人の足より蛇の足   作:雁野 命

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※この作品はフィクションです。実在の社会情勢とは一切関係ございません、予めご了承ください。

人物紹介

ルナ:普通、平凡、■■■■■。広く浅いオタク知識で進行役とまとめを行う。純日本人。バイトはしたくない。

チサト:直感派のちびっこ。ツッコミ役で口調は荒いが根はいい子。魔術や武術、医療系のオタク知識がある。英語は読めるが喋れない。

レイ:理論派でクールな眼鏡キャラ。中二病の気はあるが、理工学やミリタリーに造詣のあるSFオタク。好きな声優は悠木碧。

アリサ:ハーフの帰国子女で物怖じしない性格。ルナたち仕込みの立派なにわかオタク。祖父が敬虔なカトリック。



シンフォギアの話の話

2020年12月某日

 

ここはとあるカラオケ店。その一室で盛り上がっている4人の女子高生が居た……

 

アリサ『イェーイ!』

 

チサト「急にテンション高いな!?あと、歌わないならマイクを持つな」

 

アリサ「はーい」

 

レイ「フッ、僕の歌でテンションが上がるなら悪い気はしないな」

 

ルナ「次、誰が歌うー?」

 

チサト「お?じゃあ、わたし歌おうかなー」

 

アリサ「レイちゃんがさっき歌ってた『Synchrogazer』ってシンフォギアのオープニングだよね?」

 

レイ「ああ、流石に知ってたか」

 

アリサ「うん!次はワタシもシンフォギアの曲で『不死鳥のフランメを』──」

 

レイ「貴様ァ!そこに直れぇい!!」

 

アリサ「ひぃん……」

 

チサト「うおっ!?レイがキレた!」

 

ルナ「アリサ、また何か地雷踏んだ?」

 

アリサ「それが──」

 

レイ「この僕が一期信者と知っての狼藉か!」

 

アリサ「シンフォギアGの曲の話をしたら急にこんな感じに!」

 

チサト「ここでGの話かぁ……」

 

ルナ「あー、それはアリサが悪いね」

 

アリサ「ええっ!?」

 

レイ「もういい、歌ってなんていられるか!」

 

チサト「あ、これはもう止まらないな」

 

アリサ「カラオケなんだから、歌おうよぉ……」

 

ルナ「アリサ、これは諦めな?」

 

レイ「行くぞ!僕の話を聞けぇ!!」

 


 

                  人の足より蛇の足

    「ノイズの話」

 


 

 

ルナ「で、まず、何が問題なんだっけ?」

 

レイ「ああ、まずは一期と二期以降の作風の違いだな」

 

ルナ「うん、具体的には?」

 

レイ「一期ではとりあえずのゴールまでリアル路線で突っ走る、という気概があったように感じる」

 

チサト「リアル、路線?」

 

レイ「少なくとも、原案の暴走しがちなお遊び要素をどうにか一般人が受け取っても問題ないレベルまで薄めていた、という意味だ」

 

チサト「あー、それなら納得だわ」

 

アリサ「二期以降も面白いところはあるのに……」

 

レイ「そういう意見もあるだろう……だが、二期以降は監督の悪ノリと原案の暴走が悪循環を起こし、四期からは完成形すら曖昧になった節がある」

 

チサト「わかりみしかねぇ……」

 

レイ「あとは、分かりやすい所で言えば、キャラ崩壊だな。特に、響の覚悟がブレブレなのがいただけない」

 

アリサ「それは、キャラの一面を掘り下げるために……」

 

レイ「そういうのは基本骨子が正しく描写出来てから言え」

 

チサト「まごうこと無き正論だなぁ」

 

レイ「あとは急に出てきたガングニールの神殺し設定だ。そもそも想定されていた動きとは思えんほどに設定がブレブレだった」

 

アリサ「えっと、その、ら、ライブ感が……」

 

チサト「もういい……!もう……休めっ……!」

 

ルナ「さて、それじゃ、現実はどうにもならないけど二次創作ならどうする?」

 

チサト「……お前って時々容赦ないよな」

 

レイ「とりあえず、問題点を改善したいところだが、何をするにもノイズは倒せないと展開的には厳しいかもしれんな」

 

ルナ「そういえば、特典だとライダー多いよね」

 

