俺の家が女子高生の溜まり場になっている件   作:かしら

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こんばんは。本日は予告通り秋哉たちの仮入部のお話です!


そしてあのキャラが登場しそうですね(もはや答え出てる)


#11 野球とブシドーと

「よし、じゃあ行くか。」

「おう。」

 

 

 更衣室で体操着に着替えた俺たちは目当ての部活の活動場所である第二野球場へと向かった。野球場2面あるのすごいな。まぁここソフトも強いしそこら辺の充実度は高いのかもな。

 

 仮入部の案内にはグラウンド付近の部室に待機しているようにということだった。

 

 

「んと...ここか。」

「あれ、一番乗り?」

「っぽいな。あ、先輩たちもうアップしてるぞ。」

「げ、遅刻?!」

「いや、集合時間ぴったり。」

「よかった。ちょっと見学でもして待つとしますか。」

「だな」

 

 

 待つこと5分。この時点でわかったことが一つ。

 

 

「...なぁ冬、あの人たち何してんの?」

「悪りぃ、ちょっと俺にも説明できないかも。」

「創部して日が浅いのかな?」

「そんなことだと良いんだけど...ありゃ見るからに初心者だぞ。」

「すげーへっぴり腰でキャッチボールしてんじゃん。怪我すんぞ。」

 

 

 すると背後に人影が

 

 

「あ、もしかして軟式に仮入部?」

「あ、はい。」

「いらっしゃい、顧問の鈴木よ。」

「B組の笠原です!」

「同じく、福本っす。」

「2人とも野球の経験はある?」

「中学は3年間野球部でした。」

「自分は2年ほどブランクがありますが、それまでは。」

「そう。まぁとにかく中入ってちょうだい。...みんな!仮入部の子来たから一旦集合!」

「「「はい!」」」

 

 

 ほー女の先生が顧問か。なんか新鮮で良いじゃん。このレベルなら即刻レギュラーもらえそうだし。

 

 だがこの時の俺たちはまだこの部活の真の姿を見ていなかった。

 

 

「君たち、ポジションは?」

「自分はキャッチャーです!」

「俺は本職はピッチャーです。けど二遊間と外野の経験も一応。」

「そう。じゃあまずはアップして、それから守備練習をしましょうか。くれぐれも、怪我しないように。」

「「はい!」」

 

 

 先輩たちはアップ(らしきもの)をもう済ませているし待たせるわけにもいかない。ちゃっちゃとやっちゃうか。

 

 だがアップは1分と続かなかった。

 

 

「ちょっと!何やってるの!」

「「???」」

「何って、ウォーミングアップですけど。」

「そんな速い球投げたら危ないでしょう!」

「「は?」」

「怪我したらどうするの?!間違えて周りの部員にでも当たったら責任取れないでしょ?!」

 

 

 あぁ、先輩連中のアップが引くほど不自然だった理由はこれか。こいつの方針か。てか俺まだ5割も出してないぞ。球速で言ったって60出るかどうか。バッセン行ったら超低速クラスだぞ。

 

 

「えーっと、僕らまだそんな本気で投げてないですよ?それこそ怪我しちゃいますし。」

「とにかく、危ない練習はしちゃダメ!!」

「...はい。」

 

 

 ここからが地獄の始まりだった。

 

 

「よーしじゃあショートいくぞ。」

「お願いします!」

 

 

 人数の都合でノックはショートで受けることになった。ショートってやっぱ内野の花形じゃん?素早い動きに正確なスローイングが求められるこのポシションには他にはない魅力がある。

 

 ・・・うわ、いきなり三遊間かよ。

 

 

「いよ...っと!!」

「「おぉー」」

 

 

  逆シングルで収めた打球を素早く持ち替えそのままノーステップでファーストへ。よし、ストライク送球。

 

 その後も()()()()()()()()()()()()()()()し、内野ノックを終えた。なんか顧問のセンセーの表情が暗いなぁ。

 

 

「えーっと、君はピッチャーやってたんだよね?」

「あ、はい。」

「よし、投げてみてくれ。おーいキャッチャー」

「え、笠原じゃないんですか?」

「あいつウチのレギュラーだから。」

「あっハイ。」

 

 

 

 すると横から冬がやってきた。

 

 

「手加減するな。全力で投げてこい。」

「え、お前マジで言ってる?あのキャッチャー腰引けまくってるよ?」

「だからだよ。本物の投手がどんなものか教えてやる。」

 

 

 なんかよくわかんないけど冬怒ってるよねこれ。まぁいい、全力投球解禁していいなら大歓迎じゃ。

 

 

「ほんじゃあまっすぐからー!」

 

 

 結論から言うと一球しか投げられなかった。

 

 

「痛っテェ!!!」

「「え」」

「お、おい大丈夫か?!」

「ちょっと?!怪我したらどうするのよ?!」

「いやーあんなへっぴり腰でとって怪我したってそりゃ投手の責任じゃないですよー」

「おいおい冬、ここで喧嘩はまずいんじゃ...」

「今日の仮入部は終了ですッ!!!!!」

「お疲れっしたー」

 

 

 そそくさと帰り支度始めんなよ。

 

 

