なんとなくロリスミっぽいあの空の下で神楽舞いそうなのとガチ勢の話 作:銀鈴
もしかして偶然開いてしまった、飛んできてしまったそこのあなたは、悪いことは言わないのでプラウザバックをお勧めします。
このSSは良くも悪くも作者の満足とネットの悪ノリで生まれたものです。ぜっったいに意味が分かりません。
拙作
・異世界に転移したと思ったら転生者?
・なんとなくFate
・あの空に帰るまで
・幼馴染がガチ勢だったので全力でネタに走ります
・銀灰の神楽
のキャラが出てくるクロスオーバーです
忠告はしました
しましたよね?
という訳で、レッツ本編ゴー
いつかの未来。フルダイブ型VRMMOなんていうオーパーツが発明された世界線の、そこまで遠くない未来にて。
「さて、いい物も貰えたし、そろそろ頃合いかな」
地球の何処かにあるビル街、その無数にあるコンクリートジャングルにある、一般的な寝室。そこで長い金髪を乱雑に纏めたエルフ耳の存在は、楽しそうに声を弾ませそう呟いた。
その気になれば寄せられるが、男でも女でもない力あるモノ。魔法使いの目指す極点。盤外の者。或いは
などと仰々しく書いているが、実際のところは、何処ぞの極振り掲示板で『異世界人ニキ』と呼ばれていたその人である
加えて言えば、その無駄に練り上げられた至高の領域に近い無駄に強大な力によって、ゲーム内で貰ったサインを無駄に現実に引き摺り出した直後であった
しかし当然、此処は地球。神秘は枯れ、マナは拡散し、神々は隠れた魔法という存在がないタイプの地球である。そして必然、そんな世界で無駄に洗練された無駄のない無駄な魔法を使えば目をつけられる。
そう、例えば、面白そうだったので手を貸して、面白そうなので色々とゲームに危険物を仕込んでいる
「3人に勝てるわけないだろ! というわけで、私は逃げる。代わりに珍しい催し物を開催するから、それで許して下さいなんでもしますから!」
『ん? 今なんでもって……あっ』
そんな汚い語録を吐き捨てながら、異世界人ニキの姿が魔法陣の中に消える。そうして描かれた魔法陣は、まるで花火のようにビルを爆散させた。不思議と人死にや怪我人1人出なかったその爆破は、この地球を含めた5つの異世界を揺らす。
そうして爆破の収束した盤外に、ほんの一時だけ、泡沫的な特異点が形成されていく。そこに、10人程の"人"を吸い込みながら。
◇
同刻、異世界シヤルフにて。
「うん? ティア、解析お願い」
「了解」
発生した"ソレ"に一番最初に気が付いたのは、長い銀髪をポニーテールにまとめた幼い少女だった。絶対の守りを敷いてある筈の自宅の内部、空間を侵食するように現れた黒点に、彼女は即座に反応した。その狼の耳をピクリと動かし、相棒たる精霊に解析を命じつつ、即座に当たりをつけて対抗魔法を構築していく。
「マスター、対抗は無理。時間をかければ別だけど、この一瞬じゃ出力を上回れない」
「行き先は?」
「……ふぅん。時限式の異世界間特異点。中に取り込まれた人によって、世界は形作られるみたい。あと、崩壊前には送還される設定みたい」
ティアと呼ばれた少女によって、異世界人ニキの放った術式全てが詳らかに明かされる。悲劇は好みじゃないとばかりな親切設計に、なーんだと構築しかけの術式を銀髪の少女は手放した。
「なら大丈夫そうだね。んー……そうだ! ロイドー、いるー?」
「呼んだか? イオリ」
少女の呼びかけに、薄緑色の髪をした青年が顔を出した。青年とイオリと呼ばれた銀髪の少女の手には、同じデザインのリングが嵌められている。当然、左手の薬指にだ。
「ちょっと安全な異世界に招待されたみたいだから、一緒に行こ!」
「また変なことに巻き込まれて……店にはCLOSEDの看板出しておけばいいか?」
「うん、どんなに長くても2泊3日くらいだろうから、いつも通りで!」
などと、緊張感のない会話をしながらテキパキと異世界に旅立つ準備を進めていく。何せこの程度は、彼女たちにとっては日常茶飯事とまでは言わないが、よくあることに過ぎないのだから。
「術式安定。マスター、いつでも行ける」
「さあ、未知なる異世界にレッツ・ゴー!
