アンジュの過去を聞いた一夏達。そして劉備達からノーマと呼ばれる存在が誕生した元凶について語られる。
虚「全ての元凶、ですか?」
本音「それって何?」
アンジュ「そいつはエンブリヲっていう男よ。」
クリム「エンブリヲ?」
呂布「自らを調律者と名乗っている変質者気味な奴だ。」
一夏「調律者。」
アンジュ「アルゼナルの皆とはぶつかることは何度かあったけど、色んな出来事があって少しずつ絆を深めていったわ。」
孔明「そして全ての元凶であるエンブリヲを倒すために劉備さんのもとを訪れたのです。」
アンジュが劉備と出会って1年半、彼女はアルゼナルの仲間達と衝突しながら絆を育んでいった。そこにサラマンディーネというアウラの民にしてフレイアの一族出身の巫女姫とタスクという男も加わり、士気が上がった。
アンジュ「皆、分かっているとは思っているけど・・・。」
ヒルダ「皆まで言うな。」
クリス(クロスアンジュ)「覚悟はできてる。」
ロザリー「ノーマを嫌うこの世界を壊すっていうならとことん付き合うぜ!」
サリア「もう私もアルゼナルを裏切らないわ。」
エルシャ「本当にごめんなさい。」
ヴィヴィアン「もうそれはなし!」
アンジュ「いつまでも気にしてても仕方ないわ。」
サラマンディーネ「ですがこれだけ人数が揃っていても苦戦は免れません。」
タスク「つまりもっと戦力が必要ということか。」
ナーガ「そんな都合よく見つかるのでしょうか?」
カナメ「難しいですね。」
アンジュ「・・・あ!」
モモカ「アンジェリーゼ様?」
アンジュ「もしかしたら彼なら力を貸してくれるかも!」
ヒルダ「・・・?誰のことだ?」
アンジュ「本当は他言無用って頼まれてたんだけど、別世界からこの世界のある島に修行にやって来た奴がいるの。」
サラマンディーネ「別世界の住人?」
ロザリー「信用できるのか?」
アンジュ「大丈夫よ、あいつは悪い奴じゃないから。」
ヴィヴィアン「あ、そういえばアンジュって時々何か考え事してるなって思ってたけど・・・。」
サリア「もしかして・・・。」
アンジュ「ま、まあね///」
全員「「あ。」」(察した)
アンジュ「と、兎に角!早速会いに行くわよ!」
アンジュ達は準備を整えて劉備のいる無人島に向かった。
一方、その頃劉備は・・・
劉備「大分力もついてきたな。翔烈帝になれる感覚も取り戻せたし、修行も終盤だな。」
残り半年ということで物思いに耽っていた。
劉備「後はこれの力だけか。」
劉備は鍵のような形をしたあるロックシードを見て呟く。それは鎧武の最強形態になるためのアイテム、極ロックシードだった。
劉備「使いこなせるかどうか分からないけど、やるしかないな。先ずは・・・。」
劉備は極ロックシードと違うロックシード、カチドキロックシードを取り出した。
劉備「変身!」
<カチドキ!>
<ロックオン!>
<ソイヤッ!カチドキアームズ!いざ、出陣! エイ・エイ・オー!>
鎧武「よし、次は・・・っ!?」
カチドキアームズに変身した鎧武は早速極ロックシードを使おうとしたら何者かの殺気を感じた。
鎧武(何だ、この気配は?)
???「はあーーーーー!」
鎧武「!?」
ガキィン!
その直後、背後から何者かが斬りかかろうとして鎧武は咄嗟に背中にあるカチドキ旗を手に取って防いだ。襲って来たのは長い金髪の男だった。
鎧武「誰だお前!?」
エンブリヲ「我が名はエンブリヲ、調律者だ!」
鎧武「エンブリヲ?」
エンブリヲ「遂に見つけたぞ、龍帝剣の劉備!」
鎧武「・・・!?何故俺のことを!?」
エンブリヲ「私の障害となる貴様を此処で始末する!」
鎧武(何なんだこいつは!?)