レイ「ライダーだと?……相手の想定もせず、筋道も立てないでライダーを使うとは、正にバカの一つ覚えだな。そもそも、ノイズについて知らなさすぎる」

 

レイ「ノイズとは人類を襲う性質を持つ古代兵器の一種の事だ。そして、アレを人類の脅威たらしめているのは炭素転換と位相差障壁だ」

 

チサト「その辺は知ってるけど、炭素転換とか位相差障壁の原理、ってどうなんだっけか?流石にうろ覚えでな」

 

レイ「ふむ、では、どうせだから仕組みについて簡単に説明しよう。まず、炭素転換とは対象の原子にエネルギーを送って炭素に転換する攻撃だ」

 

アリサ「へぇー、そんな仕組みだったんだー」

 

ルナ「なるほど。それじゃ、作中だとどうやって防いでた?」

 

レイ「そうだな、明確に防いでいたのはシンフォギアのバリアコーティングとフィーネのバリアぐらいか?」

 

チサト「もし、防げるとしたら錬金術師辺りだろうな」

 

レイ「次は位相差障壁だ。これはノイズが次元を跨って存在していることが原因で発生する、位相差そのものが障壁となる防御機構だ。その本質は──ん?どうした?」

 

チサト「何というか、理論的には正しいんだろうが……」

 

ルナ「ちょっと直感的には分かりにくいかな?」

 

レイ「ふむ、なら、物理攻撃の一部だけしかノイズに命中しないバリア、とでも覚えておけばいい」

 

チサト「うん?まぁ、さっきよりは何とか理解できた、と思うぞ」

 

アリサ「えーっと……アレだよね!壁を抜けたり、攻撃が効かなかったりするやつ!」

 

レイ「……そうだ。つまり、物理的な攻撃と防御が無効化される前提で考えないと戦闘にすらならない、という事だ」

 

ルナ「そういえば、シンフォギアではどうやって位相差障壁を無力化してるんだっけ?」

 

レイ「基本的にノイズは存在比率のほとんどを別次元に置いているが、シンフォギアは攻撃の瞬間にノイズを調律してこちらの世界に存在比率を偏らせて位相差を解消している」

 

チサト「なるほど、だから、オリジナル聖遺物もそこそこ多いんだろうな」

 

レイ「あの世界ではフォニックゲインがなければノイズは倒せないからな。シンプルに考えればそうなるだろう」

 

ルナ「じゃあ、他にどんな能力なら倒せると思う?」

 

レイ「すぐ思いつくのは存在の固着か概念攻撃、あとは地形が変わるほどの飽和攻撃だな」

 

チサト「って言われても流石にそれだけだとゼノサーガのヒルベルトエフェクトぐらいしか出て来ないなぁ」

 

レイ「ふむ、確かにそう考えるとグノーシスをイメージして攻撃の瞬間を狙うのも手か」

 

アリサ「グノーシスって?」

 

レイ「あの1と2以降で評価の変わる、あのゼノサーガを知らないだと!?」

 

アリサ「それってゼノブレイドと関係あるの?」

 

レイ「あー……関係はあるがノーコメントとさせてもらおう」

 

アリサ「色々複雑なんだねぇ……」

 

チサト「んで、グノーシスの話だったっけか?」

 

ルナ「えーっと、こちらからは干渉できない虚数空間に存在して一方的に攻撃してくる怪物で合ってる?」

 

レイ「そうだ。そして、グノーシスを実数空間、要は物理次元に固着させるのがヒルベルトエフェクトだ」

 

チサト「まぁ、分かりやすく言えば幽霊とそれを実体化する装置だな」

 

レイ「少し簡単に言い過ぎだが、相手の存在する領域や空間を定義できる能力ならば通常兵器でもノイズの対処は可能と言えるだろう」

 

アリサ「領域、って言えば、領域展開とかどうかな!──無量空処」

 

チサト「その指どうなってんだ!?あと、無量空処なら指はこう──」

 

レイ「ふむ、確かに生得領域内に引きずり込めば術式は必中、つまり、ノイズに触れる必要が無いと言う事は意外と合理的かも知れん」

 

レイ「まぁ、使えるかどうかは呪力の総量や術式にもよるがな」

 

チサト「……確かに、無為転変じゃノイズは倒せそうにないしな」

 

