インフィニット・ドライブ   作:鉄壁拡散

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夏休み編
織斑家の夏休み


夏の真っ只中、世間では夏休みに入っている。IS学園も例外ではない。IS学園の生徒は故郷に帰還する者や学園に残る者等様々だ。

 

そんな夏休みのある日曜日、ある家の前に1人の金髪少女が立っていた。シャルロット・デュノアだ。

 

シャルロット「・・・・。」

 

彼女は緊張した様子でその家の表札をまじまじと見つめていた。表札には『織斑』と書かれていた。そう一夏の家だ。

 

シャルロット「大丈夫!今日は家にいるって言ってたんだもん。」

 

そう自分に言い聞かせてシャルロットはインターフォンに手を伸ばそうとしたが、指先がボタンに近づくにつれて心臓の脈打ちが早くなる。

 

ドクン!ドクン!

 

シャルロット「ああもう!折角の一夏の家だっていうのに何やってるの僕!」

 

一旦手を引っ込めて頭をガシガシとかきまわし自分にイライラするシャルロット。いくら一夏と付き合っているとは言え彼氏の家に来ると誰だって緊張するのだ。

 

シャルロット「じゃあ改めて!」

 

???「あれ?もしかしてシャルか?」

 

シャルロット「え?」

 

意を決してもう一度インターフォンに手を伸ばそうとした時背後から突然声を掛けられた。それも男の声で聞き覚えがあり、即座に後ろを振り向いた。そこには買い物袋を下げて立っていた一夏がいた。

 

シャルロット「う、うわぁああッ!!? い、いい一夏!?」

 

一夏「いや、そこまで驚くことないだろ?」

 

シャルロット「ご、ごめん。いきなり後ろに立ってたからびっくりしちゃって。」

 

一夏「ああ、悪い。コンビニに寄っててさ、そしたらシャルが家の前で何かしてて・・・。」

 

シャルロット「あ、えっと・・・。」

 

一夏「?」

 

シャルロット「き、来ちゃった///」

 

一夏「そ、そうか。(一瞬可愛いって思ってしまった///)」

 

シャルロット(うわぁ~///僕の馬鹿!僕の馬鹿!恥ずかしがることないのに~///!)

 

一夏「じゃあ上がっていけよ。」

 

シャルロット「うん♪」

 

喜びを感じながらシャルロットは一夏に付いていった。

 

 

 

 

一夏が玄関の扉を開けて中に入ると、既に靴がいくつかあって奥で掃除機の音が鳴っていた。

 

シャルロット「え・・・?」

 

まさかと思い、慌てて一夏を追いかけ居間へ続く扉を開くと、

 

一夏「ただいま。」

 

劉備「あ、一夏おかえり。」

 

呂布「デュノアも一緒だったか。」

 

シャルロット「な、何で劉備さんと呂布さんがここにいるの!?」

 

台所で食器を洗っている劉備と掃除機をかけている呂布がいた。

 

一夏「ああシャルは知らなかったっけ?2人はここで居候してるんだ。」

 

シャルロット「な!?」

 

劉備「ただで暮らす訳にはいかないからな・・・。」

 

呂布「働かざる者食うべからずだ。」

 

シャルロット「そ、そっか。」

 

一夏「すまないな、家のことしてもらって。」

 

呂布「気にする必要はない。」

 

劉備「俺達は仲間だからな。それにしてもまさかシャルロットまでも来るなんてな。」

 

呂布「ああ。」

 

シャルロット「え、僕までも?」

 

???「あ、一夏君おかえりなさい。」

 

???「2階の掃除終わったよ。」

 

シャルロット「え?」

 

劉備達の言葉に疑問を感じていると誰かが居間に入ってきた。その人物はシャルロットも知っていた。

 

刀奈「あ、シャルロットちゃん。」

 

簪「いらっしゃい。」

 

シャルロット「な、何で楯無さんと簪まで!?」

 

玄関に靴が沢山あることは知っていたがまさか刀奈と簪だとは思いもしなかった。

 

一夏「2人は1時間くらい前にここに来たんだ。」

 

シャルロット「え!?」

 

劉備「それで一緒にこの家のことを手伝ってくれてたって訳だ。」

 

呂布「人手が欲しかったのもあるがな。」

 

シャルロット「そうなんだ。(;´д`)トホホ」

 

一夏「そう落ち込むなよ。今度埋め合わせしてやるから。」

 

シャルロット「本当!?」

 

一夏「約束するよ。」

 

シャルロット「絶対だよ!」

 

一夏「お、おう;」

 

ずいっと顔を近づけるシャルロットに一夏も困惑するのだった。

 

簪「一夏・・・。」

 

刀奈「私達のことも忘れないでよね。」

 

一夏「は、はい。」

 

更識姉妹に嫉妬の視線を向けられて一夏は気を付けようと心に誓った。

 