鎧武「悪いけど俺も負けるわけにはいかないんだ!皆の
突如現れた謎の男・エンブリヲに戸惑いながらも応戦した。
アンジュ「さ、着いたわ。」
そんなこともつゆ知らず、アンジュは仲間達を連れて劉備がいる島の海岸に到着した。
サリア「此処に、味方になってくれそうな人が?」
アンジュ「ええ。」
ヒルダ「しかし、何の変哲もない島とは思っていたが・・・。」
ロザリー「まさかカモフラージュされていて・・・。」
クリス「気づかれないようにしていたなんて。」
エルシャ「アンジュちゃん、そろそろ教えてくれない。此処には誰がいるの?」
アンジュ「それはね・・・。」
ドゴーン!
全員「「!!?」」
アンジュが劉備について話そうとしたら島の奥から爆発音が響き、土煙が舞った。
ヴィヴィアン「な、なんだ!?」
アンジュ「あそこって・・・まさか!?」ダッ
タスク「あ!」
サリア「ちょっとアンジュ!」
サラマンディーネ「私達も行きましょう!」
突然走り出したアンジュを追いかけて島の奥に向かった。
エンブリヲ「はあ!」
鎧武「おりゃ!」
一方の鎧武はエンブリヲとの交戦が続いていた。
鎧武(こいつ、生身でありながら互角に戦えるだなんて!)
エンブリヲ「やはり貴様は私の障害になり得るようだな!」
鎧武「さっきから黙って聞いていれば、俺はお前とは初対面の筈だ!何の恨みがあるんだ!?」
エンブリヲ「貴様が知る必要はない!」
アンジュと仲間達はその様子を隠れながら見ていた。
アンジュ(劉備!)
ヒルダ「あれエンブリヲじゃねえか!」
ロザリー「噓だろ!」
サリア「生きてたの!?」
クリス「何で此処に!?」
タスク「誰かと戦ってる?」
サラマンディーネ「何者でしょう?」
ヴィヴィアン「もしかしてあれがアンジュが言ってた?」
アンジュ「ええ。」
鎧武「ふっ!」
鎧武は火縄大橙DJ銃を取り出してDJテーブルをスクラッチするとDJピッチを下げてもう一度テーブルをスクラッチした。すると戦極ドライバーの法螺貝の待機音のリメイクした音が響いた。
鎧武「はっ!」
バーン!
エンブリヲ「!!」
ドカーン!
大砲モードにした火縄大橙DJ銃の火縄トリガーを引いてエンブリヲに放つとエンブリヲは躱すことなく受けた。
鎧武「やったのか?」
エンブリヲ「ふふふふ。」
鎧武「!!」
別の場所からエンブリヲが現れた。
鎧武「な、なんだと!?」
エンブリヲ「あれで私が倒せた思ったら大間違いだ!」
それを見ていたアンジュ達も驚いていた。
アンジュ「あいつ!」
ナーガ「何もない所から!」
カナメ「このままではあのお方は!」
エンブリヲ「覚悟しろ!」
鎧武「ふっ!」
鎧武は火縄大橙DJ銃を無双セイバーと合体させて大剣モードにした後、エンブリヲを迎え撃って後退させた。
鎧武「言った筈だ、皆の
鎧武は極ロックシードを取り出した。
鎧武「葛葉・・・いや、紘汰!力を貸してくれ!」
<フルーツバスケット!>
極ロックシードを解錠すると上からクラックが開き、11のアームズが召喚された。
ロザリー「なんだ!?」
クリス「フルーツがいっぱい。」
エンブリヲ「まさか!」
鎧武「・・・ふっ!」
<ロックオープン!>
<極アームズ! 大・大・大・大・大将軍!!>
鎧武は極アームズに変身した。
ヴィヴィアン「なんだ!?」
エルシャ「融合した!?」
鎧武「ここからは俺のステージだ!」
BGM:乱舞Escalation
エンブリヲ「おのれ!」
鎧武「ふっ!」
<大橙丸!>
ガキィン!
