今回も新バンドの登場です。一気に人増やしすぎな気もしますが思い立ったタイミングで出してあげないと一生登場できない気がしてきたのでやりますw
一応これで全メンバーの予定ですが、、、追いヒロインするかも?(調味料みたいに言うな)
何より今のところ秋哉の部屋に来てるのが2人だけという圧倒的タイトル詐欺師なので、、、苦笑
ここ数日気になっていることがある。
「なぁ、なんか顔色悪くないか?無理してんだったら遠慮なく言ってくれよ?」
「いえ!アキヤさん達にご迷惑をかけるわけにはいかないので...」
バイト仲間の様子が明らかにおかしいのだ。仕事もどこか上の空。始めたての頃こそ不安はあったものの、今ではつぐみと並んでホールのエースとして活躍してくれている。仕事を覚えるのも早いし何より人当たりのいいその接客はお客さんにも好評だった。
そんな彼女が最近仕事の時間以外は思い詰めたような難しい顔をする時間が増えて、接客中もどうやら無理矢理笑顔を作っているようだ。最近まで気がつかなかったがそこはモデル魂といったところか。ともあれ、仲間が何か悩んでいるなら力になってやりたい。いつもは俺が助けられてる側だし。
ということで本日の就業後片付けを済ませたイヴを待ち構えることに。いつだかのようにマスターに頼んで少し店内を使えるようにしてもらってある。今回は従業員のこととあってマスターの対応も早かった。
「イヴ、このあと時間あるかな?」
「今日は...大丈夫ですけど...」
「最近疲れてるでしょ。とっておきのお茶淹れてあげる。」
ここ数週間でお茶の世界もコーヒー並みの知識がついてきた。僕一旦ハマるととことんなタイプでして。
「落ち着く香りですね...さすがは日本茶です。」
「和の心をもっておもてなしって感じかな?」
「秋哉くんなんだかすっごく様になってるね...」
「いやー最近研究に没頭しすぎちゃって...」
「そこまでしてるとは...さすがアキヤさんです!」
「いや、大したことじゃないけどね...はい、どーぞ。」
「いただきます...わぁ、これぞ美味!ですね!」
「香りから全然違うね!」
今回淹れたのは日本三大名茶にも数えられた一品、狭山茶。深みのある香りとは対照的なすっきりとした後味は日本人のみならず海外にもファンが多い。心の休まらない今のイヴにはもってこいだと思って今回用意してみたんだ。
「さ、そろそろ話してくれてもいい頃合い?」
「うぅ...でもやっぱりお2人には...」
「今のままじゃ仕事に支障が出るよ。そりゃ、俺じゃ頼りないかもしれないけど。」
「「そんなことっ!」」
ん、なんでつぐまで?
「あ、いやその、秋哉くんはいっつもみんなのことよく見てるし、今回もきっとイヴちゃんの助けになると思うよ?私もできることならなでもするから!!」
「とまぁそんなわけだ。解決できるかは別としても、誰かに打ち明けることで楽になることもあるんだよ?」
「そう...ですね。ありがとうございます。実は...」
イヴから聞いた話をざっくりまとめるとどうやら彼女の所属する事務所でアイドルバンドを結成しようとなりイヴもその一員に選ばれたんだと。ただイヴを含むメンバーほとんどは楽器未経験。事務所の方針的には演奏のクオリティよりもビジュアルを重視しており何ならバンドとしての体裁だけ整えて見切り発車させたらしい。演奏に難があるメンバーの名誉のためか当て振りで初ライブに登壇。しかし機材トラブルにより生演奏でなかったことが観客に露呈し先日の初ライブを区切りに活動は一時停止となったそうだ。
「なんか...すっっっっげぇフクザツな話だな。」
「私はこれからもずっとパスパレを続けていきたいんですけど...」
”パスパレ”。彼女達の所属するバンド
好奇心と向上心の塊のような、それこそ武人のようにまっすぐなイヴのことだからこのままフェードアウトするのはきっと辛いだろう。そうは言っても、イヴ以外のメンバーとは面識が無いから話を聞こうにもどこの不審者だってなるよな・・・
「確かに...俺らの出る幕じゃ無いのかもしれないね...」
「そう...ですよね...」
「でっ、でも!何かできることが!」
「全く無いわけじゃ無いと思うよ。でも限りなくゼロに近い。何よりイヴ以外のメンバーと面識ないし。」
「チサトさんは、お2人とも会ったことありますよ?」
「「え?」」
「いつも羽沢珈琲によく来てくださってるじゃないですか。ほら、カノンさんと一緒に」
