3人は声のした方向を向いた。そこにいたのは。
千冬「一体何者だ、貴様らは!?」
ISを纏った織斑千冬だった。
鎧武「織斑千冬。」
ゴースト「白騎士のご登場か。」
ドライブ「・・・」
ドライブは千冬を睨むように見ていた。
千冬「ここで何をしていた。言え!」
鎧武「断ると言ったら?」
千冬「力ずくで聞き出す!」
ゴースト「やるしかないようだな。」
鎧武「ああ。」
戦闘態勢をとる鎧武とゴースト。だがドライブだけは違った。
ドライブ「悪い、2人とも。」
2人「「?」」
鎧武とゴーストは後ろを振り向くとドライブが再びイグニッションキーを回し、レバーを3回倒した。
クリム<SP・SP・SPEED!!>
ドライブ「俺先に行ってるよ。」
そう言ってドライブは物凄いスピードで逃走した。
鎧武「あっ、オイ!?」
鎧武の静止も聞かずにそのまま走り去ってしまった。
鎧武「どうしたんだ、あいつ?」
ゴースト「分からん。だが織斑千冬が現れてから様子がおかしくなった。」
鎧武「それって彼女と関係しているということか?」
ゴースト「恐らくな。」
千冬「よく分からんが、まずは貴様らだ!」
鎧武「こっちは話を聞いてくてそうにないな。」
ゴースト「劉備、こいつの相手は俺がやる。お前はあいつを追え。」
鎧武「1人で大丈夫か?」
ゴースト「心配いらん。俺を誰だと思っている?」
鎧武「そうだったな。後で合流だ!」
ゴースト「ああ!」
千冬「そうはさせるか!」
ゴースト「こちらの台詞だ! ムサシ!」
カチッ!
ゴーストはムサシゴースト眼魂を取り出し、ゴーストドライバーにセットした。
ゴーストドライバー<カイガン! ムサシ! 決闘! ズバット! 超剣豪!>
ゴーストはムサシ魂になり千冬を迎え撃った。
千冬「赤い姿に変わって二刀流だと!?」
鎧武「今のうちに!」
鎧武は桜のロックシードを開けてロックビークル「サクラハリケーン」に変形させる。そしてサクラハリケーンに乗り走り出しドライブの後を追う。
ゴースト「ここを通りたければ俺をたおしてからにするんだな。」
千冬「いいだろう。相手になろう。」
鎧武はサクラハリケーンに乗り逃走したドライブを捜していた。
鎧武「どこに行ったんだ?」
すると。
ウ―――!
鎧武「ん?」
音のした方向を見てみるとそこには檻をイメージとしたパトカー型のシフトカー、《ジャスティスハンター》がいた。
鎧武「ハンター! 彼がどこにいるのか分かったのか!?」
《ジャスティスハンター》はクラクションを鳴らしながら頷いた。
鎧武「案内してくれ!」
十分後
鎧武「あ、いたいた。」
《ジャスティスハンター》の案内で街角で疲れた様に座っているドライブを見つけた。サクラハリケーンを停車してドライブに近づく。
戦極ドライバー<ロックオーフ!>
劉備「やっと見つけた。」
ドライブ「あ、あんたか。」
劉備「急に逃げ出してびっくりしたぞ。」
ドライブ「すまない。」
劉備「取りあえず俺達の拠点に来ないか? 何か事情があるみたいだけどそこで説明してもらうよ。」
ドライブ「分かった。」
そしてドライブも変身を解いた。
その頃、千冬と戦闘を行っているゴーストは。
千冬「はあ!」
ゴースト「ふん!」
剣がぶつかり合った後2人は一旦距離を置く。
ゴースト「なかなかやるな。」
千冬「貴様こそ。」
ゴースト「1つ聞きたい。モンド・グロッソに出場していたはずの貴様が何故この場にいる? 今の時間帯なら表彰式のはずだ。」
千冬「そんなものはどうでもいい! ここに誘拐されている私の弟がいると知って駆け付けたのだ。」
ゴースト「弟だと? (あの男のことか?)」
先ほど逃走したドライブの変身者である一夏の顔が頭に浮かぶ。
千冬「何か知っているのか?」
ゴースト「さあな、たとえ知っていたとしても貴様に教える義理はない!」
千冬「なに!?」
ゴースト「もしかしたら貴様が決勝に出ている間に死んだかもしれんな。」
千冬「そ、そんな。」
ゴースト「残念だが、これ以上貴様の戯言に付き合うつもりはない! ニュートン!」
カチッ!
