妖怪の山 上空
幸太「…ストーカーは嫌われるぜ?賢者殿。」
紫「ふふっ、何時から気付いてたの?」
幸太「戦闘が終わった後も殺気を感じたら誰かいるのは分かるだろ?下手に隠れようとすると逆に目立つもんさ。」
紫「…今度から気を付けるわね。」
幸太「で?何の用だ?霊夢達の仇討ちか?」
こいつは本心で守ろうとするだろう。正直勝つのは厳しいかな…
紫「元々その予定だったのだけど…無理そうなのよ。」
幸太「何?」
紫「私の能力は『境界を操る程度の能力』なのよ。それを使って貴方を強制排除しようとしてみたのだけど…」
幸太「無理だったと。」
紫「ええ、貴方は生命の境界も存在の境界も曖昧なのよ。正直異常だわ。」
…確かにな…俺は転生者だが、その境界とやらが曖昧なのは可笑しい気がする。ラッキーなんて楽観的には考えにくいな…まあ良い、後だ後。
幸太「あいつらは全員気絶で済ましてる。入院レベルの怪我はさせてない。じゃあ急いでるから、さいなら。」
紫「待ちなさい。貴方はレミリア・スカーレットとどういう関係なの?」
幸太「知ってるだろ?紅魔館の当主と執事。」
紫「そんなわけ無いでしょう?只の当主と執事の関係とは思えないわ。」
幸太「何故かは知らんがお嬢とは初めて会った気がしないんだよ。前世か何かで会ってるのかね?」
紫「知らないわよ。でもそんな事で命を無駄に…」
ガシッ!!
ゴウキは紫の首元を掴む。
紫「なっ…何…いきなり…」
幸太「そんな事だと言ったか?今お前は俺の逆鱗に触れたぞ?今度触れたらお前の声帯引き千切るぞ
紫「ババ…私に…よくも…そんな…」
ギリギリ…
紫の首を握る力が強くなる。
紫「まっ…待って…私が…悪…かった…から…」
パッ。
紫の首から手を離す。
紫「ゲホッゲホッ…死を覚悟したのは久しぶりよ…」
幸太「他人の逆鱗にはなるべく触れない事をお勧めする。今度こそさいなら。」
天界
幸太「ようやく着いた…」
さて…優曇華の花の種を探さなきゃな。天界の住民に見つかると面倒だ、早く見付けないとな…
十分後…
幸太「本によると…これか。」
ゴウキは優曇華の花の種を手に入れた!
幸太「さて…戻るか。」
ブゥン。
?「…逃がしたか…私が追い付く前に逃げるなんて…強いわね、あの人間。」
紅魔館 図書館
ブゥン。
幸太「ただいま。」
パチュリー「お帰り、種をここに。」
幸太「はいこれ。こあさんは?」
こあ「ただいま帰りました~。」
パチュリー「お帰り、こあ。これで準備は整ったわね、始めるから部屋に入らないでちょうだい…ゲホッ。」
幸太「ok。」
地獄 三途の川
レミリア「うーん…ここは…」
?「ここは三途の川さ。」
レミリア「…私死んだのね。」
?「ああ。しかし吸血鬼として生まれたなんて…可愛そうだな。」
レミリア「神様とやらが決めた事だもの、いくら私でも変えるのは難しいわ。」
?「私は死神だからこのルールはあまり気に入らないけどね…」
レミリア「全くだわ…貴女とは話が合うわね…名前は?」
小町「
レミリア「ええ…次が有ったらもう少し話がしたいわね…」
紅魔館 会議室
幸太「さて、パチュリーが薬を造ってる間にこっちも準備を始めようか。」
フラン「準備って何?」
幸太「あの本によると魂に薬を飲まさなきゃならないだろ?フラン嬢。」
咲夜「ええ。そう書いてあったわね。」
幸太「その場合お嬢の魂を用意しなくちゃいけない。ただ、霊媒の方法なんて俺は知らない。そして多分時間も足りない。」
