蝶の少女と日の少年   作:らびっとありす

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今回は短めです。カクジカンガホツィ。禰豆子ちゃん達はあくまでこの作品ではちょい役ぐらいの役割かも。


参:素直じゃないけど妙に素直

世界は案外。あっさりと。ちっぽけなものだった。

そして、世界はあまりにも残酷だった。

私たちの世界は想像以上に壊れていた。

 

ーーこの世界は思った以上に薄汚れていた。

 

 

 

 

 

 

「いって。」

 

「じっとしてください。上弦の鬼を3人同時に戦って打撲で済んだんですからいい方ですよ。」

 

「いや。そりゃそうだろうけど。」

 

柱合会議も終わり、冨岡としのぶの任務も一段落した。

蝶は綺麗に空を舞い、小鳥は歌を奏でるように綺麗な音色で囀る。

そんな蝶屋敷で今日も今日とてほのぼのとゆったり時間が流れていく。

 

「その首飾りほんとに毎日してくれてるんだな。」

 

「あなたから貰ったものですから、当たり前ですよー。なんですか藪から棒に。」

 

「いや、純粋に嬉しいなっておもっ……痛い痛い痛いって。」

 

「はい。終わりです。では私は今この屋敷にいる隊士を見てきますからカナヲの練習相手にもなってやってください。」

 

「……今、カナヲってカナエさんといるんじゃ「何か問題でも?」…アッハイ。」

 

しのぶがスタスタと階段を上っていく。その様子を後目にはぁっとため息をつく。

 

「なほ、きよ、すみ。どうしたんだ?」

 

「喧嘩したんですか?」

 

「今日なんか仲悪いんですか?」

 

「早歩きで離れたので。」

 

「なんだ。そんな事か。別に喧嘩じゃないよ。よっと。きっと、俺にあんまり無理して欲しくないだけじゃないかな。別に怒ってるって匂いもしなかったし。ごめんな。心配かけちゃっ「炭治郎!!!!」うぉっ!?」

 

ハァハァっと息切れしたしのぶが信じられないスピードで階段をおりてきた。その表情は真剣だった。まるで自体が切羽詰まっているような形相だった。

 

「なんだ!?鬼が攻めてきたのか!?」

 

「……あの。」

 

「ん?」

 

「………るんですか?」

 

「え?」

 

プルプルとしのぶが震える。そして顔を真っ赤にして大きな声で炭治郎に向かって叫んだ。

 

「あなたに彼女っていたんですか!?」

 

「…………は?え?なんで。いや。居ないけど。」

 

「……え?」

 

「え?って言いたいのはこっちだわ。てかこっちが聞きたいわ。なんでそんな話になったんだ?」

 

「え?」

 

「いや。え?じゃなくてだな。」

 

「えっと。いやあの。あなたにめちゃくちゃ詳しい女の子の隊士がいて。確か名前は……禰豆子さんでしたっけ。」

 

「…………。」

 

その名前を聞いた瞬間炭治郎が固まった。違和感に気づいたしのぶがずいずいと詰め寄る。

 

「やっぱり彼女!?」

 

「……いや。違う。その子は。………俺の。」

 

「俺の?」

 

はぁっとひとつ大きなため息をついて彼はこう言った。

 

「………妹だ。」

 

 

「……はい?」

 

「聞こえなかったか?い「いえ。聞こえてました。衝撃的すぎて1度言葉を失っただけです。」左様ですか。」

 

「というよりあなたって妹いたんですか!?てっきり男兄弟だけかと。」

 

「いや。兄弟はいると言ったけど、妹はいないなんて一言も言ってないぞ?」

 

「………言われてみれば確かに……って何納得しちゃってるんですか。全然性格違うじゃないですか。あなたに比べて素直でいい子ですよ。」

 

「いや兄弟全員似る訳ないって俺は素直じゃないのかよ。」

 

「……その理由は自分で探してください。とりあえず私は戻りますので。」

 

「後で行っていいか?」

 

「勿論ですよー。」

 

また彼女は階段の方に向かってスタスタと歩いて行った。

何かを思い出したのか炭治郎はのっそりと立ち上がって外の庭に出た。

 

「……素直っか。」

 

空を飛んでる蝶を見つめながらぽつりと呟いた。周りから蝶が集まり次第には猫や蛇も集まってきた。

 

「おいこら。くすぐったいって。わかったわかった。分かったから……。俺から蜜は取れないぞ。吸うな吸うな。」

 

「あらあら。炭治郎君は本当に愛されるわね。やっぱりお日様の匂いがするからかしら?」

 

「……師匠また嫉妬するんじゃない。」

 

「あの子そんなに嫉妬深いの?」

 

「そこにいる。」

 

「またあの人……。まぁ動物や虫に愛されるのは……(ボツボツボツ)」

 

「あらま。」

 

「ほら。」

 

物陰から3人が眺めていると動物達は森の方に帰っていった。

 

「……どうせ私は彼に異性じゃなくて同性だって「おーい。」思われて「おい。聞いてるのか?」なんですか?こっちは自分の世界に浸ってる時間ですから邪魔しないでくだ………うわっ!?近!!」

 

「あ。いや顔色悪いんかなって思って。最近任務から帰ってきたばっかだろ。少しは休めよ。カナエさんとかにも手伝ってもらいながらさ。」

 

「休めないですよ。最近帰ってきたの私だけじゃないんですから。あなたの妹さんたちも昨日帰ってきたばっかりなので。」

 

「まぁそれはそうなんだが、流石に二徹三徹されたら困る。」

 

「大丈夫ですよ。まだ一徹ですか…「いい加減にしろ。」……。」

 

まるであの時のような怒気を感じた。少なからずちょっと殺気のような気配も感じてきた。

 

「……炭治郎?あの。えっと。その。」

 

「はぁぁぁ。お前こうでもしないと聞かないだろが。少しは俺の気にもなってくれ。」

 

「………すみません。最近焦ってまして。あなたに追いつきたくても追いつけない自分に。」

 

「いや。なんで焦る必要あるんだよ。」

 

「え?だって。」

 

「俺には俺のできること。お前にはお前のできること。そんでいいじゃないか。お互いできないことを支える。それが相棒、お互いに命を預け合う仲ってやつじゃないか。それに、お前に必要以上に頑張られたら俺も色々大変なんだよ。」

 

「なんでですか?」

 

「だってそりゃ俺の大切な異性の人なんだから。当たり前だろ。」

 

「………はい?え?」

 

「俺は新入りに顔出してくるわ。」

 

しのぶがポカーンとしている間にスタスタと階段を昇っていく。

 

「さっきなんて言いました!?人の前になんて言いました!?ちょっと茶化さないでくださいよ!はっきりいってくださいよ!!」




割と最終回が近いというか最後の2話は書いてます。まぁ雲行きは怪しいので。

今オリ作品書いてます。ケモっ娘しゅき
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