虹×夢カラフルデイズ   作: 龍也/星河琉

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第24話 夢に向かって全力で

「あと3周ー! 皆がんばれー!」

 

 合宿2日目。本格的に練習がスタートし、今は皆ランニング中。俺も一緒になって走ろうかなと思ったが、さっきの一件でだいぶ体力削られたので記録係をすることにした。

 

 さっきの一件……昨日の夜、俺は皆より寝る時間が遅かったせいか、予定してた起床時間より15分くらい多く寝てしまった。歩夢達に起こされてようやく目が覚めた俺の目にまず最初に映った光景は、スマホを見ながら妙にニヤついてるかすみと、それに便乗してかすみのスマホを覗き込んでいるしずくと璃奈、彼方さん。

 

 何か嫌な予感がしてかすみのスマホを拝借して画面を見てみると、あらまびっくり。バッチリ撮られてたんだよなぁ俺の寝顔が! 『皆、俺のこと信頼してくれてるんだな』って思った矢先にこれだよ。すっかり油断してたわ。あのバカ(かすみ)1人の行いのせいであの夜の気持ちが台無しになってちょっと泣きそうになったよね。そこから言わずもがな俺とかすみの追いかけっこが始まって、かすみをシバく(捕まえてほっぺつねりの刑)のに朝っぱらからめちゃくちゃ体力を消費してしまったという訳だ。

 

 何が悲しくて朝からかすみを追っかけまわさなくちゃならんのよ。しかも今夏だしさ、動けばバチクソ暑いんだよな……あの一件があっても普通にランニングできるかすみの体力はすげぇなって思うけど、人の寝顔撮るのはさすがにやめてくれって感じ。ってかやっぱり皆かすみの愚行を止めてなかったし、終いにゃあの写真が歩夢と果林さんにまで出回っててビビったんだよな(速攻消させた)。まぁ、今日はもう何も起こらないでくれと祈るばかりだ。

 

 記録用紙から皆に目を向けると、せつ菜さんや愛がおかしな挙動を見せていた。なーにしてんだか。あ、ランニングのコースから外れ始めたし。ん……? もしかしてこれ、鬼ごっこ始まっちゃってます? 他のメンツも分散して走り出したし、ほぼ確だな。練習の主旨どこいったし……。

 

「ほら、(つむぎ)も。逃げるわよ」

 

「へっ!? 俺も!?」

 

 後ろから近付いてきてた果林さんに手を握られ、何故か知らんけどいつのまにか俺も参加することになってた。嘘だろおい……もう今の時点で疲れてんだけど!? 

 

(つむぎ)、走るの好きでしょ? 体力もつくし一石二鳥じゃない」

 

「いや、別に走るの好きって訳じゃ……」

 

「まてーっ! あっ、つむつむ! 早く逃げなきゃ捕まえちゃうよー!」

 

「うおっ、マジかお前! くっそ……!」

 

 走ってこっちに向かってきた愛により、否応なしに走らされることに。疲れてんだよこっちはァァァァ! どっかの誰かさんのせいでなァ! ってか愛やっぱ足速え!! 逃げきれるかこれ……? ああああもうっ、こうなったら是が非でも捕まってやるもんか! 日頃から追いかけっこで培われてる俺の脚力と体力をナメんなよ!! 絶対逃げきってやらぁぁぁぁっ!! 

 

 

 

 

「はぁっ……はぁっ……けほっ……なんとか撒いたか……?」

 

 全力で走ってギリギリ愛から逃げきれた。まぁじであいつ速い……愛から逃げれたの割と奇跡じゃね……? よくやった俺。これはちょっとくらい自画自賛しても良いでしょ! 