美鈴「となると…」
幸太「だからもっと手っ取り早い方法を使う。」
フラン「それって?」
幸太「誰かがあの世に行ってお嬢に薬を飲ませる。」
美鈴「待って下さい!それだとこの中の誰かが死ななきゃいけないじゃないですか!!」
幸太「バーカ、そんな事する訳無いだろ?自殺なんて趣味じゃ無い。幻想郷は行こうと思えばあの世まで徒歩で行けるだろ。」
美鈴「あっ、そういえばそうでした。」
幸太「問題は、お嬢が何処に逝ってるか分からない事だな…冥界だか地獄だか…」
咲夜「地獄よ。」
幸太「何で分かる?」
咲夜「この世界のルールの一つとして悪魔とそれに準じるものは100%地獄逝きが決まってるの。例えどんなに良い行いをしてもね。」
幸太「は?何そのルール、決めた奴どいつだ?」
咲夜「話によると閻魔と地獄の神が決めたそうよ。」
幸太「よし、そいつら後で一発ぶん殴ろう。ともかく行き先は解った。薬が出来るまで体を休めとけ、ok?」
咲夜・フラン・美鈴「「「了解。」」」
地獄 審判の間
?「これより、レミリア・スカーレット氏の判別を下す!氏は吸血鬼として生まれ落ちた、よって悪魔の夕食の刑に処す!!」
レミリア(…ルールとはいえ酷い茶番ね…生まれた事自体が罪なんて…)
?「連れていきなさい!」
「「はっ!」」
レミリア(嫌…皆ともう二度と会えないなんて…嫌…助けて…誰か…!!)
紅魔館
およそ十五時間後…
パチュリー「やっと出来たわ…!!」
こあ「ようやくですか~。」
パチュリー「さて、皆を呼びましょう。」
幸太「出来たんだって?」
パチュリー「ええ、これが死者蘇生薬『エクスエリクサー』よ…ゲホッ。」
こあ「徹夜で造りました~。」
幸太「ok!ありがとな!」
パチュリー「礼なんて良いのよ、ただちょっと休ませて…」
バタッ。
幸太「…疲労による気絶か。無理させちまったな。」
咲夜「緋劉。」
幸太「解ってる。あと六時間とちょっとだな…」
フラン「行きましょう!」
幸太「ああ、手筈通りにな。」
こあ「待って下さい!」
幸太「どうしたこあさん?」
こあ「パチュリー様よりこれを。」
幸太「これは…真っ白なスペルカードに魔力の入った宝石?」
こあ「その石は属性魔力を込めてあります。銃に着ければ弾に属性を付与できます。赤は炎、青は氷、緑は風、黄は雷となってます。スペルカードはお嬢様に渡したりあなたが使ったりして下さい。」
幸太「こりゃ良いもんくれたな…お礼言わないとな、お嬢を助けた後で!!」
地底 地霊殿
さとり「…なんで貴方がここに?」
幸太「用件だけ言うぞ、地獄への鍵を渡せ。」
さとりは地底の管理者らしい。なら地獄への扉を開ける鍵を持ってる筈だ。だが立場的に友人だとしても「鍵貸して。」「はいどうぞ。」は出来ないだろう。だが脅されて渡したなら問題は無いだろう。
さとり(そういうことね。それなら脅されてる演技をしないと…)
さとり「駄目に決まってるでしょう?」
幸太「早く渡せ。さもないと…」
さとり「さもないと?」
幸太「ミカンの皮汁がお前のサードアイにダイブするぜ?」
さとり「渡す!渡すからそれだけは止めて!!はいこれ!!」
幸太「最初から素直に渡せば良いんだよ全く…じゃあな!」
さとり(彼結構演技派だったわね…)
さとりから(強引に)地獄への鍵を借りたゴウキ。その頃レミリアは古の堕天使のエサにされそうになっていた…急げゴウキ!!
次回 第十四話 「反逆の王」