弱い人間がサイヤ人のターレスに憑依し強くなる   作:コセイ5

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第3話 ヤードラット星

宇宙に飛び立ちアタックボールの中、父から渡された物を確認した。

 

1つ目は、スカウター。

どうやら最新式の試作品ようだ。

資料室で見たんだが、戦闘力を数百万 計れるんだっけな。

幸いな事に試作品なので通信機能は備わってないようだ。フリーザ軍に盗み聞きとか、嫌だからな。

 

2つ目は、丸くて赤い実のようなもの。

ま、まさか、神聖樹の実!? しかも2つも...

まさか父が持っていたとは...

 

これらは大事にとっておこう。

 

 

 

 

それから暫くの時が流れ、ヤードラット星の大気圏が近づいてきたようだ。

そして無事、何も無い無人の所に着陸出来た。

 

外に出ると、ヤードラット星人達が集まっていた。どうやらサイヤ人だからなのか、警戒しているようだ...

 

「すみません、一番偉い方にお会いしたいのですが...」

 

俺はそう聞いた。この中に居れば良いのだが...

しかし、そう簡単にはいかなかった。

 

「悪いが、長に会わす訳にはいかない!」

 

そう言って、戦闘態勢をとったヤードラット星人。そして、突撃してきた。

俺を捕まえるつもりなのだろうか。

闘いたく無いんだけどな... 誰も話を聞いてくれなさそうだ。

 

ヤードラット星人達の攻撃を避けまくる。

今回は瞬間移動を教えてもらうだけだ。他のサイヤ人のように星を攻める訳では無い。攻撃なんかすると、教えてくれないかもしれないし...

とりあえず、不利な状況を作り出すのは避けないと。

すると、

 

「やめんか!!」

 

その声に誰もが振り返った。

 

『長!』

 

あの人が一番偉い人のようだ... 全員戦闘態勢を解き、かしこまっている。

 

「どうやら幼いサイヤ人のようだが、何の用だ...?」

 

「えっと... ヤードラットの人々は特殊な術を使えると聞いて、教えていただこうと思いまして。主に瞬間移動を...」

 

俺は要件を伝える。

まだ両親は来ていないけど、後で説明したら良いだろう...

しかし、

 

「なりませんぞ、長!」

 

とか言って、他の人達は警戒している。

 

「お主らの思うようなサイヤ人では無い。現にお前さん達に危害を加えて無かろう。」

 

「そ、そういえば...」

 

しかし、長は違った。

流石最長老だけあって、実力を見抜く力を持っているようだ...

 

「良かろう。しかし、かなりの実力を持っているようだが、なぜ瞬間移動を覚えたいのかね?」

 

「俺はそれを闘いに役立てたいからです。例えば、仲間がピンチの時にすぐに駆けつける事が出来ますから...」

 

「そうか... ただし、そう簡単には覚えられんぞ。

まあ、スピリット仕組みが分かれば必ず出来るようになるだろう。」

 

「ありがとうございます!」

 

「ところで、名は何という?」

 

「俺はターレスといいます。」

 

「そうか...」

 

そういえば、ここでは気の事をスピリットと呼ぶ。

悟空ってどれくらいで覚えたんだっけな... でも、そんなに急ぐ必要は無い。原作開始まであと12年くらいあるからな。

 

 

「瞬間移動は誰かのスピリットを目印にして、そこに移動するという術だ。」

 

最長老から説明を受ける。

原作を知っているので大体の事は分かっていた。しかし、知っているだけでは駄目だ。実際にやるのとは全然違う。

そうして、瞬間移動の修行が始まった。

 

 

それから暫くの時が流れたが、両親は一向にやって来ることは無かった。

ドドリア達に殺されてしまったのか分からないが、その数日後に惑星ベジータが爆発したのは分かった。

脱出出来たとしたら数時間違い、長ければ数日で来れるはずだが、来ないって事は...ね...

やはり、両親を失ってしまったようだ...

もっと脱出するのが早ければと思うが、あまりにも時間が無かった。前世と何か縁があるのだろうか...

 

 

 

・[約1年半後...]

 

ヤードラット星での修行を始めてから、約1年半が過ぎた。

修行以外では皆の手伝いをしていた。そのおかげか、警戒していた他のヤードラット星人達は徐々に仲良くなっていった。

 

「では誰かのスピリットを思い浮かべ、移動してみせよ。」

 

「はい!」

 

移動先は...フリーザの部下の誰かにしようかな。どうやら惑星フリーザに居座っているようだ。

一瞬だけにしよう。顔を覚えられたら面倒だし...

そうして、瞬間移動を実現させた。

 

「今行った場所はどこかね?」

 

「惑星フリーザです。」

 

「ほう... まさか、星々を移動できるようになるとは...」

 

という訳でやっと瞬間移動を修得できたのだ。

と思っていたら...

 

「ターレスよ、まだ時間はあるか?」

 

突然、最長老が聞いてきた。

 

「まだありますが...」

 

「お前さんに、もう1つ術を教えようと思ってな。」

 

え、もう1つ教えてくれるのか?

 

「それは何でしょうか?」

 

すると、長は俺に向けて手をかざした。

疲れがとれ、体が回復した...?

 

「回復の術だ。これは私の得意技だ。」

 

「本当ですか!?」

 

「ああ、お前さんが気に入ったからの。」

 

「ありがとうございます!」

 

どうやら、俺が熱心に取り組んでいる様子に惹かれたらしい...

回復技はナメック星で覚えようと思ったが、あれは龍族の技だからな。もしかしたら、龍族以外は覚えられないかもしれない。そう思うと、ここで覚えておいた方が良さそうだな。

 

 

「回復の術は名の通り、相手を回復する術だ。しかし回復させるには、それなりのスピリットを備わってないといかん。スピリットを大量に消費するからの。

だが、お前さんには十分のスピリットをもっておる。だから、教えようと思った訳だ。」

 

「なるほど...」

 

回復の術は、気を消費する代わりに相手を回復する事が出来るという訳だな。

そうして、次は回復の術を覚えることになった。

 

 

 

・[約1年後...]

 

あれから約1年が過ぎた。

そして、なんとか回復の術が使えるようになった。

回復の術は想像以上に難しかった。ただ単に気を相手に送るわけではないからな。それに回復の力を宿さないといけない訳だ。

 

「最後にこやつを回復してみせよ。」

 

最長老は、弱っている生き物を差し出す。

 

「はい!」

 

そして、それを回復させることに成功した。

 

「流石だ。よくぞここまで覚えた!」

 

「ありがとうございます!」

 

という事で、ヤードラット星で2つの術を覚えた。

 

 

翌日、ヤードラット星を出発する。

次はナメック星に行こうと思う。

 

「長い間、本当にお世話になりました。」

 

そう言って、ヤードラット星の人達に別れを告げる。

 

「達者でな。」

 

そしてアタックボールに乗る。

皆が手を振って笑顔で見送ってくれた。初めはあれだけサイヤ人というだけで警戒されていたのに。

 

 

原作開始まであと約9年...

 




ターレスがヤードラット星にやって来た時には、まだ スピリットの強制分離 は存在していないという設定です。
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