はーいどうもこんにちは■■■■です。
今日からいよいよ呪詛師編という事で、猿共を皆殺しにして呪霊殲滅を目指していきたいと思います。
まぁ皆さんなら分かると思いますが、このルート最大の敵は五条悟です。アホみたいなステータスしてるので真正面から戦って勝てる相手ではありません。
そ・こ・で! 勝てない相手が居るならば数の力で戦えばいいんです! 特に五条悟はなんだかんだで甘ちゃんですし、ミヤコちゃんがコツコツ好感度を稼いでくれたおかげでメンタルダメージ結構入ってるのでどうにかなる……かもしれない。具体的に言うと勝率は3割くらいあります。少ない? 五条悟相手に3割とか神ぞ?
……前置きはここら辺にしておきましょう。
五条悟にミヤコちゃんでは勝てないなら、勝てる相手をぶつければいいんです。
まず夏油傑との合流はすぐしたいですね。なんだかんだ言って呪霊操術は超強術式ですし、基本的に高専という組織と戦わなければ非術師皆殺しなんて出来ないので、1人で組織を相手どれる特級呪詛師、夏油傑の協力は必要不可欠。
そしてもう1人。特級にぶつけるのは同じ『特級』に限りますね。
ミヤコちゃんもステ的には特級狙えるんですがねぇ……。まぁ特級呪術師は特級呪霊相手に絶対勝てるくらいじゃないといけませんから。
「……里香ちゃん! どうして、どうしてあんなことしたの!?」
『だっでえ"ぇぇぇぇ、憂太を虐めだぁぁぁぁぁぁ!』
荒い呼吸を抑えるためか、他の胸の苦しさを千切り取りたかったのか。
乙骨憂太は胸を強く抑えながら、背後に取り付く怨霊へと声をかけた。
彼の中学校入学早々、事件は起きた。
少しだけテンションの高い同級生が、彼の事を小突いたのだ。あまりにも付き合いがない相手であり、乙骨の生来の『イジメやすさ』なのかそれとも本当にテンションが高いだけで仲良くしようとしてくれていたのか、今となっては定かでは無い。
ただ事実として、その同級生は階段から転げ落ち右腕を複雑骨折して現在は病院の中で『幽霊』とやらに怯えていて、転んだ時の衝撃で頭をおかしくしてしまったと噂されていた。
里香ちゃん。
彼に取り憑いたその怨霊の名前は祈本 里香。享年11歳の乙骨の婚約者だ。
婚約者と言っても、小学4年生の時の口約束であり、本人が本気で言ったものなのかそれとも冗談だったのか乙骨が知る術はもう既にない。乙骨本人としては当時はよく意味がわかっておらず、わかってからは本気であって欲しいとちょっと思ってたりしたことは墓まで持っていくつもりだ。
とにかく、祈本里香は乙骨と結婚する約束をして、その帰り道に車に撥ねられて即死した。そして、彼女は怨霊になった。
生前の妖艶さすら感じさせる幼いながらも端正な容姿からは掛け離れた異形のバケモノ。そうして乙骨に取り憑いた彼女は、乙骨を傷付けるものを全て破壊する厄災となった。
それだけならばまだ良かった。
だが、怨霊となった里香は完全に壊れたバケモノだ。ちょっと肩がぶつかった相手を吹っ飛ばし、悪い事をした乙骨を叱る親すらも薙ぎ倒し、挙句の果てには乙骨に近づいた女性をそれが乙骨の妹であろうと関係なしに攻撃する。彼の同級生も階段で乙骨を小突いただけで右半身がひしゃげる勢いで殴られて吹っ飛んだのだ。
誰かを傷つけまいと人と距離を置こうとすればするほど、優しい人間は乙骨を助けようとし、そうでない人間は乙骨をからかおうとする。そうして無差別に人が自分のせいで傷付けられていくのを見続けるのは、中学生の乙骨の精神にはあまりにも辛い現実だった。
誰かが傷付くくらいならば自分が、と思って喉に突き立てたナイフは粉々に砕け散り、高いところから飛び降りれば異形の里香に受け止められる。
どうすればいいかも分からないしどうしようもないことしか分からない。分からないまま、何もかもから逃げるように、何もかもを逃がす為に乙骨は走っていた。
宛もなくただ走って走って、そうして町の外れにある教会へと辿り着いた。随分前から人が寄り付かなくなっているここならば誰も傷つけずに済むはずだ。
「あら? えーっと、中学生かな? こんな町外れの教会に何か用? あ、もしかして入信希望?」
それは乙骨にとっての最悪だった。
柔和な笑みを浮かべたシスターさんが、掃除をしながら彼の方へと視線を向ける。
女性の、視線だ。
乙骨を害する者も、自分以外で愛する者も許さない嫉妬深い祈本里香がそれを見たらどうなるか────彼の顔から血の気が引いていく。
