それと、ヒロインについての質問があったので、皆さんにも説明しておきますが、オリキャラを新たに作る気は今のところ無いので、原作キャラをヒロインとして登場させていこうと思います。(オリキャラを登場させる可能性もゼロではありません)
── 西暦1912年 12月21日 大正元年──
俺と炭治郎は禰豆子を太陽の下に連れ出さないように洞窟に来ていた。言わずもがな原作で最初に籠を作る為に入っていた洞窟だ。
「炭治郎くん。この調子なら籠は今日中に出来上がりそうだね。」
「そうですね!そういえば、気になってたんですけど...。俺たちって今どこに向かおうとしてるんですか?」
「そうか!俺とした事がうっかりしていた!悪い悪い。今から向かう所はお前を指導してくれる方の居る所だ」
「そうだったんですね!俺はてっきり、秋雨さんが教えるための修行場所を探しているのかと...。」
秋雨「いやぁ、面目無い!確かに俺も教えるが、その人の事を伝えてなかったとはな...。いや、それと教えてくれるのはもう二人いる。その内一人は特に厳しいから、覚悟して掛かるように!」
「はい!.....ってもう1人いるんですか!?」
「ああ、これも話して無かったな。俺の兄弟子と姉弟子に面倒見のいい奴がいてな。兄弟子は最初の内は厳しいかもしれないが、さり気ない気遣いもしてくれる実は面倒見の良い人だ。
姉弟子の方は、言葉がふわふわとしているところもあるが、戦う上で悪い癖などをしっかり指摘して直してくれる人だ。どちらとも仲良くしてやってくれ。」
「そうなんですね!分かりました!今から楽しみです!」
「そろそろ行くか!炭治郎くん」
「はい!行きましょう!」
どうやら今から張り切っているようだ。
──西暦1913年 1月10日 大正二年──
田舎で交通手段も限られているので、仕方なく、走っては寄り道の繰り返しで進んでいる。そうして、少しずつだが狭霧山に近づいていた。
俺一人なら1日もかからず行けただろうが、炭治郎はそうはいかないので、炭治郎の体力に合わせて向かっていた。
しばらく歩いて俺が立ち止まる。
「炭治郎」
今までと違う俺の雰囲気に気づいたのか。炭治郎も立ち止まり、真剣な顔つきになる。
「…」
「気付いたか?」
「はい...あのお堂の中ですよね?」
「最初の試練だ。あのお堂の中にいる鬼を倒して来い。武器は斧を持っていたよな?」
「はい...。頑張ってみます...。」
炭治郎の肩が震えていたので俺は安心させるために声をかける。
「危なくなったら俺が助けに行く!だからお前は鬼を殺す事だけ考えろ」
炭治郎の肩の震えが収まる。緊張を解くことに成功したようだ。
「分かりました!」
炭治郎は禰豆子とお堂へと走って行く。
そして、炭治郎はお堂の戸を開けた。すると、異様な光景が炭治郎の目の中に飛び込んできた。
──鬼が人を喰べていた
炭治郎にとっては、禰豆子以外の鬼を見るのも人が喰われているのを見るのも初めての事で、炭治郎の頭の中には恐怖と嫌悪感が渦巻いていた。
「っ!人喰い鬼...。だけど、こいつを倒さないと秋雨さんに認めてもらえないんだ。殺るしかない!」
「おい!鬼!こっちを向け!」
そう炭治郎が呼ぶと鬼が少し間を置いて振り向く
「あ?なんだ?ここは俺の縄張りだぞ。俺の餌場を荒らしたら許さねぇぞ。...。んん?妙な感じがするな。お前ら人間か?」
お堂の鬼が炭治郎に飛びかかって行く。それに対して炭治郎は咄嗟に斧で鬼の
首に向かって反撃する。それにより鬼は確かに攻撃を食らったが、難なく再生した。その事に炭治郎は驚く。
「!?」
そこに鬼は再び襲いかかり、鬼は炭治郎を押し倒し、手を押さえつけ、首を絞めて、立てないようにする。
炭治郎(速い!!...。それになんて力だ!!)
「二度はやられねえよ。さあ頸を折るぞ.........」
その時、鬼の頸が禰豆子によって跳ねられた。そこをすかさず禰豆子がもう一発腹に蹴りを入れる。
秋雨はこの時容赦無いなあと思いながら眺めていた。
「てめぇえらぁあ!!やっぱり片方鬼なのかよぉお!妙な気配させやがってえぇえ!なんで鬼と人間がつるんでやがるんだぁああ!」
頭の切断された胴体の方が禰豆子に襲いかかる。
「!!...やめろ!!」
斧を振り上げた炭治郎だったが、腕を生やした鬼の頭が飛びかかって来る。それに対して、即座に炭治郎は攻撃の軌道を逸らし頭に向かって斧を振るう。
鬼は、炭治郎の肩を掴み、歯で斧を捕えていた。
「どけーーーっ!!!」
なので、炭治郎は自分の頭を目一杯振り上げて鬼に頭突きを食らわせる。
(こいつ硬っ...)
