インフィニット・ドライブ   作:鉄壁拡散

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篠ノ之神社の夏祭り

箒達が織斑家に遊びに来た日の翌日、一夏達はクリムを交えて篠ノ之神社来ていた。因みに劉備と呂布は擬人化している。

 

リュウト「流石は神社、結構人がいるな。」

 

リョウセン「祭りなどのイベントでは混むからな。」

 

シフトスピード(クリム)「私もこういったところは初めてだな。」

 

シャルロット「楽しそう!」

 

刀奈「浴衣まで着た甲斐があったわ♪」

 

簪「ちょっと恥ずかしいな///」

 

そう、シャルロット、刀奈、簪の3人は浴衣姿だった。シャルロットに関しては刀奈が貸した物だ。

 

一夏「3人共、とても似合ってるぞ。」

 

シャルロット「本当?///」

 

刀奈「嬉しい///」

 

簪「一夏に喜んでもらえて良かった///」

 

リュウト「ところで箒はどこに?」

 

一夏「多分この先だと思う。」

 

リョウセン「しかし篠ノ之が神社の巫女だったとはな。」

 

シフトスピード(クリム)「確かに意外だね。」

 

リュウト「何で黙っていたんだろ?」

 

一夏「あいつにも事情があるのさ。」

 

 

 

その頃箒は神楽舞の準備をしていた。

 

箒「今日は皆が来る。一夏には女らしいことは似合わないと言われないか不安だが、頑張るしかない!///」

 

箒は内心不安だったが、この日のために来てくれた仲間達のために気合いを入れ直す。

 

 

篠ノ之神社には夏祭りであることもあり沢山の参拝客で賑わっていた。一夏達一行は最前列に座っていた。

 

リュウト「もうすぐか。」

 

シフトスピード(クリム)「楽しみだね。」

 

リョウセン「夏祭りということもあって客も賑わっているな。」

 

シャルロット「箒にこんな特技があることは知らなかったけど、来てよかった。」

 

刀奈「織斑先生も来ればよかったのに。」

 

簪「仕方ないよお姉ちゃん。先生は夏休みでも忙しいんだから。」

 

一夏「始まるぞ。」

 

一夏が声を掛けると神楽舞が始まり、純白の衣と袴の舞装束に身を包んで金の飾りを装った箒が出てきた。今の箒は普段より大人びており、思わず見惚れてしまう美しさを持っていた。

 

シフトスピード(クリム)「おお。」

 

リュウト「すげぇ。」

 

リョウセン「悪くないな。」

 

一夏「・・・。」

 

シャルロット「綺麗。」

 

簪「うん。」

 

刀奈「素敵。」

 

シャン!・・・シャン!

 

右手に刀、左手に扇を持ち、箒は神楽舞を踊った。最後の演舞が終わり、箒が深々と頭を下げると観客席から拍手喝采が響き渡った。

 


 

 

無事に神楽舞を終えた箒は控え室でゆっくりしていた。

 

箒「ふぅ、緊張した。」

 

雪子「お疲れ様箒ちゃん。」

 

箒「雪子叔母さん。」

 

そこに箒の叔母である雪子がやって来て労いの言葉を掛ける。

 

雪子「あ、そうそう。さっき一夏君がお友達と一緒に待っていたからシャワー浴びて汗を流してきてね。浴衣は用意しておくから。」

 

箒「分かりました。」

 

雪子に言われ汗を流した箒は浴衣に着替えた後一夏達と合流した。

 

箒「皆、お待たせ。」

 

刀奈「お疲れ様箒ちゃん。」

 

簪「凄く輝いてた。」

 

シャルロット「うん!」

 

箒「ありがとう。」

 

一夏「箒。」

 

箒「一夏。」

 

一夏「神楽舞している箒を見て目が離せなかった。凄く綺麗だった。」

 

箒「そうか。それは良かった///」

 

リュウト「俺も楽しめたぜ。」

 

リョウセン「暇があればまた見たいものだ。」

 

シフトスピード(クリム)「うむ。」

 

箒「今回は一夏を助けてくれたお礼も兼ねてのものだからな。」

 

一夏「さて、夏祭りまだまだ楽しまないとな。」

 

刀奈「そうね♪」

 

シャルロット「行こ行こ!」

 

一行はその後屋台を回ったり、クジ引きをしたりなど夏祭りを堪能するのだった。

 

 


 

 

一通り楽しんだ一夏達は篠ノ之神社の近くにある小高い丘へとやって来た。その唯一伸びた階段を上っていくと、やがて開けた場所へと出た。

 

リュウト「一夏、ここは?」

 

一夏「俺と箒の秘密の場所。」

 

箒「一夏が千冬さんと比べられて1人になろうとした時に偶然見つけたのだ。」

 

リョウセン「そうか。」

 

一夏「ここから見える花火は絶景なんだぜ。」

 

刀奈「へぇ!いいじゃん!」

 

シャルロット「早く始まらないかな~?」

 

シフトスピード(クリム)「開始までまだ時間があるみたいだな。」

 

簪「気長に待とうか。」

 

全員花火が始まるのを待っていたが唐突に一夏が口を開いた。

 

一夏「俺さ・・・。」

 

一同「?」

 

一夏「劉備達と出会わなかったらこの世界にいなかったと思う。誰も俺のことをちゃんと見てくれてなかったし。」

 

シャルロット「一夏。」

 

一夏「だけど、劉備と呂布、それにベルトさんがいてくれたからこそ俺はこうして生きている。生きる希望も持てた。」

 

リョウセン「俺達は切っ掛けを与えたにすぎん。」

 

リュウト「それからは君自身が強くなったからだ。」

 

一夏「それでも感謝しきれない程の恩ができた。改めてありがとう。」

 

シフトスピード(クリム)「礼を言われるものではない。我々は仲間ではないか。」

 

一夏「ああ。」

 

箒「一夏、生まれがどうであれ私はお前が好きだ。この気持ちは嘘ではない。」

 

一夏「箒。」

 

簪「私も一夏がいなかったらお姉ちゃんと仲直り出来なかった。」

 

刀奈「ありがとう一夏君。」

 

一夏「簪、刀奈さん。」

 

シャルロット「僕は一夏から居場所を貰った。だから今度は僕が一夏の居場所を守るよ。」

 

一夏「シャル。」

 

リュウト「君は1人じゃない。」

 

シフトスピード(クリム)「我々がついている。」

 

リョウセン「俺が言うのもなんだがもっと俺達を頼れ。」

 

一夏「・・・そうだな。俺にはこんなに仲間がいる。この先何が起こるか分からないけど、皆となら乗り越えられる気がする。」

 

リュウト「そうか。」

 

リョウセン「覚悟はできているようだな。」

 

一夏「皆、これからも頑張ろうぜ!」

 

シフトスピード(クリム)「うむ!」

 

リュウト「おう!」

 

箒・リョウセン「「ああ!」」

 

シャルロット・刀奈・簪「「「ええ!(うん!)」」」

 

一夏達が円になって拳を突き出して新たに決意を固めた。それに答えるかのように夜空に花火が上がった。

 

つづく

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