カルデアマンZ   作:山羊次郎

1 / 2
一発ネタ。
特に先の展開は考えてない。
あと我の名をではありません(真顔)


ご唱和ください俺の名を!

――起きてください。

 

 声が、聞こえた。

 男性の声。知らない声だった。

 ゆっくりと、銀髪の女性、オルガマリー・アニムスフィアは目を覚ました。

 

「……ここ、は……?」

 

 彼女が目を開けた先には、暗闇が広がっていた。

 見渡す限りに闇が広がっているが、不思議と恐怖を感じない。

 宙には謎の三つの光がそれぞれ、赤、青、黄色と。まるでUFOの光のように揺らめいていた。

 その異様な光景に戸惑いを見せるオルガマリーに、声を掛けた存在がいた。

 

『……起きましたか、所長』

「⁉ だ、誰⁉ れ、レフはどこよ⁉ い、いや、落ち着いて……わ、私はさっきまで、カルデアでファーストオーダーの最終確認をして……それで、いよいよミッション開始になって……そうだ。あの素人、藤丸立香が何故かマスターになってて、なんやかんやでアーサー王を倒すことになって、私はその聖剣の余波に巻き込まれて……」

『そして貴女は死にました』

「ハァ⁉」

 

 素っ頓狂な声が、オルガマリーの口から出た。

 

「な、何言ってるのよ⁉ 私が死んだ⁉ そ、そんな訳ないでしょ⁉」

『残念ながらすべて真実です。というか、その前に元々死んで(ごにょごにょ)』

「そもそも! アンタは一体何者なのよ⁉ 姿を見せなさいよ‼」

『……それは、出来ない。事情があるんです。けど、俺は貴女を知っている』

「……どういうことよ……?」

 

 男の言葉には不可解な点が多い。

 オルガマリーが疑問符を浮かべ、ようやく落ち着いてきた思考を回す。

 

(こいつは一体何者……? 人理修復の妨害者? それとも……)

『……所長、貴女に、少し先の未来を見せましょう』

 

 えっ、と呟く前に、オルガマリーの頭に激痛が走る。

 思わず呻いて頭を抑えた彼女の脳裏には、彼女が知らないはずの記憶が次々と流れ込んでくる。

 炎上汚染都市・冬木。

 彼女が初めてレイシフトに成功し、死亡した場所だ。

 カルデアが何者かに襲撃され、本部のメンバーは半壊。

 生き残ったマスターも、自分がつい先ほど追い出した48人目のマスターだけとなる。

 彼女自身のサポートと、現地で出会ったサーヴァントの手助けもあり、デミ・サーヴァントとなったマシュ・キリエライトは伝説のアーサー王相手に勝利した。

 その後、事件の真犯人だというレフ・ライノールが現れ、残酷な真実とともに自身を抹殺した……その瞬間を。

 

「――嘘よ」

『……真実です』

「嘘に決まってるわ! レフが私を裏切るはずがない! そんなこと……絶対にぃ……‼」

『……貴女ほどの魔術師なら分かるはずです。俺が見せたのは偽の記憶じゃない、本物だってことが』

 

 その言葉に、オルガマリーは無言を貫いた。

 だが、それは認めていると言っているようなものだ。

 

『……一つだけ、貴女の運命を回避する方法があります』

「……もういいわよ。私は死んだの。……皮肉ね。散々部下たちに喚き散らして、それでも頑張ってきた結末が、自分の最も信頼していた男に裏切られるなんて……。結局、何もかも無駄だったのよ」

 

 乾いた笑いが、オルガマリーの口から洩れる。

 彼女は諦めていた。何もかもに絶望し、生きる気力を失っていた。

 だが。

 ――無駄……そんな言葉……彼は許さない。

 

『生きろ‼』

「⁉」

『……貴女の頑張りは、決して無駄じゃない。だから生きろ! 貴女はよくやってきた! だから貴女には、その資格があるんです‼』

 

