プロローグ 紅の彗星 作:龍夢
森羅万象に怠らず、全ての事象に
『境界』は存在する。
己がいるべき事象を超えてはならぬ。
軽はずみに超えてしまえばもう二度と
後戻りはできない。
彼は其れを監視する者であり、全て事象に囚われない存在なのだ。
亡き賢者の日誌の一部。
プロローグ 紅の彗星
ある日、テイワットの夜空に紅の彗星が各大陸で見られた。
未知のものに遭遇した大抵の人は好奇心、もしくは恐怖などの多種多様な感情や心境を表す、実際そうだった。
好奇心は猫を殺すというが、まぁそれは置いておこう。
紅の彗星は禍々しくも美しい淡い光を放ち、水平線に消えてしまった。
翌日天体関係の研究員たちはそれが落ちたかもしれないと場所を推測しそこに向かったが、彗星かけらは愚か、残骸、クレーターなど見つからなかった。
寧ろ「何もなかった。」「彗星自体が幻の様だった。」だと、研究者は皆そう口にした。証拠や落ちた形跡は全くなく、情報があまりにも少なすぎて紅の彗星は謎のままに終わった。
一方、自由の国【モンド】では風魔龍であり
四風守護の【トワリン】の暴走が収まったその日の夜に、紅の彗星が見られた。
禍々しい光ではなく、淡く儚い赤い色をしていた。モンドの住人は皆口を揃えてこう言ったのだ。
「まるで朝焼けの様な美しい景色だった」と………。
果てまで続く空と幾つもの柱…此処にはそれしかない。そんな時、あちこちで爆発音が響き支柱が崩れ去る音が響く。
どかーーーーーーん!!!
崩れ去る支柱の残骸の中から【鋭い刃】を放ち、崩壊する支柱から脱出する黒髪の少年が見える。
少年は黒と赤をメインとした動きやすい服を着ており、右手には黒色の剣、左手には白色の剣を持っている。そして、背中には赤と金色の羽を身につけている。
少年は神に攻撃するが、バリアによって防がれてしまう。剣に魔力を込めてバリアを壊そうとするが、神に意図を読まれたのか後ろから攻撃されてしまう。
なんとか回避したが、腕にはかすり傷ができてしまい血が滲む。
「…いったぁ…!」
「ほう…なかなかやるな、人の子よ。」
【人の子】と言った【神】は次々と少年に向かって数え切れないブロックを召喚し、攻撃する。
少年は舞う様にブロックを回避し隙を狙って
【鋭い刃】を【神】に攻撃をしているが、ブロックとバリアによって防がれてしまう。
「余所者…いや、【後継者であり王】であるお前は【この世界の邪魔】でしかならん。」
「だからなんの話…あぶな?!」
黒髪の少年は【神】と話すタイミングを図っているが向こうは聞く耳を持たない。
寧ろ、少年を排除しようとしているのだ。
…彼は旅人であやゆる世界を旅している。
先程故郷に帰ろうとしたが、見たことのない場所に降り立ってしまい謎の神に襲撃されたのだ。
挙げ句の果てに訳のわからないことを言われる始末、そして今に至る。
ブロックを全て回避し、少年は二剣に魔力を込める。二剣は赤と黒のエネルギーに包まれ、少年の瞳は紅に染まる。
「アサルトソード・エクリプス!」
少年は必殺技を放ち、辺りは爆発の煙に包まれた。やったか?と思ったそのとき…
「…堕ちろ。」
少年は一瞬、時が止まった様な感覚を感じた。
刹那、頭が真っ白になり心の中では一つの言葉が体全体をめぐる。
まずい
そして…
どかーーーーーーん!
神は少年の力を吸収し、反撃。
辺りは大爆発し、周囲の柱は崩れ去り雲は衝撃波によって流される。
その中少年は、爆破に巻き込まれ気を失い
下へ落ちていった…。
初めてまして、龍夢と申します。
原神オリ主小説を書きたいという願望を持っており、気ままに書いています。
このサイトは初めて使うので間違いがあるかもしれません。
pixivにも同じのを投稿していますがこちらが中心になるかもしれません。
よろしくお願いします!