待ちに待った文化祭当日。IS学園は生徒を含めて多くの客で賑わっていた。
1年2組
ソウエイと鈴がいる3組の中華料理店ではソウエイを一目見ようとする者もいれば単に中華料理を楽しむ者もいた。
ソウエイ「凰、これを3番テーブルに。」
鈴「OK!」
1年4組
簪とセンネがいる4組の遊戯広場では沢山の子供連れで賑わっていた。
簪「次の人どうぞー。」
センネ「押さないようにな。」
1年1組
一方で一夏達がメイド&執事喫茶を経営している教室でも大勢の客でほぼ満席状態だった。
一夏「お帰りなさいませ、お嬢様。」
リュウト「ご注文ありがとうございます。」
リョウセン「盛り付け完了。」
一夏は普通に執事姿をこなしており、リュウトは初めてでありながらも普段通りに対応、リョウセンは厨房で盛り付け係をしていた。
アンジュ「リュウト達、凄い人気ね。」
箒「まあ、男性操縦者として知られていますから。」
シャルロット「そういえばセシリア、数馬君に招待状渡した?」
セシリア「はい。弾さんは虚さんが渡しました。」
アンジュ「そう言えば、一夏も誰かに渡してたみたいだけど・・・。」
セシリア「弾さんのお知り合いのお方に渡したと言っていましたわ。」
箒「五反田の?」
シャルロット「誰なんだろう。」
気になりつつもそれぞれの作業に戻るのだった。
リュウト「・・・ふぅー。」
一夏「やっと昼休憩だな。」
リョウセン「残るは後半だな。」
昼休憩に入り、男性陣はお茶などを飲んで一息ついていた。
???「あのーーすみません。」
一夏・リュウト・リョウセン「「「ん?」」」
一夏達に突然オレンジ色の髪色女性が話しかけてきた。
一夏「(いつの間に。)」
リュウト「(只者じゃないな。)」
リョウセン「(何者だ?)」
礼子「私、『みつるぎ』という会社の営業担当をしております、巻紙 礼子と申します。」
一夏「は、はあ。」
リュウト「(そんな企業あったか?)」
リョウセン「(ああ。だがこの女、本当にそこの関係者か?)」
礼子「こうして男性操縦者の皆様にお会いできて光栄です。」
一夏「そうですか。」
リュウト「それで、どういったご用件で?」
警戒しながら目の前の人物に質問する。
礼子「そうでした。実は貴方方に是非とも我が社発の装備を使ってもらいたくて。」
リョウセン「悪いが断る。そういうのは織斑教諭など教師を通してアポを取ってからにしてくれ。」
礼子「そこをなんとか!」
リョウセン「くどい。」
リュウト「行くぞ一夏。」
一夏「ああ。」
必死に止めようとした礼子だが一夏達はそれを無視して去っていった。置いて行かれた礼子が奥歯を噛みしめているのに気づかないまま。
刀奈「3人共、大丈夫だった?」
一夏「か、楯無さん。」
一夏達は様子を見に来た刀奈と出くわした。そこには仲間達も揃っていた。
リュウト「見てたのか。」
刀奈「ええ。さっきの人、かなり怪しかったし。」
リョウセン「ああ。明らかに普通の人間ではなかった。」
センネ「奴の目は修羅の戦いを潜り抜けてきた我らと同じ目をしていた。」
ソウエイ「警戒しておいた方がいいですね。」
フクリュウ「皆さん、いつでも出撃できるように戦闘態勢を取っておいてください。」
箒「分かった。」
シャルロット「はい。」
ラウラ「心得た。」
鈴「うん。」
簪「頑張る。」
セシリア「勿論です。」
アンジュ「劉備を狙うなら容赦しないわ。」
一方礼子の方はというと・・・
礼子「ったくあいつら、完全にこっちのこと警戒してやがった。報告の通り一筋縄ではいかないな。」
誰もいない場所で先程とは違う口調で苦言を漏らしていた。
ピピピ!ピピピ!
礼子「誰だよこんな時に。」
ピ!
礼子「もしもし。」
???『私だ。』
礼子「なんだMか。」
M『接触できたか?』
礼子「直ぐに警戒されて一蹴りされちまった。流石お前の兄貴だな。」
M『兄さんを甘く見るなと言った筈だ。残りの2人もな。』
礼子「ったく、相変わらず偉そうに。切るぞ。」
ピ!
