ここまで読んで下さりありがとうございます。
読んで下さる方がいる限りは最後まで書き続けようと思います。
では、本編です!どうぞ!
──西暦1915年 大正4年 3月4日──
俺は今炭治郎の任務に同行して、北西の町へと来ていた。
原作よりも炭治郎が強くなっている事で早く着くことが出来たとは思うのだが、原作の修正力とでも言おうか。俺達が着いたのは残念なことに和巳さんの婚約者の里子さんが既に殺されてしまった後だった。
俺達は和巳さんを見つけて尋ねる。
炭治郎「和巳さん!ちょっとお話を聞きたいのですが、いいですか?」
秋雨「お時間があればで宜しいのですが...。」
和巳「ええ...。」
そうして俺らは案内された。
和巳「ここで里子さんは消えたんだ。信じて貰えないかもしれないが...」
炭治郎「信じます!信じますよ!信じる!」
それを言うと炭治郎は地面の匂いを嗅ぎ出した。
俺は和巳さんに炭治郎が何をしているか伝えておく。
秋雨「炭治郎は鼻がいいので地面に残っている鬼の匂いから鬼の居場所を見つけ出す事が出来るんです。」
和巳「鬼って?」
秋雨「嘘みたいな話ですが、この世には人喰い鬼がいて、それを退治するために俺達は鬼殺隊という組織に入ってるんです。」
和巳「そんなことある訳が...。」
話していると夜になり、鬼が出る時間となる。
秋雨「炭治郎!」
炭治郎「はい!」
ほぼ同時に鬼の気配を感じ、鬼が居る場所に向かって二人で走り出した。
和巳「どうしたんだ急に!!」
その人間離れした早さに和巳さんは驚いた。
炭治郎「匂いが濃くなった!!鬼が現れてる!」
シンクロして俺と炭治郎が屋根に飛び乗る。
和巳(と、跳んだ...鬼の話、鬼殺隊、本当に...)
鬼の気配のある場所に立つと炭治郎が日輪刀を地面に向かって突き刺す。すると、次の瞬間、悲鳴が上がると共に突如地面に沼が現れた。
その時に、気絶しているトキエさんが沼の中に居るのを見つけて、炭治郎が急いで引っ張り出して後ろに下がる。
炭治郎はその鬼が異能の鬼だと気づく
秋雨「異能の鬼だな。血気術を使って来る。気をつけろ!」
炭治郎「はい!気をつけます!」
炭治郎は鬼に質問をした。
炭治郎「攫った女の人たちはどこにいる!!それから二つ聞く...」
すると鬼はギリギリと歯ぎしりを立てて沼の底へと戻って行く。
秋雨「お前は鬼を倒せ!和巳さん達は俺が守ってるから、気にせず闘え!」
炭治郎「分かりました!それじゃあ頼みますね!」
沼鬼は潜っている間も匂いを消せないため、炭治郎には手に取るように動きが分かった。
炭治郎は鬼が近づいて来たことに気付き、伍の型で迎え撃とうと待ち構える。
すると、一斉に鬼が沼の中から三人出てきて炭治郎に襲いかかる。
しかし、3人に分かれているのは予想外だったのか、炭治郎は咄嗟に型を変えて対応する。
炭治郎「三人!!!...やれる!!.....捌ノ型 滝壺!!」
滝が打つような斬撃が容赦なく鬼を襲う。
しかし、途中で技を変えたために完全に倒すことは出来なかった。
沼鬼は逃げるように沼に潜って行った。
炭治郎は三人とも全く同じ匂いだということに気づいた。基本的に鬼は群れないと聞いていたことから、一人の鬼が三人に分裂しているのだと分かった。
次の瞬間、和巳さん達の方へ一人の鬼が現れ、襲いかかろうとしていた。なので、すかさず俺が助ける。
──雲の呼吸 陸の型 雲の裂け時──
雲が鬼を包み込み、その雲を斬るようにして真空刃が鬼へと迫る。
そして、雲が消えた時には既に鬼は灰となり消えていた。
炭治郎「す...凄い!!...」
秋雨「こっちに構うな!!炭治郎は鬼を倒すことに集中しろ!!」
炭治郎「すいません!!」
二人の鬼が喋り出す。
沼鬼2「貴様ァアアア」
炭治郎「!?」
沼鬼2「邪魔をするなァァァ!!女の鮮度が落ちるだろうがァ!!もう今その女は十六になっているんだよ!早く喰わないと刻一刻で味が落ちるんだ!!」
沼鬼「冷静になれ俺よ。まぁいいさこんな夜があっても。この町では随分十六の娘を喰ったからな。どれも肉付きが良く美味だった。俺は満足だよ」
沼鬼2「俺は満足じゃないんだ俺よ!!まだ喰いたいのだ!!」
和巳「化け物.........一昨晩攫った里子さんを返せ」
沼鬼「里子?誰のことかねぇ.........この蒐集品の中にその娘のかんざしがあれば喰ってるよ」
和巳さんが里子さんのかんざしを見つけて涙した。それに気づいた炭治郎は酷く怒り顔が険しくなる。
それを知ってか知らずか、鬼が炭治郎の隙をついて襲う。だが、炭治郎は難なく躱して刀を振る。しかし、経験不足からか、常中を身につけていても頸を斬ることは叶わなかった。
