負の感情に飲み込まれそうになった時、無意識に走っていた。とてつもなく醜い、馬鹿馬鹿しい。もういいや、疲れたし寝っころがろ。
天井はシャンデリアと豪華な模様で敷き詰められている。面白くない、つまらない。どこを見ても同じ。てか俺何してんだろ。俺のやってることの方がつまんねぇわ。ま、いっか。変に期待されるよりは見放されたら方がマシに決まって『東堂くん、ごめん!』なんで来るんだよ。追ってくるなよ。
『藤堂くん。ごめんっ!私の所為だよね、本当にごめん!!」
「謝らないでください。俺が悪いんで」
『いやだって、私が変なこと言っちゃったからで。東堂くんが怒るのは仕方なくて……』
なんでそこまで優しいいんだよ、いっそ俺の事『お前なんで居るんだ』って罵ってくれた方が楽だよ。最近優しい人俺の周りに来すぎだろ、でもどうせまた失う。ここまで来ると笑えちゃうよ。
『藤堂くん?複雑な顔してどうしたの?笑わないと。幸せはやってこないよ』
「笑顔になれば幸せがやってきますかね?」
『うん、私はそう思ってるよ。ううん、こころちゃんがそう思わせてくれたんだ』
「弦巻が……あいつああ見えて凄いんすね」
『うん……。ちょっと抜けてる所はあるけどすごく優しいから』
抜けてる所があるのは認めるのか。ん、俺馬鹿みたいだ、こんなしょうもないことで悩んでるなんて。もう松原さんにあのこと言ってみようかな…………なんてな。まだそんな勇気ねえや。
お風呂入らせてもらって寝よう。
ふぅ、スッキリした。てかベットってどこなんだろ、流石に地べたでは寝たくない。黒服さんとやらに聞いてみるか
『藤堂様、客間はこちらでございます。ついてきてください』
「っ⁉︎ど、どうも。分かりました」
『では、こちらです。何かありましたらお声がけお願いします』シュッ
やはり弦巻家は不思議すぎるだろ。シュッ、って、人の移動時に出る音じゃないぞ。
……まだ寝るには早いな。ベランダあるなら少し出てみるか。空、凄い綺麗だな。少し風が寒い、そっかもう10月なのか。もう6年も経つか、時の流れは早い。
『藤堂……くん?』
「ん?松原さん?部屋隣なんですね」
『うん、まあこっちの部屋は千聖ちゃんと美咲ちゃんと一緒だけどね。藤堂くんは1人?』
「そうですね、俺だけ男なんで」
『あっ、そうだよね。じゃあさ、今からこっちの部屋おいでよ。千聖ちゃん達にも伝えとくからさ』
「はい、じゃあそっち行きますね」
『うんっ、待ってるよ』
松原さんは俺が男って事理解してる?俺は発情したりしないよ?でも勘違いする奴出てくるでしょ。心配になってくるわ。松原さん可愛いくて優しいとか人間の鏡だろ。
〜花音〜
藤堂くんどこか行っちゃった。お風呂とかかな?私もお風呂浸かりたいな、お風呂場行こう。
ふえぇ、ここどこぉ?黒服さんに話かけてみよぅ。
『お呼びですか?松原様』
「あっ、はい。ありがとうございます。いつも助かってます」
『いえいえ、それが私達の生き甲斐ですから』
「カッコいいですね 」
『そう言ってもらえて嬉しいです。松原様、着きました』
黒服さんにお礼を言って部屋に入ると何故か千聖ちゃんと美咲ちゃんがいた。なんでだろう?千聖ちゃんが言うには私が迷わないようにする為という黒服さんの気遣いらしい。私だって頑張れば迷いなんかしない……筈。この部屋ベランダあるんだ。ちょっと出てみようかな。
お星様綺麗だなぁ。でもちょっと寒いや。あれ?藤堂くんだ。部屋隣なんだ。でも悲しそうな顔してる、助けてあげなきゃ。こころちゃんが私を救ってくれたように。
ああ……どうしよう、なんとなくで東堂くんを部屋に誘ってしまった。変な女と思われてないだろうか。しょうがない、千聖ちゃん達に話すとしよう。
「あの、千聖ちゃん?美咲ちゃん?話したい事があるんだ。いいかな?」
『何かしら、花音?』
「あのね、さっきベランダに出て藤堂くんに会ったんだ。それでね、部屋に誘っちゃったんだけどいいかな?」
『はぁ…………いいわよ。美咲ちゃんはどうかしら?』
『私もいいですよ。なら、花音さん藤堂君呼んできてくださいね』
「二人ともありがとっ!!藤堂くん呼んでくるね」
なんだろう、ただOKをもらっただけなのに、凄く嬉しい気分になるのは。
タイトルの(仮)は外すか否か。
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そのまま『笑顔は迷子と共に』
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タイトル一から考えろやァァァ。