間髪入れずにもう一発炭治郎は頭突きをする。
(頭が硬い!!!)
秋雨はその頭突きを見て痛そうと思った。その瞬間だけは鬼に同情した。
そして、炭治郎はその鬼を斧ごと木に投げつける。そのまま鬼は木と斧の柄で挟まった。
そんなことには目もくれず炭治郎は禰豆子を助けに向かう。
「禰豆子ーー!!」
そして、禰豆子が襲われているのを見つけて炭治郎が突進する。しかし、不運なことにその先は崖であった。もちろん落ちる前に禰豆子が炭治郎の手を掴み落ちるのは阻止するのだが...。
そうして鬼の身体だけが崖に落ちる。その時、感覚だけ繋がっている頭に衝撃が伝わり、悲鳴を上げていた。
その後、再び頭の所へ炭治郎は戻り、止めを刺そうと短刀で斬ろうとしていた。その時、後ろから肩を掴まれる、炭治郎は驚いた。
「そんなものでは止めを刺せん」
鱗滝さんには既に義勇を通して伝わっており、鱗滝は一目見るために山を降りて来ていた。俺は、もちろん、下手に介入せずに今回も見守るつもりだ。
「ど、どうしたら止めを刺せますか?」
「人に聞くな。自分の頭で考えられないのか」
炭治郎は近くにある石を見て、頭を潰すことを思い浮かべるが、当然、思いやりの強い炭治郎は、いくら鬼だといってもそんなことは出来るはずがなかった。
そうこうしているうちに夜が明けてしまい、鬼は日光によって焼かれてしまった。そこからの話は原作と同じように進んだ。
「───儂の言っていることがわかるか」
「はい!!」
話がある程度終わった頃だろうと思い、俺も炭治郎の前に出ていく。
「鱗滝さん、炭治郎と話をしても?」
「ああ、構わん」
「炭治郎、俺はずっと陰から見ていたが、君は思いやりが強すぎる。こんな事では君の家族に示しがつかないぞ。
確かに、鬼は最初から望んで鬼になった訳じゃないかもしれないし、儚い生き物でもある。だがな、殺すことを躊躇うな、一度殺すと決めたら如何なる手を使おうと貫き通せ。情けをかけるな。」
「はい!」
「炭治郎、鬼を殺すということは、結果的にその人を救うことになる。鬼は、人を殺し、罪を重ねていく。鬼となったら、鬼舞辻無惨の呪縛から逃れることは出来ない。だから、その呪縛から解き放って上げる。そう考えるんだ。いいか」
「分かりました!肝に銘じておきます!」
「.........儂が言うことは無さそうだな。ではこれからお前が鬼殺の剣士として相応しいかどうかを試す。妹を背負ってついて来い。」
鱗滝さんが走り出したので、それに合わせて俺も並走する。そして、その後を追って炭治郎が走ってくる。
炭治郎(速い!!この人は一体何歳なんだ?それとやっぱり全く足音がしない!!それに秋雨さんも同じように走っている!!俺と走っていた時は合わせてもらえてたのか!!)
俺は並走しながらも、炭治郎にはこの速さはまだキツいだろうと思った。
秋雨(これで原作の炭治郎が、走り切っただけで認めてもらえたって勘違いしてた理由が分かったわ...。)
──狭霧山に着いてから──
「ぜぇ、、ぜぇ、、こっ、こっ...これで俺はっ認めてもらえましたか?」
「試すのは今からだ。山に登る」
炭治郎もこれには唖然としていた。
「炭治郎、辛いとは思うが頑張れ」
俺は炭治郎の肩に手を置き、せめてものフォローを炭治郎にする。
炭治郎「は...はい...」
そうして、炭治郎が山を登っていってから、俺と先に戻ってきた鱗滝さんの二人で炭治郎を待っていた。しばらくすると、炭治郎が戻ってきた。気のせいか原作で見たよりもボロボロになってない気がする。俺と道中一緒に走ったのが効いたのだろうか。
「はぁ...はぁ...戻りました...。」
「...お前を認める。竈門炭治郎」
錆兎や真菰は、一般隊士の管理が忙しいらしく、しばらく来れないらしい。残念だが、それまでの間は俺と鱗滝さんの二人で教えるしかないだろう。
そして、今、炭治郎にとっては最も辛い修行が始まろうとしていた。
今回で、やっと鱗滝さんに炭治郎が弟子入りしましたね。
こんなにスローペースで書いてるのに見て下さってる方には本当に感謝しかありません。
次回も期待して読んでください。
大正コソコソ噂話
鱗滝さんは義勇さんや秋雨さんの時と違って、時間をかけて戻って来たので、育てがいがあると思っているよ。
物語の進むペースは妥当か
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