 少女は、誰にも認められたことはなかった。

 誰にも、褒められたことはなかった。

 自分が死んだところで、悲しむ人間なんていないと思っていた。

 なのに、声の主は、自分を認めた。

 自分を褒めた。

 声の主は……()()()()()

 何故そう思ったのか、それは分からない。だけど、なんとなく、そう思えた。

 

『……もう一度だけ言います。貴女の運命は、変えられます。俺の手を、取ってください』

「……、」

『貴女の為に……貴女が父の想いを繋いで頑張ってきた、カルデアの為に!』

「!」

 

 気づけば、オルガマリーは駆け出していた。

 何処に行けばいいかなんて分からない。でも、考えるより先に体が動いていた。

 少女は、何もかも失ったわけじゃない。

 彼女の手の中には、まだ残っている。

 

 

 守るべき光、人理の輝きが――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……うっ、ここ、は……?」

 

 気付けば、オルガマリーは今度はとても眩しい場所にいた。

 辺りに光が満ち、暗闇なんて一つも見えない世界だった。

 彼女が辺りを見渡すと、彼女の腰に入れ物のようなものが装着された。

 さらに、彼女の手に、青いブレードにスリットのある、団扇のようなものが渡された。

 

「これは……?」

『それはカルデアZライザーです』

 

 再び、あの声が聞こえたことに驚く。

 だが、オルガマリーはそれ以上に驚いたことがあった。

 

「か、カルデア⁉ ど、どういうこと⁉」

『詳しい話はまだできませんが、これで俺のこと、少しは信じてもらえませんでしょうか?』

「……そうね。これがカルデア製だというなら、信じてみる価値はあるかもしれない……どうしたらいいの?」

『まずは、このカルデアアクセスカードを。そのカルデアZライザーは認証制のため、そのカードをスキャンしないと使用できません』

 

 オルガマリーは謎の声の主によって渡されたカードを、それが装填できそうなか所に差し込む。

 

【Olga Marie Access Granted】

「うひゃぁ⁉」

 

 なにやら機械的な音声がライザーから飛び出し、飛び上がるオルガマリー。

 

『……次に、ぶふっ……腰に装着したホルダーから、メダルを取り出して……くふっ、スリッドにセットしてください』

「なに笑ってんのよ⁉」

 

 憤慨しつつも、オルガマリーは言われた通りの動きをするが、メダルを取り出し、その絵柄を見て硬直した。

 その三枚のメダルには、見覚えがあったからだ。

 

「……これ、何なの? 冬木で会ったサーヴァントが……」

『それは英霊メダル。それを三枚、スリッドにセットすることで、貴女はこの俺、カルデアマンゼットとなり戦うことが出来るのです!』

「ちょっと待って何その頭の悪い名前?」

『気にしたら負けです』

 

 そっかー、と。

 遠い目をしてオルガマリーはメダルをセットした。

 

『はい、次はメダルのスキャンの為に、スリッドを動かしてください』

「えっと……こう?」

 

 オルガマリーがゆっくりとスリッド部分をスライドさせると、

 

【Artoria.】【Emiya.】【Cu Chulainn.】

 

 瞬間、イナズマのようなものが走り、彼女の周囲に三人の男女が現れた。

 一人は青いドレスに白銀の甲冑を纏った、凛とした少女。その手には、黄金に輝く(つるぎ)が握られている。

 次は、浅黒い肌をする白髪の男性。赤い外套を纏い、白黒の双剣を握り、鷹のように鋭い目をしていた。

 最後に現れたのは、青い長髪を後ろで雑にまとめた、獣のような目をした赤い槍を持つ男性。

 

「あれ? 全員見た事あるような……?」

『気にしないでください』

「あっはい……っていうか! 急いでほしいんだけど! 確か今は、あのアーサー王とマシュたちが戦ってるはず……。マシュはまだ、サーヴァントとしての戦闘経験は浅い、素人なのよ⁉ キャスターだって、まだ来てないし! アイツだって……!」

『落ち着いてください。この空間はインナーマイルームと言い、現実とは時間の流れ方が違うんです』

「そうなの?」

『そうです。……さあ、工程はあと一つ、俺の名を呼んでください!』

 