アリサ「でも、領域展開が無くてもナナミンなら倒せそうじゃない?」

 

レイ「いや、おそらく彼の術式だと通常兵器よりマシ、と言ったレベルだろう」

 

アリサ「ええっ!?何で?」

 

レイ「存在を固着せずに位相差障壁を攻略するには次元の向こうに届く攻撃である必要がある」

 

アリサ「どういう事?」

 

レイ「そうだな……簡単に言えば呪力や魔法と言う概念だけでは次元の向こうに届く理由にならない、という事だ」

 

チサト「まぁ、領域展開を破れないナナミンの術式じゃ次元の壁を越えられない、って認識でいいんじゃないか?」

 

アリサ「へぇー。それじゃ、Fateの固有結界はどうなの?」

 

チサト「いや、固有結界は基本的には世界を上書きするだけで相手を引きずり出す訳じゃないから、モノによるかなぁ」

 

アリサ「うーん……じゃあ、アレは?──UNLIMITED BLADE WORKS」

 

チサト「発音良いな!」

 

レイ「無限の剣製は空間に作用するモノだろう?ならば、ノイズを攻撃可能な状態に引きずり出せないんじゃないか?」

 

チサト「それで合ってると思うぞ。つーか、そう考えるとノイズに対しては固有結界よりも宝具の方がいいかもな」

 

アリサ「なんで?」

 

チサト「固有結界と違って次元を越えられるかどうかだけ考えればいい。その方が単純だろ?」

 

ルナ「なるほど。じゃあ、具体的にどんな宝具だったら倒せると思う?」

 

チサト「そうだな……天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)なら確実に通用するんじゃないか?」

 

レイ「確かに、内側から固有結界を破る天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)なら可能だが、被害を考えろ」

 

アリサ「あ!燕返しって次元切って無かったっけ?」

 

レイ「あれは強力な斬撃を同時に三発放つだけの技だ。おそらく通常攻撃と大差はないだろう」

 

チサト「むしろ、それなら武蔵ちゃんの六道五輪・俱利伽羅天象(りくどうごりん・くりからてんしょう)の方がいいと思うぞ」

 

チサト「実際、あの剣は勝利の可能性が一点でもあればそれ以外を無かった事に出来るチートだし……まぁ、天眼があるからそれだけでも十分だけどな」

 

レイ「なるほど。なら、ホームズの初歩的なことだ、友よ(エレメンタリー・マイ・ディア)はどうだ?」

 

チサト「いや、それだと、聖遺物か装者が来るって道筋が出来上がるだけじゃないか?」

 

レイ「道筋が発生……?まさか!?一期と二期以降のつながりの乱雑さはホームズのせいなのか……!?」

 

チサト「落ち着け、因果が逆転してるぞ」

 

レイ「……僕は何を言ってるんだ?」

 

ルナ「それじゃ、さっき言ってた概念攻撃の方は何かある?」

 

アリサ「はい!直死の魔眼とかは?」

 

レイ「うーむ、概念攻撃ではあるが、位相差障壁を突破できるのか?」

 

チサト「いや、空の境界(らっきょ)でふじのんの攻撃を切ってたし、現象の基点が切れるなら、位相差障壁も切れるだろ」

 

レイ「なるほど、そこまで考えていたのか……!?」

 

アリサ「……え?どういう事?」

 

チサト「いや、気付いてなかったのかよ……つーか、直死の魔眼って宝具でいいのか?」

 

ルナ「まぁ、FGOに出てるしいいんじゃない?」

 

チサト「あー、それならふじのんの歪曲の魔眼とかもアリか」

 

アリサ「どんな魔眼なの?」

 

チサト「視界内の場所を軸にして空間を捻じり切る、って魔眼だな」

 

レイ「だが、空間を捻じり切っても次元は越えられんぞ?」

 

チサト「元々はそうだったけど、FGOだと神の視点で対象をねじ曲げる、ってなってたはずだから、宝具扱いならいけるんじゃないか?」

 

アリサ「そうだ!スペースイシュタルの原始宇宙に輝く王冠(エディン・シュグラ・クエーサー)は?銀河規模の攻撃なら次元も関係ないよ!」

 

レイ「銀河規模と次元は関係ないぞ……いや、これはこれで倒せるのか」

 

