ダンジョンで聖剣を抜刀するのは間違っているだろうか   作:クロウド、

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当初考えてた話と少し変えたので前の話をいくつか添削しました。


炎の剣士、篝火のもとで

 ヴェルフから『雷鳴剣黄雷』を受け取りギルドでの換金を終た僕はえメインストリートを抜け、細道をいくつも曲がりベルは目的の場所にたどり着いた。

 

 そこにはもはや廃墟といっても刺し違えのないもの、かつては神様たちを々を崇めるために作られたはずの教会は人々の記憶から忘れ去られた哀愁が漂っていた。

 

 正面玄関にあるボロボロの女神の像は顔が崩れながらもほほえみながら僕を見下ろしている。

 

 中に入るとそこは外見に負けず劣らずの半壊状態で割れた床のタイルからは雑草が繁茂している。崩れた天井の大穴から、まだ日が高い陽光が覗いている。

 

 僕はすたすたと部屋の奥に行くと地下室へと向かう階段を降り始める。

 

 そして、地下室の扉に手をかける。

 

 ―――その扉を開くと歪んだ空間が広がっていた、床、壁、天井全てが本棚に覆われている。その異常な空間に僕は一切戸惑うことなくそこへ飛び込んだ。僕の体は浮遊し、一人での空間の奥に向かっていく。最初は不思議だったその感覚もいつの間にやら慣れていた。

 

 しばらくの浮遊の空間が切り替わり目的地の廊下に出た。そのまま真っすぐ進み、扉を開くとそこはまるで図書館のような部屋、本棚が並んだ二階から一階が見下ろせるようになっており、一階の中央には様々な機器が繋がれた大きなテーブルがある。更には僕より大きな本が壁の周りに何冊も並んでいる。

 

「あっ、ベル君おかえり!」

 

 部屋を一度ぐるっと見回すと二階の本棚を見ている小さな人影があり、その人物は僕が部屋に入ったのを見て手すりから僕を見下ろすと、とてとてと階段を降りてくる。

 

 僕の前に走り寄ってきたツインテールがトレードマークの彼女こそ僕の主神、神ヘスティア様だ。

 

「只今戻りました神様」

 

「今日の収穫はどうだったんだい?」

 

「いつもどおりですけど、ちょっとイレギュラーに巻き込まれて変身しちゃいまして」

 

 神様に報告しながら僕は入り口から一番手前のパネルの付いた引き出しを引く。そこには鉄製の小さな本棚があり、丁度ワンダーライドブックがすっぽり入るくらいの大きさだ。僕はポケットから『ニードルヘッジホッグ』、『猿飛忍者伝』そしてヴェルフから返してもらった『ランプド・アランジーナ』を取り出し収納する。

 

ニードルヘッジホッグ!

 

猿飛忍者伝!

 

ランプド・アランジーナ!

 

 こうしておけば無くす必要もないからワンダーライドブックは基本ここに収納している。

 

「イレギュラーって?」

 

「五層でミノタウロスに遭遇してしまいまして……。」

 

「そっかぁ、ならしょうがないね……なんにせよ君が無事で本当に良かったよ。君が死んだら僕は途方に暮れてしまうからね」

 

「大丈夫です、伊達に『リベラシオン』で修行してませんから」

 

 神様を安心させるために胸を張ってそう答えると、神様は優しく微笑んでくれた。すると、何かを思い出したようにテーブルの縁の箱を見る。

 

「あっ、そういえばベル君。新しい本が出来てたぜ」

 

「本当ですか!?」

 

 僕は神様の言葉を聞くと箱に駆け寄り、中に入っていたワンダーライドブックを取り出す。今朝まで何も書かれていなかったブランクの本が青色に変わっていた。

 

ピーターファンタジスタ!

 

 僕は新たに完成したワンダーライドブックを取り出すと代わりに何も書かれていないブランクのブックを代わりに収納しておく。こうしておくといつの間にか新しいワンダーライドブックが出来て完成するとひとりでに箱が開く仕組みになっているようだ。

 

 新しく完成した本は青いワンダーライドブックで表紙である『ガードバインディング』には手をつないだ少年少女の姿が描かれていた。ジャンルは……『物語』か。

 

「それにしてもここは本当にすごいよね、見たことがない本が沢山あるし聞いたこともない知識が山のようにある。ボク達にとっては宝の山だよ」

 