 ここまで長々とやってきたが、ようやくか、と。オルガマリーが気合を入れなおした。

 

「えっと、カルデアマンゼットだっけ……?」

『いや、もっと気合入れて言うんだよ(豹変)』

「あ、ごめん……あれ? なんで私怒られたの?」

『では、ごほん……ご唱和ください、俺の名を! カルデアマン、ゼェェ――ット‼』

 

 何故か、男が大仰に手を広げる姿を幻視したオルガマリー。

 

「――カルデアマン……ゼェェェェェ―――ット‼‼‼」

 

 羞恥心を押し殺し、力の限り叫ぶオルガマリー。

 ……だが。

 

「あれ? 何も起きない……? ちょっと! どうなってるのよ⁉」

『いや、トリガー! トリガー押してください所長!』

「えっ」

 

 よく見てみれば、持ち手の部分に、ボタンのようなものが付いていた。

 恐らく、これがトリガーだろう。

 

「いや、引き金(トリガー)って引くものだと思うんだけど……」

 

 ぐちぐち言いつつも、オルガマリーがライザーを再び突き上げて、トリガーを引く。

 ――すると。

 

『束ねるは星の息吹……輝ける命の奔流……!』

『I am tha born of my sword』

『その心臓、貰い受ける!』

 

 全ての原典、始まりの夜。

 聞こえたのは、やはり三人の戦士の口上。

 運命(fate)の日に現れた三人のサーヴァントが、オルガマリーの内部へと透過されていき……。

 

【Chaldea Man Z】

【Stay Night】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チィッ!」

「ぐっ、もう一度、宝具を……!」

「だ、ダメ、マシュ! それ以上はもう……!」

 

 黒い柱とも呼ぶべき斬撃を、キャスターことクー・フーリンが呼び出した木の巨人が一身に受け止めている。

 その背後では、盾を支えにしつつも力尽きて崩れ落ちるマシュ・キリエライトと、その肩を持つ朱色の髪をした少女、藤丸立香。

 彼女たちは、最大級のピンチに陥っていた。

 先程までは、セイバーことアーサー王の宝具、約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガーン)を、マシュの発動した宝具で耐えていた。

 だが、その余波でカルデア所長、オルガマリー・アニムスフィアが吹き飛んで消えてしまい、動揺して隙を見せたマシュが、一気に押し切られてしまった。

 間一髪で駆け付けたキャスターが、宝具で防ぎ、今の状態となっている。

 

「クソッ、このままじゃ持たねぇぜ……!」

 

 そう言うキャスターの額には、僅かに脂汗が流れている。

 本気で焦っているのだ。このまま全滅してしまう可能性があるから。

 だが、どうすることもできない。既にマシュは限界を迎え、唯一動けるのは何の力もないマスター一人。

 キャスターは宝具を防ぐので手一杯で、一瞬でも気を抜けば押し切られるだろう。事実、マシュはやられそうになった。

 万事休す、藤丸が思わず諦めかけた……その時だった。

 

投影開始(トレース・オン)!」

 

 女性の声が空洞に響き、謎の双剣がブーメランのように回転しながらセイバーの首筋を捉えようとした。

 

「くっ!」

 

 セイバーは宝具の発動をやめ、咄嗟に身を捻って剣の投擲を回避する。

 そして、忌々し気に剣を投げつけたものを睨む。

 

「よもや、貴様が邪魔立てしてくるとはなアーチャー……いや、アーチャーではない?」

「如何にも。……全く、何やってるのよアンタは。シャキッとしなさい、人類最後のマスターでしょう?」

「えっ、嘘……そんな――!」

 

 あり得ない。だが、現実として起こっている。

 藤丸は思わず口元を抑え、目尻に涙を浮かべた。

 

「……まあいいわ。素人だし、今回は見逃してあげる。だから、見てなさい」

 