チサト「あー、飽和攻撃の方か」

 

レイ「ふむ、宝具でできそうなのはこんな所か」

 

チサト「んじゃ、他に何か──」

 

ルナ『GHOST RIDER』

 

チサト「何でお前も発音いいんだ」

 

ルナ『いや、何か急に言いたくなって』

 

チサト「何でもいいからマイクを置け」

 

ルナ「でも、ゴーストライダーなら再生力と不死性で炭素転換は防げるから、無しではないと思うんだけど?」

 

チサト「くっ、意外と正論なのが腹立つ……!」

 

レイ「ゴーストライダーはさておき、炭素転換の無効化、というのはいい案だと思うぞ」

 

チサト「再生力か……再生と言えば吸血鬼だけど──」

 

アリサ「『吸血鬼すぐ死ぬ』からね!」

 

チサト「分かったからそのドヤ顔止めようなー」

 

ルナ「まぁ、実際、吸血鬼って弱点も多いから、不死と言うより死ににくいって感じだしね」

 

チサト「……何でお前は詳しいんだ?」

 

ルナ「そんなことより、単純な再生力よりも死んでも大丈夫な不死をメインに探したほうがいいかもね」

 

レイ「まぁ、理屈で言えばそうなるが……正直、僕はあまりオカルトに詳しくないぞ?」

 

チサト「だろうな。あー、死んでも大丈夫なキャラといえば、少し古めだけど東方の輝夜とか妹紅だな」

 

アリサ「さすおにのお兄様は?」

 

チサト「お前、中村悠一キャラ好きすぎだろ!」

 

アリサ「えー?別にごじゃっぺが好きなわけじゃないよ?」

 

チサト「ごじゃ、何て?」

 

ルナ「説明しよう!その昔、マクロスFのラジオで声優の中村悠一さんのことをごじゃっぺと呼び始めたことが始まりである!」

 

チサト「やっぱお前の差し金か!」

 

アリサ「へぇー、ごじゃっぺって一般的じゃなったんだー……」

 

レイ「……ともかく、消滅や灰の状態から復活するくらいでなければ再生力では対抗できないか」

 

ルナ「それじゃ、次はどうすれば無効化できると思う?」

 

レイ「そうだな……炭素転換は相手に接触して自分と相手を転換する、というプロセスが必要だ。ならば、触れなければいい──というのは暴論だ」

 

アリサ「え?触れない方がいいんじゃないの?」

 

レイ「なら、お前には触れずにノイズを倒す方法はあるのか?」

 

アリサ「えーっと、禁書目録のアクセラさんとか?」

 

レイ「……そうだ!つまり、自分を転換させずに相手だけを転換、または崩壊させなければならない、という事だ」

 

チサト「おい、キレが悪いぞー……まぁ、同情はするがな」

 

アリサ「あとは上条さんのそげぶ!」

 

チサト「……うん、幻想殺し(イマジンブレイカー)なー。あと、ルナは終わったら説教」

 

ルナ「ワタシ、ワルイコトシテナイヨー」

 

チサト「オーケー、説教30分追加な」

 

アリサ「話を戻すけど、そげぶって結局どうなの?」

 

チサト「あー、そもそも位相差障壁も炭素転換も現実を歪めてない純粋な科学現象っぽいから、幻想殺し(イマジンブレイカー)の効果対象外じゃない?」

 

アリサ「そっかー……そげぶダメかー」

 

チサト「……幻想殺し(イマジンブレイカー)なー。つーか、禁書目録つながりなら、魔神を使えば世界を作り替えて簡単に対処できるけどなぁ……」

 

レイ「いや、そのレベルだと条約違反だろう」

 

チサト「ですよねー」

 

レイ「まぁ、そうやって触れずに対処しようとすれば力に振り回される。つまり、直接触れる方が安全、という事だ!」

 

チサト「お、上手いこと軌道修正したな……まぁ、実際、禁書目録で他に無効化できそうなのは──」

 

アリサ「はい!根性さん!」

 

チサト「は?……ああ、削板軍覇(そぎいたぐんは)な。誰かと思ったわ」

 

レイ「……あいつなら対処できてもおかしくはないな」

 

チサト「せっかく軌道修正したのになー」

 