「花音さんと一緒って...あの金髪の?!」
「ハイ!」
あぁ、通りでとんでもねェオーラ感じたわけだ。芸能人だったのね。やっぱブシドーとか言うのかな。
「とにかく...残りの4人の気持ちを確かめたい。他の人たちもイヴのように続けたいって意思が強くあるのなら復活に向けてできることはあると思うし俺らにも助けられることが増えると思う。」
「ですね!」
「ただ...いや、ここでその話をするのはちゃうな。」
「なんですか?教えてください!」
「仮にメンバー達がそこまでの熱量でバンド活動と向き合うつもりがないなら...悪いことは言わない、諦めるんだな。」
「ッ!!!」
「あ、秋哉くん...?」
「音楽ってね、漢字”音を楽しむ”って書くでしょ?やっぱ根底に楽しくやりたいって気持ちがないならやめたほうがいいと思うんだ。”仕事だから”とか、そういうモチベだけじゃ多分長続きしないし結束力だって生まれないよ。つぐは今、蘭達とバンドやってて楽しいでしょ?」
「う、うん!」
「楽しくなきゃ意味ないんだよ。つまり...そういうことだよ。」
「な、なんか妙に説得力がある...」
いかん、薫先輩リスペクトが・・・くッ、儚いぜ()
「あの、アキヤさん!パスパレのメンバーと会っていただけませんか!」
「...わかった。ただし、現実受け入れる覚悟だけはしといてね。」
「秋哉くん...?」
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後日、羽沢珈琲店にパスパレのメンバーが勢揃いした。なんていうか、芸能人ってすげぇ(小並感)
「いらっしゃいませ!ご注文は?」
「じゃーあたしポテト!」
「私はホットコーヒを」
「ジブンはアイスコーヒーで」
「あ、私もアイスコーヒー」
「私は...カモミールを!」
「え、イヴちゃんそれお花の名前じゃないの?」
「ハーブティーなんです。最近始めまして。」
「へ、へぇー」
なんだろう、口開けばちゃんと女子高生だね、って失礼か。
「うわぁ...なんかやっぱ緊張するね、オーラが違うっていうか...」
「蘭たちも大概だぞ?」
「蘭ちゃんとか巴ちゃんは確かにすごいけど...私とはちょっと住む世界が違うかも。」
「案外そんなことなかったりするかもよ?」
「そ、そうかな?」
「あぁ、きっとな。お、ポテト揚がったよ。よし、行くか。」
オーダーの品々を引っ提げイヴたちの元に戻る。今度はつぐみも一緒だ。
「お待たせしましたーいやいや、いつもうちの若宮がお世話になってます〜」
「いえいえ、こちらこそ。」
千聖さん、だっけ。なんかこの人の笑顔、ちょっと怖いかも。視線から凄まじいまでの警戒心が透けて見えるんだけど。
「ところでイヴちゃん、あなたの同僚さんたちはいつまでここに立っているのかしら?」
「「うっ」」
「私がお願いしたんです。この前のライブの後、ずっとモヤモヤしていて...」
「仕方がないじゃない。あれは機材のトラブルで、裏方の方に問題があったのだから。」
うわーバッサリ。それも人のせいか。この人さてはそこまで乗り気じゃないな。
「でもそれみなさんが生演奏してれば防げたトラブルなんじゃありません?」
「うるさいわね!だいたい、部外者が口出ししていい問題じゃないのよ!」
「「ヒッ!!」」
「ちょ、ちょっと千聖ちゃん!店員さんびっくりしてるから!」
「でも店員さんの言う通りだよねーあたし達がピピっとその場で演奏しちゃえばよかったわけじゃん?」
そう言ってムシャムシャと何事もなかったかのようにポテトを食い漁る青髪ショートの人。あれ、なんか見覚えあるような・・・気のせいかな。
「日菜ちゃんは簡単かもしれないけど!」
「で、でも日菜さんの言うことももっともッス...ジブンがもっとこう...ちゃんとしていれば。」
「わ、私も...もっとちゃんと歌えてたら...」
「あのー、みなさんってもう一回ちゃんとバンドやりたいっすか?」
「あなたさっきから何なのよ!」
「チサトさん!」
「「えっ...」」
驚いた。ここまで真剣な表情のイヴはなかなか見られない。よほど悔しい思いこの子はきっとしたんだ。
「私は...私はまた皆さんとちゃんとバンドがしたいです!演奏しているフリじゃなくて、ちゃんと自分たちの演奏で!」
「あたしはギターが弾ければなんでもいいけどねー」
「私も、もう一回やりたい!」
「じ、ジブンも...!」
なんだ、案外すんなり・・・
ダンッ!!!