鎧武「まだまだ!」
<影松!>
鎧武「おりゃ!」
エンブリヲ「ぐっ!」
<キウイ撃輪!>
鎧武「たあ!」
エンブリヲ「うわぁ!」
ヒルダ「すげぇ。」
クリス「色んな武器を使いこなしてる。」
ロザリー「あのエンブリヲを圧倒してるぜ。」
エンブリヲ「舐めるな!」
鎧武「!!」キラン!
シュシュシュシュ
エンブリヲ「なに!?」
鎧武が目を輝かせると周りの植物が意思を持ったかのようにエンブリヲを拘束した。
ヒルダ「なんだ!?」
サリア「周りの植物が!」
エンブリヲ「バカな!?オーバーロードの力だと!?」
鎧武「・・・!」
<火縄大橙DJ銃!>
<ロックオン!>
<オーッ!オーオッオーオオーッ!>
火縄大橙DJ銃を召喚するとオレンジロックシードをドライブベイにセットした。
<オレンジチャージ!>
鎧武「・・・はっ!」
エンブリヲ「ぐわぁ!」
ドカーン!
火縄大橙無双砲を放ち、エンブリヲに命中させた。
鎧武「・・・ふぅ。」
エンブリヲ『おのれ龍帝剣の劉備!』
鎧武「・・・!」
エンブリヲ『この借りはいづれ返す!覚えておくがいい!』
サラマンディーネ(龍帝剣!?)
鎧武は辺りを警戒するが、エンブリヲの気配が無くなったことで警戒を解いた。
鎧武「・・・。」
鎧武は変身を解いた。
劉備「何者なんだ、あいつ。」
???「厄介な奴に目を付けられたな。」
劉備「!!」
劉備が振り返るとある1人の男がいた。
サガラ「よう、久しぶりだな。」
劉備「お前は、DJサガラ!」
それはビートライダーズの実況者で正体がヘルヘイムの森そのもののDJサガラだった。
劉備「何でお前が?」
サガラ「葛葉紘汰から力を受け取ったお前の様子を見に来たのさ。さっきの戦い、見事だったぜ。」
劉備「見ていたのか。」
サガラ「ああ。しかし、エンブリヲの奴も懲りてないな。」
劉備「あいつを知っているのか?」
サガラ「勿論。」
劉備「何者なんだ?」
サガラ「・・・奴は自らを調律者と名乗っているこの世界で1000年生きている男だ。」
劉備「1000年も!?」
サガラ「詳しいことはそこにいるお嬢さん達と一緒に話した方がいいな。」
劉備「え?」
アンジュ「あ、バレてたのね。」
劉備「アンジュ!?」
サリア「は、初めまして。」
劉備「君達は?」
アンジュ「私の仲間よ。」
自己紹介以下省略。
サガラ「さて、改めて説明するぞ。結論を言うと今俺達がいるこの世界はエンブリヲが生み出した理想世界だ。」
劉備「この世界が、あいつが創り上げた世界!?」
サガラ「そうだ。奴は500年以上前に本来の世界で新エネルギー・ドラグニウムを生み出した。」
劉備「ドラグニウム。」
サガラ「だがそれは使い方を間違えれば強力な汚染能力を持っている。」
劉備「ウイルスみたいなものか。」
サラマンディーネ「それが私達の世界で蔓延しているのです、翔烈帝様。」
劉備「成程な・・・ん?待ってくれ、何でそれを知っているんだ?」
ナーガ「実は神祖アウラを三候の魂の1人が救ってくれたこともあるのだ。」
カナメ「それが龍帝の魂なのです。」
劉備「龍帝の魂が!?」
サガラ「そしてそいつと一緒にドラグニウムの正しい使い方を学んだのさ。」
劉備「そんな繋がりがあったなんて。」
サラマンディーネ「そのお陰でアウラはドラグニウムの力で自ら龍に・・・巨大なドラゴンとなり、民にその力を与えたのです。」
劉備「それがサラマンディーネの世界の、アウラの民の世界の人間ってことか。」
サラマンディーネ「その通りです。男性は成人すると巨大なドラゴンとなり、暴走して世界を汚染したドラグニウムを体内に取り込み、それを浄化します。女達は子を産み、時には小型のドラゴンとなり、男達を助けるのです。」