アリサ「じゃあ、アルター使いは?」

 

レイ「ふむ、確かに、あちら側の存在であるアルターの攻撃ならノイズにも通るかもしれんな」

 

ルナ「……」

 

チサト「……ん?ルナ、どうかしたのか?」

 

ルナ「別に?何にもないけど?」

 

アリサ「はい!スタンドはどう?」

 

ルナ「私ならキラークイーンの第一の爆弾で爆弾にするか直接吹き飛ばすね」

 

チサト「……何で真っ先にキラークイーンが出てくるんだ?」

 

レイ「だが、理にはかなっているぞ」

 

チサト「まぁ、なんにせよ、スタンドは基本的に使い方と作者(本体)次第で変わるから、ちょっと何とも言えないな」

 

レイ「ふむ、それなら、方向性を変えてフォーゼはどうだ?」

 

チサト「……さっき、ライダー使う奴はバカの一つ覚えって言ってなかったか?」

 

レイ「相手を想定せずに、と言ったはずだ。ノイズの原理を考えれば、フォーゼのコズミックステイツのバリアなら耐えられるはずだ」

 

チサト「あー、確かにコズミックエナジーだしな」

 

レイ「人のことは言えんが、お前はコズミックエナジーを何だと思ってるんだ?」

 

チサト「宇宙に満ちる超パワーだろ?まぁ、実際、小説版だと肉体を変化させてるらしいから、保護するのも不可能じゃないのかもな」

 

ルナ「それなら、クウガはどう?」

 

チサト「今度はルナか?まぁ、確かに原子レベルで分解と再構成をするクウガのモーフィングパワーはうってつけだな」

 

レイ「炭素転換に対して原子変換で対応する訳か……考えたものだな」

 

チサト「ただ、魔石の保護があるとは言え、ある程度の練習は必要だろうけどな」

 

アリサ「あ!そういえば、ハガレンの錬金術ってどうかな?」

 

チサト「あー……まぁ、気持ちは分かるが、流石に無理だろ」

 

アリサ「えっ!?何で!?」

 

チサト「いや、ハガレンの錬金術なら、最低限、真理の扉は見てないと速度で負けるからな?」

 

レイ「それに、錬成に使う生命エネルギーの問題もあるぞ?」

 

アリサ「そっかー……錬金術だから、行けると思ったんだけどなー」

 

チサト「まぁ、エネルギーとかの仕組みは結社と同じでも構わんけど、そもそも同じにはならんからなぁ……」

 

レイ「そういう意味では二次創作にありがちな世界をクロスさせた時の解釈問題に近いかもしれんな」

 

チサト「あー、Fateの魔術や神性の定義とか、死後の世界がある世界同士のクロスでの扱いとかもあるなー」

 

レイ「まぁ、その中でも今回の錬金術なんかはよくある浅はかな失敗の典型例だ」

 

ルナ「やめて!アリサのライフはもうゼロよ!」

 

チサト「レイ、さっきの根に持ってたのか……」

 

レイ「浅はか、といえば聖遺物もだ」

 

レイ「やれ、折れた魔剣だの、失われた神剣だの、平行世界の聖遺物だの……挙句の果てには神の顕現だと!?冗談もたいがいにしろ!!」

 

チサト「おーい、何かズレてるぞー」

 

レイ「大体、神ってなんだ神って!平行世界に無限に存在するのが神性、って意味が分からんだろうがぁ!!」

 

チサト「……あー、ダメだこりゃ、聞いてないわ」

 

レイ「つーか、一期で克服したことを二期以降で何度も悩むんじゃないよ!学習能力無いのかお前ら!!」

 

アリサ「これ、止めなくていいのかなぁ……?」

 

ルナ「まぁ、カラオケだし、元気そうだからいいんじゃない?」

 

チサト「お前は呑気だな!」

 

レイ「それでも一期は大好きなんだよぉーー!!」

 

ルナ「……哀しいね、レイ」

 

チサト「何つーか……何も言えないなぁ」

 

ルナ「あ、もうそろそろ時間じゃない?」

 

レイ「おお、もうそんな時間か」

 

チサト「切り替え速いな!?」

 

アリサ「結局、あんまり歌わなかったねー」

 

チサト「まぁ、楽しく歌うのはまた今度、な?」

 

