太陽と歩む僕のヒーローアカデミア   作:茶々丸さん

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PROLOG:太陽の継承者
chapter1『邂逅』


世界は理不尽に包まれている。

そう自覚したのは齢4歳の時だった。

世界総人口の約8割が個性と呼ばれる異能力に目覚めた時代に個性を持たずに産まれた無個性は嘲笑される存在だ。

個性の発現以降それに適した職業が数多く誕生した。

その中でも1番と言われている職業『ヒーロー』、個性犯罪が激化の一途を辿る中で生まれた個性を用いて個性犯罪を取り締まるヒーローが脚光を浴びた。

しかし、個性の日常化によって無個性の人々はより一層生きづらい世界となっていった。

長ったらしく話したけど僕も無個性だ。

 

4歳で無個性だと診断され、母は僕の想いを別に涙を流した。

幼馴染である爆豪勝己(通称:かっちゃん)は無個性の僕を嘲笑し、小学校高学年からはイジメへと発展した。

中学生になり、ヴィランに襲われた所を憧れであるオールマイトに救われた。

しかし、そんなオールマイトにも僕の夢は否定された。

この世は残酷だ。

圧倒的弱者には救いの手は差し伸べられない。

僕は絶望の中で宛もなく歩き続けた。

そんな僕を現実に引き戻したのは商店街で起きた大爆発だった。

 

 

「ヴィランだ!!」

 

「中学生が人質にされてるみたいだぞ!?」

 

ヒーローオタクである僕はヒーロー絡みの事件の際に必ずと言っていい程現場に赴いていた。

その習慣がその時だけ無くなるはずもなく僕は野次馬の集まる商店街に足を進めていた。

 

 

野次馬の中をかき分けて進んだ先に僕が見たのは先ほど僕を襲ったヴィランのヘドロに囚われもがき苦しむ幼馴染の姿だった。

あのヘドロに囚われた経験があるこそ分かることだが、あのヘドロは口の中まで入って来てまとわりつく。

つまり、囚われている限り呼吸は出来ないのだ。

ヴィランによって暴発させられている個性のせいで手をこまねいているヒーローを余所に僕は駆け出していた。

カバンを投げ幼馴染にまとわりつくヘドロをかき分けていると

 

「で、デクてめぇ……何しにきやがったッ」

 

この時僕は何を考えていたか分からない、ただ僕はあの時

 

「君が……助けを求める顔してた!!」

 

その瞬間、僕の幼馴染を掴む手が眩い光を放ったかと思うとヘドロを弾き飛ばした。

何が起きたのかと考える暇も無くどこからともなく現れたオールマイトの一撃によって僕と幼馴染は救出された。

その後その場にいたプロヒーローに叱られ、帰路についた。

 

「あの時の光……あれはなんだったんだろ……」

 

「それは私が説明しましょう」

 

先ほど僕の身に起きた謎の現象について考え込んでいると突然頭上から男の人の声が聞こえた。

聞き覚えの無い声に驚いて顔を上げるとそこには3対になった翼を広げた男の人が僕を見下ろしていた。

 

「て、天使……?」

 

「ここは少し目立ってしまうので場所を写しましょうか。」

 

唖然として身動きの取れないでいた僕は理解出来ないままその場から掻き消えるように姿を消した。




おまけ

出久が天使に拉致られた頃オールマイトは

「私が来たァ……あ?あれ?あの少年、ここに居たはずじゃ……??」

一足遅かったせいで緑谷少年の神隠しもどきに遭遇し困惑するのだった。
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