 

「さて……あとはもう大丈夫そ……って、彼方さん!?」

 

 茂みの陰に隠れて彼方さんが眠っていた。嘘でしょこの人……鬼ごっこ中だっていうのに普通に寝るじゃん……さすがにこれだと捕まるかもしんないし、一応起こしとくか。

 

「彼方さん、こんなとこで寝てたら危ねぇぞ……」

 

 彼方さんの肩にそっと触れようとしたら、彼方さんに腕を思いっきり掴まれた。一瞬何が起こったか分からなかったが、彼方さんの表情で全てを察した。

 

「あ……! まさかっ……!」

 

「ふっふっふ〜。捕まえたよぉ〜? (つむぎ)ちゃん」

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!? そんなのアリかよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」

 

 彼方さんのワナにまんまと引っかかった俺であった。ひっでぇことしてくれるぜこの先輩は……。

 

 

 

 

 

 捕まった人の待機場所としていつもの部室が使われ、俺は一息つくがてら頬杖をつきながらパソコンを眺めている。けっこう悔しい。絶対最後まで逃げきれると思ってたのに、あんなあっさり捕まえられてちゃ世話ねぇよ。はぁ……気晴らしにこないだのライブ映像もっかい見よーっと……。

 

 動画を開いてコメント欄も見てみると、果林さんに対して、他のスクールアイドルに対して数多くのコメントが寄せられていた。心が躍っているであろうもの、果林さんの魅力を再確認したであろうもの、スクールアイドルの存在を初めて認知し、新しくファンになったであろうもの、色んなコメントがあった。やっぱり……ライブが生み出す力って、すごいんだ。歌う人がいて、ファンがいて、そこからたくさんの感情が生まれる。想いが1つになった時に生み出されるパワーは、他の何物にも変えられないくらいすごいものだ。

 

 俺の大好きなもの……それは『スクールアイドル同好会の皆』だってようやく自分で認められた。皆の歌も、ダンスも、全部輝いてて勇気をくれる。不思議と力が湧いてくるような、そんな感じ。俺と同じ『大好き』を共有したいって人は他にもいるはずだ。でもたくさんの人に知ってもらうのは難しい。……だったら、誰かがライブを考案して、そこで皆にライブをしてもらえれば、認知度が上がって、もっと盛り上げることができるんじゃないか。

 

 それはきっと簡単なことではない。俺がたった今思いついた案は、まさに『大言壮語』。できるかどうかわかったもんじゃないし、失敗した時のリスクがすごく大きい。もしかしたら、迷惑だってかけるかもしれない。……キッツいな。皆がやらないなら、俺が先駆者になってそういうライブにしたいって考案しようと思ったのに、そこに至るまでがしんどくてまるで夢物語だ。俺に……できるのか? 

 

 

「ようやく全員確保です!」

 

 ため息をついてノートパソコンを閉じた瞬間、部室のドアが開いた。同好会メンバー全員、捕まえられたみたいだな。

 

「皆、おつかれさん。だいぶ時間かかったなぁ」

 

「結局、トレーニングと変わらないくらい走りましたね」

 

「おかげで汗もびっしょり……」

 

 皆けっこう走ってたしな。外も良い天気だったし、クールダウンした今でも正直めちゃくちゃ暑い。

 

「だったら、もう次は決まりね」

 

 果林さんが自信満々にそう言った。次? 次ってなんだ? 肝試しでもやって涼むとかスイカやアイスを食べたりでもするのか? 何をするのかはわかんないけど、とりあえず果林さんの指し示す場所に向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 そんな訳で。何がそんな訳なのかは自分でもよくわかってないが、とりあえず水着に着替え、学園にあるプールの中に入った。

 

「随分遅かったじゃない(つむぎ)

 

「入ろうか入らまいか葛藤してたんだよこちとら。っつーか皆水着持ってきてたのね……」

 

 俺がプールに来た時には全員水着に着替えてて驚いたわ。皆プールに入る前提で合宿に来てたのか……道理で果林さんが水着持ってくるよう俺に言った訳だ。またしてもだよ。またしても周りが女子しかいない場所で男子が俺1人という状況下の中でプール。これも如何なものか……プールに入っていいのこれ? ずっとベンチに座ってようかな俺……。