劉備「あのさ皆。」ジト目

 

呂布「俺達がいることを忘れてないか?」ジト目

 

全員「「はっ!」」

 

一夏「ご、ごめん。」

 

シャルロット「そういえば、ベルトさんは?」

 

一夏「学園のドライブピットだ。今後のこととかの準備で忙しいからそれが終わったら顔を出すってさ。」

 

劉備「これからの戦いは更に激しくなる可能性は高い。」

 

呂布「備えあれば患いなしだ。」

 

シャルロット「成程。」

 

一夏「皆、疲れただろうしソファーで寛いでくれ。冷たい麦茶入れるよ。」

 

シャルロット「分かった。」

 

劉備「すまない。」

 

刀奈「ありがとう。」

 

呂布「頂こう。」

 

簪「うん。」

 

一夏は台所に向かい、劉備達はリビングのソファーに腰掛けた。

 

 

 

一夏「ほい、麦茶。」

 

劉備「ありがとう。」

 

呂布「暑い日にはやはり冷たい茶だな。」

 

一夏「でも今朝作ったやつだから薄いかもしれないけど・・・。」

 

シャルロット「ううん、そんなことないよ。」

 

刀奈「ええ。」

 

簪「冷たくて美味しい。」

 

一夏「そっか、良かった。」

 

劉備「あとここにいないのは箒だけか。」

 

呂布「篠ノ之ならもう少しで到着すると先程連絡があったぞ。」

 

シャルロット「え、箒も来るの?」

 

刀奈「そうみたいよ。」

 

簪「もしかして知らなかったの?」

 

シャルロット「あ、あはは;(折角一夏と二人きりで話そうと思ってたのに想定外すぎるよ~。)」

 

シャルロットは一夏と過ごせる時間が無くなっていくことに心の中で落胆するのだった。

 

ピンポーン

 

劉備「お、噂をすれば。」

 

呂布「来たようだな。」

 

一夏「俺が出るよ。」

 

インターフォンが鳴り、玄関に向かった一夏は扉を開けた。そこには確かに箒がいた。

 

一夏「いらっしゃい箒。」

 

箒「お邪魔するぞ一夏。それにしても靴が多いがまさか・・・。」

 

一夏「ああ。劉備達だけじゃなく楯無さん達もいるぞ。」

 

箒「やはり考えることは同じか。」

 

一夏「まあ上がれよ。」

 

箒「ああ。」

 

一夏に招かれ箒もリビングに入った。

 

 

箒も交えてリビングでは一夏達が楽しく過ごしていた。すると箒が何か思い出したのか劉備達に質問してきた。

 

箒「そうだ。皆明日の夜時間があるか?」

 

劉備「特にはないけど?」

 

呂布「俺もだ。クリムも今夜には顔を出せると言っていた。」

 

簪「私も予定はない。」

 

シャルロット「僕もだよ。」

 

刀奈「私もよ。それがどうかしたの箒ちゃん?」

 

箒「実は私の実家に来れないかと思って。」

 

劉備「箒の実家って確か・・・。」

 

呂布「篠ノ之神社だったな。」

 

一夏「あ、そっか。明日は篠ノ之神社の夏祭りだったな。」

 

劉備「え?あそこ夏祭りやってたのか?」

 

箒「ああ。一夏にとっては久しぶりだが、皆にとっては初めてだからな。折角だから招待しようと思ったのだ。」

 

シャルロット「そうだったんだ。」

 

簪「ありがとう箒。」

 

箒「それに劉備やクリム達にも是非来てほしかったのだ。」

 

呂布「何故だ?」

 

箒「一夏を助けてくれたお礼がまだだったからだ。」

 

劉備「いやお礼だなんて・・・、俺達はただこの世界の仮面ライダーの仲間を捜していて偶々一夏を見つけただけだ。」

 

箒「それでも今こうして一夏がいるのも2人のお陰であるのも事実だ。だから楽しんでほしいのだ。」

 

劉備「そっか。なら、お言葉に甘えようかな。」

 

呂布「そういうのも悪くはないな。」

 

刀奈「なら明日は浴衣を着てこないとね♪」

 

簪「わ、私も着ようかな///」

 

シャルロット「僕は日本の祭りが初めてだから凄く楽しみ!」

 

一夏「久しぶりの祭りか。ゆっくり息抜きしようと。」

 

明日の予定が決まり一夏達はトランプなどで豪遊し、夕食の時間となった時一夏が料理を振る舞った。その時劉備と呂布を除くメンバーはあまりの美味しさに落ち込むという状況に一夏達は苦笑いを浮かべた。それからあっという間に時間が過ぎ箒達は織斑家を後にした。その後シフトスピードを通じて顔を出したクリムに明日の夏祭りのことを伝えると快く参加することを了承した。

 

つづく

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