
一夏「さて、どうするか。」
箒「あの2人が力尽きるのも時間の問題だぞ。」
すると一夏はあることを思い出した。
一夏「そうだ! 白式には雪片があったんだった!」
箒「まさか、零落白夜を使うのか!?」
一夏「あいつを何とかするにはもうそれしか方法がない!」
箒「だが、お前に何かあったら。」
一夏「大丈夫だ。俺を信じろ。」
箒「一夏。」
箒は少し躊躇ったが、覚悟を決めた一夏を見て何も言えなかった。
箒「・・・分かった。無茶はするな。」
一夏「ああ!」
一夏は強い頷き、再びアリーナに飛び立った。
アリーナ
リュウト「こいつ、パイロットがいないのになんて強さだ!?」
リョウセン「核となるボーディッヒを失って暴走しているな。」
一方リュウトとリョウセンは凶暴化した偽暮桜と交戦し、沈静化しようとしていた。
一夏「リュウト! リョウセン!」
リュウト「一夏!」
リョウセン「来たか。」
ピットから出てきた一夏が合流してきた。
一夏「2人共、まだやれるか?」
リュウト「何とかな。」
リョウセン「何か策があるのか?」
一夏「ああ。零落白夜を使う。援護を頼みたい。」
リュウト「成程な。」
リョウセン「確かにあれなら何とかなるだろう。だがあれはSEの消費が激しい。一発で決めろ!」
一夏「分かってる!」
リュウト「よし、行くぞ!」
リュウトの号令で再び3人は偽暮桜と交戦する。
リュウト「ハッ! ハッ!」
リュウトがイチゴクナイを投げるが偽暮桜は躱す。だがリョウセンが追い討ちを掛ける。
リョウセン「オメガインパクト!」
バシューン!
ガンモードのガンガンセイバーとバットクロックを合体させてライフルモードにした必殺技「オメガインパクト」を放つ。
リュウト「そーれ!」
リュウトはパインアイアンを偽暮桜に被せて偽暮桜の動きを封じる。
リョウセン「今だ織斑!」
リュウト「いけーーーー!」
一夏「零落白夜、発動!」
一夏の体を金色の輝きが覆う。物理刀状態から前後に分裂し、その間からエネルギーで収束した刀身が形成される。
一夏「喰らえーーー!」
バシュン!
ドゴーン!
一夏の一閃を受けた偽暮桜はエネルギーを完全に消費して体が崩れ落ちシュバルツェア・レーゲンが待機状態で残っていた。
一夏「ふぅ。」
リュウト「やったな。」
リョウセン「見事だったぞ。」
一夏「2人のお陰さ。」
リュウト「ヘヘッ。」
リョウセン「ふっ。」
コン!
3人は拳を突き出してグータッチをする。こうして事件は解決した。
???「流石ですね。出会える日が来るのを楽しみにしていますよ、仮面ライダードライブ・織斑一夏。」
謎の青年も意味深な言葉を残して去って行った。
つづく