礼子「今に見てろよ!」
M「・・・さて、私もいざという時のために待機しておくか。」
礼子と連絡を取っていたMという人物はIS学園から離れた位置で様子を伺っていた。
M「やっと会えるよ、兄さん。」
アンジュ「そういえばそろそろ弾達が来るころじゃなかったっけ?」
セシリア「あ、そうでした!」
刀奈「虚ちゃん、迎えに行ってあげて。」
虚「ありがとうございます、お嬢様。」
フクリュウ「あ、リュウトさん達はもう少し休んでてください。女子の皆さんが前半よく頑張ったから後は任せてほしいと言っていました。」
リョウセン「そうか。」
リュウト「ならお言葉に甘えようかな。」
アンジュ「一緒に回りましょ、リュウト。」
リュウト「ああ。」
一夏「じゃあ俺達も・・・。」
箒「そうだな。」
シャルロット「うん。」
簪「賛成。」
刀奈「じゃ、行きましょ。」
一夏達はクラスメイトに感謝しつつ文化祭が行われているIS学園を回ることにした。
弾「ドライブピットで何度か来たことはあったけど・・・。」
数馬「IS学園って結構大きいんだな。」
???「お兄達、さっきから何言ってるの?」
弾「何でもないよ。」
数馬「こっちのことだ。」
???「またはぐらかされた。」
セシリア「数馬さん。」
数馬「お、セシリア。」
虚「お待ちしておりました、弾さん。」
弾「虚さん。」
???「え、この人が前に言ってたお兄とお付き合いしている!?めっちゃ美人!」
虚「貴方は?」
蘭「五反田弾の妹の五反田蘭です。」
虚「ああ、妹さん。」
数馬「ところで一夏は?」
セシリア「劉備さ、じゃなくて・・・リュウトさん達と学園を回っています。」
蘭「一夏さん。」
弾「蘭、あのな・・・。」
蘭「分かってる。一夏さんが幸せなら私は大丈夫だから。」
弾「そっか。」
虚「では、参りましょうか。」
弾達は虚とセシリアの案内の下IS学園の中へと入っていった。
一方の一夏達は、IS学園の庭園にあるベンチで一休みしていた。
一夏「色んなテーマがあったな。」
リュウト「流石は世界一の学園だな。」
リョウセン「こういうのも悪くないな。」
アンジュ「そうね。」
刀奈「楽しんでいるようでお姉さんも嬉しいわ♪」
簪「こんな楽しいの久しぶりかも。」
シャルロット「僕も初めてだけどすごく楽しい。」
箒「そうだな。」
それぞれが文化祭の感想を述べていた。
弾「おーい!」
数馬「一夏ーーー!」
セシリア「此処にいましたか。」
一夏「弾!数馬!」
シャルロット「セシリア。」
刀奈「虚ちゃんも。」
虚「奇遇ですね。」
弾「俺達だけじゃないぞ。」
蘭「一夏さん。」
一夏「あ、蘭!」
リュウト・アンジュ「「え!?」」
リョウセン「ん?」
蘭「一夏さん、元気そうでなりよりです。」
弾「ああ、皆は知らなかったっけ?こいつは俺の妹だ。」
蘭「初めまして、五反田蘭といいます。」
リョウセン「そうか。」
リュウト「(なんだ。)」
アンジュ「(同じ名前の別人ね。)」
リュウトとアンジュは一瞬エレキングの怪獣娘の湖上ランと勘違いしたが別人だと分かってホッとした。
リュウト「俺は徳田リュウトだ。」
リョウセン「俺の名は風鳴リョウセン。」
アンジュ「斑鳩アンジュよ。」
箒「一夏の幼馴染の篠ノ之箒だ。」
シャルロット「僕はシャルロット・デュノア。」
簪「更識簪です。」
刀奈「その姉の更識楯無よ。」
蘭「よろしくお願いします。」
蘭も迫害されていた一夏の心配をしていたが、リュウト達と仲良くしているのを見て安心していた。
虚「そういえばお嬢様、午後のイベントの準備はどうしました?」
刀奈「問題ナッシング!既に終わってるわ。」
一夏「午後のイベント?」
リュウト「楯無、また何か企んでいるな。」
アンジュ「私もそう思う。」
リョウセン「全く。」
簪「お姉ちゃん;」
セシリア「ではわたくし達は案内の続きに参ります。」
数馬「それじゃ。」
弾「また後でな。」
一夏「ああ。」
すると素早くリュウトとリョウセンが近づき、弾と数馬に耳打ちした。
リュウト「(2人共、十分に用心しておいてくれ。)」
リョウセン「(いざとなればこの学園で戦闘になる可能性がある。)」
弾・数馬「「((・・・!?・・・了解。))」」
一瞬驚いた2人だが直ぐに頷き、蘭を連れて学園の中に戻った。
昼休憩が終了し、一夏達は教室に戻ってクラスメイト達と接客業に謹んだ。
リュウト「これで大体は終わったかな。」
リョウセン「後は更識姉のイベントだな。」
一夏「そうだな。」
フクリュウ「私も聞いていませんね。」
ガラッ
ソウエイ「此処にいたか。」
1組の教室にソウエイが入ってきた。
リョウセン「張遼か。」
ソウエイ「生徒会長が呼んできてほしいと言われて参りました。」
リュウト「一体何を始めるんだ?」
一夏「兎に角行ってみよう。」
ソウエイの案内の下、アリーナの更衣室に向かった。
刀奈「待ってたわ。」
一夏「楯無さん、一体何を始めるんですか?」
刀奈「先ずは皆これに着替えて。」
刀奈は一夏達男性陣にある衣装を渡した。
リュウト「これは?」
刀奈「王子様の衣装よ。」
一夏「王子様?」
ソウエイ「何故このようなものを?」
刀奈「それは後のお楽しみ(^_-)-☆」
リュウト「なんか、嫌な予感しかしない。」
一夏「俺も。」
リョウセン「やれやれ。」
フクリュウ「困ったものです。」
ソウエイ「同感だ。」
これから行われるイベントに頭を抱えたり、呆れる一夏達であった。
つづく