そして自分が接触しているのは漫画と孫呉の血脈しかないので……主に、孫呉のストーリーに進みたいと思います。
それと、主人公紹介のところはわざとそう書いています。
プロローグ:転生、その名は孫竹。
僕は歴史が好きだ。
特に日本の百年近くに続いた戦国時代と中国後漢末期にて誕生した三国時代。
小さい頃から、僕の父はいつも三国時代のことを僕に詳しく教え込んだ。彼があんな楽しそうに歴史を語る表情はとても魅力的だった。
よく思えば、歴史好きになるきっかけはきっとそんな父に惹かれたと思う。
そんな父の教えの下、高校卒業後、僕は歴史研究家を志望した。
だがそれは単なる歴史が好きではなく、理由はただ記録されていない歴史を知るためだ。
父は良く曰く「時に本から見ていた歴史は全てではない、歴史の全貌を知りたければ自分の足で探せ」って、その言葉をずっと覚えた。
そして、歴史研究家を目指すためにまず関連学系がある大学に目指すこと。
そのため、僕は近くの図書館で試験勉強することに決めました。
しかし、そんなある日ーー
「なに、これ?」
本棚から妙な本を見つかってしまった。そのタイトルはちょっと近頃流行っていたゲームの名と似ている。
「恋姫無双……?なんて図書館にそのゲームがいるんだよ……」
不快にその本を本棚に戻した。
恋姫無双っていうのは、三国時代の人物を乙女に性転する作品だ。主の内容は主人公が異世界召喚され、その世界で乙女たちと恋する恋愛歴史ゲーム。
自分も一時、友人にお勧めされて遊んでみたが……やっぱり歴史人物が性転する点はどうしても受け入れなく、途中でやめた。
一人の歴史研究家……その見習いとして、それを受け入れるのは易いことではない。何せ、好きな歴史人物が女の子になって、主人公とイチャイチャするところはあまり好きじゃない。
何より、誰も主人公とエッチしても構わないという点は更におかしい……それも好まない点でもある。
とはいえ、自己原則を別としてそのゲームには気に入るキャラがいた。そのキャラクタ-に関する周辺商品及び限定版を統べて買い取りました。
作品自体は嫌いが……キャラたちはそこまで嫌いではなかった。キャラの歴史上の名前を気にしなければ、個性設定はかなり魅力的なものだ。
「はぁ…他の歴史書を探すか……」
とにかく、今は大学試験を通過するため、他の勉強の本を探すのを集中しよう。
「見つけた。あなたこそが北鄉一刀を殺せる人材だ。」
唐突に、背後から妙な声が伝わってきた。そっと向くと、一人の老人がさっきの本を持ってながらこっちに気性が悪い微笑みをする。
いや……どこか悪意が満ちた微笑みだ。
「なんだ、この老人……俺に話しかけたのか?」
「ええ、若者よ。貴方は三国が好きかい?」
「好きは好きだけど……お前が手に持つのはあまり好きじゃないな。」
そう。お気に入りの本命がいなかったら、その作品自体は何も価値がないと断言する。
それより、さっきからこの老人から気持ち悪い感覚がしてきた。本能もこいつがヤベェって叫んだ
。
早めにこの場から離れよ。
「そうかい。じゃあ、歪んだ歴史が嫌いか?正しくしたいか?」
「さっきから何を言って……」
「あなたに貴重な歴史体験チャンスを与えよう。少し歪んだ歴史なんだけど、あなたが知る歴史と大概違わないと思う。そこで歴史を歪んだ男を殺せ」
「こ…殺す?おい……物騒なことを言わないでよ。」
ますます気持ち悪くなってきた、やっぱり早く離れよ。
「それを完成する時、あなたがあっちにいたいか、それともこっちに帰りたいか……全部貴方の自由です。くれぐれも歴史を歪んだ忌々しいあの男を殺すんのだ。」
「……ぐっ!頭が……‼」
一歩ここから離れたら、頭がまるで裂けたくらいに激痛している。あの老人、僕に何かをしやがった!