 この場所は寝室もシャワーも教会よりも遥かにいい、実質こっちが僕たち【ヘスティア・ファミリア】のホームと言ってもいいかもしれない。

 

 寝室に入ると、そこには一人の小さな女性が室の良いベッドで横になり広場にあった本を読みふけっていた。僕が部屋に入ったのに気づいた彼女は

 

「それにしてもここは本当にすごいよね、見たことがない本が沢山あるし聞いたこともない知識が山のようにある。ボク達にとっては宝の山だよ」

 

「ハハハ。まぁ、僕も良くはわかってないんですけどね」

 

 ―――一年前のあの日、おじいちゃんが事故で亡くなった日変な男の人が現れた。

 

 その人はピンクの帽子にピンクのシャツ、そして肩当て付きのジャケットを着た恐ろしく派手な格好をした男性でちょび髭とメガネが特に印象に残った。その人は、唐突に僕に一冊の本の渡してきた。

 

『ボンヌレクチュール、僕はタッセル!ベル・クラネル君、君にコレをプレゼントしよう!』

 

 そういって男の人が僕に渡してきたのは『ブックゲート』という題名と穴のような絵が書かれていたワンダーライドブック。

 

『これをなんでもいいから扉の前で開いてみると面白いことが起きるよ〜!』

 

『面白いことってなに……って、あれ?』

 

 うつむいて本を見ていた僕が視線を上げると、既にその人の姿はなかった。

 

 そして、男の人に言われたとおり扉の前で本を開くとこの空間に繋がりそこに火炎剣烈火とワンダーライドブックがあった。

 

 初めて火炎剣烈火を手にしたときのことはよく覚えている。まるで自分を待っていたかのように二階の奥の部屋に突き立てられていた烈火、僕もまたこの剣を探し求めていたような感覚に襲われた。そしてなぜか最初から使い方を知っていたようにセイバーへと変身することができるようになったのだ。

 

 それから僕は一年、この場所に居座った。本を読み漁ったり一階の奥の部屋、修練場『リベラシオン』で修行したりして半月前にオラリオにやってきた。

 

 昔、おじいちゃんが話してくれた英雄の生まれる場所、『オラリオ』。僕もおじいちゃんがよく読み聞かせてくれた英雄譚に出てくる英雄のようになりたくてこの場所に来た。

 

 そこで僕はヘスティア様に誘われ、彼女の眷属になった。

 

『ブックゲート』で作った入り口は僕の意思で固定も解除もできるらしく今はこのホームの地下室の入り口に設定してある。

 

「さて、そろそろ夕ご飯にしようじゃないか。今日は売上が良かったからジャが丸くんをボーナスでもらったんだ」

 

「あ、すみません神様、夕食前に『リベラシオン』に籠もっていていいですか?」

 

「えっ!?ま、またかい!?」

 

 夕飯の支度をしようと部屋を飛び出そうとした神様は呼び止めた僕の言葉にぎょっとする。

 

「大丈夫ですよ、夕食までには戻ります。こっちではすぐですから」

 

「でも……君あそこに籠もるとダンジョン潜ったあとよりボロボロになって出てくるじゃないか……。」

 

 修練場『リベラシオン』、外の空間とは断絶された場所で外と中とでは時間の流れが違うので修行にうってつけではあるがその分精神力を消費する故に危険な場所でもある。

 

「大丈夫です、少しずつだけどコツも掴めてきたので」

 

「……ほんとに気をつけてくれよ。君に何かあったら僕は悲しいぜ」

 

「はい、わかってます」

 

 神様にお許しを得ると僕は引き出しの中の本棚から二冊の赤いワンダーライドブックを取り出す。

 

ストームイーグル!

 

西遊ジャーニー!

 

 一つは勇ましい大鷲が羽ばたく姿が描かれた『生物』ジャンルの本『ストームイーグル』、そしてもう一つは雲に乗った猿とその仲間たちが描かれた『物語』ジャンルの本『西遊ジャーニー』。そして、僕が持つ『神獣』ジャンル『ブレイブドラゴン』で三冊の赤い本が揃った。

 

「早くこの力を使いこなせるようにならないと……。」

 

 二冊の赤い本を強く握りしめ僕は『リベラシオン』への扉をくぐった。




闇黒剣月闇の持ち主誰にしよう……まぁ、行けそうな人ひとりしか思いつかんスけどね

闇黒剣月闇の持ち主はアイズでいいか?

  • いいんじゃない?
  • いや、アイズが黒竜の力使っちゃダメでしょ
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