前瀬 維人(ぜんせ ただひと)前世はただの人
ちなみに2話の偽名は天成 守(てんせい まもる)転生守る
アナグラムとか考える頭はないのでそのまんまです。
あと幼女戦記漫画20巻PVかっこよかったですね。cv悠木さんが語る後世永延と歴史に刻まれる呪いの言葉のところとか震えました。ああー心がひょんぴょんするんじゃー。限定版の冊子つけてkindleで売ってくれないかなー。幼女戦記アニメ2期はまだかなー。
ふくふくとした白い塊が2つ。柔らかでもっちりとした薄い求肥で覆われたその中身は真っ白なアイスクリーム。冷凍庫から出して少し時間をおくことによって適切な柔らかさになる食物だ。先ほどコンビニで購入したブレンドコーヒーと合わせて共にいただく。
やはりアイスクリームは世界で愛される甘味。さらにホットのカップコーヒーも実にいい。代用品で淹れたコーヒーなどコーヒーにあらず。空間に満ちる香しさはやはり本物。美味いコーヒーは疲れた脳に染み渡る。
「コーヒーはやはり淹れたてが香高い。コンビニコーヒーでありながら焙煎され飲む直前に挽かれた豆は格別だ。これほどのものを手軽に飲める現代の企業努力に敬意すら抱く。雪見だいふくはこたつで食べるアイスとして考案されたと聞くがいつ食べてもいい。そういえば以前、高高度落下訓練で食べそこなったことがあったな、懐かしいものだ」
高角砲は絶対に外れるものだと思っていたがなぜあのときだけ当たったのだ。大隊の連中に食べさせてやりたかった。
今では遠い記憶を思い出す。当時は食べるものさえ満足になかったものだ。食事はただの作業。最前線の兵士たちには優先して食糧を振舞われたが味は二の次、三の次。保存性の高く生産効率の高いものだけが配給された。腐った冷たいジャガイモだけの食事。虫の入ったクッキー、食堂で振舞われるのは量だけ嵩増したトド肉という魚の臭い混ぜ物。そして悪名高きKパン。小麦に腐ったジャガイモを混ぜて混ぜて焼きあげた、小鳥も食べないようなものだ。土から掘り起こしたジャガイモを洗わず皮を剥かず、そのまま捏ねて腐葉土と生ごみを発酵し焦がした味がしたものだ。あれ以上にまずいものなど、世界にあるのか?
わたしは今食べているものを噛みしめる。季節に左右されず冷たいものに熱いものというだけで贅沢なのにこれを何時でも食べれるコンビニはよい文明。資本主義のよいところは金さえ払えばほとんどの物は手に入るところだ。そう言って口いっぱいに雪見だいふくを食べながら喜ぶ幼女の幻影が見えるような気がした。実際にはアラサー独身のおっさんがアイスとコーヒーを食しているだけだが。
あの喫茶店以降、呪術師を名乗るペテン師だか自称霊能力共から連絡はない。こちらから接触するのも馬鹿らしいので放置している。それと業界用語で呪霊と言われるらしい化け物との戦闘もなかった。戦場の夢も見なくなり私には平穏が戻った。だが、どこか喉にでも小骨が引っ掛かったような違和感を日常へ感じている。私の中にいる存在Xも私が無視すれば居ないも同じ。勝ったな。
そういえばと、五条と名乗る不審者から貰ったメモの情報をGoogleマップへ打ち込んで表示された画面を見た。衛星から撮影された敷地に映るのは周りを森に囲まれた日本様式の御殿といくらかの建物。東京の僻地に宗教施設?住所の情報を確認すると宗教系の高等専門学校が表示される。
「怪しいな」
「重要施設か?それにしては情報公開が雑だ。実際の航空写真ではないだろう」
「おまえなら殴り込みに行くのか?」
「馬鹿馬鹿しい。規模と装備すら不明な連中にあなたは神を信じますかとでも?」
わたしを転生させた存在Xが介入した組織の可能性もあるが向こうからもう一度アポでもなければ関わるか。宗教なんぞろくなものではない。
ブブブ。バイブ表示にしていたスマホ画面に着信があった。知らない番号であったが仕事関係だろうか?
私は反射的で通話状態にしてしまったがすぐに後悔した。取らなきゃよかった。
「はい。前瀬です」
「こんにちワンコ!!結婚でもしたの?名字、天成だったよね?」
「お、お、おまえは・・!」
「五条でーす!おっさん高専関係者に偽名使ってくるとかやるねーー」
とっさに通話を切ろうとしたが
「約束のライフル用意できてから今から取りに来てね!」
は?