「ヒッ!!」
「ちょ、つぐっ!」
「ご、ごめん!!」
勢いよく机に拳を叩きつけた千聖さんの目が死ぬほど怖かった。さっきの笑顔が
「あなた達それ本気で言ってるの?私たちはいい笑い物で、晒し者になったのよ?!」
「だから汚名返上するんじゃなくって?もっとも、叩かれてるのは事務所さんの方っぽいっすけどねー」
「だからよ!私たちはいいように乗せられるだけ乗せられて、その上尻拭いまでするなんてゴメンよ!勝手にしなさい!!」
「あちょ、千聖ちゃん!!」
「やめときなって彩ちゃん。」
「でも!」
「僕も同感です。今のあの人にはきっと何言っても通じないっすよ。もっとも、”私もやーめた”って話なら別かもしれないっすけどね。」
「あはは、面白いねキミ!るんってきた!」
「る、え?」
「あぁそのスミマセン、日菜さんは感情表現が独特でして...」
「褒められてます?」
「かなり。」
「あざす」
「秋哉くん...溶け込むの早すぎない?」
「あ、自己紹介してなかったね。私は丸山彩。”まんまるお山に彩りをっ”で覚えてね!」
「おぉー、アイドルだぁ!」
「やったね彩ちゃん、珍しくウケてるよ!」
「も、もうーそういうことは言わなくていいのっ!」
「「え」」
「え、えと...大和麻弥ッス。ドラムやってるッス。」
「お、仲間だ。」
「え、ドラマーなんスか?!」
「あ、スイッチ入れちゃったねぇーちなみにあたしは氷川日菜!ギターだよ。ヒナって呼んでねー」
「「ん?」」
「どうかしたッスか?」
「ギターで...」
「ひかわ...?」
「あぁーそれもしかしておねーちゃんのこと?」
「「おねーちゃん???」」
「2人が言ってるのって氷川紗夜のことでしょ?」
「あ、はい。」
「あたしの双子のおねーちゃんなんだ!」
「「あぁーー」」
納得。見覚えあるわけだよ。見てんだもん。姉ほど目つきが鋭くないせいか一瞬わからなかった。あの人も笑うとこんな感じなのかな・・・
「あ、俺は福本秋哉っす。でこっちが羽沢つぐみ。イヴと同い年っす。」
「え、年下?!」
「しっかりしてたんでてっきり年上の方かと思いましたよ!」
「え、アキくんとつぐちゃんて付き合ってんの?」
「「へ?」」
「ちょ、日菜さん?!」
「確かに、お二人はメオトのようです!」
「イヴちゃん?!」
「ないですないです!私なんかが秋哉くんとなんて!!!」
なんかすっげー否定された。それはそれでショックかも。
「ただの幼馴染っすよ。」
「へーそっかぁ。なんかさっきやけにくっついてたからてっきりそういうんだと」
「え?!や、ちが!」
あ、オーバーヒートした。
「あれ、なんか聞いちゃマズかった?」
「自分は別にいいんですけど...ちょっとこの子ピュアでして。」
一旦バックヤードに撤収し戻ってきたところでイタズラっぽく日菜さんが笑って聞いてきた。
「いや、だめでしょ日菜ちゃん!」
「まぁまぁ、ちょっと休めばころっと復活すると思うんで...お気になさらず。なことより、どうします?このまま4人で?」
「チサトさんとも一緒に...」
「できれば...5人がいいかな。」
「そう...ですか。まあまたなんかできることあれば手伝いますんで声かけてください。ここに来てくれれば大抵はいるんで。」
「あ、じゃあこれあたしのLI○Eだから追加しといてよ!」
「え、いいんすか?」
あれ、ちゃっかり芸能人と連絡先交換してね?日菜さんフッ軽すぎる。どっかの姉とは大ちgゲフンゲフン。
何やかんやで日菜さん(と、その流れで彩さんと麻弥さんも)と連絡先を交換しお会計をしていると、入り口のドアが開いた。そーいや今日はやけにお客さん少なかったな。
「いらっしゃい,,,あ、リサさん!」
「ん?あ、リサちーだっ!やっほー」
「あれ、ヒナじゃん。こんなとこで会うなんて珍しいね〜」
「え、お2人知り合いなんすか?」
「アタシたち高校のクラスメイトなんだっ☆」
「そゆことー!」
何そのクラスはちゃめちゃ楽しそうじゃん。今から羽丘共学にしない?
「あ、そういうことでしたか。はいお釣りですー」
「アキくんまたねー」
「またね!秋哉くん!」
「今度はドラムの話、ゆっくりしたいッスね!」
「あ、是非是非!麻弥さんの話気になるっす。」
「そ、そうですか?フヘヘヘ」
個性的なお客さんを見送ったところで今度はカウンター越しにリサさんと向き合うとしよう。先の一件にて一時戦線離脱中のつぐに代わって本来はシフト外のイヴにも手伝ってもらっている。あれ、結局イヴに助けられてね?
ひとまず、パスパレの方はもう少し引いたところで俺は様子を見たほうが良さそうだ。
ところで、つぐみさん生きてます?
さ、これで当初の構想の中のヒロイン候補は出し切りましたよ。あとはどう絡ませるかですね。あぁ楽しみ楽しみ(棒)
次回は再びリサ姉回ですかね。案外ここ2人てのもアリ・・・?
ご希望のヒロインとかいらっしゃいましたらぜひご一報を。
持ち帰って検討はしますよ(書けよ)
ではまた次のお話で
それでは。