ヴィヴィアン「あたしはその女ドラゴンなの。」
劉備「君が?」
アンジュ「ヴィヴィアンの本当の名前はミィで、サラ子が10年前にこの世界に来た時に親に付いて来てはぐれたらしいの。」
エルシャ「それを私達の司令であるジルが保護したの。」
サラマンディーネ「文明が滅んで約500年・・・アウラの導きにより、世界は美しい世界を取り戻しました。」
劉備「成程。」
サラマンディーネ「ですが500年前にアウラと共にこの世界に来た人間の中で残った者達もいます。その中で1人こちらの世界でドラグニウムの新たな使い方を学び、自らの王国を造り上げました。」
劉備「まさか!?」
サラマンディーネ「はい、先程貴方と対峙したエンブリヲです。」
ヒルダ「アンジュの故郷であるミスルギの支配者だ。」
サガラ「更に奴はアウラを奪って、ミスルギ皇国の暁ノ御柱に押し込めて、それをマナの供給源にし、表向きはマナを無限の力とする世界の構造を作り上げた。」
劉備「アンジュ達ノーマが差別されるようになったのも全部あいつのせいだったのか。」
サガラ「そこら辺は奴にとっても予想外だったようだがな。」
アンジュ「しかもサリア達を口説いて自分の味方に引き入れたり、私を嫁にしようとしたり最低なことまでしたのよ!」
劉備「うわぁ、最悪だな;」
流石の劉備も引いていた。
劉備「だが、何故奴は俺にあんなに殺意を向けていたんだ?」
サリア「確かに。」
サガラ「実は奴は葛葉紘汰とも因縁がある。」
劉備「紘汰と?」
サガラ「あの男は葛葉紘汰をも狙ってきた。」
劉備「紘汰を!?何で・・・黄金の果実か。」
サガラ「ああ。そいつを奪おうと襲ってきたが返り討ちに遭ってな、あいつと同じ力を持っているお前を忌々しく思っているらしい。」
劉備「それで俺をあんな風に。」
ヒルダ「八つ当たりかよ。」
アンジュ「そんな理由で劉備を襲っていたなんて、許せないわね!」
サガラ「それでどうするんだ、お前?」
劉備「・・・俺はあいつと戦う。」
アンジュ「劉備。」
劉備「例えこの世界を離れたとしても、奴は俺を狙ってくるかもしれない。だったら倒した方がいいだろう。」
サガラ「そう言うと思っていたぜ。そういえばお前オーバーロードの力を使っていたよな?」
劉備「そういえば・・・だけど体に変化はない。」
サガラ「それはお前の三候の力と関係している。」
劉備「龍帝の魂と?」
サガラ「その力がオーバーロードの力を中和させて普段通りとなっているのさ。」
劉備「そうだったのか。」
サガラ「じゃ、気を付けろよ。」
サガラは期待した言葉を残して去っていった。
アンジュ「劉備、悪いんだけど・・・。」
劉備「ああ、君達に力を貸すよ。」
アンジュ「劉備!」ギュッ
劉備「うわぁ!?」
一同「「あ///」」
アンジュ「ありがとう。」
劉備「あ、ああ。」
アンジュは嬉しさのあまり、仲間達がいる目の前で劉備を抱きしめたのだった。後に劉備はサガラの言った内容を仲間達にも連絡を入れて伝えた。なお、曹操と曹丕は鳴滝という人物から聞かされていたようだ。
劉備「こうして俺達は修行していた仲間達を集めてエンブリヲ討伐の同盟を結んだんだ。」
一夏「成程。」
鈴「最低ね、そのエンブリヲって奴。」
箒「正に女の敵だ。」
呂布「奴は自分の思い通りにならないとキレる厄介な奴でもあった。」
アンジュ「それに劉備の仲間達は実際会ったら面白い連中が沢山いたわ。」
数馬「いつか会ってみたいな。」
弾「ああ。」
劉備「それに一番大変だったのは、あの時だったな。」
ラウラ「あの時?」
呂布「俺達が修行がてらアルゼナルの連中と交流を深めていた時だ。」
劉備「それはエンブリヲとの決着の時でもあった。」
エンブリヲとの決着が語られる。
つづく