臨海学校初日、時間はあっという間に過ぎ夕食の時間となっていた。一夏達IS学園の生徒は大広間三つを繋げた大宴会場で夕食を摂っていた。
一夏「美味い。」
リュウト「流石は旅館なだけはあるな。」
リョウセン「贅沢だ。」
3人のライダー組はそれぞれ出された刺身を味わいながら感想を述べていた。
箒「言いたくなる気持ちは分かるが、お前達おっさんくさいぞ。」
シャルロット「まあ美味しいけどね。」
シャルロットが同意するとワサビの塊を口に放り込む。
簪「あ、シャルそれ!」
簪が止めようとしたが遅かった。
シャルロット「辛ーーーい!」
一夏「あーもう、ほらお茶。」
一夏がお茶が湯吞みをシャルロットに渡し飲ませる。
シャルロット「か、辛かった。」
リュウト「ワサビは個人差があるけど刺身に少しつけて食べるんだぞ。」
リョウセン「それをそのまま食べるバカがどこにいる?」
シャルロット「すみません。」
箒「そう言うな。シャルロットはまだ日本の文化に馴染んでいなくて仕方ないのだから。」
簪「うん。」
一夏「次からは気を付けろよ。」
シャルロット「は、はい~。」
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食事を済ませた後、一夏達は温泉に入り今日の疲れを癒した。十分堪能した一夏達ライダー組は牛乳を飲みながら自分達に用意された部屋に戻った。
一夏「ふぅ。」
リュウト「ここの温泉もいい湯だったな。」
リョウセン「こういうのも悪くはない。」
部屋に入るとまだ千冬は戻っていなかった。
一夏「千冬姉はまだか。」
リュウト「ま、ゆっくりしようぜ。」
リョウセン「ふっ。」
一夏達は特にやることがないため今後の戦いのことについて話し合っていた。暫く喋っていると千冬が戻ってきた。
千冬「お前達、今日ぐらいその話はやめておけ。」
一夏「千冬姉。」
リュウト「そうしたいけど、いつ襲撃してくるか分からないからな。」
リョウセン「確かに偶には休むということも必要だがな。」
千冬「全く。」
シフトワイルド(クリム)「まあまあ千冬、よいではないか。」
一夏「ベルトさん。」
リュウト「旅館の周りとかどうだった?」
シフトワイルド(クリム)「シフトカー達にも捜索させたところ、どこも異常はなかった。」
リョウセン「ご苦労。」
千冬「では一夏、久しぶりに頼めるか?」
一夏「いいのか、俺で?」
千冬「お前のが一番気に入っている。」
一夏「分かった。じゃあ寝そべってくれ。」
千冬「ああ。」
リュウトとリョウセンは疑問を感じたが直ぐにその答えが分かった。
リュウト「何かと思ったらマッサージか。」
リョウセン「紛らわしい。」
千冬「すまんな。」
そう、千冬は今一夏にマッサージをしてもらっていた。
シフトワイルド(クリム)「というか、我々がここにいて良いのか?」
千冬「なに、気にするな。」
一夏「それより千冬姉、最近溜まってるか?」
千冬「そんな訳、んっ!おい、少しは加減しろ!」
一夏「はいはい。んじゃあ、ここは・・・と。」
千冬「くあっ!そ、そこは・・・やめっ、つぅっ!!」
一夏「早く楽になれよ!」
千冬「あぁぁっ!」
リュウト「千冬があんな声を出すなんて。」
リョウセン「余程効くのだろう。」
シフトワイルド(クリム)「久しぶりにされて嬉しいのだろう。」
リュウト「それより・・・。」
リョウセン「ああ・・・。」
リュウトとリョウセンは視線を襖に向ける。そして丁度千冬のマッサージを終えた一夏が声を掛ける。
一夏「どうした?」
リュウト「シー。」
千冬「全く。」
千冬がため息を吐きながら襖を開けると、
???「うわーーー!」
ドーン!
箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、簪がなだれ込んできた。
一夏「皆。」
シフトワイルド(クリム)「何をやっているんだね君達?」
シャルロット「えっとその・・・(汗」
セシリア「おほほほほほ(汗」
箒「これは、だな(汗」
簪「ごめんなさい、盗み聞きするつもりはなかったんだけど(汗」
ラウラ「ここは取り敢えず・・・。」
鈴「逃げる!」
千冬「逃がすかー!(怒」
数分後、箒達は千冬に捕らえられ正座させられていた。
リョウセン「全く、こうなるのならノックして入れば良かったのではないか?」
リュウト「あはは( ̄▽ ̄;)」
一夏「次からは気を付けてくれ。」
シフトワイルド(クリム)「下手をすれば犯罪だぞ。」
一同「はい。」
力なく返事をして6人を見て千冬は冷蔵庫から飲み物を出して渡すと自分はビール開けて飲む。
リョウセン「仕事中に飲んでいいのか?」
千冬「今日の分は終わらせてあるから大丈夫だ。」
シフトワイルド(クリム)「渡した飲み物はそのための口止め用か。」
リュウト「えげつないな。」
一夏「それが千冬姉だからな。」
一夏達が各感想を言うと箒達も渡された飲み物を手に取り、何も言わず口にした。
千冬「さて織斑、お前は劉備と呂布と一緒に散歩してこい。気分転換もいいだろ。」
一夏「それもそっか。」
リュウト「じゃあお言葉に甘えて。」
リョウセン「失礼する。」
シフトワイルド(クリム)「では私も。」
千冬に言われて一夏達が部屋を去り、シフトワイルド(クリム)もお暇した。千冬がそれを確認すると視線を箒達に向ける。
千冬「さて、篠ノ之、デュノア、更識妹。」
箒・シャルロット・簪「「「は、はい!」」」
千冬「お前達以前の大浴場騒動であいつに告白したそうだな。」
箒・シャルロット・簪「「「はい///」」」
千冬「何故あいつに惚れたというのだ?」
箒「わ、私は幼馴染であって///」
シャルロット「僕は手を差し伸べてくれて助けて///」
簪「お姉ちゃんとの仲を元に戻してくれたから///」
それぞれ顔を赤らめながら理由を話した。
千冬「そうか。」
鈴「相変わらずもてる男ね一夏は。」
セシリア「それが一夏さんの魅力なのかもしれませんわ。」
ラウラ「これが恋愛というものか。」
千冬「だが簡単には渡さんぞ。欲しければ私に一太刀でも入れることだ。」
箒・シャルロット・簪「「「そ、そんな~。」」」
千冬「ま、精々頑張ることだな。(ホントのところ、こいつらと更識姉に一夏のことを任せてもいいかもな。)」
千冬が箒達と話し合っている頃、一夏達は夜の砂浜に来ていた。
一夏「いい眺めだ。」
リョウセン「偶にはこういうのも悪くない。」
リュウト「・・・。」
そんな中、リュウトは目を鋭くして海を見つめていた。
一夏「どうした?」
リュウト「なんか胸騒ぎがする。」
リョウセン「胸騒ぎだと?」
リュウト「ああ。」
リョウセン「気のせいじゃないのか?」
リュウト「明日何もなければいいけど。」
一夏「心配しすぎだろ。」
だがリュウトの悪い予感が翌日的中するとはこの時は誰も思わなかった。
つづく