 

「せつ菜もちゃんと可愛い水着あるんじゃない」

 

「え、ええ……まぁ、その……一応、念のため……」

 

 せつ菜さんも律儀に水着を持ってきていた。やっぱ真面目だなぁ。赤い水着がよく似合ってる。

 

「じゃあ、いっくよー!」

 

 エマさんの掛け声で一斉にプールに着水する面々。水飛沫が俺の方にめちゃくちゃ飛んできた。よくそんな勢いよく入れるな……俺ゆっくりじゃないと入れないタイプなのに。

 

「あれ、つむつむどーしたの? 入んないの?」

 

「あ、俺? 俺はベンチに座って涼んでようかなって。なんか入りずらいし」

 

「大丈夫だよ! 愛さんと一緒に遊ぼうよ! 水鉄砲とか使ってさ!」

 

「水鉄砲は俺が撃ったら怒られそうだからやめとく。俺は良いから、愛が先に入って……」

 

「どーん!」

 

「うおわぁっ!!」

 

 愛にどん、と背中を押され、俺も勢いよくプールに着水。冷水で体が一気に凍るような冷たさに襲われる。

 

「ああああああ冷ったぁぁぁぁっ!! ひぃやぁぁぁぁぁっ!!」

 

「あははははっ! つむつむ大げさー!」

 

 愛もプールに入り、俺を指さして笑ってくる。こ、こいつ……。

 

「何すんだ愛コラァ!! 俺こうなるのも嫌だからプールに飛び込みたくなかったんだよ!! よくも突き落としてくれたなお前ェ!!」

 

「だってつむつむとも一緒に遊びたかったし! それに、何も考えずに飛び込んでみるのもアリじゃない? ホラ、もう平気でしょ?」

 

「あ……たしかに。むしろ冷たくて気持ちいいかも……」

 

「ねっ! 後先考えないでさ、とりあえず動く! それが1番だよ! さ、遊ぼっ! つむつむ!」

 

 愛は笑顔で俺にそう言った。何も考えずに飛び込む……後先考えず、とりあえず動く……そうか。俺、考えすぎてたのか。そういや(つなぎ)にもそれ指摘されてたな。いっつも動くより先に考える方が多いし。でも、やってみたら意外と、ってこともあるか。勢いよく入った割にプールの冷たい水も今は全然平気だし。さっきのことも、難しく考える必要、ないのかな。やりたいようにやれば、なんとかなる、か? ……愛の言う通り、何も考えないのもアリだな。いい加減ウジウジすんのも飽きてきたし! 

 

「サンキュー愛。んじゃ、遊ぼうぜ!!」

 

「おーっ!」

 

 

 

 そっから愛とどっちが速く泳げるか競争したり、水をかけ合って遊んだり。愛は水鉄砲使ってるから勢いがレベチなのズルい。愛は俺にも使うように言ってきたけど、当たりどころが悪かったらどうなるかは容易に想像がつくので断固拒否した。だから押し負けるんだけどね! 

 

「疲れた。ちょい休憩したい。でっかい浮き輪みたいなのないの? テレビとかでよく見る、あの流れるやつ」

 

「それならあそこにあるよ!」

 

「マジであった。虹ヶ咲ほんとになんでも揃ってんな……」

 

 たしかにあの巨大な水に浮くタイプの船っぽいやつがあった。あの大きさなら2人でも乗れそうだな。よし。

 

「歩夢! あれに一緒に乗ろう!」

 

「うんっ! 良いよ!」

 

 水上に浮き輪を乗せ、2人で乗るとプール水の揺れに合わせてゆらゆらとゆっくり流れていった。

 

「あー楽。流れるのも意外と楽しいなぁ」

 

「ふふっ。そうだね。(つむ)ちゃん、昔からこういうの好きだよね」

 

「まぁな。ガキくせーのはいまだに治らん」

 