「はいはい」
そうして、3人は勝手に掌握した黒点を利用して、勝手に使い慣れた門状の形へ変形。いつものように異世界旅行へ向かった。
◇
爆発が起きた地球とは、時間軸も世界も違う地球。後に人理が焼却・漂白され、鋼の大地のみが残る2010年代の地球にて。
「……もう、私
空間を侵食するように現れた黒点。"ソレ"を見つめて、長い白髪の女性が呟いた。
自分の中にいる英霊の影響か身長は少女のそれだが、実年齢は20を過ぎた彼女は所謂デミ・サーヴァントに分類される2度にわたる聖杯戦争の経験者。そして今は、何処にでもいるような普通の家庭を持ち、普通の主婦をしているだけの女性だった。
「魔術……魔法? 今更? いや、これは……キャスター達の世界の魔法、かな?」
聖杯戦争が終わり、魔術協会からの逃亡生活が終わって以来、頻繁に使うことは減ってきていた技能。なので少しだけ思い出すのに時間は掛かったけれど、しかし把握には数秒も必要なかった。
「ティアさん、どう?」
『正解。だけど大マスター、対抗は無理。令呪もない今、この一瞬じゃ出力を上回れない』
常時励起状態にある
「行き先は?」
『時限式の特異点。中に取り込まれた人によって、世界は形作られる設定。崩壊前には自動的に送還される設定がされている』
「……要は、まだ発明されてないけどレイシフト?」
『凡そそう。時間は最長でも2泊3日程度。だけど1つ、伝えておかなきゃいけないことがある』
「それって?」
『生前の……正確には私の本体が、同じように特異点を分析した痕跡があった。だからきっと、来る』
「……へぇ」
そう答えが返ってきた瞬間、大マスターと呼ばれた人物……今では姓が違うが、デミ・サーヴァント銀城 愛鈴は頬を緩めた。
「生前のキャスター達……か。出来れば、ウチの人にも合わせてあげたいけど……」
『万が一戦闘になった場合、一般人であるあの人を護りながら戦うのは困難。大マスター、賢明な判断を』
「うん、分かってる。折角掴んだこの幸せ、手放してやる道理はないもんね」
そうして、かつてのように言葉を緩めつつデミ・サーヴァントとしての力と英霊の器としての性能を解禁する。目に魔法陣が浮かび上がり魔眼が発現、長い白髪に魔力が通い銀色に変化していく。
「取り敢えず、あの人への書き置きはするとして……ティアさん、この街のオーナーに話を通す時間はある?」
『ない。数秒後には、強制的に特異点に吸い込まれる』
「そっか、なら仕方がないかなっと」
理解のある夫に対しての書き置きを
「はじめてのレイシフト、うっかり存在証明が出来なくならなければいいけど」
『問題ない。必ず帰れると保証する』
「ならよし。それじゃあ、行ってきます」
そうして、彼女(ともう1人)は掌握した黒点を利用して、特異点へとレイシフトした。
◇
時間軸も世界も違う、どこか、近くて遠い復興と発展が進む異世界。その青空の下にて。
「モロハ!」
極めて唐突に出現した"ソレ"に、一番最初に気が付いたのは萌葱色の長髪に、琥珀の様な瞳。髪に飾られた大きな薄黄色の花が特徴の少女だった。日常では聞くことのない、悲鳴のような警告。それに振り返った時には、既に全てが手遅れだった。
目の前に迫る得体の知れない"黒"。それ見てモロハと呼ばれた、隻腕隻眼片脚義足の華奢な少年は息を呑んだ。
何故ならば、理解できてしまったから。かつて転移というチートを使っていたからか、直感的に。この黒点は『触れたら何処かに飛ばされる』異郷のモノであると理解させられる。そんなナニカが何の変哲もない、つい数瞬間前までは平穏だった彼家の内に発生していたのだから。
