逆にゼロワンを書いてみよう   作:ライティングゴート

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医の中を 蠍の如く 穿つ毒

仮面ライダーである彼らも今のところはほとんど人間と変わらない。

本日は国立医電病院で定期健康診断が行われた。

『飛電さーん、親指を手の内側に入れて握ってください』

『大きく息を吸って下さい』

レントゲン撮影や体重測定など様々な行程を看護師ヒューマギア白衣の天使ましろちゃんが担っている。撮影などの機能をこなせるのは機械ならではである。

さらに一通りの診断を終わらせると数分で結果が出た。これもAIを投入した最新医療の一つだ。

『或人社長、お体に異常は無かったようですね。』

「いやぁこれまで戦いっぱなしだったから安心したよ。後は病院からビョイーンと帰ろう!!ハイ!アルトじゃ〜ないと!」

『笑顔は検出されませんでした』

「それは言わないで…」

「相変わらずだな飛電は」

不破が現れた。不破はどうやら仮面ライダーになった事で定期健診が義務付けられたようだ。彼に言わせれば体調管理も任務の一つだ。

『不破さーん、不破諫さーん。』

「何だヒューマギア」

『脳の検査が未だ完了していません。検査室へ来てください。』

「は?そんなの聞いてねぇぞ」

『頭は大丈夫ですか?』

「なんだとテメェ!!」

その時不破の持っていたナビからデータが送信され、受信したましろちゃんは表情をより柔らかくした。

『データを確認しました。これで検査は終了です。お大事に。』

「チッ、ナビ、昼飯の検索しとけよ」

『本日はラーメンでいかがですか』

「わかってるじゃねぇか」

不破達は戻った。

 

滅亡迅雷でもメンテナンスが行われている。と言ってもその相手は暗殺ちゃんだ

『これでメンテナンスは終了だ』

『本当?じゃあまた遊びに行こうよ暗殺ちゃん!』

『そうだな迅。次はこれを狙ってこい』

『うわぁ、大っきい!』

『このギーガーを開放し、街を破壊しろ』

『いくぞーあんさっつちゃーん』

『おー』

二人はギーガーの奪取及び街の破壊を目指して外へ出ていった

 

ギーガーを開発していたのは刃だ。以前回収したマンモスキーからギーガーを作り出しさらなる兵力増強を図っていた。

「刃顧問、ギーガーの開発は順調です」

「そうか、…済まない」

刃は着信にでた。相手は天津だ。

「はい、刃です」

「ギーガーは順調かな」

「はい、起動試験も目前です」

「ギーガーは我々ザイアの技術の結晶、従来のライダシステムと比べてその出力は500%を誇る我社の重要機密だ。くれぐれも1000%で実行してくれたまえ唯阿」

天津はそう残して通話を切った。

しかし、電話を切った次の瞬間爆発音が響いた。

慌てて音の方へ駆け寄ると滅亡迅雷が再度襲来し警備の隊員を既に倒した後だった。

『また遊びに来たよバルキリー』《wing》

『目標、刃唯阿。暗殺』《ドード》

二人が変身して襲いかかる。

刃もホーネットで応戦するが前回の襲撃で手の内を測られていたのか二人の連携の前に調子が悪い

「待て!」

手玉に取られた刃は最早そう言うしかなかった。

AIMS内部に侵入した滅亡迅雷はギーガーを前にする。

『うぉー!でっかいお友達だ!』

『迅、これでこのギーガーを我々の仲間に引き入れろ』

ゼツメライザーを持たされた迅は一気に跳躍しギーガーの首元に装着させた。

少し時間がかかる様だが、迅はその間にも残りの2体に手をかけている。

その様子を見た滅はその場を預け開発室へと向かった。

『兵器の量産体制は順調というわけか…』

いくつ物アタッシュショットガンが並ぶその部屋で滅は1丁手始めに奪い取り残りを適当に傷つけ使用できないように細工する

少し目を落として見ると開発中の弓形のアタッシュウェポンが目に入った。

滅は弓を持ち去って迅に合流。ハッキングの終了したギーガーと共に病院へと向かっていった。

 