アリサ「うん!」

 

レイ「よし、続きはいつものファミレスでやるぞ」

 

チサト「いや、まだやるんかい!」

 


 

                  人の足より蛇の足

      「仙人の話」

 


 

アリサ「あ、戻って来た!」

 

ルナ「飲み物持ってきたよー」

 

チサト「おー、お疲れ、ルナ」

 

レイ「僕にはねぎらいは無いのか?」

 

チサト「いや、どうせまた一方的にシンフォギアの話してたんだろ?」

 

レイ「否定はしない」

 

ルナ「それはさておき、オリキャラを入れるならどうする?」

 

チサト「あ、やっぱり唐突に始まるのな」

 

レイ「そうだな……さっきも言ったが問題点は解決したいな」

 

ルナ「まぁ、そうなるよね。それじゃ、問題点を解決できそうなのはどんなキャラ?」

 

レイ「とりあえず、聖遺物使いは却下だ。正直、メインキャラにマウント取って説教するガキなど見たくもない」

 

チサト「いや、辛辣だな!?」

 

レイ「あとは錬金術師だが、どう考えても結社の関係者になるからダメだ」

 

チサト「あー、そう言われればそうだなー」

 

アリサ「……ねぇ、これってOTONA以外に選択肢ないよね?」

 

レイ「そんなことは──あ、いや、錬金術も聖遺物もないならそうなるのか……?」

 

ルナ「うーん、これは見直した方がいいかもしれないかなぁ?」

 

チサト「──そうとも限らないぞ?」

 

レイ「チサト、何かあるのか!?」

 

チサト「ああ。皆は錬丹術、って聞き覚えあるか?」

 

アリサ「あ、ハガレンで出てた気がする!」

 

チサト「そう、それ。平たく言えば、東洋の錬金術、ってところだな」

 

レイ「それは、結社に関係ない錬金術師を作る、という事か?」

 

チサト「まぁ、そう焦りなさんなって」

 

アリサ「あ!チサトの口調がおかしくなった!」

 

ルナ「これはノってる時のチサトのクセ……!」

 

チサト「錬丹術、ってのは仙道──仙人に至るための自己改造技術の一つだ。そして、気功や武術も仙道の一部!つまり、司令の戦闘能力も仙道由来なんだよ!」

 

ルナ&アリサ「「な、なんだってー!」」

 

レイ「……なるほど。錬金術があるなら錬丹術もあってもおかしくはない、ということか」

 

チサト「先史文明から派生した自己改造技術に長けた本物の仙人、なんてオリキャラがいれば本編の問題ぐらい造作もない、って事だ」

 

アリサ「な、なるほど……?」

 

レイ「待て、仮に仙道があったとしても武術ではノイズと戦えないし、自己改造だけでは錬金術と大差ないぞ?」

 

チサト「そうだな……だが、ここで重要なのは、仙道の最終的な目標は仙人となって世界と合一化した完全な存在になるということだ」

 

レイ「む?そういえば、スプリガンでそんな話があった気がするな」

 

チサト「そう!つまり、世界に合一化することで自身の比率を調整して防御は完璧!そして、気の操作を用いればそのままノイズを発勁で攻撃できる、って寸法よ!」

 

アリサ「おぉー!!」

 

レイ「盛り上がっているところを悪いが、そんなことが出来るのか?」

 

チサト「当然、出来るに決まってるだろ?」

 

レイ「言っておくが、他作品の仙人を引き合いに出すなよ?」

 

チサト「そんな必要ないさ。だって、錬金術師はアルカノイズを作っただろ?」

 

レイ「……ああ、そうだな」

 

チサト「そんなに嫌そうな顔しなくても……ともかく、アレを作れる、ってことは錬金術は他を分解、解析、再構築することで埒外物理を行う技術を軸に発展している」

 

チサト「つまり、錬丹術なら自己を分解、解析、再構築することで埒外物理を行う技術を軸に発展していると考えるのが妥当じゃないか?」

 

レイ「なるほど、そうなれば、個人がシンフォギアのようにノイズを倒せても不思議ではない、という事か……」

 

アリサ「うーん、どっちかといえばノイズみたい」

 

チサト「確かに、そう言われればそうだな」

 

ルナ「それじゃ、仙人にするとして、具体的に何が出来る?」

 