「てを!!」
かつてのチートがあった頃ならいざ知らず、今の自分ではこれはどうしようもない。姫さまの《絶対王権》も間に合わない。魔術回路を起こしてないせいで魔術は間に合わず、古樹精霊と吸血鬼の魔法には打開策がない。
だからこそモロハは、もう2度と離さないと誓った伸ばされた手を掴んだ。片方しかない手で掴めるものは、1つだけ。故にもしかすると打開策になるかも知れない武器ではなく、何よりも愛する人の手を。今度こそ。
「ありがとう、それとすみません」
「いいえ。はなればなれになるほうが、わたしはいやですから。それに、モロハといっしょなら、きっとなんとかなります」
「ええ、確かに。俺もエウリと一緒なら、何でもできる気がします」
たった1つ、命よりも大切なものがあれば人は何処までも駆け抜け
「きっと、帰って来ましょう。俺たちの家に」
「とうぜんです。ちゃんとかえってきましょう、わたしたちのいえに」
そうして、微笑みあった直後。制御下にない黒点が膨張し、2人の姿を飲み込んだ。
◇
同刻同地球、VRMMO『Utopia Online』内部。ギルド【すてら☆あーく】ホームにて。
「ユキくん、何だろあれ?」
"ソレ"の発生にいち早く気が付いたのは、銀髪碧眼の腰に銃剣を吊った少女だった。釣られて紫銀の髪と紫の眼を持った少女と、その2人と同じ卓を囲んでいた黒髪黒目の少年が顔を上げる。
偶に少女のやる悪戯だろう。そう思い顔を上げた先。果たして、ソレはそこに鎮座していた。少年の持つ絶大な探知能力にも引っかからない、空間そのものを侵食しているかのような黒点。
「多分バグ……だと思う。探知にも何の反応もないし」
「でも、UPOで、ああいう、タイプの、バグ。聞いたこと、ない、です、よ?」
「ですね。だから一応、運営に問い合わせはしてみたんです、けど……マズイですね、これ」
ユキの手元、開かれたメニュー画面に表示されている文字は【OFF-LINE】というあり得る筈がない文字。ゲーム内の機能であるマップやアイテム等のページを開くことはできるが、ログアウトをタッチしても反応しない。あまりにも致命的な不具合だった。
「取り敢えず、近づかない方がいい気がッ!」
と、ユキが言いかけた瞬間だった。黒点が膨張する。制御なんて受け付けないと言わんばかりに、空間を塗り潰すようにして範囲が広がっていく。
「セナ! 藜さん!」
「ごめんユキくん、これ、間に合わな──」
「机が、飲み込まれて……!」
ユキが咄嗟に展開した障壁を呑み込み、藜と呼ばれた少女が蹴り飛ばした机も呑み込み、2人の首根っこを掴み後方へ逃げたセナよりも速い速度で……黒球が全てを飲み込んだ。
◇
時間軸も辿った歴史も違う、どこか、近くて遠いIFの異世界シヤルフにて。
「……結局、何なんでしょうねこれ。アインは何か分かります?」
「否定する。先程アヤメが言ったように、次元間移動術式であること。2〜3日の時間が経過すれば帰還が確実なこと以外不明だ」
「ですよねぇ……」
安心できる育ての親である夫妻の家であるとはいえ、警戒を怠らなかったことが幸いした。その世界における"ソレ"は、出現と同時に術式そのものを掌握されていた。
アヤメと呼ばれた、鞘に収まったままの短剣を握る、強く緑がかった銀髪に紺碧の瞳を持つ少女。その左手が向けられた先で、空間を侵食するような黒点はまるで凍りついたように動きを止めていた。
