鬼滅の雲   作:中太郎

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今回は、ヒロインの導入を主に話を進めています。
なので、最初のところは完全オリジナルで、イメージに沿って書けてるか不安な部分もあるかもしれません。
違和感があれば感想でお願いします。



第四章~改変は止まらない~
第拾伍話 出会い


──西暦1915年3月6日 大正4年──

浅草に行く翌日の朝

出発する前にカナエさんと合流する。

 

「カナエさん、久しぶりです!しのぶも久しぶりだな!」

 

「久しぶりです!秋雨さん!」

 

「秋雨くん!久しぶりね!今日から長いこと一緒になるわね!」

 

「そうですね!よろしくお願いします!」

 

「こちらこそ!」

 

「秋雨くんのことは私が守るから背中は任せてね!」

 

「ハハハッ!頼もしい限りですね。俺だってカナエさんを前回のような目に合わせる気はありませんよ」

 

 

 

 

2人で会話がどんどん進んでいくので、忘れ去られまいとしのぶが会話に入っていく

 

「秋雨さん私の事忘れてませんよね?」

 

「当たり前だろ!よろしくな!」

 

「なら良いんですけど.........」

 

 

 

「そっちの子は炭治郎くんだっけ?」

カナエは気になっていたもう1人の少年に声を掛けた

 

「はい!竈門炭治郎です!」

 

「元気の良い子ね!私は胡蝶カナエ、よろしくね!」

 

「よろしくお願いします!カナエさん!」

 

「私は胡蝶しのぶです。よろしく」

 

「はい!よろしくお願いします!しのぶさん!」

 

「君の話は秋雨くんからよく聞いているわ、辛かったと思う。だから、君の妹さんにいきなり斬りかかったりとかしないし、必ず守るから安心してね」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

「良かったな。炭治郎、理解してくれる人が他にもいて」

 

「はい!」

 

「悪いけど、私はまだ認めきれてないの。ごめんね、姉が過去に酷い目に逢って.........鬼には嫌な思い出しかないの」

 

「っ!!.........そうですか」

 

「しのぶ!昨日も言ったでしょう。私を襲ってきた鬼とは別だと考えなさいと」

 

「でも!」

 

「しのぶ!!」

 

「良いんです。兄弟が傷ついた時の気持ちはよく分かってますから」

 

「炭治郎くん…妹がごめんなさいね」

 

「炭治郎。しのぶのようにすぐに認めてくれない者もいる。だから、それはこれからの任務で証明して行く必要がある」

 

「確かに、そうですね。一筋縄ではいけない事もあるかもしれません。ですが、俺も半端な覚悟で鬼殺隊に入ってません!恥じぬ事なきように頑張ります!」

 

「いいぞ、その意気だ!」

 

炭治郎の方を向きニカッと笑うと

 

「はい!」

 

炭治郎も同じように笑顔で返事をする

 

「二人とも仲が良いんだね!私も混ざりたいなあ.........」

とカナエさんが羨ましそうに言った。

 

「いずれ仲良くなれますよ!」

 

「そうかなあ」

 

「そうです!カナエさん!」

 

「そうだと良いけど…あ!そうそう気になっていたんだけれど炭治郎くんの妹ちゃんの名前ってなんていうの?」

 

「禰 豆子です!」

 

「へえ!禰 豆子ちゃんか〜!可愛らしい名前ね」

 

「ありがとうございます!」

 

「カナエさんもそう思います?やっぱり禰 豆子っていい響きですよね!」

 

「うんうん!!」

 

「ちょっと!!三人とも何、話に夢中になってるんですか!早く行きますよ!」

 

「「「あっ!はい!」」」

 

しのぶを放って三人で喋っていることに怒ったのだろうか。思わず、俺とカナエさんまで敬語で返事してしまった。

 

 

俺達は急いで浅草へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──浅草にて──

炭治郎は街は初めての都会にめまいすらしているようだ。

 

「炭治郎?大丈夫か?」

 

「炭治郎くん?どうしたの?」

 

「大丈夫ですか?炭治郎くん」

 

「大丈夫じゃないかも....」

 

「初めての都会で慣れないんだな。人気の無いところに行こうか?」

 

「はい...」

 

禰豆子も夜ということで箱から出てはいるが、あまりの明るさに参っているようだ。なので、うどん屋さんに行く。

 

「すいませーん!山かけうどんを四つください」

 

「あいよ」

 

先にお茶だけ貰って飲んでいるとお茶を置いて炭治郎がスっと立ち上がる。

 

「はあ...はあ...はあ...はあ...」

炭治郎が突然人混みの方に向かって走り出して行ったので、俺とカナエさんが急いで追いかける。それに少し遅れてしのぶも着いてくる

 

「炭治郎!どうした!?」

 

「炭治郎くん!?」

 

「どうしたの!?」

 

「無惨の匂いがするんです!鬼舞辻無惨の!!!」

 

「確かに気配がするが.........待て!炭治郎!!」

 

「これが無惨の気配なの!?」

 

「凄い力を感じますね.........」

 

炭治郎は静止も聞かずに走っていく。そして、遂に炭治郎の手が無惨の肩に届く。

 

炭治郎が刀を抜こうと手をかける。

 

「おとうさん、だぁれ?」

 

「私に何か用ですか?随分慌てていらっしゃるようですが...」

 

「あら?どうしたの?」

 

「おかあさん」

 

「お知り合い?」

 

「いいや困ったことに少しも──....知らない子ですね。人違いではないでしょうか」

 

「まぁそうなの?」

 

少しして俺とカナエさんが追いつく。

「すいません。こいつが勘違いしたようでして.........」

 

