俺の家が女子高生の溜まり場になっている件   作:かしら

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秋哉くん初めてのアルバイトでございます。



#6 再会はコーヒーの香り

アラームとともに目を覚ます。時刻は朝5時。時刻は朝5時ィ?!なんでだ?いつもより2時間近く早いんだけど・・・無意識に二度寝に入りかけたところで思い出す。

 

 

「そっかはぐみと約束したんだった。さみぃー...」

 

 

昨日帰りがけにはぐみにランニングに誘われたんだった。冬を越したとはいえ3月の早朝はまだ冷え込む。服どうしよっかなぁ。まぁ走ってる間に温まるかな。

タンスの中からトレーニング用の服を出し着替える。

 

支度を済ませ北沢家に到着すると、既にはぐみが外で待っていた。

 

 

「あ、来た来た!おっはよー!!!」

「ちょ、まだ朝早いから!」

「あっ!そーだね、しぃーっだね!」

「おし、じゃあ行くか。」

「うん!れっつごー!」

 

 

そこから約1時間半、ようやく帰って来たところだ。ってかはぐみの体力やっぱすげぇな。何より、出発してからほぼノンストップなんだよ。信号待ちの数秒以外はまず止まらないし。いくらトレーニングしてたとはいえ追いすがるのがやっとだった。

 

 

「とうちゃーく!」

「ぜぇ、はぁ...おま、ペースすげぇな、体力底なしだろ」

「わーいアキくんに褒められたー!」

 

 

ホント、どっからこんなエネルギー生み出してんだって感じ。おじさんもう疲れたよ。帰ってもう一眠り・・・といきたいとこだが今日バイト初日なんだよな。

 

 

「アキくん明日も行くでしょ?」

「え、毎日この量走ってんの?!」

「そーだよ!」

「そりゃ体力底なしになるわ。おっけー、同じ時間でいいか?」

「おっけーだよ!」

「了解、んじゃまた明日な。」

「ばいばーい!」

 

 

はぐみと別れて帰宅。シャワーを浴びてチャチャッと朝飯を済ませる。(ちなみに朝は米派)

開店は10時だけど履歴書渡したり色々あるだろうから早めに行ったほうがいいよな。

 

昨夜のうちに作ってプリントアウトしておいた履歴書を丁寧にしまっていざ出発。

お店に着くとつぐが店頭の掃除をしてた。やっべ、もう開店準備始まってたか。

 

 

「おはよ、遅かったかな?」

「おはよう秋哉くん!遅くなんてないよ!」

「よかった。マスターは?」

「お父さんなら中にいるよ!」

「おう、ありがと」

 

 

店内ではつぐの両親が開店の準備にとりかかっていた。

 

 

「あ、あの、おはようございます!」

「お、来たな新入り!」

「今日からお世話になります!あ、これが履歴書です。」

「お、飲食店の経験があるのか...よし。よろしく頼むよ、秋哉くん。ひとまずこっちに来てくれるかい?」

「あ、はい!」

 

 

マスターに案内されバックヤードに通される。

 

 

「これが君の制服だよ。」

「え、もう用意してくれたんですか?!昨日の今日なのに...」

「なんてことないさ。秋哉くんにはうちの戦力になってもらわないとだからな。」

「ありがとうございます!頑張ります!」

「よし、そしたら着替えてホールに戻ってくれ。仕事の内容を説明するからね。」

「わかりました!」

 

 

着替えをすませて鏡を見ると・・・

 

 

「...結構似合ってる?って自分で言うことちゃうか。」

 

 

何を1人でボケツッコミしてんだか。でもそれだけ俺もテンション上がったってことよ。

バックヤードを出て店内に戻ると、つぐとマスターが待っていた。

 

 

「秋哉くん、似合ってるよ!」

「あ、やっpゴホンありがと!」

 

 

な?俺の感想間違ってないだろ?