ゴーストはニュートンゴースト眼魂を取り出し、ゴーストドライバーにセットした。
ゴーストドライバー<カイガン! ニュートン! リンゴが落下! 引き寄せまっか!>
ゴーストはニュートン魂になった。
千冬「今度は青い姿だと!?」
ゴースト「ハッ!」
ゴーストは左手の引力の力で千冬の動きを止める。
千冬「う、動けない!」
ゴースト「これで終わりだ!」
右手でゴーストドライバーのレバーを引く。
ゴーストドライバー<ダイカイガン! ニュートン・オメガドライブ!>
ゴースト「・・・ハアァァァァーー!ハアッ!」
千冬「うわあぁぁぁぁ!」
ゴーストはオメガドライブを発動させ右手の斥力の力で千冬を吹き飛ばした。千冬はそのまま気絶した。
ゴースト「さて、追手が来る前にさっさとこの場を離れて二人と合流しなければ。」
ゴーストは劉備達と合流すべくその場を走り去った。
しばらく走っているとゴーストの元にコンドルデンワーが飛んで来た。
ゴースト「劉備か?」
劉備『ああ呂布。彼は見つかったぞ。』
ゴースト「そうか、今どこにいる?」
劉備『今彼を連れて俺達の拠点に向かっているからそこで合流しよう。』
ゴースト「分かった。」
ゴーストはマシンゴーストライカーに乗り、拠点へとむかった。
十分後
拠点であるドライブピットに到着したゴーストは変身を解いた。劉備達は先に来ていた。
劉備「呂布!」
呂布「無事に合流できたな。」
劉備「織斑千冬は?」
呂布「気を失って倒れている。加減はした。」
劉備「お前が言うと少し不安だな(汗」
呂布「まあそれよりも。」
2人は一夏の方を振り向いた。
劉備「少しは落ち着いたか?」
一夏「ああ。さっきは本当にすまないいきなり逃げ出したりして。」
呂布「まあ過ぎたことだ。気にしても仕方がない。」
劉備「そう言えば君の名前まだ聞いていなかったな。」
一夏「そうだったな。俺の名前は一夏。織斑一夏だ。」
劉備「織斑!? まさか君は!?」
一夏「そう、俺は織斑千冬の弟だ。」
呂布「やはりな。織斑千冬が誘拐された弟がいると言ってまさかとは思っていたがお前のことだったか。」
一夏「俺は普段から『出来損ない』やら『劣等品』やら『恥さらし』やら言われて汚名を返上しようと努力もした。だが結局ダメだった。そんな矢先で俺は誘拐されてあの場所にいたんだ。俺を誘拐した犯人は千冬姉を大会から棄権させるつもりだったんだけど千冬姉が決勝に出場したことで俺は用済みになった。」
呂布「つまり見捨てられたということか。当の本人はそのようには見えなかったがな。」
一夏「そして犯人が俺を始末しようとしたときに2人に出会った。」
劉備「なるほどね。もしかして君、自分が織斑千冬の邪魔者だと思って逃げ出したのか?」
一夏「それもあるけど、プロジェクト・モザイカにも関係している。」
聞いたことがない単語に2人は首を傾げる。
劉備「プロジェクト・モザイカ?」
呂布「何だそれは?」
一夏「別名『織斑計画』。遺伝子操作によって意図的に『最高の人間』を造り出すためにある謎の組織が計画した一大プロジェクトだ。その中で1000体目で初めての成功体が千冬姉だ。そして、そのデータを基に量産に適して生み出されたのがこの俺だ。」
劉備「じゃあ、君達は作られた存在ということか!?」
一夏「そういうこと。」
あまりの事実に劉備は言葉を失う。
呂布「どうやってそれを知った?」
一夏「犯人が誘拐して大会を棄権することを政府に伝えている間に偶然聞いたんだ。」
呂布「そうか。」
クリム「そろそろ私も話に入っていいかい?」
クリムが喋ってきた。
劉備「ああ悪いクリム、忘れてた。」
クリム「ひどいねぇ(´・ω・`)」
一夏「ベルトさんもありがとう助けてくれて。」
クリム「礼には及ばない。」
呂布「言い忘れていたがこいつは元人間で精神をバックルに移行させたんだ。」
一夏「マジ!?」
クリム「Exactly!」
一夏「でも何で?」
劉備「ああ、実は」
劉備と呂布はかつてのドライブの戦いの話をした。
一夏「えっ? じゃあ、あのロイミュードのコアをベルトさんが作ったのか?」
クリム「私はその罪を償うためにも死ぬ訳にはいかなかった。」
一夏「でもそれは蛮野って奴が悪くてベルトさんは利用されただけじゃないか。」
クリム「そう言ってくれると嬉しい。」
呂布「おい、そろそろ最初の話に戻すぞ。」
クリム「おっとそうだった。一夏、確かに君と千冬は本当の家族ではないかもしれない。だが、今まで彼女と過ごした時間を思い出してごらん。」
一夏「今まで千冬姉と過ごした時間?」
クリムに言われた通り一夏は千冬と過ごした毎日を思い出していた。厳しいところもあるが自分を1人の弟として大切にしてくれていたことも。
一夏「そうだったな。千冬姉はいつも俺に自分の弟だって言ってくれた。俺を愛してくれていた。」
クリム「たとえ血の繫がりがなくとも君は彼女の一番大切なものだということは君も分かっているはずだ。」
一夏「そうだよな。ありがとうベルトさん。おかげで目が覚めたよ。今度千冬姉に会うことになったらちゃんと話し合ってみるよ。」
劉備「さてこちらの問題は解決したけど、どうするこれから?」
呂布「そうだな、織斑はまだライダーになりたてだから世界中で起こっている事件で鍛えながら日本に戻るしかないな。」
一夏「あはは、やっぱりそうなるんだ(汗」
クリム「焦らなくてもいい。ゆっくり強くなればいいんだ。」
一夏「そうだな、頑張るぞ!」
かくしてライダー達の旅が始まった。彼らに待ち受ける運命は。
つづく