『憂太、色目を"お"ぉぉぉぉぉぉ!!!』
「駄目だ! 里香ちゃん!」
そんな制止の声を聞いてくれれば苦労なんてしないが、叫ばずにはいられなかった。
普通の人には見えないし触れられない。一方的な暴威の腕がシスターの細い体を砕く────。
「……? あらあら。随分とやんちゃな女の子ね」
────はずだった。
今まで自分以外の誰もその姿を見ることが出来なかった怨霊となった里香。
しかし確かにそのシスターは乙骨の背後から飛び出した里香の姿を
『ど、ど、ど、どろぼうね"ごぉぉぉぉぉぉ』
「ここは私のお家みたいなものだから、泥棒はどちらかと言うと貴方じゃないのかしら?」
『ゔゔゔゔるさい。憂太に近くな"あ"ぁぁぁ』
それだけではない。
乙骨はいつも声を出すだけで、あまりにも恐ろしくて止めることも出来ない異形のバケモノである里香を見ても、そのシスターは全く物怖じしていなかった。
更には繰り出される里香の拳やら光線やらを軽い足取りで避ける様はまるで夢のようで、乙骨は頬を抓ってみたが目の前のシスターは更に人間離れした動きを繰り返していく。
「仕方ない。ちょっと手荒だけど、まずはお話できるように落ち着かせるわね」
シスターが懐から何かを取りだし、それを里香に向かって投げた。
それがなんなのか乙骨には遠目ではよくわからなかったが、次の瞬間それは弾けて里香を包み込み、一瞬でその巨躯を縛り付けた。
『あか、りかあかすきぃ! だけど、このあかは嫌いぃぃぃい"!』
だがそれも一瞬の話。
祈本里香はその拘束を打ち破り、明確な殺意をシスターへと向ける。もはやその姿は異形とも呼べないこの世界に形を表した災害そのもの。
「なんでも嫌いって突っぱねちゃ駄目だよ。まずは受け取ってみて、それから嫌いか確かめてね」
負けじとシスターも懐から何かを取り出してそれをまた里香へと投げ付ける。
先程とは比べ物にならない量の赤色が里香を縛り付け、その隙にまた赤色が里香を覆い、その姿が赤色の球体の中に消えていく。
それでも尚里香は内側で暴れて拘束を食い破ろうとし、シスターはそれを抑えるために赤色の量を増やしていく。
『憂太ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ"!!!』
「あーもう! 暴れないで! これ以上は教会が壊れる!」
乙骨はまだ中学生であり、人生経験と呼べるものは非常に少ない。
だが、そのたった12年の人生経験でも彼は察した。この2人……正確には1人と1体の怨霊の戦いは自分が住んでいた世界とは次元が違う何かだ。
これ以上続けたら、本当に取り返しのつかない何かが起きてしまうと直感が告げていた。
「里香ちゃん! 落ち着いて!」
だから叫んだ。
里香の意識が自分に向いたという事実だけで心臓が不整脈を起こしそうになり、冷や汗で体感気温が一気に下がるが、それでも引き下がらずに赤色の球体の中で暴れている里香を諭す。
「このシスターさんは、全然僕のタイプじゃない。だから、落ち着いて欲しいんだ。僕は絶対に里香ちゃん以外を好きになったりしないから」
「え、私なんか振られた? 私は結構君みたいなバカがつくほどのお人好し感のある子はタイプなんだけど」
「シスターさんも、これ以上里香ちゃんを虐めないで下さい」
喉が乾き、立ちくらみがする。
自分なんて軽く薙ぎ払われてしまうような女性2人の視線が乙骨へと向き、時間が止まる。
1秒、2秒……そしてそれから数分か、あるいは数時間か。
先に動いたのは里香の方だった。
『ごめんなさい憂太……』
里香の気配が球体の中から消える。
消滅……した訳ではなく一時的に姿を消しただけであるが、少なくとももう暴れる意思はないということだろう。
「安心してね。私はあの子を抑えたかっただけで君を傷つけるような意思はないよ」
両手を上げて降参降参と呟くシスターの姿を見て、乙骨は思わずその場に座り込んでしまった。
まさに生きた心地のしない時間だった。もしかしたら里香ちゃんに殺されていたかもしれないと考えると、足が震えて立ち上がることも出来ない。
「それにしても君、なよなよしてるのに土壇場で動けるタイプか。そういう人はますます好きだよ。まぁ振られちゃったけど。それはそれとして、立てるかい?」
「す、すいません。ちょっと立ち上がれそうにないです」
差し出された手を掴んで、乙骨は立ち上がる。
