刀奈とのデートから数日、本日一夏は最後の1人、簪とのデートを迎えていた。今は駅前で待ち合わせをしていた。
一夏「簪はまだかな?」
簪「一夏、お待たせ。」
一夏「あ、簪。」
そこに簪がやって来て、一夏と合流した。簪の今の服装は姉の刀奈とは違い、水玉のワンピースをしていて手提げかばんを持っていた。
一夏「その服、似合ってるな。」
簪「えへへ、一夏とデートできると思うと気合い入れちゃった///」
一夏「可愛いぞ。」
簪「もう、一夏ったら///」
一夏「じゃあ、行くか。」
簪「うん!」
2人は手をつないで駅に入り、秋葉原行きの電車に乗った。
暫く電車に乗って30分後、秋葉原に着いた一夏と簪は早速簪の行きたい所に足を運んだ。そしてそこはホビーショップだった。
一夏「あのさ、簪。」
簪「なに?」
一夏「前から思ってたけど、簪って結構なオタクだったんだな。」
簪「私、人前ではあまり言わないけど昔からこういうの好きだったんだ。」
一夏「そっか。」
簪「変だよね。女の子がこんな趣味を持ってるなんて・・・。」
一夏「いや、意外だなって思っただけだぞ。それに趣味は人それぞれだし。」
簪「ありがとう。私、こういうヒーローとか好きなんだ。人々のピンチに颯爽と現れて助けるところがカッコイイって思ったんだ。それに初めてドライブピットに行った時は秘密基地って感じで感動した。」
一夏「それは良かった。」
簪「私にとってのヒーローは一夏なんだけど(小声)」
一夏「何か言ったか?」
簪「ううん、何でもない。行こ!」
一夏「ああ!」
一夏と簪は胸に期待を抱きながら店の中に入った。
数十分後
一夏「いやー色々買ったな。」
簪「うん、お目当ての物が買えたし。後ごめんね、荷物持ってもらって。」
一夏「いいんだ、これでも鍛えてるからな。」
2人は店の中を色々散策し、簪が予約したものなどをレジで購入した後に店を出た。近くの時計を見ると既にお昼の時間となっていた。
一夏「もうこんな時間か。」
簪「丁度お腹もすいたし何か食べよっか。」
一夏「そうだな。」
店を後にした2人は近くにあったレストランで昼食を摂ることを決めた。
簪「ここの料理美味しいね。」
一夏「ああ。自分で作るのもいいが、こういう所で食べるのも悪くないな。」
簪「それ、ベルトさんが聞いたら怒るよ(^_^;)」
一夏「おっと、いけない;」
今この場にいないクリムがまたベルトになったことを悔やむだろうということに苦笑いを浮かべる。
夕方
簪「一夏、今日はありがとう。」
一夏「俺も楽しかったよ。」
秋葉原のデートを楽しんだ一夏と簪。時間はあっという間に過ぎ、夕方となって帰路についていた。
ガランガラン!
「危ない!」
駅に向かうその途中工事現場の近くを通っていると誤って現場材料が2人の頭上から落下してきた。
一夏「簪!」
簪「え?・・・きゃ!?」
ガシャン!
一夏は咄嗟に簪をお姫様抱っこしてその場を離れて難を逃れた。
一夏「危なかった。大丈夫か?簪。」
簪「う、うん。ありがとう///」
咄嗟だったとはいえ簪は一夏にお姫様抱っこされたことに顔を赤らめていた。
その後は何事もトラブルもなく帰りの電車に乗ることができた。
一夏「まさか最後にあんなことになるとはな。」
簪「しょうがないよ、ああいうのは誰だって思わないし。」
一夏「そうだな。ふわぁ~、何か疲れた。」
簪「そうだね。」
一夏「俺少し寝るから着いたら起こしてくれ。」
簪「うん、お休み。」
簪から許可をもらうと一夏は瞼を閉じて眠りについた。
簪「・・・一夏、さっきは助けてくれてありがとう。これはお礼だよ。」
チュッ
眠っている一夏の頬に簪はキスした。一夏は思ったより眠りが深かったのかそれに気づくことはなかった。
簪「一夏、大好き///」
こうして夏休みデートは最終日はトラブルがあったが全員無事に終了した。
つづく