 藤丸の視線の先には、一人の少女がいた。

 髪は銀と青。長い髪を後ろの方で雑に括り、赤い外套と銀と青のドレスを纏っている。

 その手には、先ほどセイバーを狙った二本の双剣と同じ白と黒の夫婦剣。

 鷹のように鋭い目を見せつつも、凛とした表情を崩さない美女。

 オルガマリー・アニムスフィアが、そこにいた。

 

「――さあ、行くわよ!」

 

 瞬間、彼女の持つ双剣が風に包まれ、虚空へと消えた。

 そして、人の身を越える俊足で、一気にセイバーとの距離を詰めた。

 オルガマリーが無手()()()()両腕を振りかぶり、真っ直ぐにセイバーへと叩き落とす。

 だが、セイバーはそれを聖剣で難なく受け止め、逆に押し返した。

 魔力放出によるブーストが、セイバーの有利を保ち続ける。

 

「厄介ね……I am the born of my sword(我が骨子は捻れ狂う)

 

 オルガマリーが投影したのは、弓と矢。

 弓は特に魔術的な力のない、カーボン製の黒い弓。

 それを右手に握り、もう片方の手には、螺旋状に渦巻く剣のような形をした矢。

 投影宝具、『偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)』である。

 

偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)‼」

 

 瞬時に己の俊足を活かし、セイバーの頭上を取った。

 限界まで弦を引き絞り、黒き騎士の頭蓋を寸分違わず狙い、矢を放った。

 

「チィ‼」

 

 舌打ちしながら、セイバーは黒い瘴気を全身から発し、矢を押しとどめた。

 だが、少しづつ、矢はセイバーを射抜くために迫っていく。

 このままではジリ貧だ。

 そう結論付けたセイバーは、さらに聖剣から魔力を放出し、矢を粉々に打ち砕く。

 

「凄い……!」

 

 呆然と、マシュが呟く。

 ただの人間であるはずの所長が、サーヴァントを越えた力で戦っている。

 

「……どうなってんだありゃぁ……俺の力も混じってる上に、あのいけ好かねぇ野郎の力……しかも、セイバーの力まで……」

 

 その脇では、キャスターが真剣な表情でオルガマリーの戦闘、その力を分析していた。

 一目見ただけでその力のもとを見破る観察眼は、流石はアイルランドの光の御子と言ったところか。

 

「……ん? 奴はどこに……――ッ⁉」

 

 打ち合いの最中、オルガマリーが煙に紛れて姿を消した。

 周囲を探すと……背後から気配を察知し、勢いよく振り返るセイバー。

 彼女の視線の先には、オルガマリーが両手に魔力を溜め、その拳を胸の前で打ち合うように向け合っている。

 その腕を、円を描くようにゆっくりと回し、十字の形にクロスさせる。

 

「カルディアス光線ッ‼」

 

 叫びと同時に、オルガマリーの手より放たれる必殺の青い光線。

 その一条の光は真っすぐセイバーの胴を狙い――。

 

「負けん! 約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガーン)ッッ‼」

 

 黒き聖剣から放たれたのは、闇夜さえも呑み込む、漆黒の一閃。

 光と闇の衝突……まるで神話のような戦いが、そこにあった。

 互いに譲らない、均衡状態が続く。

 

(まずい……このままじゃ押し切られる……! ここで負けるわけにはいかないのに……!)

灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)‼‼」

 

 突如、セイバーの真横に、巨大な木の巨人が出現した。

 それを見たセイバーが驚愕に目を見開く。

 

「バカな、貴様にもうそれだけの魔力は残っていないはず⁉」

「ああ、そうだな。だから、こいつはただ出てきただけさ。何の役割もねぇよ。木偶の棒さ。けど、テメェがこっちを見るだけで十分なんだよ」

 

 直後だった。

 意識の逸れたセイバーの一閃に隙を見つけ、オルガマリーの光線が押し返す。

 

「な、に――――ッ⁉」

 

 セイバーが驚愕に目を見開く中、キャスターがカラカラと楽しそうに笑う。

 

「そういうこった。……おっと、最後を見れねぇのが口惜しいが、俺たちの勝ちみたいだぜセイバー。あばよ!」

 