その頃不破と或人は病院から少ししたところでラーメンを食べていた。

「なんで飛電のやつと一緒にラーメンを食わなきゃならないんだよ」

「イズがここのラーメンは美味しいって言うから、ね!」

『はい、このお店では体調に気を使いながら美味しい食事が頂けます。今、或人社長に最適なメニューです』

「そうかよ、お節介な人工知能だな」

「イズは俺のことを考えてくれてるだけだって!」

「その余計な自我がこれまでの暴走を生んだんじゃないのか?」

ラーメンを啜りながらどんどん冷えていく空気。

しかし、或人は強く言い返すことはできなかった。事実これまでのヒューマギアには他の機体とは違って強い自我、感情の発露が見られていたからだ。

「ちゃんとラーニングすればヒューマギアは人類の…ング夢を叶えるパートナーになれるって」

「その甘い考えを後悔するときが来るからな」

ラーメンを先に食べ終わり冷や水まで飲み干した不破が先に席を立つ瞬間とんでもないオレンジ色の塊が飛んできた。チーターキーで変身した刃だ。

変身を解除したその姿は完全に息が上がっている。

「ハァ…ハァ…不破…もう直ぐここに滅亡迅雷が襲撃に来る。戦闘に備えろ…ギーガーを奪われた。」

「なんだと!?あの野郎ぶっ潰す!」《power》

パンチングコングに変身した不破が病院前で立ち塞がる。

 

その間を忍び込んだのは暗殺ちゃんだ。スマートな動きで看護師ヒューマギアに近づくと『ターゲット発見、暗殺〜』と言ってヒューマギアの首元にハッキング用の管を伸ばすが肝心のハッキングが上手く行かない

「だめだよ暗殺ちゃん!ここにいるトモダチは皆この病院のローカル通信でバリアされてるんだから。友達を増やすならこうしなくちゃ!」

ギーガーが外壁を破壊しサーバーそのものにハッキングを仕掛ける。危険を察知して飛び出したヒューマギア達が一同に狂いトリロバイトへと変貌する。

「ましろちゃん!やめてくれ!」

或人の呼びかけも虚しくお互いは変身して臨戦態勢に入った。

ゼロワンはマギアを止めるため病院近くで戦闘を行う一方AIMSは首謀者確保のため迅、滅を追って場所を移動した。

ゼロワンは暗殺ちゃんとトリロバイトを相手にする。付け焼き刃とするには鮮やかな連携に苦戦するも周囲を取り囲んだマギアに回転斬りを浴びせた所でトリロバイトが行動不能又は機能停止になり沈黙。

場所を変え広いスペースへと移動した。

『或人社長!最適なパターンを検出いたしました。お試しください』

キーを持ってきたイズが次々にキーを渡した。

「トラちゃん!」

その作戦は的確でフレイミングタイガーで相手を熱し、

「シロクマちゃん」

フリージングベアーで一気に温度を下げる。

「これでお前の目も冷めたろ!」

《バインディング

        インパクト》

温度変化で脆くなった体にシャークの攻撃で一気に切り裂いた

 

その頃になると移動を終え、廃工場のようなところへ来た滅亡迅雷、AIMSは睨み合っている。

「テメェ…わざわざ病院を狙いやがって…!」

不破が口火を切る。

『愚かな人間を滅ぼすためだ』

「お前らに痛む心はねぇのかよ」

『愚かな人類が蔓延る今のほうが嘆かわしい、アークの鉄槌を食らうがいい』

滅が僅かに腰元の刀に手をやる瞬間、不破が発砲した。

弾丸は刀によって弾かれたが跳弾が滅の頬を掠め、滅は青い血を流した。

「滅亡迅雷の正体はヒューマギアだったのか!」

刃が思わず声を上げた。

『そうだ、我々こそこの世を正すための志士だ。』

滅、迅の両名は無理やり破壊したようなヘッドギアパーツを見せつけた。

それを見た瞬間、声にならないような叫びを上げて変身した。

襲いかかるバルカンを迅が横からのタックルで弾き飛ばす

その後、滅はフォースライザーを取り出した。

《POISON》

スティングスコーピオンプログライズキーを起動させ変身に構える。

《フォースライズ スティングスコーピオン》《ブレイクダウン》

仮面ライダー滅へ変身、戦闘態勢へと移行した。

廃材を払い除けたバルカンが滅へと向かう。再び制そうとする迅を今度はバルキリーが牽制した。

四人はこのまま滅対バルカン、迅対バルキリーとなりそれぞれ戦闘を繰り広げる。

勝負がまだつかない中で先に動いたのは勿論バルカンだった。

パンチングコングに変わり滅を突き飛ばすとそこに銃を無我夢中で打ち続ける。

しかし滅は意に返す事なく奪ったアタッシュアローで銃弾を相殺した。

「お前達をぶっ潰してやる!!!」

再び乱射すると今度はそれに重ねてパンチングブラストを打ち込んだ。全弾命中し倒したように見えたが

滅にダメージは見られなかった。

《strong》

アメイジングコーカサスキーを装填しアメイジングカバンシュートを打ち大打撃を与えると。倒れそうなバルカンに歩み寄りながらベルトを操作して必殺技を構えた。

《スティング

      ディストピア》

滅の放った強烈な蹴りが不破を完膚無きまでに捻じ伏せた。

 

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