ここどこだろ、真っ暗だ。さっきまでの記憶が頭の中に写り始める。
松原さんは優しく接してくれたのに。何度も何度も手を差し伸べて、なのになんで、なんで、俺は素直になれないんだろう?松原さんか佳奈とそっくりだから?それもあるかもしれない。けど、それは言い訳にしかならない感じがする。
松原さんの事考えるとここまで胸が強く締められる感覚は恋と呼ばれるものなのだろうか。もしそうだとしたら俺はどうしたらいいだろうか。俺は罪悪感がいっぱいで
佳奈に対してどんな感情だったか、どんな目線を送って
いたか、思い出すことができない。
身体が少し火照ってきている。それもどんどん温度が上がっていく、暑い、熱い。誰か助けてくれ。
……あれ、身体中の熱が抜けたと思ったら真っ白、雪原の様な所に変わった。
夢であるならすぐさま覚めてほしい。まぁいい、少しだけ目を閉じて時間を過ごそう。
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やっと起きれたか。本当に変な夢だったな。…あれ、寝てた筈だなのに松原さんと目が会うのはおかしい。またか、膝枕。
前も思ったけど気持ちがいい。凄く柔らかくて花のような良い香りが鼻孔をくすぐって、とにかく居心地がいい。
ずっとこのままがいい。けどそれは無理なことだから静かに退く。
「松原さん、重かったですよね。すみません」
『藤堂くんの可愛い寝顔が見れたから大丈夫だよ』
「可愛くないですって、揶揄うのやめてくださいって」
『揶揄ってないよぅ〜。いつもはカッコいいけどこの時だけは本当にかわいい』
「流石に照れます。好きでもない奴にそんな事言っちゃダメですって」
松原さん天然な所あるからなぁ、そんな事言われちゃ俺だって心を動かされる。今だって手でも握られたら惚れる自信がするね。
『私は本気だよ?藤堂くんの事好きなんだもん』
「え、何言ってるんすか?冗談でもそんな事言っちゃダメですよ」
『本当だよ?好き。私なんか頼りなくって魅力なんてないかもしれないけど、優しくてでも控えめな所に惹かれたっていうのかな…』
ちょっ、松原さんが俺の事を好き?うっ、さっきより胸が痛い。ははっ、それだけ松原さんの事が好きって事か。なら、自分の欲望に従わおう。
「俺も、松原さんの事好きです。付き合ってくれますか?」
ああ、言ってしまった。もう、後戻りはできない。これから俺ができることがあるとすればそれは松原さんを心から愛して、決して失わないことだ。
タイトルの(仮)は外すか否か。
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そのまま『笑顔は迷子と共に』
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タイトル一から考えろやァァァ。