幻想紅英伝   作:最弱神

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一段落付いたら元ネタ集的な物を書こうか悩んでます。良ければアンケートにご協力下さい。


第十一話 「まだ泣くには早い。」

咲夜「お嬢様…そんな…お嬢様が…」

 

フラン「お姉様…?嘘だよね…?」

 

パチュリー「起きてよ…レミィ…」

 

美鈴「私が…弱かったばかりに…」

 

幸太「…悪い、間に合わなかった。」

 

…お嬢、悪い。護れなかった。…本来は泣く時なのに、泣けない…何故だ?俺とお嬢の関係はそんな物だったのか?…俺は執事失格だな…また失うのか…俺は…

 

?(君はこんな事くらいで諦めるのか?)

 

声が聞こえる…この声は…『女神様』か?

 

女神様?(君はこんな事くらいで諦めるのかと聞いてるのよ。)

 

…諦める?俺が?

 

女神様?(大事な者が死亡した。それは悲しい事だろう。)

 

そんな事は解ってる。…何が言いたい?

 

女神様?(貴方はあの時、彼女達と生きていきたい、そう願った。)

 

そうだ。俺は…この居心地の良い紅魔館で生きる。そう決めた。

 

女神様?(なら、思い出しなさい。この状況をひっくり返す一手を。ピースは揃ってるはずよ。)

 

そうだ。諦めるなんて俺らしく無い。

ここは幻想郷だろ?人が忘れた者の楽園。魔術、呪術、何でもアリのぶっ飛んだ世界。

なら、死者復活くらい訳無いはずだろ?…ピースは揃ってると言われた。つまり俺はその方法を知ってるはずだ。思い出せ…!

 

咲夜「…葬式の準備をしましょうか。」

 

幸太「待て。」

 

思い出した…どうして数十分前の事も忘れるかね?

 

咲夜・フラン・美鈴・パチュリー「「「「どうしたの…?」」」」

 

幸太「美鈴、俺が渡した治療パックは?」

 

美鈴「あ、はいここに…」

 

幸太「返して貰うぞ。」

 

治療パックから医療用の針と糸を取り出す。

 

幸太「消毒してっと…胸の傷を縫える者は居るか?最悪俺が縫うが…」

 

フラン「さっきから何をしてるの?」

 

幸太「準備。時間が無い、居ないのか?」

 

咲夜「あっ、私がやるわ。」

 

幸太「十分、これ以上は掛けられない。終わったら全員会議室に来てくれ。」

 


 

紅魔館 会議室

 

咲夜「縫い終わったけど…何をする気?」

 

幸太「…この中でお嬢の為に死後天国に逝くのを諦める覚悟の無い者は、この部屋から出てくれ。少なくとも俺はその事については責めない。」

 

咲夜・フラン・美鈴・パチュリー・こあ「「「「「!?」」」」」

 

幸太「三分たった後にこの部屋に居る者は全員覚悟アリと見るぞ。」

 

三分後…

 

幸太「…残ったのはお前らか。」

 

咲夜「何をする気なの?答えて?」

 

幸太「いいか、これから言う事は禁術だ。さっき言った様に使ったら天国は出禁になる。」

 

フラン「で?ゴウキ?何が言いたいの?」

 

幸太「死者蘇生。」

 

咲夜・フラン・美鈴・パチュリー・こあ「「「「「!?」」」」」

 

パチュリー「それは…魔術師の夢みたいなものよ。成功例は聞いてないわ…ゲホッ。」

 

幸太「この本を見てくれ。」

 

シュウから借りた『ネクロノミコン第一巻』を取り出す。

 

パチュリー「これは…読めないわね…ゲホッ。」

 

幸太「俺が通訳しよう。見て欲しいのはこのページだ。」

 

フラン「早く読んでよ。」

 

幸太「えっと…『死んでしまった者を蘇らせる方法(人外でも可)。』」

 