チサト「そうだなぁ……例えば、響の治療。これは聖遺物との調和の問題だろうから、合流したタイミングで出来ると思う」

 

レイ「自己改造の応用、と言ったところか」

 

チサト「そう、あとは武術と生活改善で延命する感じになるんじゃない?んで、他には聖遺物の封印と制御も何とかなるかな?」

 

ルナ「まぁ、今の説明だと調律に特化してそうだし、不可能じゃないと思うよ」

 

チサト「あとは、司令以上の戦闘力とかありそうだな」

 

レイ「それは流石に……いや、正しい師匠から正しく鍛えられたならそうなってもおかしくない……?」

 

チサト「まぁ、どこまで採用するかは書く人次第だけど、ちゃんと資料漁って考えればこれくらいは出ると思うぞ」

 

レイ「ほう、チサトもなかなか言うじゃないか?」

 

チサト「いや、わたしだって四期の地脈の話には文句があるからな」

 

アリサ「地脈って要石とかの話?」

 

チサト「そう、それ!そもそも、地脈より星の並びが弱いっておかしくないか?」

 

ルナ「あ、アリサが地雷踏んだ」

 

アリサ「え?」

 

チサト「いいか、地脈ってのは地球を流れるエネルギー、所謂、星の力の通り道だ。ここまではいいな?」

 

アリサ「え?あ、はい」

 

チサト「そして、星の並びは星辰とも呼ばれ、複数の星から力を得る占星術や天体魔術ってのは途轍もない力を持っているものだ」

 

アリサ「そうなの?」

 

チサト「FGOでも……あ、人理未修復だっけか」

 

アリサ「え、何?ネタバレ!?」

 

チサト「いや、アリサはロード・エルメロイⅡ世の事件簿の時の所長、覚えてるか?」

 

アリサ「えーっと……あ!何かすごい魔術使ってた!」

 

チサト「あー、うん。まぁ、あんな風に星の並びってのは地球一つでは比較にならないほどの魔力を秘めている、って話は多い」

 

アリサ「へぇー、そうなんだ!」

 

レイ「そろそろ来るか……!?」

 

チサト「──だが、四期のアレはなんだ……!!」

 

アリサ「ぴぇっ……!?」

 

チサト「地脈が本命で星辰が予備?逆だろっ……普通っ……!!」

 

レイ「うーむ、(はた)から見るとこう見えるのか……」

 

ルナ「まぁ、他人が白熱してる時って冷静になるよね」

 

チサト「そもそも星辰だぞっ……!クトゥルフかじってればどんだけヤバいか分かるだろうがよっ……!!」

 

アリサ「ひゃいっ……!」

 

レイ「人の振り見て我が振り直せ、か」

 

チサト「大体、女性にしか神の力が宿らないってなんじゃそりゃっ……!巫女ならともかく、一神教ならパワーソースは多数の祈りがメインだろっ……!!」

 

ルナ「いやぁ、こんなに声を押さえて叫べるってもう特技だよね」

 

アリサ「冷静に見てないで止めてあげてよぉ……」

 

チサト「レンタルマギカか禁書目録、スプリガンだっていいっ……どれかを読めっ……一回でいいからっ……!!絶対もうちょい厄介魔術オタに嫌われない物が作れるからっ……!!」

 

レイ「……厄介な自覚はあるのか」

 

チサト「……まぁな。ちなみに、星の並びを土地に見立てて使う魔術は風水的にはアリなんだが、そもそも空に浮かぶ星に見立てる魔術なんで、空の星の方が強いことが前提なんだよな」

 

レイ「ふむ、これはこれでそこそこ論理的なのがまたな」

 

チサト「知るか。売れてる作品で金と時間がある割にその辺の考証が微妙なのが悪い」

 

チサト「最後に、もう一つ言うと聖母が生んだのは神の子であって神そのものじゃない。ロンギヌスが殺したのはあくまで神の子なんで厳密には神殺しじゃないんだよな」

 

レイ「うーむ、実に魔術オタだな」

 

チサト「設定厨に言われてもなぁ……」

 

アリサ「似た者同士、ってやつだね!」

 

レイ「うむむ……」

 

チサト「ぐぬぬ……」

 