そして、黒点に手を翳す人物がもう1人。アインと呼ばれた、灰色の髪に紫の目を持つ人形のような少年。無数の魔法陣を黒点に潜らせる2人は、どうしようもないといった様子で呟いた。
「《悪魔》が仕掛けてきたにしては、術式が繊細すぎますし……かといって《墜星》が仕掛けて来たと考えるには、私を見る視線が変わりません」
「暗殺者や刺客にしては、やり口がヌルいと否定する。よって当方は、愉快犯的犯行であると推定する」
「まあ、そこが妥当な結論ですよね」
そうして、誰よりも何よりも早くこの事態の真意を掴んでいた。しかし同時に、コレは無理矢理に抵抗こそしているが、これが抗い得ぬ墜星のような相手からの仕掛けであることも理解していた。
「それに、私とアイン双方の解析から、術式を起動させないと暴発して爆発をすることが分かってますしね。直接乗り込むのが、一番手っ取り速い手段だとは思いますが……」
「問題はないと否定する。既にリュート公爵夫妻、リィンには連絡済みだと報告する。そして返答も受け取った」
しかし2人は潜伏治癒の身。勝手にそんな動きをするのは、あまり良いことではない。そんなことを予測して、アインと呼ばれた少年も解析の傍ら動いていた。
「手が早くて助かります。それで、なんて?」
「リュート公爵からは『身を隠すいい機会だから、存分に異世界旅行を満喫してきてよし』レーナ公爵夫人からは『2、3日あれば十分な工作が出来るから、それくらいゆっくりして来ていいよ』最後にリィンから『余も公務さえなければ』との恨み言を受け取っている。無論、必ず無事に帰還するようにと明言もされている」
「そうですか。なら、お言葉に甘えちゃいましょうかね」
そんな後押しを聞いて、アヤメと呼ばれた少女はホッと息を吐いた。そして、躊躇いがちに言葉を続けた。
「それにしても、異世界旅行……こういう状況なのはアレですけど、悪くない響きですね」
「そうなのか? 当方は先程、初めて聞いた言葉なのだが」
「まあ、異世界旅行なんて大それたことをしていたのは、パパとママくらいでしょうから」
少し憧れてたんですよね、と困ったように言いながらアヤメは恥ずかしそうに眼を逸らした。
「兎も角、行ってもいいって事ならさっさと解決しちゃいましょう」
「認識した。当方も異存はない」
そんなアヤメの手を、躊躇なくアインは握り返した。そうするのが当然だと言うように。
「ありがとうございます。じゃ、行きましょうか」
その手をアヤメも握り返し、揃って今は活動を停止している黒点に手を触れた。瞬間、拡大しようとするそれを出力で捩じ伏せて、次元を渡る扉を開いてゆく。
「認識した。数日間、異世界旅行をするとしよう」
そうして、2人の姿も黒い歪みの中に消えていった。
◇
今から語られるのは、ほんの一夜の夢物語。
本来であれば奇跡が起ころうとあり得ず、記憶にも残る筈もない謎の産物。
何処かの超越者らしいいい加減さと、青い鳥の導きが合わさって生まれた
それでは、夢が現である間に──
銀髪ロリが多い? いいだろう、作者の性癖だ!
取り敢えず変なのに異世界に飛ばさせた理由ー!!
ロリスミ組→他に合わせて。一番自由なので
なんとなく→こうでもしないと、ようやく手に入れた幸せの場所から動かない
あの空組→休みがない。姫様も逃がさない
極振り組→うっかりアキとかがいると捕まえられない
銀灰組→こんなことに巻き込まれている時間がない