「それで良いんだよ。(つむ)ちゃんのそういうところ、私はすごく好きだから」

 

「そう言ってくれんのは歩夢だけだよホント……泣きそうだわ俺……」

 

「いつだって私は、(つむ)ちゃんの味方だから」

 

 歩夢の優しさが心に沁み渡る。味方、か。歩夢ならきっと、俺の夢を応援してくれるだろう。そう思うと、なんだかなんでもできそうな気がしてきた。

 

「つむぎ先輩っ! かすみんと潜りっこ勝負しませんか!」

 

 歩夢と共に浮き輪で揺られているところにかすみが話しかけてきた。潜りっこ勝負とかそんなベタな……。

 

「何でだよめんどくせー。お前のアレのせいで疲れ気味だし、1人でやってろ」

 

「あれ〜? 先輩、かすみんに負けるのが怖いんですかぁ〜?」

 

「……あ?」

 

 こいつ今、なんつった? 負けるのが怖い? かすみに? おいおい冗談よせよ。俺がかすみに負けるとかあり得ないし。

 

「かすみんに勝てないからそうやってクールぶって逃げてるんですよね? つむぎ先輩、臆病ですねぇ〜!」

 

「上等だてめぇオラァ!! 潜りっこだろうとなんだろうとお前に負けるもんなんてないんだってのを教えてやらァ! 潜るぞさっさとォ!!」

 

 かすみに挑発されてプッツンきたので浮き輪から降りて潜りっこ勝負を受けて立つことにした。覚悟しろよ……お前が俺に勝つなんて100年早ぇっつーことをその身に思い知らせてやるわばかすかすァ!! 

 

 

 

 

 

 

「はぁーあ。今日もかすみに振り回されっぱなしだまったく……」

 

「おつかれ、(つむ)ちゃん」

 

 プールから出て俺と歩夢はベンチに座って休んでいた。かすみとの潜りっこ勝負の結果は俺の圧勝で終わり、他にも色んなことして遊んでまじで疲れてきたのでこうして座って休憩してる。

 

「同好会に入るって言った日のこと、覚えてる?」

 

「そりゃもちろん。覚えてるさ」

 

(つむ)ちゃんがあの時、私のスクールアイドルの夢を一緒に見るって言ってくれて、すごく嬉しかったな……」

 

 俺と歩夢が夢への一歩を踏み出した大切な日。忘れる訳がない。俺はいつも隣にいてくれた歩夢の為にできることをしたくて。一緒に夢を追いかけたいって思った。もうあれが数ヶ月も前の話なのか……時間の流れって早いなぁ。

 

「歩夢の夢を一緒に追いかけて、今の俺がいる。……皆ともな」

 

「え?」

 

「周りに輪がどんどん広がって、いつのまにかスクールアイドルが大好きな人達で、すげぇ力が生まれてた」

 

 歩夢がいて、皆がいて。そのおかげで俺は今、ここに立てている。『高階(たかしな)(つむぎ)』として、俺としてここにいる。今度は俺の番だ。

 

「ありがとうな、歩夢。俺も勇気を出して、今の自分にできることをやってみるよ」

 

「できる、こと……」

 

 歩夢がそう呟いたその時、夜空に大きな花火が上がった。色鮮やかで、それでいて派手な花火が連続で打ち上がる。

 

「綺麗だな」

 

「……うん。綺麗だね」

 

 皆も近くで花火を見たいのか、プールから出て俺達の後ろで花火を見ていた。皆も綺麗な花火を見ながら感嘆の声を漏らしている。皆揃ってるし、今伝えよう。俺がずっと思ってたことを。

 

「皆、ちょっと聞いてくれるか?」

 

「どうしたんですか? つむぎさん」

 

「俺にも、やりたいことが見つかった」

 

 そう言うと、せつ菜さん達は驚いたような顔をした。そのまま俺は言葉を続ける。

 

「今度のライブ、虹ヶ咲だけじゃなくて、もっと大きなライブにしたい」

 