ルナ「……どっちも下手に自覚があるから否定できないよねぇ」

 

ルナ「まぁ、二次創作の話はこの辺でいいかな?」

 

チサト「だな。わたしも仙人のネタはこれ以上広げるとただの与太話になりそうだし」

 

アリサ「うーん……何か、今日は疲れちゃったねー」

 

レイ「まぁ、今日はカラオケも行ったからな」

 

チサト「いや、主にわたしとお前のせいだと思うぞ?」

 

ルナ「まぁ、私は楽しかったからいいけどね」

 

アリサ「ルナちゃん元気過ぎない……?」

 

チサト「そりゃそうだ。こいつは他人を煽って楽しむタイプの怪物だからな」

 

ルナ「えぇー、怪物はひどいなぁ。ルナ、傷ついちゃったー」

 

チサト「そら見ろ……しかし、シンフォギア見てる人って原罪をちゃんと理解してるんかなぁ?」

 

レイ「何だ、まだ何かあるのか?」

 

チサト「いや、神の子が原罪を(あがな)った、って話を知ってる人間はシンフォギアをどう見るんだろうな、って思ってさ」

 

アリサ「えぇー、何かその話、日曜の教会みたいでやだなー」

 

レイ「チサトの家ってカトリックかプロテスタントだったか?」

 

チサト「いや、魔術関係の資料とか漁ってたらなんかそんな知識があった、ってだけの話だよ。んで、本場の人はどうなんだろうなー、って話」

 

ルナ「アリサの家ってどうだっけ?」

 

アリサ「うーん、おじいちゃん()は厳しかったけど、ワタシの家は緩いから、あんまりわかんないなー」

 

ルナ「……だってさ」

 

チサト「……ですよねー」

 

ルナ「さて、それじゃ、何か食べる?シェアできるものならおごってもいいよ?」

 

レイ「む?急にどうした?」

 

ルナ「いや、出来ればこれで説教を短くしてほしいなー、と思いまして……」

 

チサト「よし、一番高いの頼もうぜ!」

 

アリサ「あ、ワタシ、これがいい!」

 

レイ「ふむ、ではこれにしよう」

 

ルナ「いや、あの、出来れば全員で一品で……」

 

メニューを決めるためにやいのやいのと盛り上がる少女たち、こうして今日も彼女たちの青春は過ぎていくのであった……

 




「まとめ」
▽ノイズを倒せる特典
A:存在を固着させる

・ヒルベルトエフェクト
(いた)みは私を満たしてくれますか?(ルナ)
傷ごと抉れば忘れられるってことさ……(レイ)

・領域展開
えっと、指はこうでいいんだっけ?(アリサ)
だから、その指どうなってんの!?(チサト)

・固有結界(一部)
──So as I pray . はい!(アリサ)
あ、あんりみてっどぶれいどわーくす!(チサト)

B:位相差障壁を無視した攻撃

・直死の魔眼
生きているのなら、神様(シェム・ハ)だって殺してみせる(レイ)
実際、できそうなんだよなぁ……(チサト)

・歪曲の魔眼
(まが)れ!って言いたくならない?(ルナ)
お前、そういうキャラ好きだよな……(チサト)

・宮本武蔵(FGO)
まだ本編で会ったこと無いんだよねー(アリサ)
いい加減、亜種攻略しろ(レイ)

・アルター能力
倒すことしか出来ないから、おすすめはしないなー(ルナ)
結局のところ、バカと刃物は使いよう、という事だ(レイ)

C:圧倒的な超高密度な攻撃

・スペースイシュタル
スぺイシュ欲しかったなぁ……(チサト)
そこに魔法のカードがあったじゃろう?(ルナ)

D:炭素転換を防ぐ

・一方通行
アリサってアクセラさんに似てるよね(ルナ)
え?そうかなぁ?(アリサ)

・クウガ
オンドゥ・ルラギッタ・ンディスカ(ルナ)
それは……リントの言葉だな(レイ)

・フォーゼ
コズミックエナジー、って結局なんなの?(アリサ)
コズミックエナジーは銀河のエナジーである(ルナ)


▽オリ主案
・シンフォギア世界の理屈で成り立たせた仙人
やっぱ仙人って卑怯じゃないか?(レイ)
お前のリクエストに応えただけだからな!?(チサト)
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