香霖堂
幸太「邪魔するぞ。」
修介「いらっしゃい。ほい。解析報告書。」
幸太「ありがとな。…成分不明?」
修介「そうなんだよ…恐らく俺らが居た世界に存在しない金属なんだろ。」
幸太「なるほど…」
修介「使いたいならプロに研いで貰え。紹介状やるから。」
幸太「助かるぜ、シュウ。」
修介「よせよ、俺とお前の仲だろ?」
幸太「ああ。そうだな。」
人間の里から少し離れた場所
幸太「えっと…ここだな。」
?「驚けー!!」
幸太「うぉっ!?」
?「…やったー!久しぶりに驚いてくれた!!」
幸太「…?なぁ、この辺に腕の良い鍛冶屋があるって聞いたが、何か知らないか?」
?「あ、多分それ私。」
幸太「…マジ?」
小傘「そう。私は
幸太「まぁあんな感じじゃ初見の奴しか驚かないだろうな…」
小傘「どうしたら驚いてくれるのかな…」
幸太「人間ってのは熱しやすく冷めやすいもんだからな…飽きさせないように常に工夫しないとな…」
小傘「そうなのですか…」
幸太「話を戻して良いか?」
小傘「あ、はい。錆びた刀を研いで欲しいんでしたっけ?さっき香霖堂から連絡がありましたけど。」
幸太「ああ。これを研いでくれ。」
ゴウキは小傘に刀を渡す。
小傘「…これくらいならすぐ終わりそうですね。」
幸太「そうか、なら待たせて貰おうかな。」
小傘「…これでよし。」
幸太「お、出来たか?」
小傘「ええ。」
小傘はゴウキに錆を取った刀を渡す。
小傘「しかし…珍しいものを持ってきたね。ヒヒイロガネ製の日本刀なんて。」
幸太「ヒヒイロガネ?」
小傘「古の時代に存在してた金属だよ。本来錆びることは無いって聞いてたけど…」
幸太「…まぁ考えても答えは出なさそうだな。」
小傘「それもそうだね。お代は…このくらいかな。」
幸太「おう…はいちょうど。」
小傘「毎度あり。」
幸太「ああ、贔屓にさせて貰うよ。」
数日後 紅魔館 廊下
幸太「よし、今日もちゃんとピカピカだ。」
咲夜「ええ。今まで一人でやってきたから二人だと凄く楽ね。」
ブゥン。
紫「邪魔するわよ。」
幸太・咲夜「「!」」
ゴウキと咲夜は武器を握る。
幸太「咲夜さん…今日、来客の予定はあったか?」
咲夜「いえ、連絡は来てません。」
幸太「となると…襲撃か。」
紫「何でそうなるのよ…今日は頼み事をしに来たのよ。」
咲夜「…どう思います?」
幸太「…話は聞いてみるか。何かあったら…俺がやる。」
紫「それは助かるわ。皆を集めてちょうだい。」
会議室
咲夜「…どうぞ。」
咲夜は二人の前にカップを置き紅茶を淹れる。
レミリア「ありがと咲夜…で、『賢者』が私たちに何の用かしら?」
紫「…もう少しだけ先の話なのだけど、月の民達と戦争があるかもしれないのよ。」
レミリア・幸太・咲夜「「「は!?」」」
紫「事実よ。で、あなた達にも戦闘員として参加して欲しいのよ。」
レミリア「…少し相談させてちょうだい。」
紫「ええ。」
幸太「…どうするんだ?俺らはお嬢についてくぜ。」
咲夜「ええ。勿論です。」
レミリア「…断ろうと思ってるわ。」
幸太「了解。」
紫「…相談は終わったかしら?」
レミリア「ええ。悪いけど断らさせて貰うわ。」
紫「…理由を聞いても良いかしら?」
レミリア「貴女が何故月の民と戦争をするのかは知らないけど、私は私の家族を守ることしか考えてないの。我が儘お嬢様だから。」
幸太「お嬢…」
咲夜「お嬢様…」
紫「…そう、当てが外れたわね。それじゃ、紅茶ご馳走さま。」
ブゥン。
レミリア「…ふぅ、やっぱり苦手ね。」
幸太「同感。なんと言うか全て見通してますよみたいな感じがして嫌だ。」
レミリア「…確かにそうね。」
幸太「…戦争か。」
レミリア「…気になるわね。ゴウキ。」
幸太「なんだ?」
レミリア「霊夢の所に行って詳しい話を聞いて来なさい。出来るだけ情報を集めること。」
幸太「了解。行ってくる。」
ブゥン。
博麗神社
ブゥン。
幸太「たのもー。」
萃香「霊夢なら今居ないよ~。」
幸太「萃香、久しぶりだな。今居ないってどういう事だ?」
萃香「なんか~真剣な目をしてた~。」
幸太「…あれは秘密裏に進められてるのか。」
萃香「幸太、何か知ってるの?」
萃香の目が変わる。
幸太「…今日、八雲紫から紅魔館へ依頼が来た。月の民と戦争をするから参加してくれってな。」
萃香「…なるほど。だからか。幸太達はどうするんだい?」
幸太「俺らは拒否させて貰った。ぶっちゃけどうでもいいしな。」
萃香「そうかい…私はやるよ、ああいう祭りは好きだからねぇ…」
幸太「鬼っていうのは好戦的なんだな。」
萃香「ハハッ、言うねぇ、今度戦ってみるかい?」
幸太「今度な。霊夢はどこに行った?」
萃香「分からないし、多分暫く帰ってこないね。」
幸太「そうか…情報は得られずか…」
萃香「月の民との戦いは昔から何回かあったから、それについてなら教えられるよ。」
幸太「そうなの?助かるよ。」(萃香って幾つなんだ…?)
萃香「何、この前の鍋の礼さ。」
幸太「そうか。まぁ詳しく聞かせてくれ。」
萃香「ああ。」
遂に明かされた計画…月の民と幻想郷の戦争の歴史を萃香から聞いたゴウキは、たった一言呟き、ある行動を行う許可を求めに行く…
次回 第二十三話 「アホらしい。」