「いやーさすがに正規で買えないものだし伝手使って頑張っちゃった!褒めてもいいよ!」
馬鹿な。ここは法治国家日本だ。こんな簡単に銃器が手に入るはずがない。高専という組織には暴力団関係が関わっているのか?猟銃(初心者が使用できる散弾銃)ですら申請と免許試験と本人調査が必要で、ライフル銃に至っては所持許可を受けてから10年以上かかって許可が下りるものだが、なぜいともたやすく手に入れることが出来たのだ。
「そんな怪しいもの受け取るわけないだろう。そもそも私は関わりたくない。二度とかけてくるな。」
なぜわたしをまた争いに引き寄せようとする。存在Xの強制力でも働いているのか、クソ袋関連か、わたしはただ平和な世界で平凡な生活を享受したいだけなのだ。科学の世界で、男で、戦争を知らず、追い詰められず、ただただ平穏を望むだけなのになぜ。
「前瀬 維人、貿易会社の人事部所属。36歳。東京生まれ。独身。最近は通販をよく利用する。通勤時間は往復60分、毎日の平均労働時間は12時間。社畜だねー。今度の健康診断引っ掛からない?」
個人情報をつらつらと並べたてれ私は血の気が引いていく
「おまえの、目的は、なんだ」
「見極めかな?じゃ、待ってるよ!」
私は携帯を力いっぱい握りしめて怒りをやり過ごす。なぜ分かった。喫茶店で会ったときも偽名の名刺を渡したはずだ。追跡されていた?それなら幼女姿の存在Xが何か言ってくるはずだ。
もう一度着信画面が表示される。またかかってきた。渋々電話をとる。
「オッパッピー!さっきぶり!高専って案内が居ないと入れないから、マンション入り口で待っててね。迎えが行くよん。」
言うだけ言って。またすぐ切れた。電話の先へ殺意が湧く。着信拒否にすべきだろう。仕事相手でもこんなやつと関わりたくない。しかし一体なにが悪かった?自己の行いを鑑みるが私に不備などないのだ。それもこれも存在Xが現れてから坂から転げ落ちるように日常から切り離されていく。どうして、どうしてこうなった。
「わたしとしてはアレと関わるべきでないと判断するが、今すぐに住居移転と休職をお勧めする」
うっさいわ!
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喫茶店で出会った男性は呪霊は見えるが六眼で観察したところ術式は使えない。
しかし2級を払えるような呪具を所有していた。出所が分かれば呪具作成師に大量発注して全呪術師に配備させれば呪霊に対するアドバンテージをとることができる。呪術会の革命にもなるかもしれない。まあそんな上手い話しはそうそう無いが。
銃とメモしたナプキンに術式を残しておく。残穢が探索できる窓に追跡させ天成と名乗った男の情報を掴む。天成は偽名。自宅を特定。会社員だということも分かった。何日か尾行したものの、呪霊を祓うまでは確認できなかった。欲しいと言われた銃は確保できたがどうしようか。未だ味方か敵かもわからない。なら見極める。
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五条さんが一度電話を切ってから、またふざけた調子で掛けなおしている。相手は怒っているようだ。
「オッパッピー!さっきぶり!高専って案内が居ないと入れないから、マンション入り口で待っててね。迎えが行くよん。」
じゃ!と五条さんが電話を終えるとこちらへ、ぐりんと顔だけ向けてきた。
「伊地知ー迎えに行ってよ」
「私これから送迎なんですが!」
「ついでに出来るでしょ。伊地知は僕のパシリなんだから早く行けって」
「私も自分は五条さんのパシリかなって内心思ってたんですけど言い切るあたり人間性がクズですね!」
「伊地知は僕専用だから問題なしー。ついでだから、これも持っててねー」
「せめて専属って言ってください!いえ専属でもないですけど!」
ふふんと五条さんが上機嫌にしているときは何かある。いやな予感が、
「米軍基地から直輸送!アサルトライフルーーー」
五条さんが映画セットでしか見かけないようなゴツイ銃を掲げて得意げにしているが本物でしょうか?多分本物ですよね。ふふ
「ってなんでここにそんなものがあるんですか!!!」
「欲しいって言われちゃったんだけど~なかなか渡せなくて~」
くねくねしながら女性に高い物を強請れたようなセリフ言わないでください!
「いやー取り寄せたはいいけど僕が持ってるといろいろ邪推されちゃて面倒でさー。管理まかせた!」
「なんでですか!!」
「ガンバ!」
「いやですーーー!」
腕時計を見るともう出発時間になっています!!
「五条さんすみません、わたし」
「持っていってね!」
「ヒイ!わかりましたわかりました!渡せばいいんですね!」
「え、ちょっと違うけど」
何か言いかけていた五条さんですが、先方をお待たせするようなことになってはいけません。時間に遅れないよう急いで車を回さなければいけませんね。
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住宅街を黒塗りの車が走っている。社内にデデンと後部座席を占領するアサルトライフルが乗っている。トランクへ入れて振動で壊れたらと思うと後部座席のほうがいくらかマシでしょうとシートベルトで固定してそのまま乗せてしまいましたが、職質されたらアウトでは?五条さんはいつも無茶を言いますね。はぁとため息をついていたら、その五条さんから“伊地知ーここ向かって人拾ってきて”と連絡が来ました。先に連絡を受けた場所とは違うようですが、履歴を追ってみると現場へ行く呪術師が変更になり場所は追って知らせるとメッセージが来ていました。五条さんがメッセンジャーなんて珍しい。
今回は呪霊が出没した現場にまわせる高専の呪術師が確保できず、外部のフリー呪術師(呪詛師紛いなグレー)の協力者を送迎することになっていた。所謂外注である。
ここで勘違いと「報告・連絡・相談」の不備による行き違いが起こる
伊地知は五条に指定された場所に居る人間が外部のフリー呪術師だと思い、また五条の説明不足な事もあり管理を任されたアサルトライフルを渡す人物と勘違いしてしまった。
呪術師は万年人手不足の上、代わりの人員をすぐ確保できないため、呪術師は現場に移動する時間で業況を説明されることもしばしばだ。もちろん呪霊への準備も車内で済ますことになることが多い。今から誰にとっても不幸なことに勘違いとすれ違いによる呪霊退治が始まる。
正直ターニャちゃんが特級相手に「これよりクラスター爆撃を開始する!総員衝撃に備えよ!」
っていうシュチュエーションが書きたいために始めましたが全然進みません。プロットもできているのであとは肉付けと誤字確認くらいですがそれが時間めっちゃかかる。次は準1級呪霊との戦闘です。