「そうですか。それでは、私はこれで.........」

その時だ。無惨は目にも見えぬ速さで通行人の頸の後ろを引っ掻き、鬼へと変えた。

 

「「「「!!」」」」

 

「うぐっ」

 

「あなた.........どうしました?」

鬼になった通行人は自分の妻に襲いかかる。

 

「あっ!」

 

「やめっ.........!!」

もちろん鬼が聞くはずもなく、通行人の奥方であろう人は肩を噛まれた。

 

「キャアアアッ!」

 

「あっ!」「何だ!」「どうした!」「血が!」

 

周りの通行人も騒ぎに気づいたようだ

 

炭治郎はすぐに鬼となった人を引き離して、自分の布巾を鬼の口に詰め込む。

 

「あなた!!」

 

「奥さん!!こちらよりも自分のことを!!傷口に布をあてて強く押さえてください!」

 

「グゥウ!グォオ!」

 

「麗さん危険だ。向こうへ行こう」

無惨はその場を去ろうとする。その事に炭治郎は気づいた。

 

カナエさんとしのぶの二人が鬼となった通行人を押さえつける。

 

「カナエさん!しのぶさん!この人の事頼みます!」

 

「分かったわ」

 

「あなたはどうするつもり?」

 

「無惨を止めます」

 

「待っ....」

しのぶは炭治郎を止めようとするが間に合わない

 

無惨が去ろうとした時に、炭治郎が無惨に向かって叫んだ。

 

「鬼舞辻無惨!!俺はお前を逃がさない!どこへ行こうと!」

 

そして、炭治郎がまた追いかけようとするのですぐさま炭治郎の羽交い締めして行かせないようにする。

 

「秋雨さん!止めないでください!」

 

「炭治郎!!お前の気持ちは分かる...。だが、お前が行って何になる?あいつは柱全員でかかっても倒せるか怪しいくらいなんだぞ!今はまだ耐えろ!」

 

「どうしたのかしらあの子達........ねぇ月彦さん」

 

「地獄の果てまで追いかけて必ずお前の首に刃を振るう!!!!絶対にお前を許さない!!」

その時に、炭治郎の耳飾りが露になる。

 

「さあ?私には分かりません.........行きましょうか(あの耳飾り.........)」

そうして無惨は去っていった。

 

「やめろって!!落ち着けよ!!」

 

 

そこに警官がやってくる。

 

「貴様ら何をしている!」

「酔っ払いか!?離れろ!!」

「下がれ!下がれ!どけ!!」

 

「だめなんです!拘束具を持ってきてください!」

 

「私からもお願いします!」

 

カナエさんが離さないので警察の方が引き剥がそうとする。

 

「やめてください!今は私達しかこの人を押さえつけられる人がっ!!」

 

「あっ!なんだこいつの顔.........これは.........正気を失っているのか」

「二人を引き剥がせ!」

「分かった!」

 

「やめて!この人に誰も殺させたくないの!邪魔をしないで!お願いですから!─────

 

 

 

 

 

次の瞬間

 

──「惑血 視覚夢幻の香」──

 

辺りを花の紋様が覆う。

 

 

「わぁあ!なんだこの紋様は!」

 

「周りが見えない!」

 

そして、俺はこれの正体を知っている。次に二人の鬼が姿を見せる。珠世さんと愈史郎だ。

 

しばらくして、少しほとぼりが冷めたのか炭治郎は力を抜く

「秋雨さん、落ち着きました。もう離して大丈夫です」

 

「そうか」

そう言って俺は炭治郎を離した。

 

「そうですよね.....一人で倒せる訳ありませんよね.........俺、仇を見つけて舞い上がってたようです。すいません」

 

「いや...。分かったなら良いんだ」

 

「あなた達は鬼となった者にも『人』という言葉を使ってくださるのですね。そして、助けようとしている。ならば私もあなたを手助けしましょう」

 

「.........なぜですか?あなたは...あなたの匂いは...」

 

「そう...私は──鬼ですが医者でもあり、あの男、鬼舞辻を抹殺したいと思っている」

 

「鬼でもそういう方がいるんですね!私、初めて知りました。それと助けて下さった事、感謝します。」

 

「助けていただいてありがとうございます!貴女に助けてもらってなかったら今頃牢屋の中だったかもしれない」

 

「あなた方は助けるだけでなく、鬼に感謝までして下さるんですね.........」

 

「貴女は一体?」

これまで黙っていたしのぶが、珠世が他の鬼とは違うことに気づき質問した。

 

「それは後ほど話します」

 

 

俺は出来れば、鬼になる人が出ないようにしたかったが、出てしまったのだから、しょうがあるまい。

 

それにもし、あそこで助けようと刀を出して無惨の手を切っていたりなどしたらそれこそ、警察沙汰なのだ。

 

無責任かもしれないが、珠世さんに会うためにもこうするしか無かった気がするし、仮に俺が無惨の手を切って止めようとしたところで、更に悪い方向に行くのは目に見えていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──一方無惨の去った後──

「お父さんは来ないの?」

 

「仕事があるんです。商談に行かなければなりません。さっきの騒ぎも気になります。」

 

「あなた....」

 

「大丈夫、警官に尋ねるだけですから」

無惨はそうして路地裏に入っていき、三人の人を殺した後で配下を呼び寄せる。

 

「「何なりとお申しつけを」」

 

「耳に花札のような飾りをつけた鬼狩りの頸を持って来い。いいな」

 

 

 

 

今、別の場所でもう一波乱が起ころうとしていた。




大正コソコソ噂話
しのぶさんは屋台に代金を置いてから着いてきたそうですよ

いかがだったでしょうか?
今回は胡蝶姉妹が加わり、また新たに変わってく部分もあると思ういます。
次回お楽しみに!

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