旧地獄
幸太「んじゃ、手筈通り俺が入ったら直ぐに扉を閉めてくれ。」
さすがに地獄の扉を開けっ放しにしておくと何が起こるか分からないからな。
フラン「お姉様を頼むわね…」
美鈴「何か有ったら直ぐに呼んで下さい!」
咲夜「…死なないで下さいね。」
幸太「お嬢を助けるまでは死にきれねぇよ、さて行くか…地獄へ!」
ギギイィィィ…
幸太「行ってくる。」
咲夜・フラン・美鈴「行ってらっしゃい。」
審判の間
『ビーッビーッ!!侵入者検知!!侵入者検知!!』
?「…小町。」
小町「…何でしょうか四季様。」
四季「たった今侵入者の報告がありました。誰が入ってきたかの解明と報告を頼みます。」
小町「…解りました。」
四季「…今日はあの方が来るというのに…誰なのですか、こんな不届き者は…」
幸太「さて、まずは情報がないとな…あの妖精(?)に聞いてみるか、ちょっと良いか?」
?「?誰だお前…あ!お前確かチルノが言ってた…」
チルノって結構顔が広いんだな…まさか地獄に居る妖精(?)にまで俺を知ってるなんて。
幸太「緋劉幸太だ。最近ここに吸血鬼が来なかったか?」
?「ん~…まっ、教えても良いか!さっき審判の間に連れて行かれてたよ。多分もう底の方かな…」
幸太「そうか、ありがとな。そういえば名前は?」
ピース「クラウンピース様だ!覚えといてね、チルノの師匠!!」
幸太「ok。…急ぐか!」
三途の川周辺
小町「とは言ったものの…地獄全体から侵入者一人探すって…無茶過ぎないかな…」
幸太「ちっ、翼がだいぶ疲れてやがる…暫く仕舞っとくか…さてどうやって渡るかな…あいつに聞くか。おーいそこの大鎌持ってる嬢ちゃん!!」
小町(…まさか侵入者から話しかけて来るなんてな…まぁ良いや、報告を…)
幸太「無視は困るな。」
小町「!?…何者だ?あんた?」
幸太「緋劉幸太、死者を復活させに来たただの愚者だよ。」
小町「…もしかしてあの吸血鬼の事か?」
幸太「!…恐らくな。彼女の所へ行きたいがこの川を泳ぐのは危険そうだ、渡り方を知らないか?」
小町(…この人、眼を見たら解る、目的を果たすまで殺しても死なないタイプだ…もしかしたら…)
小町「…私はこの三途の川の船頭だ、あんたを向こうまで送っても良いが条件がある。」
幸太「なんだ?六文銭なら持ってねーぞ。」
小町「要らないよ金なんて、ただ一つ…数千年前位から私の上司がおかしくなっちまったんだ、昔は…」
幸太「昔話はどうでもいいから条件をさっさと言ってくれ、時間が無いんだ。」
小町「…私の上司がおかしくなっちまったから止めて欲しい。」
幸太「解った、相手はどんな奴だ?」
小町「
幸太「は?俺が一発ぶん殴ろうと思ってた奴じゃねーか、ラッキー!!」
小町「…どうにかなるなら方法は問わないよ、頼むわね。」
幸太「OK。ただしこっちの用事が先だ。」
三途の川 向こう岸
小町「この先にでっかい穴がある。そこを降りたら着くぞ。」
幸太「ありがとな…そういえばお前はこれからどうするんだ?一応俺不法侵入者になる訳だけど、お前はそいつを助けた裏切り者ってことになるぞ?」
小町「良いんだよ裏切り者で、四季様を止められたら。」
幸太「…お前みたいな奴は嫌いじゃねぇ、ぶち壊してやるよ、あの下らねぇルールをな。」
幸太「…多分これの事だろうけど…」
大地の上にガッチガチに蓋がされている。銃弾もとても通りそうに無い。
幸太「あ、そうだ。フラン嬢?」
ブゥン。
フラン「呼んだ?幸太?」
幸太「どうやらこの下にお嬢か居る様だからこの蓋を破壊して欲しい。」
フラン「任せて!きゅっとしてドカーン!!」
ドッコーン!!
幸太「助かった、ありがとな。」
四季「小町!!」
小町「四季様?どうしました?」
四季「どうしましたじゃありません!何故侵入者を助けたのですか!?」
小町「…四季様、何があったのですか?昔は種族なんて関係無くその者が良い行いをしたか悪い行いをしたかで判決を下していた。何があって種族なんて物で判決を下す様になってしまったんですか!?」
四季「…まさか貴女が楯突くなんて、残念です、小町。」
?「手伝いましょうか?映姫。」
四季「!ありがとうございます。ヘカーティア様。」
小町(!?…私じゃ多分四季様達を止められない…けど彼が戻ってくるまでの時間稼ぎなら出来る!)
小町「…四季様…ヘカーティア様、この先には行かせません!!」
地獄の底
?「久し振りに上質の魂が来た…」
レミリア「嫌…お願い…助けて…私は…まだ…」
?「よし、お前は踊り食いにしよう。」
レミリア「まだ…消える…訳には…」
?「いっただきまーす!」
レミリア「皆…さよなら…」
幸太「寝言は寝てから言ってくれ!!」
レミリア・?「「!?」」
パァン!!パァン!!パァン!!パァン!!
?「っ!」
レミリアを掴んでいた手を撃ち抜いて手を離させる。
幸太「…よしっ、間に合った!!」
レミリア「…ゴウキ?何でここに?」
幸太「決まってるだろ、蘇らせに来たんだよ。」
ブゥン。
亜空間からレミリアの肉体と薬を取り出す。
幸太「飲め。んで入れ。」
レミリア「え?」
?「おい、そこの人間。」
幸太「速く、時間がない!」
レミリア「え、ええ。」
ゴクッゴクッ…
レミリア「にがーい…」
幸太「良薬口に苦しだ、身体の中に入ってくれ。」
レミリア「入れって言われてもどうやって?」
幸太「手を肉体に突っ込めば良い。経験済みだから保証する。」
レミリア「こうかしら?」
幸太「…上手くいった様だな。」
レミリア「ええ、暖かい…良いわね身体が有るって。」
?「無視をするな、人間。」
幸太「ああ…悪かった、あの時助けられなくって。」
レミリア「良いのよ、こうして助けに来てくれたでしょ?」
幸太「…ありがとな。色んな奴が手伝ってくれたから、後でお礼言わないとな…」
レミリア「そうね。じゃあ帰りましょうか。」
?「無視をするなと言っているだろうが人間!!」
幸太「声デケェ…シカトした俺も俺だが…」
レミリア「滅茶苦茶怒ってるわね…」
ルシファー「我を『
幸太「何でキリスト神話の大悪魔が幻想郷に居るんだよ!?せめてEU地獄だろ!?」
ルシファー「食事の邪魔をしておいて何だその態度は!?貴様らを殺してその魂欠片も残さず喰ってやる!!」
幸太「お嬢。」
レミリア「何?まさか逃げろなんて言わないわよね?」
幸太「まさか、手伝い頼めるか?」
レミリア「フフッ、勿論よ。食べられかけた借りもまだ返せてない。」
ルシファー「まさかこの我に勝つつもりか?笑わせるな!たかが人間と吸血鬼に敵うはずが無い!!」
幸太「上等!やるぞ!!お嬢!!」
レミリア「ええ!ゴウキ!!」
何とかレミリアの蘇生に成功するゴウキ。だが食事の邪魔をされ、怒り狂うルシファーにどう立ち向かう!?
次回 第十五話 「紅の鎮魂歌」