幻想紅英伝   作:最弱神

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処女作のため感想などはやや甘めでお願いします。


幻想紅英伝 序章
序章 「死亡。そして転生」


?「ふぁ~寝みぃ…」

 

20XX年4月28日の放課後。俺こと緋劉幸太(ひりゅうこうた)は重いまぶたを擦りながら大学からの帰り道を歩いていた。

 

?「まあこう暖かいと昼寝したくなるよな…あっ、あの子可愛い!!」

 

俺の隣を歩いているこいつは、内木修介(ないきしゅうすけ)。女好きで機械いじりが大好きな変態だ。(褒め言葉)

 

…あれっなんで俺今キャラクター説明みたいな事やってんの?

 

幸太「おいおい…また十万盗られたとかなるから止めとけって(笑)。」

 

修介「しかしまぁ…暇だな。」

 

幸太「シカト止めろ。まぁ暇なのは事実だけど。」

 

修介「悪い悪い。ゴウキ、またゲームしに行くか?」

 

幸太「それはいい。負けねぇぞ!」

 

ゲームはいい。どんな事しても現実に影響はほとんど無い。銃撃とうが金盗もうがサツに逮捕されない。それになんといっても刺激的だ。

 

…あれっなんで俺転生物の死ぬ直前みたいな事考えてるの?

 

修介「んじゃゲーセンに…」

 

幸太「!?」

 

ふと目に入ったのは横断歩道を歩いてる女子幼稚園生と明らかに時速60kmをオーバーしたトラックだった。運転手は歩行者に気付いてない。

 

くそっ!目の前でガキが死んだら目覚めも悪くなる!間に合え!!

 

俺は横断歩道に突っ込みガキを守るように覆い被さった。

 

ボキッ!!ドスッ!!

 

トラックはぶつかったのに気付くとそのまま逃げて俺は守ったガキの無事を確認した。

 

幸太「大丈夫か?」

 

子供A「うん…お兄さんは?」

 

幸太「大丈夫。全っ然平気。」

 

嘘である。トラックにぶつかった時にあばら骨が何本か折れ内臓に突き刺さってる。多分俺死んだ。

…ああなるほどこうなるから俺は転生物みたいな事考えてたのか。

 

幸太「家で誰か待ってるだろ。気を付けて帰れよ。」

 

子供A「うんっ!!」

 

タッタッタッ…

 

修介「大丈夫か!?」

 

幸太「あばらが折れて内臓に刺さってる。もはや痛いとかそういう話じゃない。すげー眠い…」

 

修介「起きろ!!死ぬぞ!?」

 

幸太「走馬灯て実際あるんだな。」

 

修介「んな事言ってる場合か!?」

 

幸太「まぁ来世に賭けるわ。」

 

修介「おいっ!!」

 

幸太「あのガキには死んだ事伝えねぇでくれ。んじゃお休み…」

 

修介「おいっ!!おいっ!!!」

 

あっゲームの予約頼むの忘れてた…

 


 

目が覚めると真っ白な空間(?)にいた。

 

幸太「えらくベタな死にかたしたな俺…」

 

足が無いから俺は今霊的な何かになっているのだろう。自分の状態確認終わり。ひとまず前に進もう。どっちが前か良く分からんけど。

 

幸太「あれは…?」

 

前には(?)畳とちゃぶ台と湯飲みと座布団が置かれている。

 

?「こんにちは」

 

幸太「うおっ」

 

さっきまで誰も座ってなかった座布団に誰か座ってる。

 

幸太「誰だお前」

 

?「私のことをお前と呼んだのは生まれて貴方が初めてよ…」

 

幸太「そりゃ光栄…じゃなくて、」

 

女神様「私のことは…『女神様』と呼んでください。」

 

幸太「胡散臭いな。」

 

女神様「大分失礼ね貴方…」

 

幸太「性分なもんで。」

 

女神様「まあいいわ。座ったら?」

 

幸太「おう…って今足無いよ俺。」

 

女神様「あっ……貴方死んだことは覚えてる?」

 

幸太「露骨に話変えたな…まあいいや。というか記憶が飛ぶ物なの?」

 

女神様「95%は飛んでるわね。」

 

幸太「怖っ!!まあ覚えてるけど」

 

女神様「良かったわね。」

 

幸太「どーも。幾つか質問がある。ここは俗に言うあの世ってやつか?」

 

湯飲みの中に淹れてある茶(旨い)を飲みながら気になる事を聞いていく。胃袋有るか分からんけど。

 

女神様「いいえ。ここは私の空間。貴方の魂をここに呼ばせてもらったわ。」

 

幸太「そーかい。で?俺が死んだ後現世はどーなった?」

 

女神様「トラックの運転手は警察に逮捕されたわ。その後貴方の葬式が行われて子供を命懸けで助けたとして新聞とかに載ったわ。」

 

幸太「なるほど…俺はこの後どうなんだ?」

 

女神様「貴方は幻想郷に行って貰うわ。」

 

幸太「何処そこ?俺転生するの?」

 

女神様「ええそうよ。貴方はここで肉体を得て幻想郷の人間として生きるの。安心して。肉体に慣れるまではここで訓練してくといいわ。」

 

幸太「いや幻想郷とやらについては!?そもそも行くとは俺一言も言ってないけど!?」

 

女神様「あら、行くのは強制よ。大丈夫。貴方が絶対気に入る所だから。」

 