「ありゃないな。」

「んだな。にしてもあそこまで喧嘩売らなくても...」

「よーく言うよ。お前だって同じこと思ったくせに。」

「思っても口に出さないだけ俺は紳士だろ。」

「あんな大人げねェ球投げといて?」

「...流石にばれたか。」

 

 

 そう、あの時俺は”まっすぐ”は宣言通り投げた。だが()()()()()()()()()()()()

 

 

「あの状況でツーシーム投げるバカいないだろ」

「いや俺のツーシームって普段そんなに落ちないじゃん?」

 

 

 あの時俺は手元で小さく変化するボールを投じた。ただでさえビビりまくりだったキャッチャーは突如動いたボールに完全にパニクったってわけ。

 

 

「まさかあんなに綺麗に動くとは。」

「お前ってホント土壇場に強いのな。」

「よく言われる。」

「褒めてねぇよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...っていうことが昨日あってさー」

「なんか野球部の人たちが気の毒に思えてくるね...」

 

 

 ただいまバイトの休憩中。昨日の仮入部のあまりの酷さを早速つぐにぶちまけているところだ。

 

 

「えぇー俺は純粋に野球しただけなんだけどなー」

「秋哉くん野球部に行ったのかい?」

「あ、マスター。仮入部の時点で入るのやめましたけどねー」

「今度うちの商店街の人たちと草野球しようかと思ってるんだけど、秋哉くんも来るかい?」

「是非」

「すごい...秋哉くんの目がギラギラしてる...」

「よーし残りの仕事も頑張るぞー!!!」

「う、うん!」

 

 

 と、早速お客様だ。

 

 

「いらっしゃいま「頼もー!!!!!」は?」

 

 

 え、なに最近道場破り流行ってんの?まぁ別に俺はやりたくて道場破りしたわけちゃうけど。

 

 

 

「こちらの師匠に弟子入りを志願させていただけませんか?!」

「...なぁつぐ、うちの店いつの間に格闘技の稽古なんて始めたんだ?」

「は、始めてないよ?!」

 

 

 いかん、つぐ完全にパニックだ。ここは俺が行くしかねェ。

 

 

「お客様、1名様でしょうか?」

「いえ、私は弟子入りに!」

「んと...ひとまずこちらの席に。」

 

 

 ん?よく見たらちょっと外国人っぽい?

 

 あぁ、そういうことか。完全に理解した。

 

 

「観光でこちらに?」

「いえ、私は花咲川女学園の生徒です!」

 

 

 え、花女?

 

 

「...留学生かな。とりあえずマスター呼んだ方が...」

「やはり、師範(マスター)がいらっしゃるのですね?!」

「pardon?」

 

 

 

 いかんまるで会話が成立してねぇ。

 

 って待てよ弟子入りってまさか...?

 

 

「もしかして、バイトですか?」

「そうとも言います!」

 

 

 そうとしか言わねぇよ。

 

 

「あ、マスター。バイト志望の子が。」

「お、本当かい。」

「え、いつの間にそんな話に?!」

「いや、彼女の中じゃ最初からこの話だったっぽい。」

「そ、そうだったんだね。びっくりしたぁ。」

「あなたが御師匠様ですか?!」

「えぇっ?!」

「あ、どうやらこういうキャラな人みたいで...」

「秋哉くん順応するの早くない?!」

「個性的な知り合いが多いもんで。」

「あぁ、確かに。」

「納得すんのかい。」

「一応履歴書はもらいたいんだけど、あるかな?」

「こちらに!」

 

 

 おぉ、準備がいいな。ってか本当にただバイトしに来ただけかよ。焦ったよマジで。でも何だか面白い仲間が増えそうな予感。

 

 

「うーんと、若宮イヴちゃん。今年から花女の1年...何だ、2人と同い年じゃないか。それで...え?」

「何かあったの?」

 

 

 ん?なんだ?とりあえずマスターの横から履歴書を覗き見ると・・・

 

 

「モデル...?」

「エェェッ?!じゃ、じゃあ芸能人ってこと?!」

「ビャアアアそりゃすごい。」

 

 

 何だかやり取りが海鮮味を帯びて来たところで

 

 

「あの...何かありましたでしょうか...?」

「いや、ないよ。今日からよろしくね。若宮さん。最初のうちはうちのスタッフの仕事を見て少しずつ勉強していってくれればいいよ。つぐみ、秋哉くん、指導頼んだよ。」

「「はい!!」」

「よし、じゃあ僕は仕事に戻るよ。」

「よろしくな、若宮さん。俺は福本秋哉。んでこっちが羽沢つぐみ。どっちも高校1年生だから同い年だな。」

「若宮イヴです!よろしくお願いいたします!」

 

 

 うん、気持ちのいい挨拶だね。礼儀正しいしきっとねは真面目で真っ直ぐなんだろう。ちょっと日本の情報にタイムラグがある気がしなくはないけど。新メンバーは大歓迎さ。何だか楽しくなりそうじゃん?




投稿遅くなってすみません!
本当はさよひなの誕生日ネタやりたかったのですが本編に登場すらしてないということで断念、、、来年まで続いていればリベンジしますw

ちなみに作者は沙夜さんのフェス限はゲットしたものの誕生日限定までは取れておらず、、、石が足らんのですよ、、、w


次回も羽沢珈琲からお送りしようと思います。

それでは
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