咲夜「ちょっと緋劉、これどこで手に入れたの?」

 

幸太「知り合いから借りた、続き読むぞ。」

 

咲夜「え、ええ。」

 

幸太「『死んでから24時間以内にエクスエリクサーを死者の魂に飲ませる。』」

 

パチュリー「エクスエリクサー?知らない薬ね。」

 

幸太「作る為の材料を言うぞ。『天界に咲くと言われる優曇華の花の種』『魔界を支える世界樹クリフォトの実』『エクスマンドレイクの根』」

 

パチュリー「うーん…エクスマンドレイクなら有るけど…他は切らしてるわね…」

 

幸太「取りに行こう。行き方は…」

 

こあ「魔界なら私の地元です~。」

 

幸太「じゃあクリフォトの実はこあさんに取ってきて貰おう。天界は…」

 

美鈴「妖怪の山の上空に行けば着くわ。」

 

幸太「そうなのか。じゃあ俺が行こう。他の者は薬造りの手伝いを頼む。」

 

咲夜「待って、私も付いていくわ。」

 

幸太「咲夜さん…この行為は世界を揺るがす可能性がある。確実に邪魔が入るだろう。護りきれる自信が無い。ただ、助けを求める時が有るかもだからその時は頼む。」

 

咲夜「…解ったわ。」

 

幸太「あと二十三時間三十分か、こあさん、クリフォトの実を取るのにどれくらい掛かる?」

 

こあ「そうですね~三時間もあれば間に合います~。」

 

幸太「解った。…絶対にお嬢を救うぞ。」

 

フラン「当たり前だよ!!お姉様を助けよう!!」

 

パチュリー「親友のピンチを助けずに、どの口で親友を語るのよ。」

 

咲夜(…『死ぬまで一緒に居る』と言ったのだから…守らせて下さいよ…)

 

幸太「ん?何か言ったか?」

 

咲夜「い、いえ!?何でも無いわ。」

 

幸太「?そうか…じゃあ、行ってくる。」

 

フラン「必ず戻って来てね!!」

 

幸太「ああ、任せろ。」

 

ブゥン。

 

美鈴「さて…準備を進めましょうか。」

 

パチュリー「ええ、一世一代の禁術…成功させて見せるわ…ゲホッ。」

 


 

天狗の村

 

ブゥン。

 

幸太「よっ、椛。」

 

椛「緋劉さん…来る時は連絡してと言ったじゃないですか…」

 

幸太「悪い悪い、この上に行けば天界だよな?」

 

椛「天界に行きたいのですか?確かにこの上に行けば天界ですが…何の用事ですか?」

 

幸太「…ちょっと素材を取りにな。」

 

椛「…そうですか。気を付けて下さいね。」

 

幸太「おう。」

 

一応武装してと…さて、行くか。

 

幸太「美鈴。」

 

ブゥン。

 

美鈴「呼びました?」

 

幸太「ああ。俺を上に向けて思いっきり蹴り上げられるか?」

 

美鈴「へ?…ああなるほど、分かりました。」

 

幸太「一二の三!!で飛ばしてくれ。準備はいいか?」

 

美鈴「いつでもいけますよ!」

 

幸太「よし、一、二の、三!!」

 

美鈴「いっけぇぇ!!」

 

幸太「飛べぇぇ!!」

 

キーン…!!

 

美鈴「…さて、帰ってパチュリー様の手伝いをしないと…」

 

お嬢…少しだけ待っててくれ…必ず助ける…俺の魂に掛けて!!

 

幸太「!やっぱり歓迎はされないか。」

 

ここは通さんと言う様に妖怪達の弾幕が降り注ぐ。

 

幸太「怪我したくなかったら退けよ!!」




レミリアを蘇生させる為、天界に向かうゴウキ。だが幻想郷の安定を護るため、四人の少女が行く手を塞ごうとする。
次回 第十二話 「世界の覚悟と一人の覚悟」

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