幸太「ならいいけど…俺が持ってた物とかどうしよう…燃やされたかな…」

 

女神様「あら、それなら私が預かってるわよ。すぐに返すわ。」

 

何故か俺が死んだ時に持ってたバックやら服やらがいつの間に置いてあった。

 

幸太「おお!ありがたい!!」

 

なんでここに有るのかは割とどうでもいい。使いなれた道具が使えるのは素直にありがたい。

 

女神様「ああそうそう、幻想郷は特殊能力を持った人妖のバーゲンセールみたいな場所だから。」

 

幸太「へ?」

 

女神様「じゃ、頑張って…」

 

幸太「いや待て待て待て。」

 

女神様「何?」

 

幸太「いや何?じゃねーよ人妖て言ってたけど妖怪でもいるのかよ。」

 

女神様「あら?言ってなかったかしら?」

 

幸太「言ってねーよ!つーか妖怪とかに出会ったら即喰われてGAMEOVERじゃねーか!!」

 

女神様「対策済みよ。貴方には能力を与えるわ。」

 

幸太「能力?さっき言ってたあれか?」

 

女神様「そうよ。早速与えようと思ったけどまず肉体を用意しましょうか。肉体は貴方の灰をベースに色々底上げしとくわ。」

 

幸太「素直に言っとくよ。サンキュー。」

 

他人の鎧を着るより自分の鎧を改造したものを着た方が扱いやすいに決まってる。その辺の配慮は凄いと思った。

 

女神様「はいできた。入りなさい。」

 

目の前に前の俺の体に似てるが髪が空色の肉体が出てきた。

 

幸太「どうやって入ろう…」

 

女神様「手を突っ込めばそのまま入れるわよ。」

 

幸太「よいしょ、本当だ。」

 

女神様「どう?使い心地は?」

 

幸太「すげー使いやすい。前じゃ使いきれなかった力も使いこなせる。」

 

実は緋劉家には代々「人間を越えた何かの才能」があり俺の場合動体視力がかなり高い。が前は肉体が付いていかず宝の持ち腐れだった。

 

女神様「じゃあ肉体の慣れについては問題無いわね。ついでに戦闘練習もしときましょうか。」

 

幸太「相手は?」

 

女神様「私よ。」

 

幸太「じゃあ早速…」

 

女神様「銃は使わないの?」

 

幸太「これモデルガンだぜ。使い道は精々鈍器だ。」

 

女神様「実際に撃てるわよ。」

 

幸太「!?」

 

嘘だろ…マガジンにも弾がちゃんと入ってる…だけどこの銃は『44オートマグ』改造してあるけど銃マニアの間で『オートジャム』と呼ばれるほど弾詰まりが起こりやすい。一応本物はアメリカで撃ったこと有るけど大丈夫なのか?

 

女神様「撃ってみたら?」

 

幸太「お言葉に甘えて。」

 

俺は動揺を隠すように返事をして50mほど先の的に向かって引き金を引く。

 

パァン!バキィ!

 

的のど真ん中に穴を開けた後に衝撃がかなり減っている事に気づいた。

 

幸太「嘘だろ…」

 

女神様「まだ強化した方が良いかしら?」

 

幸太「いや、いい。」

 

多分この使い心地だと30万くらいで売れるだろう。それくらい質が良かった。

 

女神様「戦闘訓練も必要なさそうね。そういえば貴方の能力について話して無かったわね。」

 

幸太「ああそういえば。」

 

忘れてた…俺の能力て一体何だろ?

 

女神様「貴方の能力は………」

 

幸太「おいおい…強すぎないか?」

 

女神様「面白そうで貴方にはピッタリな能力でしょ。」

 

幸太「まあそうだけど…」

 


 

女神様「そろそろ時間ね。」

 

幸太「ん?」

 

俺が能力の訓練をしていると『女神様』とやらが言った。

 

女神様「そろそろ時間ねと言ったのよ。」

 

幸太「そろそろ幻想郷とか言う場所に行けって事?」

 

女神様「まあそういう事。」

 

幸太「んじゃ準備するか。」

 

3分後…

 

幸太「よし出来た。」

 

女神様「じゃあゲートを開くわね。楽しみなさい。」

 

幸太「母親みたいな言い方だな…まあありがとうな。」

 

女神様「フフッ次会うときはお土産話沢山宜しくね。」

 

幸太「りょーかい。」

 

女神様「忘れる所だった。まずは南西に向かいなさい。その後近くに神社が有るからお参りしてきなさい。」

 

幸太「チュートリアルかよ。まあいいけど。行ってくる。」

 

女神様「行ってらっしゃい。」

 

シュン!

 

女神様「貴方が歩む道…見届けさせて貰うわ…」

 


 

幻想郷上空

 

シュン!

 

幸太「!?」

 

いきなり足場の無い上空に投げ出された。

 

幸太「あ~の~野~郎~~!!」

 

その日幻想郷中で大声が響いたという…

 

そしてこれが『二世の英雄(ふたよのえいゆう)』と呼ばれ、千年以上語り継がれた『幻想紅英伝(げんそうこうえいでん)』その主人公『緋劉幸太(ひりゅうこうた)』の幻想入りの瞬間だった…

 




物語は始まった。『女神様』に言われた通り西南に向かうゴウキ。そこで見付けたあるものとは!?
次回 第一章 第一話「始まりと出会い」
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