 もっと大規模なライブで、スクールアイドルを知ってもらいたい。

 

「こないだのフェスがホントにすごくてさ、それってきっと、観客の応援とステージが1つになったから生まれた熱量だったと思うんだ。そんな熱量を生み出せるような、あの時以上のライブがしたい」

 

 思うままに、俺のやりたいことを口に出す。

 

「スクールアイドルもファンも、全部の垣根を越えるような……ニジガクとか東雲とか藤黄とか、学校とかも関係なく、スクールアイドル好き皆が楽しめる、お祭りみてぇなライブ……」

 

 無茶なことだってのはわかってる。でも言葉にしたい。この気持ちを。

 

「知らなかったスクールアイドルに出会ったり、ファンの声援に勇気を貰えたり、そこにいる皆の心が繋がって……新しい『大好き』が生まれる!」

 

 ライブは人と人とを繋ぐ架け橋になる。誰かの心に響く、素晴らしいものなんだ。俺も(つなぎ)みたいに、誰かの心を紡いでいけるような……そんなライブを作りたい。

 

「そういう場所で、皆に思いっきり歌ってほしいんだ。俺が『大好き』な、皆の歌を」

 

 この『大好き』な皆の歌を、パフォーマンスを、もっともっと色んな人に届いてほしい。それでいつかは……俺が作った皆の為の『歌』を、大勢の観客の前で披露してもらいたい。それが俺の『夢』。俺が俺でいる為にできる精一杯だ。

 

「なんというかその……ドキドキしました!」

 

「スクールアイドルとファンの垣根を越える……」

 

「皆が楽しめる……お祭りみたいなライブ!」

 

「お祭り……愛さん大好きっ!」

 

「うん。すごく面白そう」

 

「私、そのステージに立ってみたいっ!」

 

 皆俺の話をちゃんと聞いてくれて、反応を示してくれた。誰1人『叶いっこない』とか、『そんなことできる訳ない』とか言わなかった。些細なことかもしれないけど、それが俺にとってはすごく嬉しかった。

 

「にしても(つむぎ)って、凄いこと考えるわねぇ。そういうとこ、やっぱり(つなぎ)とそっくりだわ」

 

「ですが、ファンを巻き込み、他校まで巻き込むとなると、きっと大変ですよ?」

 

 まったくもってその通り。俺だって簡単にできるとは思っちゃいない。でも……叶えたい。俺もスクールアイドル同好会のメンバーとして、やれるだけのことをやる。

 

「それでもやってみたい。スクールアイドルじゃない俺だからこそ、できることがあると思うから」

 

 俺も変わりたい。だけど、俺の生き方は変わらない。大切な人達の為に、俺ができることを精一杯やる。そうやって生きてきた。歩夢の為だけではなくて、俺を頼ってくれるかすみ達の為にも……やるっきゃない。

 

「皆となら、できる気がする。……皆、気張っていこうぜ!!」

 

「よぉーし! じゃあ皆で! がんばろー!!」

 

「「「おー!!」」」

 

 俺達の決意と共に、特段でっかい花火が打ち上がった。そこでふと、1つの単語が思い浮かんだ。

 

「スクールアイドル……フェスティバル……!」

 

 スクールアイドルの祭り。皆の、祭り……! 

 

「スクールアイドルが好きな、皆の為のお祭り! スクールアイドルフェスティバルだ!!」

 

「やりましょう! スクールアイドルフェスティバル! 私達ならきっとできます!!」

 

 やりたいことも話せた。ライブの名前も決まった。あとは一直線。そこに向かって進むだけだ。……ノってきた。せつ菜さんと目が合い、俺達は共に微笑みながら頷いた。忙しない夏休みが始まりそうだ。無理難題だろうが夢物語だろうが、そんなんもう関係ない。『やりたいからやる』。理由はそれで充分だ! 俺達で、最っ高の祭りにしてやろう。

 

 

 

 




夢があるなら自分を変えろ




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