「安心しなさい。こっちのあなたの肉体は私が保管します。魂だけあっちの世界で転生という形でもう一度人生を味わえばいい。せいぜい私を楽しませながら、北鄉一刀の首を私に差し渡すが良い。」
そう言いながら、老人の姿が段々若く変わってしまい、容姿が良い少年の姿に変わった。
「ーーちなみに、私の名前は左慈。よろしくね、異邦人。」
「この野郎………!」
「さぁ、戦乱の世界に苦しんで、私を楽しませろよ!」
それは、僕が最後に見た光景と聞き取れた言葉であった。
そして、これは僕があの世界へ行く伝来である。
◇
中国・後漢末期
吳に呼ばれたこの土地に新たな生命が誕生してしまった。
その名は
彼の生まれについて、噂によると空から星が落ち、それに連れ生まれたのはその虎の子。孫竹である。
ある者は彼を天の遣いさんと呼ぶ、ある者は乱世を鎮める天の使者と呼ぶ。しかし、この世では多くの者が孫呉に災を持たらす悪魔と呼ぶ。
そんな子の生まれが歴史すらも記録していなかった。これは単なる天下に嫌われる者だけではなく、彼の存在自体がこの時代において存在しなかったはず。
何せ、彼はこの時代に乗り込んだ転生者なのだ。
この世の異物として、当然のようにこの世界に拒否された。それでも虎の子なんだから、彼のことを保護するよう孫堅は部下たちにそう命じた。
そして、彼は小さい頃から辺鄙な村で從者と二人で武道を学んでいながら暮らしていた。
「今日も畑仕事か……すっかりこの世界に馴染んでいたな。」
ブツブツと言って、畑の地を整地する男の子。ただ十二歳の少年ですが、この年頃はもう生活するために毎日畑仕事をしている。
この世界に来てから十二年、ほとんどの時間は畑仕事に捧げた。まぁ、戦乱の世だから、平民の生活はこのようなものだと納得する。
自分もこういう生活は嫌いではなかった。何せ、前世……元の世界にも平民だった。
多少の労働を払って、自分の生活を確保するのはどっちの世界でも同じだ。
ただ……できれば戦乱が間もなく始まるこの頃ではなく、平和の世でいたい。気が付かねば、戦に巻き込まれて死ぬかもしれない。
特に、この後の黄巾の乱はまずい。
黄巾賊は確か、最初は漢王朝の腐敗を糾弾するという高い志を持つ武装集団ですが、それは乱の首謀者
彼を含めた張三兄弟が亡くなってからの黄巾党に統率などなく、半ば暴徒と化していた。
この村がそんな連中の猛威に晒される事だけは防がなければならない。
仮にこの世界の歴史的な出来事が起こさないだとしても、村全体の自衛手段の充実化は急務だろう。
いつの時代も悪い事を考える人間はいるものだから。この時代に山賊もいるしな。
せめて迫り来る脅威に対して対抗できるようにならなければならない。
で、僕が今のうちから出来る事はなにか?
まず健康面に気をつける事になるだろう。何事も身体が資本だからな。
衛生面があまり期待できないこの世界でどの程度の事が実行できるかわからないが、やらないよりは遥かにマシのはずだ。
故に、今やっている畑仕事で成長の妨げにならない程度に筋力と体力を付けるとしよう。
できれば読み書きも習いたい所だが、年齢的に今の段階では厳しい。
身体が丈夫だという程度なら訝しがられる程度で済むとは思うが、頭の出来が良すぎると不気味がられ最悪迫害される可能性がある。
そう、孫子兵法の作者である孫武も確か賢くしすぎで脅威として見られて処刑された一説がある。
あくまで一説だけど、一応参考するとしよう。このあとの宋時代の梁山伯も同じ道理で、その頭領も皇帝様に毒酒を授けられた。
とにかく、今のところは死にたくない。訳わからない世界に飛ばされてそこで死ぬとは、誰でも納得いかない。
特に僕をこのクソみたいな世界に送る左慈という野郎に一矢を返したい。良くも僕の意願問わず、僕が嫌がっているこの世界に送るとは……絶対あいつを許せない。
しかも、送る理由はただ一人の男を殺すことだ。その人物はこの世界の主人公であった。
今でも覚えている。あの野郎が殺したい人は北鄉一刀という名の人。その人は僕が最も嫌いな主人公だが……あの野郎の思うのまま従うつもりがない。
それに今のところ、自分を生かすのはもう精一杯なのだ。
簡潔に言えば、今の目標は生きることだ。人を殺すなぞ、その余裕がなかった。
畑の整地が終わって、僕は朝食を食べるため、一旦家に帰ることにした。
「孫竹様、今日もご苦労様でした。朝食はもう用意できましたよ!」
「ありがとう、
「いいえ!孫竹様の世話をするのは私の務めなんですから。」
そうしたら、すぐ家から可愛い女の子が出迎えにきた。
彼女の名前は
そう、聞き間違っていなかった。彼女は、かの名将周泰だ。
江東小霸王、孫策の時代から忠義の家臣。優れた腕が持つ武将だから、すぐ孫策の左右手になった。未来の話では、呉王孫権にお気に入られて、何度も孫権を守った超名将である。
そんな将来有望の名将が女の子であることを知ったときは、めちゃ混乱した。