 魔力を使い果たした。

 キャスターは己の現界に必要な魔力すらも使い、セイバーの気を引くことに注視した。

 そのツケか、彼の体は淡い光の粒子となって消えてしまう。

 

「はぁぁぁぁぁぁああああああああああああーーッ‼」

 

 彼の命がけの時間稼ぎを無駄にしない。

 そんな思いを感じられる咆哮が、オルガマリーの口から発せられ、さらに威力が上乗せされた。

 黒を押し切り、青い光が、セイバーの胸の中心に突き刺さる。

 まるで、それが起爆剤であったかのように、セイバーの体が、文字通り爆発した。

 

「ぐっ……!」

 

 だが、それでも彼女は立っていた。

 

「――いや、どうやらここまでのようだ。……見事だった、カルデアの者。……聖杯を守り通す気でいたが、己が執着に傾いたあげくの敗北。結局、どう運命が変わろうと、私ひとりでは、同じ末路を迎えるという事か。()()()()()()()()。聖杯を巡る戦いは、まだ始まったばかりだ」

 

 不穏の言葉を残し、王は消える。

 

「……どうして、彼女が冠位指定(グランドオーダー)の名を……?」

 

 オルガマリーの体を、四角い扉のような光が包む。

 すると、彼女の変身が解除され、いつもの所長服姿となっていた。

 

「所長ぉぉぉぉおおおおおおッッ‼‼」

「わきゃあ⁉」

 

 考え込んでいた思考が、強引に現実に引き戻された。

 いつの間にか自分の近くにやってきていた藤丸が、彼女に泣きながら飛びついたのだ。

 

「心”配”し”ま”し”た”よ”所”長”ぉぉぉ! 本”当”に”し”ん”じ”ゃ”っ”た”ん”じ”ゃ”な”い”か”と”お”も”っ”で”ぇぇぇぇ‼‼」

「ちょ、待って! 分かったから! だから服に鼻水擦り付けないで!」

 

 しかし、こうも心配に思ってくれていたと思うと、少々照れ臭くなるオルガマリーであった。

 

『心配しましたよ所長! 反応が消えたと思ったらなんか変身してるし! ……でも、本当に、無事でよかった。さっ、特異点の原因となる現象の。排除が終わったんだ。トップであるキミの口から、終わりを告げなきゃ、彼女だって休めないよ?』

「……そうね、よくやったわ藤丸立香。それにマシュ」

「そんな……私たちなんてとても……最後は所長の助けがあってのことですし」

 

 マシュがおずおずとそう言う。

 

「そんなことないわ。ここまでこれたのも、私が来るまで耐えることが出来たのも、間違いなく貴方達の力。今はそれを、誇りに思っていなさい」

「! は、はい!」

『……マリー、どうかしたのかい? いつもと雰囲気が違うね……少し丸くなったよ』

「ふっ、いつも通りよ」

「全く、忌々しい奴らだ」

 

 他愛のない言葉を交わし合う彼女たちに、冷や水を浴びせるような声が邪魔をする。

 マシュと藤丸が声の主に視線を向けると――。

 

「れ、レフ教授⁉」

 

 レフ・ライノール。

 カルデアの職員の一人であり、オルガマリーのよく理解者として知られる男性が、そこにいた。

 その右手には水晶のようなものが握られ、顔つきはとても不機嫌であるというのを隠しもしていなかった。

 

『レフ……レフ教授だって⁉ 彼がそこにいるのかい⁉』

「うん? その声はロマニ君かな? すぐに管制室に来て欲しいと言ったn――」

「カルディアス光線!」

「ギャァァァァアアアアアアーーッ⁉」

 

 いつの間にか変身していたオルガマリーが、必殺光線をレフに叩き込んだ。

 

 




カルデアマンゼット:謎の存在。サーヴァントではない。
          何故か未来を知っているが、詳細は不明。
          変身フォームはあと3つある。

オルガマリー・アニムスフィア:ゼットに変身することになった。
               実は自分を認めてくれるゼットの事が嫌いではない(重要)


レフ・ライノール:クズ。異論は認めない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。