俺は今船の上に居る。しかも社交パーティするみたいなデカイ奴。全く揺れない、凄い。
学校とか大丈夫?日帰りな気がしないよ。
『藤堂様。私どもの方で明日からの一週間は休業とないます』
は?今休業って、流石の弦巻家でもそんなこと……あるのか?やっば、判断が劣ってきた。
という事なのだがこの船はどこに向かっているのだろうか。あそこに居る弦巻に聞いてみよう。
「おーい、弦巻。この船ってどこに行ってるんだ?」
『そうねぇ……まだ決まってないわ!サクラはどこに行きたいのかしら?』
おーっと?なんとなく感じてはいたけどさ?本当に計画性がないとは思いもしない。
『そうだわ!世界中の色々な所に行って笑顔にしましょう!』
色んな所って、漠然としすぎでしょ。世界って結構広いんだよ?そんなこと言っても通じなさそうだけど。
なんか眠い。目的地着くまで寝よ、どうせ客室みたいなのあるだろうし。
『あ、藤堂くん。眠そうだけど大丈夫?』
「昨日あんまり寝れなくて。どこかで少し寝ようかなって思いまして」
『そうなんだ。私もちょっと眠いな。黒服さんに場所教えてもらったからこっち来て。行こう』
そう言って松原さんは俺の手を引っ張る。眠いんだから体を揺らさないでほしい。こういう所が弦巻と普段から一緒にいるが故に移ったのか。
……てかこの人よく迷子になるって言ってなかったっけ?ちゃんと着くかなぁ。
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あー、うん。やっぱ迷ってるよね、ここどこなんだろうね。いざとなったら黒服さんを呼ぶか、そうしよう。
「松原さん、引き返しますよ。絶対こっちじゃないです」
『ふえぇ?そうかなぁ、でもこっち、あれあっち?本当にわかんなくなっちゃったよぅ』
「あの、慌ててる所なんなんですけど俺、めっちゃ眠いです。ここで寝ていいですか?」
『地べたはダメだよ。うーん、ベンチあるからそこにしよ?」
「え、でも硬いと寝れないです。本当に眠いんですけど」
『じゃあ私のお膝で、寝る?」
「え、まぁいいや。寝ます」
瞼が重い、もう寝よう。
〜美咲〜
はぁ……なんかまたこころに船に乗せられたよ。どうせどこに行くかも決まってないだろうし。
あれ、花音さんが居ない。藤堂君も居ない、2人でどこかに?2人じゃなきゃ相当ヤバイ。早く見つけないと!
結構走ったけど見つからない。これだけ大きいと仕方ない気もするけど……あれ、あの水色の髪って花音さんじゃない?声かけてみよ。
「花音さーん、どこ行ってたんですか?心配したんですよ」
『ごめんね、でも、ちょっと静かにしてくれる?』
なんでだ?と思って花音さんの膝下を見てみるとそこには眠っている藤堂君の姿が見えた。
え、膝枕?もしかして2人って付き合ってたの!?美男美女でいいと思うけど……そこまで会ってから経ってないよね、一目惚れとか?
『あ、あのね、そういう事じゃなくて、色々訳があるんだよ。あのね──』
なるほどね、花音さんの姿が目に浮かぶよ。
てかなんか花音さん頭撫でてるし。起きてる藤堂君はシュッとしててカッコイイけど寝てる姿は意外とカワイイんだね。花音さんが頭撫でちゃうのわかるよ。
『美咲ちゃん、藤堂くんね、なにか隠し貫いてる事あると思うんだ。何かはわからないんだけど、直感って奴なんだけどね』
隠してる事……か。確かに初めてあった時から変な感じはしていた。普通だったら人と会って丁度よく貧血で倒れるわけ無い。
でも、深追いは良くないと思う。その後は藤堂君が起きるまで花音さんと他愛もない会話をしていた。
タイトルの(仮)は外すか否か。
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そのまま『笑顔は迷子と共に』
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タイトル一から考えろやァァァ。