そこにもう一体の鬼が壁から現れて両手を使って炭治郎を攻撃する。それに対してしゃがんで対処する。しかし、しゃがんだ炭治郎の目の前に鬼の手が迫る。
それを炭治郎は、後ろに身を引いて、紙一重で躱す。
しかし後ろから、もう一体の鬼が攻撃しようとしていた。
それを禰豆子が箱を蹴り開けるように蹴りを繰り出して制する。
沼鬼「何故人間の分際で鬼を連れてる」
禰豆子は鬼に向かってかかと落としをする。
炭治郎「禰豆子!!深追いするな!!こっちへ戻れ!!」
その言葉で禰豆子は、下からの鬼の攻撃を前方に宙返りして躱しながら戻ってきた。
秋雨「和巳さん達は俺と禰豆子ちゃんに任して行け!」
そうして炭治郎はわざと沼に入って行った。
炭治郎「もしも俺が負けた時は禰豆子を頼みます!!」
沼鬼「ククク、苦しいか小僧。この沼の中には殆ど空気もない!さらにこの沼の闇は体に纏わりついて重いだろう。ハハハハ!!」
沼鬼2「地上のようには動けんのだ、ざまをみろ!!浅はかにも自ら飛び込んできた愚か者め」
炭治郎は、技の準備をしていた。
足場もない不安定なこの場所でも使える型。
上半身と下半身の激しい"ねじり"で強い渦動を発生させる技だ。
炭治郎(匂いが来た!!隙の糸!!)
──全集中・水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦!!
渦は鋭く大きな刃となり、周囲を巻き込んで切り裂いていく。
しかし、それで倒せたのは一人だけだった。
もう一人の鬼は危険を察知したのか、地上に炭治郎よりも先に戻っていた。
炭治郎(うっ.........苦しい!!早く上へ。禰豆子!!)
地上では、今禰豆子が闘っていた。流石の秋雨も不意をつかれたのか反応が遅れた。そして、下手に介入して禰豆子を傷つける訳にもいかないので秋雨はどうも出来ずにいた。
遂に、禰豆子は鬼の攻撃を許してしまい額に傷が付く。
和巳「あっ!!」
沼鬼(よし!!その面に風穴開けてやる!!)
その時だ、鬼の手が切られる。炭治郎が地上へと戻って来たのだ。
炭治郎「妹に触るな!!お前たちは腐った油のような匂いがする!酷い悪臭だ。,一体どれだけの人を殺した!!」
沼鬼「女共はな!!あれ以上生きていると醜く不味くなるんだよ!だから喰ってやったんだ!!俺たちに感謝しろ」
炭治郎が沼鬼の口を切って、凄みのある声で言う。
炭治郎「もういい、鬼舞辻無惨について知っていることを話してもらう。」
沼鬼「言えない!言えない!言えない言えない!言えない!」
沼鬼は恐怖で震えながら首を横に振る。
沼鬼「言えないんだよオオオ!!!」
沼鬼が最期の抵抗をしてくるので炭治郎は仕方なく頸を切る。
炭治郎(ああ.........また何も聞き出せない。禰豆子!!)
秋雨「心配しなくても良い。禰豆子ちゃんは回復するために眠ってるだけだ。」
炭治郎「そうですか...。」
炭治郎(ごめん.........ごめんな。もう少し待ってくれ兄ちゃんがきっと人間に戻してやるからな)
炭治郎は禰豆子のおでこに自分のおでこを当てながら禰豆子のことを想う。
炭治郎は和巳さんの安否を確認する。
炭治郎「和巳さん大丈夫ですか?」
和巳「.........自分の婚約者を失って大丈夫だと思うか」
炭治郎「.........和巳さん。失っても失っても生きていくしかないんです。どんなに打ちのめされようと」
和巳「お前に何がわかるんだ!!お前みたいな子供に!!」
炭治郎は悲しいような微笑みを見せた。
炭治郎「俺たちはもう行きます。これを.........里子さんの持ち物があるといいのですが.........」
俺と炭治郎は一礼をする。
和巳「.........!!すまない!!酷いことを言った!!どうか許してくれ!すまなかった.........っ」
和巳さんは炭治郎が自分と似たような境遇に在ることを感じ取り、申し訳なく思うのであった。
炭治郎と俺は手を振りその場を後にする。
炭治郎は家族こそ失ってないものの禰豆子は鬼になっており、戻らない限りは失ったも同然なのだ。炭治郎もまた悲しい少年である。炭治郎は和巳さんの思いも背負って無惨への執念を増幅させる。
炭治郎の鴉がやって来る
鴉「次は東京府浅草ァ鬼ガ潜ンデイルトノ噂アリ!!カァアア!!」
次の闘いの幕が開けようとしていた。
大正コソコソ噂話
炭治郎はほんの少しの匂いでも嗅ぎ分けることが出来るよ
いかがだったでしょうか?
やっと沼鬼を倒しましたね!
次回は、番外編にはなりますが、本編にも少し繋がってくるので、読んでいただけると幸いです。
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