 

 

「よし!じゃあ今日からホールはつぐみと秋哉くんの2人で回してもらうよ。とは言っても秋哉くんはまだ多分1人じゃ大変だろうからまずはつぐみの動きを見つつ勉強してってくれ。わからないことがあればその都度質問するんだよ。」

「了解です。」

「秋哉くんてバイト初めて?」

「いや、向こうでも接客の経験はあるよ。喫茶店ではなかったからちょっと勝手は違うかもだけど...」

「接客やったことあるなら大丈夫だよ!」

「よし、じゃあ店開けるぞー」

 

 

そこからはつぐの仕事ぶりを見つつ喫茶店の仕事を勉強する。やっぱり最初は勝手もわからないからちょっと大変だったけど、慣れてくるとなんとかスムーズに動けるようになった。

常連さんの何人かとも話をしながら、初日から楽しく働けているんじゃないかな。

 

 

「...とはいえやっぱ初日は疲れるなぁ。」

 

 

今は昼休憩中。マスターの賄いを食べながら(賄いとはいえ絶品)午前中の仕事を振り返る。

特に大きな失敗もなくこれているが、慣れが出てからの方が油断が出てミスもしがちだ。気を引き締めていこう。

と、気持ちを入れ直したとこで

 

 

「秋哉くん、そろそろいける?」

「うん、オッケーだよ。」

「あ、そうだ」

「どした?」

「今日、蘭ちゃんたちが来るって言ってたんだ。」

「お、まじか。」

「先に連絡しとく?」

「いやいや、そこはサプライズにしてみようよ。」

「うわ、なんか緊張するね!」

「ははは、楽しみだね。さ、行こっか?」

「うん!」

 

 

午後からは俺1人でお客様を任されるようにもなり順調に仕事を身につけていった。

つぐがちょっと抜けたタイミングで、アイツらはやって来た。

 

 

「あ、いらっしゃいませ!」

「え...」

「ちょっとひまり、急に立ち止まらないでよ...ひまり?」

「ちょっとー入り口塞いでるよぉー?」

「なんだよ、なんかあったのか?...って、秋哉!」

「みんな久しぶりだね、()()()()()どうぞ?」

「おぉー本物のあきやんだー」

「逆に偽物ってなんだよ」

「そーいやあこがこないだ久しぶりに秋哉のこと話してたけど...元気だったか?」

「元気元気。あ、あこにはまだ帰って来てるって言ってないんだ。」

「サプライズってことか、ならアタシからは何も言わないでおくぞ。それともここに呼ぶか?」

「あ、それもアリかも。」

「おう、じゃちょっと電話して来るぜ」

「ちょ、ちょっと2人とも!なんでそんなナチュラルに話せてるの?!驚いてないの?!」

「いやーびっくりだよ〜」

「アタシはどっちかっていうとなんでこいつがここで働いてんのかの方が気になるんだけど。」

「あ、今日からここでバイトなの。どうぞご贔屓にー」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇ?!」

「もうひーちゃんってばいちいちリアクションが大きいんだからー」

「で、なんで帰って来たの」

「もう少し歓迎ムード出せないの?」

「......」

「春から清嵐高校に通うからです。」

「えぇぇぇぇ(以下略)」

「ちょ、ひまりちゃん!お客さんいるから!」

「あ、つぐ!なんで教えてくれなかったのぉー」

「うーん、サプライズ?」

「いやいや、衝撃大きすぎるって!」

「ふふ、大成功、だね?」

「カンペキだな」

「つぐ、いつもの」

「うん!あれ、巴ちゃんは?」

「あこに連絡してる...お、噂をすれば」

「おう、呼んどいたぞ。秋哉のことは話してないぜ」

「サンキュ巴。にしても4人とも反応が想像通りすぎてちょっと怖いぞ?もう少し意表を突く努力してくれないと。」

「さすがのモカちゃんもさすがにこれは予想外ー」

「いやいや、普通無理でしょ?!」

「アタシたちに何求めてんの」

「いやーすっかり驚かされたな!」

「なんか若干1名怖いのいた気がするけどまぁいいや」

 

 

仕事の合間なので俺もつぐも長話はできないがお互いの近況報告をしたり久々の話に盛り上がった。

 

 

「そーいえば、お前たちバンド始めたってマジ?」

「まじまじー」

「今度秋哉くんに見に来てもらおうよ!」

「お、いいなそれ!久々に秋哉とドラム叩けるのかー!」

「アタシは別に...」

「でも秋哉ってドラム叩けるのか以外の楽器できるの?」

「ちょこっとだけならな。中学でアレンジとか勉強してたから。」

「相変わらずすげーな」

 

 

なんて話していたら巴のスマホが震えた。

 

 

「お、あこだ。もうすぐ着くってさ。あいつびっくりするだろうな!」

 

 

そして新たな訪問者が降臨する・・・

 

 

 




さぁ一気にメンバーが増えましたね
今後の展開にご期待ください!



次回!漆黒の堕天使降臨ッ!!!!!()
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