というより、僕の母の孫堅、姉の孫策、妹の孫権も女性だった。かの老将黃蓋、周瑜も絶世美人で……僕が知っている三国誌と大違いすぎた。
そのせいで、良く頭痛を起こしていて、姉に心配された。
まぁ、この恋姫無双の世界において全ての武将が女に性転したのは知っていたが……実際本人を見たら、驚きが止まらない。
ちなみに、周泰は孫権と年が近いゆえ、孫権もまた僕より歳が小さいし……つまり周泰はロリっ子だ。
そんな小さい女の子が僕の面倒を見るのは、大変申し訳ない。
「明命、もう一度言うか……ありがとう。貴女が僕の世話をすることは、僕は本当に感謝している。」
「いいえ、孫竹様にお仕えするのはこの周泰にとって光栄なことです!」
「いや……飾り言葉はもうよせ。僕はそんな綺麗な言葉を好きではない。」
そうだ、孫氏以外の人間は多分僕のことを嫌いと思う。何せ、僕は生まれてから男性なのだ。
この英雄豪傑が“全員女性の世”では、男性が生まれたのは滅多にない話。故に、このことが呉の地に広がる時は一時に騒ぎを起こした。
ある者は僕のことを不詳の悪魔と呼び、ある者は天の使者を呼ぶ。けど、多くにいるのは悪魔と呼ぶ者だ。母上の家臣の一部も僕のことを不詳の存在と認識している。
男性はこの世ではあまり重視していない存在だ。特に豪傑孫堅の子はなおさらだ。
それで母上は孫家を安定するため、僕を建業から追放した。
僕は最初から何の期待も持たない平民なのだ。故に、僕の世話をする彼女もきっと不本意で母上の命令を受けたと思う。
「私は綺麗な言葉を一切使っていませんよ?孫竹様。私は本当に貴方様のような方にお仕えするのは幸福のことだと思います。」
「よせ、どうせ母上の命令で仕方なく僕の面倒を見るのでしょう?わかっておる……また建業にいた頃、
「………孫竹様。」
「だから、母上のところに帰ってもいい。僕がそれを許す。僕のため、君の大事な時間を浪費したくない。」
本心にそう思っている。将来の名将が僕をお仕えするより、僕の妹の方に仕えするほうがよほどいいのだ。
歴史通りすれば、きっといい地位がもらえる。それに僕はただ左慈の野郎に無理やりこの世界に送り込まれた異物だ。
僕は憧れていた歴史人物と交わし合う資格がない。
「いいえ、孫竹様をお世話する時間は無駄ではありません。この周泰に思う心は、既に貴方がお仕えすべく明君だと示していたのです!」
「明君って……大袈裟だ。僕はそのような偉い方ではないよ?」
そもそも、あなたのほうが偉いよ。歴史上では孫権はあなたがいなければ、特に死んて呉が滅亡する。
ただ存在するだけで国の将来を左右する偉人は、僕よりよほど偉い。
「いいえ、孫竹様はまさに明君です!この間、孫竹様はずっと私に料理のことを任せており、力仕事は全部自分でやってしまいましたよね?最初は自分があまり使われていないことにちょっと不満だけど……近くの農民たちはそれが孫竹様が私を十分大切にしていた証だと言ってくれました。その気持ち、周泰は大変お慶び申し上げます。」
そう言いながら、彼女のほっぺは少し赤くなってきた。きっと恥ずかしいほどに嬉しいのだろう。
だが、そんな程度のことで嬉しく思うの?
部下のことを大切にするのは、上の者の責任。特に自分は彼女より年上だから、年上の者として彼女を大切にするのは当たり前のことだ。
「周泰は元が平民です。呉に仕官するのも孫竹様に仕えし始めた頃です。……最初、誰も私のことを期待していない、誰もただ一人の小娘を関心するはずもない。……なのに、孫竹様だけか私のことをちゃんと見てくれた、大切にしてくれた。…そのことを周泰は目一杯感謝しております。」
「………」
「だから今後ともお側にいさせください。この周泰はなんでもしますから!どうか、私を孫竹様のお側に……‼」
精一杯の願いをした彼女。
ただ十歳もない子供なのに、私の従者にいられるように精一杯願う姿は自分の心さえも鳴り震えた。
別に自分はロリっ子が好きではないが……それでも、未来の名将にそう言われて、一人の歴史研究家として凄く嬉しい。
「……わかった。明命がそこまで僕の下で働きたいなら、その願いに応じよ。」
「ありがとうございます!孫竹様!この周泰は命が散ってもその時まで孫竹様をお仕えいたします!」
「いや……そこまでしなくても。僕より明命の命がよほど重要だから」
「…………!勿体無き言葉、有り難き幸せ!」
いろんな意味で、こんな名将を僕のせいで死なせではならん。妹の孫権とはまだ会ってないけど、それでも兄として守ってあげたい。
故に、周泰のこともこれ以上大切にしなければならない。
周泰もとてもいい子なんだから、私心的に彼女を守ってあげたい……。
僕も多少、この嫌な世界に影響されたかもしれない。
周泰を初めの忠臣にするのは、ただ序盤的には似合そうな仲間である。
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