女の人と握手をしたのに里香が出てこないあたり、もう心配はいらないと再び安心した。母親とも触れ合うことが出来なくなっていたと言うのに、久しぶりに触れた女の人が訳の分からないシスターになるとは昨日までの彼は思いもしなかっただろう。
「さて。そんな大層な悪霊を背負ってこの教会に駆け込んできた少年。君、名前は?」
「……乙骨。乙骨憂太です。さっきの子は里香ちゃん」
知らない人に名前を名乗って良いものかと一瞬考えたが、そもそも里香ちゃんが殺そうとするというとんでもない非礼をこちらがしていたのだ。聞かれた名を名乗るくらいしなければその罪は雪げない。
「憂太くんに里香ちゃんか。うんうん。いい名前だ。二人とも親に愛されて付けられたことが感じられる」
シスターは修道服の内側にしまっていた長い鮮やかな赤髪を解放しながら、幾つもある長椅子の一つに飛び乗って、その上で楽しそうにダンスを始めていた。
差し込んだ陽の光に照らされた赤髪は、まるで御伽噺のお姫様の髪の毛のようでほんの一瞬目を奪われたが、意識するとまた里香が飛び出して来そうで乙骨は慌てて目を逸らした。里香の事が無ければ間違いなく永遠に眺められていたであろうほど、美しい光景だった。
「……おっと、久しぶりに人間と会話したものだからね。気分が高揚してしまったんだよごめんね」
「久しぶりにって……貴方何者なんですか?」
「そう言えば名乗っていなかったね。では、耳をかっぽじってご清聴を願うよ」
シスターは相応に豊かな女性的な膨らみのある胸を張り、天に轟かせるような大きな声で。
「私の名前はシスター・ミヤコ! この世界を救う為に奔走するしがない美人修道女! そしてその為にまずはこの町の人間を救いに来た! といつわけでこれからよろしくね、乙骨くんと里香ちゃん」
往来で叫べばまず間違いなく警察のお世話になる名乗りを堂々と名乗って見せた。
というわけで未来の特級術師、乙骨憂太くんの登場です!
いやー、彼も中々チートボーイですからね。タワーディフェンスゲームで1人で全てのマスを攻撃範囲にして全ユニットの能力を使えるが如きチートを持つ夏油傑を純粋なパワーでぶちのめす純愛パワーファイター。彼とフラグを立てて最強呪術師、GTGこと五条悟をぶちのめしていこうぜ!
ん?
ミヤコちゃんが学生編とテンションが違いすぎるって? まぁ呪術師なんて言うストレス溜まる仕事辞めたからでしょう。彼女は職業:宗教家を選んだんでその為のハッタリもありますけどね。
ではまた次回。ここからは乙骨くんの初恋を奪っていくぞー!
……初手から振られてるし、スキル『玉折』のせいでプラスの繋がり持てないとか、乙骨くんは里香ちゃん一筋とかそう言うのは無しで!
この町に来たのは元々は『駒』を増やす為だった。
幾つかの宗教団体を内側から乗っ取り、資金集めの為の巣にし手を繰り返していたがあまりにも必要な分を集めるのには足りなかったので自ら動いてみれば、その矢先に
「祈本里香に、乙骨憂太か……。アレさえあれば、それで十分だ」
乙骨憂太は呪術師の素質が確実にある人間であるが、それが霞む程の圧倒的存在、祈本里香。
今まで出会ったどんな呪霊よりも、下手したら五条悟すらも超える呪いの女王。一体どんな経緯で気弱そうな乙骨にあんなモノが取り憑くようになったのか分からないが、乙骨を『駒』にすることが出来れば、里香が手に入る。
非術師を全て殺すとなれば、当然ながらくだらないことに非術師を守る事を第一にしている現在の呪術師界隈……そしてそこに所属する五条悟と戦うことになる。
当然ながら今のままでは万に一つも勝率は無い。だが、祈本里香が手に入れば話は別だ。
「さーて、これから頑張りましょうね、天翔さん」
「まぁそうですけど……でもこうしないとどうにもなりませんからね」
「はい、そうですね。とりあえず『駒』を幾つか使いますか。えぇ、絞りきった奴を幾つか。3つは保険金用に使うので残りを。はい、そうしましょう」
「やっぱり天翔さんは頼りになりますね!」
呪術師を止めてから都子ちゃんは第三次成長期が来て背が+15cmされて大人びた女性に進化しました。多分抑圧されてたものが解放されたんじゃないんですか?その影響か地味に術式も強化されています。やっぱ呪詛師が天職なのでは?
あと乙骨は中学生まで宮城暮らし→高校で東京に進学(家族を里香の被害から遠ざける目的)でそこで事件を起こし高専に存在が知られる……みたいな感じかなーと勝手に想像しました。